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今日の真如堂?


咲き出したガクアジサイの一種「黒姫」?

 お天気の日が続き、花粉などで埃っぽくなっています。
 先日、テレビを見ていたら、北海道の根室で桜の開花宣言とか。桜など、こちらでは忘れたような今頃、ようやく咲くのですね。

 ここ1週間ほど、椎の木の花が盛りで、樹の下は黄褐色の花の粕が敷き詰めたようになっていました。独特の香りがするので、椎の大木を見上げるまでもなく、「ああ、咲いてきたなぁ」と思えるほど。しかし、鑑賞にたえるような花ではありません。
 この時期、大文字山を見ると、中腹より低い部分が椎の木の花の色の塊がムクムクとわき出したように見えます。大文字山でもいっせいに開花しているのです。
 しかし、最近、椎の木が“幅”をきかせていることが問題となっています。
 かつて、里山として、人々の薪の供給源でもあった低山に人が入らなくなり、かつては適当に伐採されていた椎の木などが茂り放題になったのです。それはそれで自然なことなのでしょうが、そのために低木が育たなくなり、木の実の数のなども減り、そこに住む動物たちも減ってきたらしいのです。
 大文字山も植林に被われた部分や椎の木が生い茂った部分などが増え、良き里山としての昨日を失いつつあるようです。それでも、地元の人たちが出来る限りの再生作業をしておられます。

 すっかり前置きが長くなりました。
 紫陽花が咲き出しました。まだまだ“走り”ですが…。
 菩提樹の花もあと10日ほどで開花しそうな気配です。
 これから多くの種類の紫陽花が咲き出し、モリアオガエルが産卵する。毎年のお決まりのパターンですが、季節を実感する確かな出来事です。