2/15版
今日の真如堂?




大涅槃図前での涅槃会

 今日2月15日は、お釈迦さまが亡くなった涅槃会の日。
 例年、真如堂の涅槃会は3月15日に行われ、今年も同様ですが、今日は京都の天台宗のお寺による涅槃会が特別に行われました。
 「涅槃講式」というもので、声明というよりは語り物に節をつけたようなもので、「講式」は謡曲や浄瑠璃の源泉であるともいわれています。
 寒い、寒い本堂に吊された縦8メートル、横6メートルの大涅槃図。宝永6年(1709)、僧厭求や海北友賢らによって製作され、三井家の女性たちによって寄進されました。製作から290年を経過して痛みも激しく、早急な修理が待たれているのですが、色調は衰えておらず、障子ごしの日の光を受けると金泥が美しく輝いていました。
 約1時間半の法要が終わると、参列していた人たちは一様に寒さのため、顔がこわばっていました。
 涅槃図は一旦元通りにしまわれ、3月1日から改めて公開されます。

 今日は賓客が2人。1人は西多摩よりずんだらけさん、そしてもう一人は写真家で真如堂の本の写真を担当されている土本さんです。ずんだらけさんはトレードマークの山羊のようなヒゲとツナギ姿でした。土本さんには残念ながらお会いできませんでした。

 「冬の旅」も次第に人が増えてきました。立春を過ぎて、みんなそろそろ動き出したのかな?