11/16版
 真如堂の鉦講 |
 玉泉寺鉦張り保存会 |
今日はお十夜の結願日。
天気予報は午後から70%雨の降水確率。当たらなければいいのに、こういう時に限って当たる天気予報。結願法要の始まる2時頃は、まったくの本降り。とても、外を練り歩ける様子じゃない! がっかりと言いたいところですが…・
今年の目玉は何と言っても、東京・あきるの市 玉泉寺の鉦張り念仏保存会の方々が、真如堂で鉦の奉修をするというイベント。
室町時代以来のお十夜の歴史の中でも、このようなことはなかったことかも知れません。
しかも、それを取り持ったそもそものきっかけがインターネットというのですから、面白いものです。
2時からの結願法要に引き続き、3時から鉦張り保存会が奉修。真如堂は鉦ばかり8丁ですが、鉦張りはプラス太鼓。調子も、真如堂はおっとりした、緩やかなペース。鉦張りはアップテンポで、リズムがあって、やはり関東風?
戦争に鉦を供出したため、残ったのは2丁だけ。一旦途絶えたのを6年前から復活させたという鉦張りですが、どうしてどうして、息もピッタリ合って、素晴らしい鉦でした。
真如堂鉦講は、「今年は東京から来られるので、本家の我々が下手なことはできない」と意気込んで練習をしましたが、新人が3人入ってその訓練をしたりということもあって、かえって例年より…。「6年であそこまで…」と鉦張りの音に感心していました。
このページをご覧になっている方も数人参拝していただきましたが、他の方はインターネットつなぎで、鉦の奉修が行われたり参拝されている方があるなどとは想像もされていないでしょうね。新しいメディアはお寺にとってもこれだけ使えるという見本のようなものですね。
とにかく、大感激の十夜結願でした。
さて、紅葉ですが、カエデや桜はほぼ終わり。紅葉は見頃に近づいてきた感がします。でも、色は良くないですね。これからの冷え込み次第で良くなるかどうかといったところですが、かえって12月の方が静かできれいな紅葉が楽しめるかも知れません。
次の土日と祝日。きっと最高の人手でしょう。大変だぁ。