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今日の真如堂?


本堂裏側の紅葉

 午後から急に冷え込み、木枯らしの前触れのような風が落ち葉を舞い散らせています。

真如堂の紅葉の主力は、本堂前から裏に移りつつあり、それにつれてカメラの三脚の「林」が動いていきます。銀杏はたくさんの葉を落とし、それがまた格好の被写体となって、光線待ちの人の人垣ができています。
 一部のアマチュアカメラマンのマナーの悪さは、いつものことながら。今年は団体の撮影会を規制しているので、少しはマシかとも思いますが、永観堂など多くの社寺が三脚などを全面禁止する中、境内自由の真如堂へ流れてくるカメラマンが多いのかも知れません。

 拝観者は先週の約半分まで減りました。団体がグッと少なくなったためですが、個人の方はあまり変化がないようです。
 団体を見ていると、「あんな時間に追われた観光はしたくないなぁ」とつい思ってしまいます。お年寄りなど、付いてくるのがやっとという方もおられますし、時間がほとんどなく、でもとにかく「来た」というだけの団体もあります。
 その点、個人の方は境内で弁当を広げている方あり、本堂に腰を下ろしてしばらくボーっとしている方あり。何のための参拝、紅葉狩りわからないような、ただ疲れるだけの貧しい旅行は嫌ですねぇ。

 昨日、今年初めて、落ち葉による焼き芋をしました。精神科のデイケアの人たちが紅葉狩りに来られるというので、「それなら焼き芋をしよう!」と、半ば無理矢理、焼き芋大会を企画しました。
 「初めて」とか「子供の時以来」という人が多く、適当に秋の歌などを鼻歌で歌いながら、落ち葉集め。それも普段したことがないので、大変だったようです。
 用意した芋20個ほどはホカホカの美味しい焼き芋に。通りがかる人が口々に、「焼き芋だぁ」「うわぁーおいしそう…」と言われるので、商売をしようという冗談まで飛びだす、のどかな一時でした。


 このごろ京都で話題になっているのが、夜間拝観・ライトアップに伴う交通渋滞。御所一般公開〜天皇ご来京に続く渋滞に、いささか立腹気味の人も多く、「道が混んで新幹線に乗り遅れた」という話もチラホラ。
 高台寺さんは、新聞に渋滞の謝罪広告を載せ、公共交通機関を使っての来訪を呼びかけていますが、効果はなさそう。真如堂の脇の白川通も、永観堂のライトアップの車で大渋滞の連続でした。
 その混雑もそろそろピークを超し、さっと人が引く日も間近な感じがする今日の木枯らし。

 もう11月も終わり。水曜日から「師走」なのですねぇ。早く12月がきて、境内が静かになるのが待ち遠しいです。

 こらからは毎日落ち葉を使って焼き芋? やってみたい方、おられますか?