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今日の真如堂?


展示物の説明をする僧

 梅雨明けしてからは真夏の青空が続いています。今日の京都は早朝どんよりしていたものの、お昼前からは快晴。

 今日は真如堂の宝物虫払会。
 「曝涼(ばくりょう)」という言葉もありますが、その名の通り、絶好の虫払会日和となりました。

 朝7時、真如堂の一山の僧侶と手伝い方が集合。宝蔵より長持に入れた掛け軸などの宝物約200点を搬出。本堂に吊しました。
 この作業が結構大変で、雨が降って虫干しが中止になればいいと、雨乞いをした者がいるとかいないとか。その願い?も空しく、汗だくになりながら、展示作業をしました。

 拝観者の中で、手帳を持って、いろいろ聞いてくる人は、決まって俳句などを作っている人。「曝涼」は今の時期の季語だそうです。「梅雨明け3日」とか言って、今の時期は晴天率が高く、今までに虫干しが中止になったことはごく限られているほど。古来より、今の時期に虫干し・曝涼が行われていたようですね。


お薬湯「枇杷湯」の接待

 会場では「枇杷湯(びわとう)」の接待が行われます。枇杷湯は暑気払いの薬湯で、びわの葉の他に、様々な漢方薬が処方されたものです。
 「サッパリしますね」とか結構これも好評。今年の枇杷湯の解説の掲示は、このページを訪問して下さる方の協力で作ったもの。参詣者にはよくわかると好評でした。

 今年の虫払会にはこのページの常連さんなどに多数お越しいただき、本当に嬉しく思っています。こういう時って、「ホームページを作って良かったなぁ」と思うんですよねぇ。

 でも、なにはともあれ、平穏無事な虫干しでした。拝観者は約415人。日曜日の割に少な目だった気がします。

 さぁ、もうすぐ8月。虫干しが終われば、一気にお盆を迎える準備に入ります。