2/21版

ロウバイの甘い香りが漂う冬の日向 |
今日の京都は、晴れているかなぁと思えば、時折、小雪が舞うようなお天気。日差しは暖かいですが、風は冷たい。そんな感じです。各地からもまだまだ雪の便りが聞かれます。
冬は食べ物に困るのか、最近野鳥が多く境内に飛来しています。2月になってから特に増えたような気がします。
私の自坊では数年前から庭に木でエサ台を作り、仏さまにお供えしたご飯のおさがりを載せるようにしています。
普段は雀が食べに来るのですが、冬になってからはメジロやホオジロ、ヒヨ、ウグイスなどが増え、普段の雀とあわせて1日中鳥が群をなしています。また、庭のつくばいでは水を飲み、もう少し暖かくなると水浴びをする姿が頻繁に見られるようになります。鳥のサンクチュアリと化しているような感じです。
あまりに可愛いものですから、本坊の庭にもエサ台を作り、こちらでもサンクチュアリ計画を実施中。こちらはメジロが多く、雀は1羽も来たことがありません。縄張りが違うのでしょうか。
鳥の様子を見ていると大変面白いですよ。メジロはつがいで来ます(親子かも知れませんが)。雀は数十羽という大群です。一番用心深いのも雀です。ヒヨドリもつがい。こちらは身体の大きさとくちばしの鋭さにものをいわせて強引です。
草原では、名前を知りませんが、こぼれた草の種などをついばむ一群がいます。また、今日はウズラのような模様の、鳩よりちょっと小さい鳥を見つけました。どうも飛ぶのは苦手なようで、私がカメラを持って近づくと、3メートルほど飛んで逃げます。近づくと、また。ようようシャッターを押しましたが、ピンぼけでした。

サンシュユのつぼみの先からは黄色い色が少し |
そうこうしているうちに、鐘楼の近くで甘い香りに足を止めると、日の当たる土手でロウバイが咲いていました。もうほとんどのロウバイは盛りを過ぎていますが、この木はまだまだ良い香りを一杯放っていました。
本堂の裏に行くと、3月中頃に花を咲かせるサンシュユの梢から少し黄色い色がこぼれています。
小雪が舞う今日のような日をまだ何日か経て、その小さな黄色いつぼみは、これから日に日に大きくなっていくのですね。
もみじの梢も少し膨らんで赤みが増してきたように感じます。
少しずつ、でも確実に、季節は春に向かって進んでいるのを実感しました。
いま実施中の「冬の旅」の招待券、差し上げます。ご希望の方はメールで。お渡しは、真如堂の拝観受付で。3/18までですよ。