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今日の真如堂?


新年あけましておめでとうございます


 明けましておめでとうございます。1999年、新しい年の幕開けですね。

 昨年はこのページをお訪ねいただきありがとうございました。皆さんにお越しいただき、カウンターがカチッ!と増えたり、それぞれの方の思いのこもった書き込みや様々なメールが来るのを楽しみに続けてきました。
 段々忙しくなり、ちょっと手抜きかなぁという時もあるかも知れませんが、どうか今年もよろしくお願いします。

 お正月に忙しいのは神社。お寺はヒマと思っている方も多いのではないでしょうか? お寺によって違うでしょうが、「盆と正月」とはお寺のための言葉?と思うほど、正月も忙しいのですよ。
 除夜の鐘を撞き終わって、冷えた体をお風呂で温めて布団に潜ったのも束の間、今度は本堂での「修正会」のために起床! 睡眠は2〜3時間。人一倍寝るのが好きなボクには堪えます。
 修正会で声を出すまでは無言無言。目で話をします。真如堂では、その年の最初に出す声でご本尊にお経をあげる習わしです。(^^;) それが終わると、真如堂一山の僧による年頭拝賀の式。
 自坊に帰って、自坊での修正会。やっと雑煮を食べ終わるか終わらないかの内に、年始の方が来られ、それが夜まで続きます。フー、考えただけで…。

 年末からずっと資料を山積みして、1/15から始まる「冬の旅」の資料を作成しています。「冬の旅」は冬枯れの時期に人を呼ぼうと、京都市観光協会が行っている行事で、真如堂はいつくか設定されたコースの内の「わび」コース。
 「わび」といっても、真如堂にある茶席は30年ほど前に余所に建てられ、10年ほど前に移築されたばかりのもので、同じコースの建仁寺や高台寺の茶席とは比較にならない代物。それと庭をご覧に入れるのですが、庭とて10年ほど前に作庭されたばかり。「それでもいいからコースに入れたい」という観光協会の依頼を受けて、動き出したものの…。
 真如堂は今まで一部を除いて宝物の公開をしていなかったので、いざ公開となるとその解説作りが大変。ってなわけで、毎日毎日、資料を積み上げているわけです。それが、寺伝でいう制作者や製作年代が違うなどということはザラ。それでも良い勉強になっています。年賀状がまだ書けていませんが…(^^;)
 「冬の旅」は3/18まで。ぜひお越し下さい。

 正月からクダクダ書いてしまいました。
 今年1年、またよろしくお願いいたします。




撮りたての除夜の鐘の風景。写真をクリックすると音も聞こえます。


RealPlayerが必要です。RealPlayerでも聞こえないときはリンク
先のrm形式ファイルをダウンロードしてお聞き下さい。

 除夜の鐘は時雨模様の中(それでも綺麗なお月さんが出ていたのですが…)、500人弱の人の手によって撞かれました。
 家族連れ、カップル、犬?など、それぞれがこの大晦日という記念碑的な時間を大切な人と過ごされたのだと思います。

 皆さん、結構、神妙で、酔っぱらいや大騒ぎする人もなく、静かな除夜でした。不景気のせいなのでしょうか? それとも仏法が行き渡ったのでしょうか? まさか…。

 さぁ、今からお風呂に入って寝ます。
 苦沙彌の新年は一眠りしてからです。

 皆さんにとって今年が素晴らしい年になりますよう、心からお祈りします。