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今日の真如堂?


本堂前の特設ステージで熱唱する大工哲弘さん

 夏休みもあと数日。9月が目前に迫ってきました。
 昼間は相変わらず暑いものの、夜、特に朝方などは涼しく過ごしやすくなってきました。
 境内では萩の花も咲き出し、秋の気配が日増しに深まっていっています。

 28日、真如堂本堂前の白砂の広場で、「ちばりよーYOUYOU館99 大工哲弘沖縄民謡コンサート in 真如堂」が開催されました。
 「YOUYOU館」とは京都市北区にある精神障害者の共同作業所で、私が運営委員長をしている共同作業所 楽々堂の兄貴分のようなものです。
 8月、この2つの作業所で、「さまさま」という名称の特定非営利活動法人(NPO法人)格を取得したところで、今回のコンサートは、このさまさまが主催する法人としては初のイベント。
 精神障害問題を社会にアピールするために、難しいこと抜きにして心の病を自然と理解していただきたいと、開かれました。通算3回目、真如堂では2回目となります。
 大工さんは八重山民謡の第一人者で、今年51才。沖縄県の無形文化財保持者です。

力強いエイサーの響きが境内にこだまする

 屋外のコンサートで一番心配なのは雨。天気予報では午後の降水確率40%。どんよりした雲、僧かと思うと急に強い夏の日差しが照りつける。そんな空模様の繰り返しで、天気のことはコンサートが半ばを過ぎるまで心配でした。
 来場者は350人ほど。コンサートが終盤に近づくにつれて、皆さん立ち上がり、そして踊りだし、本堂前はすごい熱気に包まれていました。

 お寺というものは、形はどうであれ、さまざまな癒しの場であるべきだと私は常々思っています。このコンサートは、多くの人にとって、たとえ一瞬であれ、魂を解放できる時となったのではないかと思います。

 暑い暑いこのイベントは来年もまた行われ、真如堂の恒例行事の一つになるでしょう。