6/20版

今日の真如堂?


シャシャンボ(小小ん坊)の小さな花

 梅雨入り以来、やっと雨が降ったと思えば、かなりきつい雨。
 おかげで、真如堂の本坊は、「あっちで雨漏りです」「樋が溢れてます」「配水管がつまりました」というような報告だらけ。雨具を着て、樋につまった枯れ葉を取ったり、土管をつついてみたり、そうそう平和で静かな雨降りとはいきません。
 でも、今まで水を欲しがっていた紫陽花なども瞬く間に元気になりました。雨もいいですねぇ。

 この雨の中、庭のシャシャンボの小さい白い花が咲き出しました。
 たくさんの白い小さい花が下向きに咲いていて、「小小ん坊」と書くわけが何となくわかる気がします。でも、小さいなりに気品があるように思います。そうですね、派手な主張はないけれど、キラリと光るものがあるというか…。小さいなりに存在感のある花のような気がします。
 シャシャンボはツツジ科。庭のそれには「原生植物」と書かれていますが、最初、私はこの意味がわからず、「原始時代の化石植物なんだろうか…」とか思っていました。どうやら、真如堂が今の位置に建ったときから生えているということのよう。もう少しわかりやすい表現はないものでしょうか。

たっぷり雨を吸い込んだ紫陽花

 実は私はこのシャシャンボの花を見るのは初めて。そういえば、ナンジャモンジャも初めてでした。庭の中にあるので、なかなか普段は目にとまりませんからねぇ。
 植物図鑑によると、「実は5ミリほどの丸いもので、黒紫に熟し食べられる」ということなので、熟した頃に試食してみましょうか。

 今月は大きな行事も少なく、ちょっとゆったりできます。拝観者も毎日1桁、つまり10人未満。もう少し来ていただきたいのですが、説明担当の職員はぞうきんや箒片手の掃除の合間にチョロっと説明しています。
 今月の最重要用務は、水回りの点検! ドブ掃除に精を出さなきゃ!