今日は初七日。 亡くなった日を1日目と数え、7日目を初七日と計算しますが、京都ではその前夜に「逮夜法要」を営むのが主流です。
その計算方法でいくと、金曜日毎がお逮夜になるのですが、真如堂一山のん都合が合わないので、今夕にすることになりました。
弔問者が多いので、一日中エアコンを入れていましたが、夕方近くなって、中二階のエアコンの本体から、下の部屋の畳にボタボタと漏水がありました。えらいこっちゃ!
すぐに、跳ね上げ式の天井板を開けて脚立で登って見ると、どうもドレンポンプから排水管に伸びるパイプが外れている感じ。断熱材を剥がして見ると、予想通りでした。ドレンポンプの故障ならどうしようもありませんが、これならパイプを接合し直してやれば直るはず。OK! 15分ほどで直りました。
実は、その時に‘大発見’があったのです。
前住職は、長年に渡って保護司や民生児童委員を務めた功績によって、藍綬褒章と勲五等双光旭日章を受賞しました。受賞の度に発起人が集まってパーティーを開くことになったのですが、ボクはそういうことが大嫌いなので賛成しませんでした。しかし、「地域の役でもらったのだから、皆さんに披露しないわけにはいかない」と開き、ボクも渋々参加しました。
昨年末、お葬式の準備を進める中で、「あれだけ言っていた褒賞と勲章だし、地域の方々もたくさん来てくださるのだから、飾ってあげなきゃ」と思って探しました。勲章はすぐに見つかったのですが、褒賞は見つかりませんでした。大きな箱に入っているので、見つからないはずがないのですが、この半年間、何度も、あちこと探したものの、どこへ行ったのかわかりませんでした。
その褒賞が、跳ね上げ式の天井を開けて、漏水を直すためにもう一度閉めたところにあったのです。普通に上がっていたのでは、開けた天井板の影になって見えませんでした。
大きな箱に「褒賞」と書いてある字が見えた時には、「これは・・・ここにあると、漏水を使って教えてくれたに違いない」と思いました。普段はそういう考え方はしないのですが・・・。
漏水を直し、褒賞の入った大きな額を降ろして、ちょっと不格好ですが、勲章の下に飾りました。
それからしばらくして初七日。一山の人たちの多くはその2回のパーティーに出てくれていますし、葬儀の時にも「見つからない」という話をしていたので、「それは教えてくれたんだ」ということで一致しました。
見つからなくてモヤモヤしていた気持ちが、これでスッキリしました!
〜 勲章と褒賞 〜
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2018年6月30日(土)
No.5474
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