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今日の真如堂?


次々に花を咲かせるムクゲ

 お天気続きの今日この頃、先ほど4時半頃から空からゴロゴロという音が聞こえだし、にわかに突風が吹き出してきました。
 例年は祇園祭の頃以降、雷が鳴って夕立に見まわれることが多いのですが、今年はほとんどありません。今日はどうでしょうか。雨は降りそうにありませんね。

 真如堂でも私の子供の頃はよく落雷がありました。落雷のために表皮を向かれ、幹が裂けた樹を今も見ることが出来ます。電柱のトランスなどに落雷して停電し、仏間からロウソクを持ってきてあちことに立てるということもありました。こういう時、お寺は便利です。
 今までにテレビや洗濯機など、いくつもの家電製品が雷で「オシャカ」になりました。パソコン機器は雷に弱く、特にターミナルアダプターは雷に弱いと言いますから、ゴロゴロ言い出すと出先でも気が気ではありません。
 そういう落雷も、本堂や三重塔に避雷針がついてから減ったように思います。あれっ、書いているうちに、ゴロゴロ言わなくなってきました。あっさりした雷。

 今の季節の京都を紹介する雑誌などに、「8月 真如堂の百日紅」というような記事をチラホラ見ます。真如堂関係の人に聞いても、「どこにあるの?」と逆に問われそうなこの木、実は三重塔の東南にある、さほど大きくはない木です。写真家の水野克比古さんが塔を背景に撮られた写真がカレンダーなどに使われ、そのインパクトが一人歩きして、そんなふうに書かれるようになったのでしょう。
 「8月 真如堂の百日紅」を目当てに来ていただいても、がっかりすること請け合い。私どもとしては、せいぜい雑誌掲載をお断りしたり、電話での問い合わせには「わざわざお越しになるようなものではありませんよ」と応えるのが精一杯です。メディアって恐いですね。
 この百日紅、今年はことのほか「不調」の様子です。

高山植物の女王
「コマクサ」

 真如堂とは関係のない、苦沙彌のプラーべートですが…。
 北アルプスの後立山連峰の爺ケ岳・鹿島槍ケ岳・五竜岳・唐松岳の縦走へ出かけ、今日帰ってきました。
 2日間で19時間ほど歩きましたが、さほど快晴でもなかったのに、今日は日焼けで頭や顔、腕などがヒリヒリ。2、3日すると「脱皮」しそうです。
 山上はチシマギキョウやハクサンシャクナゲなど、いろいろな種類の高山植物のお花畑。岩場で緊張した気持をホッと和ませてくれました。ライチョウの親子ともごく間近で出会えました。
 昨秋以来ずっと多忙で、山行はほぼ1年ぶり。最高に充実した2日間でした。

 これで私の夏休みは終わり。さぁ、お盆が始まるぞ!