12/12版

今日の真如堂?


枯れ葉が残るもみじの梢

 パラパラと観光の方の人影が見られる境内。枯れ葉の掃除も本堂裏を除いて一段落し、わずかに梢に残って茶変した葉が木枯らしに揺られています。

 本堂裏ではまだ少し紅葉が見られ、散策の人の足は自ずとそちらへ。本堂裏に通じる東参道を上って来られた方の中には、一挙に開ける境内の景色に、「ウワァー」と歓声をあげる人もおられますが、紅葉のピーク時の様子をご覧になったら、どんな声をあげられるでしょう。

 境内諸処の紅葉の中でも、12月に入ってからの本堂裏の紅葉は、しっとり落ち着いていて、ゆっくりと行く秋を楽しめると思います。
 近所に住む人、あるいは何度も真如堂を訪れたことのある人でも、「こんな綺麗なところがあるとは…」と声を失うほど、と言ったら大げさかな?
 その紅葉もほぼ終わりかけてきました。あと1週間もすれば、落ち葉の掃除も終わり、境内全域が冬枯れの様相にかわるでしょう。

 今日は月釜のかかる日。毎月第2日曜、本坊書院で、茶道の先生が交代で茶会を開かれます。
 静かな境内の中、本坊の大玄関付近のみがザワザワしています。
 茶会へ来られる方も今は自家用車に乗ってという方が増え、横付けした車から降りて結構な大股で裾をはためかせながら受付に向かわれる姿は、お世辞にも侘びさびとは言えません。それでも、一歩、茶会の部屋に入れば「壺中の天」が開ける?
 境内の様子を眺めながら歩き、静かな気持ちで茶席に入るほうがいいのに…なんていうことは素人考えかな?

本堂裏のわずかな散り残りの紅葉

 12月ももう3週目に入るのですねぇ。時間が超特急のように過ぎていきます。「光陰矢のごとし」という言葉がありましたね。
 秋の紅葉シーズンが過ぎてから、たまっていた仕事を一つ一つ片づけていますが、大事業が降って沸いたりして、どうやらやり残しの仕事をいっぱい抱えたまま新年を迎えそうです。
 あと20日ないのですよねぇ、今年は。みなさんの迎春準備はいかが?

 地方新聞に駅伝などの記事が載るようになってきました。冬の京都は、ロードレースの季節でもあります。静かな境内を中継用のヘリの爆音が通り抜ける日も間近。

 深呼吸でもして、ゆったりとした気持ちで年末を迎えたいですね。

 今日の拝観者数、茶会のため本堂の宝物のみの拝観ということもありますが、な、ナント、2人!でした。