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今日の真如堂?


青い空、そして百日紅

 百日紅の花は暑い夏の青空によく似合いますね。
 江戸時代以前に中国から渡来したというこの種、そういえば中国の南部の家の庭に咲いていたら似合いそうですね。
 先日、大正時代のガイドブックを見ながら拝観に来られた方がおられて、それには塔のまわりに何本かの百日紅があると書かれているそうです。職員に「どこにありますか?」と尋ねられたそうですが、今は2本あるのみ。「大正時代のガイドブックを見ながら言われても…」と職員は困っていました。
 写真の百日紅は私の自坊にある木。接ぎ木により、紅と白の花を枝によって咲き分けます。屋根に登って撮ったこの写真。白い花は雲にかき消されてわかりません。

 京都の夏が暑いというのは皆さんご存じの通り。蒸し暑く、風もあまりありませんから、気温以上に暑く感じられるのでしょう。
 その暑さも峠を越しました。暦って、確かですね。今日は立秋です。
 日曜日でもある今日は、お盆の墓参りをされる方で賑わっています。早めに墓参を済まして、お盆休みは旅行? 青空が出たと思えば急に時雨れたりの、不安定なお天気です。

 五条坂の陶器祭も昨日から。近くの六道珍皇寺では、精霊迎えの鐘が鳴り続いていることでしょう。
 町の花屋さんなどでは、ほうずきやおがら、蓮の葉など、「お盆セット」が売り出されています。京都の町にはそういう光景がよく似合います。

 今週の真如堂はお盆週間。私たち僧侶は、お盆のお経の「宅配」へ檀家の家々に。
 五山の送り火を拝む頃には、今年の夏の終わり実感していることでしょう。