6/5版

今日の真如堂?


「傳教大師巡錫之像」 天台大仏師 法印 公朝 作・寄贈

 6/2、九州北部から関東甲信越地方までが梅雨入りしたようですが、梅雨入り宣言をしたらなぜか毎年雨が上がるような気がしませんか? 京都も蒸し暑いですが、宣言以来、まあまあのお天気が続いています。今夜からは雨かな。

 昨日、6/4は天台宗を開かれた傳教大師最澄さまの命日です。
 傳教大師は、766年、中国の渡来人の子孫として、滋賀県大津市坂本近辺でお生まれになりました。14才で出家得度、19才の時に奈良東大寺で戒律を受けられます。当寺の奈良仏教に飽きたらず、比叡山に庵を建てて修行に励まれ、その後遣唐使として中国に渡り、多くの経典などを持ち帰られます。そして、法華経を中心とした日本天台宗の教えを構築されていきます。
 その後、比叡山では多くの人材が育ちました。「日本仏教の母山」と呼ばれる由縁です。
 その傳教大師が東国を巡礼しつつ布教されているお姿の像を、西村公朝師が9年前に真如堂に寄贈してくださいました。この像は、群馬に造られる大きな像の原型ですが、ブロンズ製に金粉が蒸着してあるようです。
 西村師は真如堂第48世貫主の弟子で、ゆかりのある真如堂の比叡山が見える場所にこの像を建てて欲しいというのが、かねてよりの願いでした。今までは本堂の中にまつってあったこの像も、ようやく比叡山を背にした本堂の脇に安置され、傳教大師の命日に開眼のお勤め済ませて、もうすっかり回りに溶け込んでいるように見えます。

あじさいの一種「甘茶」


 この1週間であじさいの開花が進みました。普通のあじさいはまだのようですが、苦沙彌自坊の庭に植えてある珍しい種類のものは、ほぼ咲きそろってくる気配です。
 でも、もう少し雨が降って欲しいですねぇ。紫陽花はやはり雨に濡れている方が元気そうですね。

 前回お知らせしたモリアオガエルの卵はまだ孵りません。でも、かなり熟成が進んでいるようなので、明日、雨になればきっとオタマジャクシが見られます。
 綿菓子のような卵がボタボタと水面に落ち、その滴の中からオタマジャクシが初めての水の中でチョロチョロと泳ぎ出す…実に感動的な一瞬です。
 今年の卵塊はまだ3つ。まだまだ産卵が続くと思います。

四季咲きアジサイ


 今日、吉祥院では定例の「メダカの学校」。講師は、長唄のお師匠さん今藤佐志郎先生。三味線の音が響き、近所では「とうとう苦沙彌さんも頭にきたか…」の声も?
 いいものですね、三味の音も。