10/9版
 京都西山の夕焼け |
秋らしいお天気になってきました。金木犀の香りも、そろそろ漂いはじめています。
きれいな夕焼けでしょう。高台に建つ真如堂からは、京都市内が見渡せます。とりわけ苦沙彌の自坊は最高の立地。今日の夕焼けは、秋らしく、天高くといった感じでした。
今日から3連休。行楽地は、さぞかし人の多いことでしょうが、真如堂はさほどでもありません。普段より多少多いかなといった感じ。境内でゆっくりされるなら、紅葉の季節より今の方がオススメ。
木々も少しずつ色づいてきました。そんなにとりわけ涼しくなったというわけではないのに、律儀ですねぇ、自然は。
今年は平均気温が高かったせいもあって、紅葉が遅いという予測ですが、どうなるでしょう。
 銀杏の木の下にいるときはヘルメットが必要 |
真如堂の職員はギンナン拾いで大忙し。火の車の財政の足しに?、境内に3本ある銀杏の木の実、ギンナンを毎日拾っているのです。
ご存じのように、臭く、かぶれるギンナン。並大抵ではありません。拾ってきたギンナンは、しばらく水につけて、表皮を腐らせます。
その後、洗って、事務所の縁側で干すものですから、事務所は臭いのなんのって…。匂いを追い出すのに、外に剥けて扇風機をかける有り様。早くこの季節が過ぎてくれないものか…。
ギンナンは袋に入れて本堂でお分けしています。1合強入って300円は市価よりずっと安いとか。財政の足しもいいけれど、臭〜い臭〜い匂いを何とかして欲しいボクです。
残念ながら、ギンナン騒動は今しばらく続きます。
真如堂にお越しになって、ギンナンをご覧になった際には、それが大変な努力と我慢の賜物であることを思い出して下さいね。
 境内にお目見えした石造物 |
さて、先週、境内に新しい石造物がお目見えしました。写真の2点、その他にも橋のような形のもなど、合計4点。
これらは苦沙彌の自坊の檀家より寄贈されたものですが、自坊には置くところがないので、境内に配置したものです。
もともとは三井家の屋敷内にあったものとか。それが処分される時、その檀家が分けてもらい、今度はその檀家が家屋敷を処分することになって、真如堂に来ることになったもの。
ご存じのように、真如堂は三井家とは切っても切れない関係。
縁ですねぇ。
紅葉へのカウントダウンもボチボチ。
情緒溢れる季節に向かってゆるやかに時が流れています。