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2017年6月の日記

半分終わり
 雨降りなので、今日はお盆の発送作業。8月に入ってすぐに棚経に伺う方から順に、棚経の日程を書いた案内状や寺報などを封筒に入れ、糊付けしました。

 とりあえず、今朝は130ほどだけ封入作業をして、すぐに発送しました。これから順に発送作業を続けていきます。

 午後は雨も上がったので、「今日の散歩道」の更新作業。紫陽花は花数の少ないのが残念ですが、雨で生き生きしていて、とても綺麗でした。

 何だかんだとバタバタしているうちに、1日が終わってしまいました。

 今日で1年の半分が終わりました。

〜 雨上がりの紫陽花 〜
2017年6月30日(金)  No.5109

疑心暗鬼
 天台宗の冊子と寺報を印刷する紙が同時に届いたので、いよいよお盆の案内状発送の準備。

 寺報や盆施餓鬼と棚経の案内状を、軽印刷機でガッチャンガッチャンと印刷。それぞれの人に、棚経に伺う日時を刷り込んで、後は封筒詰め。数日掛けて、作業をします。

 午後、本堂裏の紫陽花園へ。お礼肥を与え、整枝作業をしました。

 今年は、花付きが悪くてガッカリです。「肥料のやり方が悪かったのかなぁ・・・剪定がいけなかったのかなぁ・・・」と疑心暗鬼になりつつ、施肥と剪定をしました。

 いつものことですが、剪定をしていると、必ず「いま切るのですか?」「どこで切ればいいのですか?」という質問を通りがかりの方から受けます。手を止めなければいけないし、ちょっと面倒なのですが、それもご縁ですから、「紫陽花は9月頃には花芽が出来ますから、あまり遅くに深く切ると、来年咲かないです」などと、できるだけわかりやすいように説明するようにしています。誰も坊さんがやっているなどとは思ってないでしょうねぇ。

 お盆の塔婆書きも、今のところ順調。

 気が向くままに、いろいろな作業をする。なんか、余裕あるなぁ〜

〜 本堂裏の紫陽花園 〜
2017年6月29日(木)  No.5108

やってしまった・・・。
 午後、山紫陽花の剪定をしました。

 数年前にいただいた珍しい山紫陽花約30種を、今年になってから自坊の前に植えました。まだあまり大きくなっていませんが、せっかくいただいた貴重な株ですので、大切にしています。

 花も終わったので、整枝のための剪定をしましたが、切り落とした枝がもったいないので、挿し木へ・・・「もうこれ以上増やさない」と決めたのですが、この山紫陽花だけは別枠です。

 山紫陽花は概して枝が細いので、挿し木が難しいです。上手く活着してくれるように祈る気持ちで、取りあえず50本を挿し木しました。挿し木用土がなくなってしまったので、今日はここまでです。

 植木鉢だらけの中に、挿し木をしたパレットを置く場所を確保するのは、至難の技です。直射日光には当てない。高温にならない。湿度を保ちながら、水に浸漬しない。風に当てないなど、いろいろな条件が整った場所などありません。

 もとからあった鉢を移動したりして、どうにか場所を確保しましたが、あと50本ほど挿し木をするので、その場所のことも考えておかなければなりません。もう限界です。

 あと50本やったら、もう絶対に挿し木しません!

〜 挿し木パレット 〜
2017年6月28日(水)  No.5107

壁塗りは難しい
 月参りなどの後、作業着に早変わり。

 まずは、先日直してもらった濡れ縁に、防水・防虫塗料を塗る作業。これで少しでも長持ちしてくれるでしょう。

 次は、先日補修した壁の塗り直し。補修をしたものの、やはり色味が少し違い、光の当たり具合によってはそれが目立つので、一番目に付く面を塗り直すことにしました。

 壁塗りは今までに何度もやったことがありますが、‘ナンチャッテ聚楽’は初めて。おまけに狭い壁面なので、鏝の動かし方が難しく、細かく動かしていると細かい鏝の跡が残ってしまいます。

 柱と壁が接する部分を「散り際(ちりぎわ)」といいますが、ここをいかに綺麗に仕上げるかによって、見た目のすっきり感が違います。ここも難しい。下の方を塗る時は、しゃがんだり寝転んだりして塗りましたが、鏝の当て方がまた難しい。

 「あー、ここをもう少し」と欲を出して直そうとすると、壁材と鏝がベチャッとくっついてしまって、もう最悪。

 こんな狭い壁を塗るのに2時間以上掛かりましたが、結局、満足のいく仕上がりとはなりませんでした。乾いたら、ムラなどは目立ちにくくなってはきますが・・・。

 夜になっても、時々見に行っては、「あぁー」。でも、ここでいじくると余計にひどいことになること必至なので、明日の朝までは我慢です。

 もう一面、塗り直したい壁面があるのですが、ちょっと気持ちが折れてしまいました。

〜 明日の朝には、少しはよく見えますように・・・ 〜
2017年6月27日(火)  No.5106

マグノリアの香り
 朝、門を開けに行くのに一歩外へ出たら、何だか甘〜い香りが漂っていました。「何の匂いかなぁ?」と考えながら門を開け、戻る時に、「あっ!」と気が付きました。マグノリアの花が咲いたのです。

 数年前にいただいたココマグノリア(常葉蓮華)。鉢で育てて、高さも1.5メートルほどになりました。最初からよく咲く質ですが、今年も蕾を5つ付けていました。

 せっかくなので、重たい鉢をバックヤードから玄関前に移しました。でも、香りは朝が最も強く、花も1日でパラッと散ってしまいます。次はいつ咲いてくれるでしょうねぇ。

 熟したメロンのような甘〜い香りに、朝から幸せな気分になりました。

 朝は月参りで宇治〜京都市内を回り、午後は会議で大津・坂本へと、移動の多い日でした。

 今日の会議メンバーは、‘おえらいさん’ばかりで、駆け出しのボクは座っているだけ。交通費だけいただいて帰りました。

〜 まぁ〜るいマグノリアの花 〜
2017年6月26日(月)  No.5105

雨の合間の日曜日
 法事も月参りもない日曜日。

 今日は壁の補修作業。昨日、試しに塗ったところが大丈夫そうなので、他の場所も塗ることにしました。

 立ったり座ったり、寝転んだり脚立に登ったりしながら塗りましたが、光の当たり具合によっては塗り重ねたのが目立ってしまいます。さすがに難しいです。

 お昼近くまでかかって何とか塗りましたが、完全に乾いてからどんなふうに見えるのか、まだしばらく様子見です。

 午後からは掛け軸整理。

 桐箱のない掛け軸のために、オークションで古い箱を買いました。他の掛け軸用に使っていた桐箱で、表には箱書きなどが書いてあるものです。十把一絡げで、1つ100円ほどですが、物が大きいので、送料のほうが高かったです。

 箱にカンナを掛けて古い文字を削り取り、壊れているところを補修し、保存目的には差し支えないようにして、長さの合う掛け軸との組み合わせを考えて収納。箱にナンバーをふって、片付けました。

 去年の9月から始めた掛け軸整理も、これで一段落。結局、掛け軸の数は190本を超えました。仮巻きの状態だったものの中から、一つは掛け軸に、もう一つは扁額に仕立ててもらっています。出来上がりが楽しみです。

 さぁ、これでお盆準備に集中しなきゃ!

〜 咲き始めた「栴檀葉の菩提樹」 〜
2017年6月25日(日)  No.5104

今日は左官屋
 床の間の改修工事が昨日まで長引きました。3時頃に現場確認をして、「じゃぁ、後は壁をお願いします」と言って帰られました。

 改修をするには、どうしても壁が剥がれたり、境目が開いたりするのですが、打ち合わせの段階から、「じゃぁ、それはボクがやりますから」と補修を請け負っていました。左官屋さんに頼むと、床の間や床脇の壁、場合によっては部屋中全部塗り替えることになりかねません。「今は、そこまではいいかな」というのが大工さんとボクの暗黙の了解です。

 部屋の壁は「聚楽」。「聚楽」は、もともとは秀吉の造った聚楽第の跡地付近から産出される土を使う伝統的な仕上げ用の土壁です。数寄屋や茶室などの高級な壁に使われますが、費用も高く、左官屋さんの技術も要求されるため、今では木粉や糊などを混ぜた‘ナンチャッテ聚楽’が使われることが多くなっています。それよりも、今の家では、工期などが短く、費用も安い、ボードに壁紙を貼る工法がほとんどで、左官屋さんの出番が激減しています。

 今度の部屋も、塗ってあったのは‘ナンチャッテ聚楽’。塗るのはさほど難しくないのですが、色がたくさんあって、壁材メーカーによっても少しずつ違うので、色合わせが大変。取りあえず、似たような色の壁材を買ってきてあるので、それを試し塗りすることにしました。

 剥離しているような箇所を塗るのはかなり細かい作業。もともとあった壁との境目をいかに目立たないようにするかが、最も難しいです。そして、色は乾いてみないとわかりません。

 数ヶ所塗りましたが、途中で来客があって長い話となったので、途中で断念。明日まで待って乾かして、色目を見ることにしました。色が合わなければ、絵の具でも入れようかなぁ。

〜 壁の欠けたところを塗ってはみましたが・・・ 〜
2017年6月24日(土)  No.5103

電話の故障
 朝、「電話が通じないので・・・」と言って、人が訪ねて来られました。

 「おかしいなぁ。電話は使っていないのになぁ」と思って調べてみると、発信も受信ができないどころか、「ツー」という音もしません。エライことになりました。いつから不通になっていたのでしょう。緊急の電話が掛かってくるかも知れないので、電話が通じないのは大事件です。

 自坊の電話は2回線のホームテレホンで、子機が7台、インターホンも3台繋がっています。使えないのは、2回線のうちのお寺の回線@。滅多に使わないプライベートな回線Aは生きていました。インターネット電話なので、モデムをチェックしましたが異常なし。おそらくは、主装置の故障でしょう。

 とにかく、お寺の電話が通じるようにしなければいけません。ホームテレホンがダメでも、単独電話に繋げば何とかなるはず。万一の時のためにとっておいた電話機を、家中探しましたが見つかりません。いざという時に出て来ないという、よくあるパターンです。

 電気屋さんに電話をして、善後策を協議しましたが、エアコンの取り付け中なので、臨時用の電話機を持って来てもらうまでには時間が掛かりそうです。それまで待てません。

 そこで、リサイクルショップをやっている作業所に連絡をして、古い電話機がないか尋ねると、1台あるとのこと。助かった〜。ボクはそのまま法事へ。持ってきてくださるというので、家人に繋ぎ方を説明をしておき、なんとか法事中に仮復旧しました。先ずは一安心。

 昼食を食べながら、あれやこれやとシミュレーション。2回線あるうちの1回線分のユニットは生きているのだから、その生きているほうでお寺の電話が使えるようにすれば、今と同じように7台の子機も使えるし・・・。

 「よし! 工事開始!」

 狭いBOXに収納されている主装置のカバーを外して、配線を確認。回線@の基盤が壊れていますが、Aは大丈夫なので、それを繋ぎ替えればいいだけ。3分で完了! 予想通り、すべての子機から寺の回線が使えるようになりました。プライベートな回線には、作業所で借りた電話機をスタンドアローンで繋ぎました。滅多に掛かってこないので、しばらくの間は問題はありません。

 電気屋さんに自力回復を報告し、今日は来てもらわなくても大丈夫と伝えました。電気屋さんは、「同じホームテレホンを使っているお宅で、買い換えを考えている方がおられます。もし、買い換えられたら、その機械と入れ替えればいいので、どうされるか確かめてみます」と言ってくれました。さすが、檀家の電気屋さん! いろいろと工夫や応用をしてくれる、大変信頼できる電気屋さんです。

 いま使っているホームテレホンは、20年ほど前のものですが、今はもう製造されていません。同じような使い方ができる電話となれば、ビジネスホンになりますが、おそらく今のように便利な使い方はできないでしょう。費用的には50〜60万ほど掛かるでしょうねぇ。

 他のお家が買い換えてくれれば助かるなぁ〜

〜 配線工事を下電話の主装置 〜
2017年6月23日(金)  No.5102

お盆の準備
 今朝は、緑の落ち葉や小枝掃除に時間が掛かりました。でも、水やりをしなくていいので助かります。草木も元気そうです。

 草刈りをしたり、植え替えた紫陽花を種類ごとに並び替えたりしながら、時々塔婆書き。同じことを根気よく続けるのには向いていない質です。

 お盆の棚経のコースや時間の見直しが完成しました。働いておられる独居の方は、土日などでないと都合が悪いのですが、こちらも廻る順路の都合上、必ずしもご希望に添えるとは限りません。

 引っ越しされたりで、廻る順路を再検討しなければいけないお家が毎年数軒あるので、どこにどう入れるかの工夫も必要です。

 先日来、先方に確認をしながら順路を変えたりしてきたのが、ようやく完成しました。弟子が廻るところの地図を作ったり、その家ごとの注意書きも出来ました。

 後は寺報を作って、一斉に発送する作業です。さぁ、急がないと。

 今年の夏は暑いそうですが、そんなことはもう関係ありません。始まったら、後は気合いと体調管理だけです。

〜 綺麗になってきた半夏生 〜
2017年6月22日(木)  No.5101

雨でもBBQ!
 夜中から雨が本降りとなって、ちょっとした嵐のようになりました。朝起きてみたら、小枝が一杯落ちていて、いろいろな植物が風の影響を受けていました。境内の斜面に生えていた棕櫚の木が倒れたりしたようです。

 待ち望んでいた雨ではあるのですが、風は余計です。お昼からは時々降る程度になりましたが、降り始めてから夕方までに、100ミリほどの降りました。

 そんな日に、作業所のバーベキュー! 早朝は、「こんな日にやるの? 中止?」と思いましたが、予報では昼前頃に雨もほぼ止んで、回復傾向とか。バーベキューをするのは、河原とかではなく、屋根もある施設とかで、予定通り実施です。

 賀茂川の源流に向かって車を進めると、山間の道には落石が2箇所ほどありました。鉄砲水などの心配はありませんが、落石は避けようがありません。「ここで事故になったら、危機管理を問われるねぇ」と話ながら、会場に到着しました。

 総勢20人ほど。先に着いていた人たちは、一通り食べ終わりかけていたので、遅れて着いたボクたち5人が、入れ替わりに食べさせてもらいました。

 屋外でのバーベキューなんて、何年ぶりでしょう? 10数年前に、八ヶ岳から降りた清里の清泉寮でやって以来かも知れません。

 美味しい! 肉を食べるとお腹が痛くなるボクのために、魚介類まで用意してくださって、本当に感謝です。手作りのおにぎりやいなり寿司、お漬物、温かいコーヒーまで、至れり尽くせりで、すっかりお客さんになってしまいました。

 食べ終わってから、みんなで体操をしたり、散歩をしたり。雨もほとんどあがっていて、よく整備された北山杉が綺麗でした。

 普段とはまた違った環境の中で、いろいろな人と出会って、食べたりおしゃべりをした時間は、とてもやさしく、まったりしたものでした。

 いい時間をありがとう!

〜 魚介類中心のスペシャルメニュー/よく整備された北山杉の森 〜
2017年6月21日(水)  No.5100

双葉葵のマークのタクシー
 午後、坂本で会議。その後、京都市内で懇親会となりました。

 夕方とあって、なかなかタクシーが来てくれません。この頃は電話で呼ぶよりも、ネットから配車を依頼することが多くなりました。そのほうが早いらしいですし、配車された車がどこを走っているか地図に表示されるので、あとどれくらい掛かるかわかって便利です。

 タクシーに乗ってしばらくすると、「お客さん、この車、何か気付かれませんでしたか?」と尋ねられました。

 いつも呼ぶタクシーは三ツ葉のクローバーのマーク。京都市を中心に営業車両約1300台のタクシーを保有する、京都府内でトップシェアの会社です。その1300台のうちに「四つ葉のクローバー」の車がたまにあると聞いていたので、「あっ、四つ葉ですか?」と聞いたら、「いえ、二つ葉、二葉葵なのです」とのこと。四つ葉は4台、二つ葉は2台しかないそうです。そういえば、どっちにも乗ったことがあったかも・・・。

 それから、二葉葵のタクシーについていろいろと説明を受けました。予約や指名はできず、ドライバーは固定。レシートを上賀茂神社の社務所に持って行くと、記念シールがもらえるのだそうです。

 「乗った方は、降りた時に必ず写真を撮っていかれます」と、ちょっと期待されたような気がしたので、「じゃぁ、撮らせてもらいます」というと、「では、撮りやすいところに止めます」と気遣ってくださいました。

 そこで、屋根の上に付いている‘あんどん’とドアの二葉葵マーク、後ろの「2828(ふたば ふたば」のナンバーの写真を撮らせてもらいました。

 レシートには、「上賀茂神社の神紋『二葉葵・あふひ』は“出会い”を意味します」と書かれていました。どんな‘出会い’があるのかな?

〜 ドアの二葉葵/「ふたばふたば」のナンバー 〜
2017年6月20日(火)  No.5099

植え替え作業
 午後から紫陽花の植え替え。昨日やっていた小さな鉢から大き目の鉢に植え替える作業を、本格的にやりました。

 昨日の閑話で、「植える場所がなくて鉢のまま置いてあるものも30ほど」と書きましたが、まるで違っていました。120〜130はありました。そのうち今日は80鉢を、畑から土運んでは、植え替えました。

 今日は暑い! 作業をしている日陰でも34度。日向だったら、もっと高かったでしょう。でも、汗をかくのは気持ちがいいですねぇ。それと、暑さに体を慣らして、お盆に備えなければいけません。好きなことをやっているのですから、何も苦にはなりません。

 今度植え替えた鉢(ビニールポット)で可能な限り大きくして、次は地植えにします。苗を捨てないようにするには、それしかありません。

 もう1回作業をしたら、植え替え作業も終わりそうです。そろそろ本腰を入れて、お盆の準備に掛からなくてはいけません。

〜 植え替えと剪定を終えた紫陽花 〜

2017年6月19日(月)  No.5098

のんびり園芸作業
 法事もなくゆったりした日曜日。月参りに行って、読経の後、長い時間おしゃべりをして帰りました。

 帰ってからは、腰に蚊取り線香ホルダーをぶら下げて、園芸作業。小さな鉢から大きめの鉢に植え替える作業をしたり、増やしたいと思う紫陽花の枝を採って、挿し木をしたり。

 挿し木をして、だんだん大きくなった来たものの、植える場所がなくて鉢のまま置いてあるものも30ほどあります。「その上に挿し木で増やしてどうするの?」と自問自答。わかっちゃいるけど、止められない。何とか地植えにして減らさないと・・・。

 今日は、菩提樹の下が大賑わい。先日、地元紙に載ったからでしょうね。沙羅の花も咲いています。紫陽花も咲いていますし、6月の真如堂は花の季節です。

〜 ホントに美しい山紫陽花 〜
2017年6月18日(日)  No.5097

槐(えんじゅ)の床框
 大工さんが床の間の補修に掛かり始めて1週間、最近は和室のない家も多く、床の間を作ることも少なくなったそうで、大工さんも気合いを入れて仕事をしてくださっています。

 今日、やっと床框が入りました。

 床框の材質をどうするか、事前にいろいろ打ち合わせをしました。床框には、黒檀、紫檀、花梨、松、欅、桐、漆塗など様々な材質があります。また、無垢材にするか、貼り(芯材に集成材を使い、天然木の薄い突板を貼った材)にするかの選択肢もあります。

 これまでが黒檀の貼りだったので、次は違う材料を選びたく、黒い漆塗りがビシッと締まっていいかなぁとも思いましたが、別棟の床と同じになってしまうのでダメ。ちょっと変わった、お寺らしいのはないかなぁと考え、「槐(えんじゅ)」を選びました。

 槐は、マメ科の木で、春に白い花を咲かせます。真如堂の近くでは、京大の農学部のグラウンドの周りに高木の並木があります。中国では昔から「出世の木」や「長寿の木」としてされ、日本でも「延寿」という字を当てたりして、魔除け・厄払い、長寿・安産・幸せの木とされてきました。これならお寺らしく、「この木は槐といって・・・」と蘊蓄を傾けることができます。

 化粧貼りの框だったら、大体の木は框に加工できますし、値段も無垢材よりも圧倒的に安いので、「じゃぁ、槐の‘厚貼り’でお願いします」と依頼し、大工さんも「できるかどうか、確かめてみます」という具合で話が決まりました。銘木屋さんも、「珍しい木を使われるのですねぇ」とおっしゃっていたそうです。

 加工が仕上がってきた材は、予想よりも色が薄く、欅に似ていました。色は次第に焼けて落ち着いてくるでしょう。

 まだ框が取り付けられただけで、床は穴が開いたまま。来週半ばには出来上がるかなぁ。楽しみです。

 今日明日は土日だというのに、法事はナシ。朝7時頃から本堂裏の紫陽花園の剪定を1時間ほどした後は、来客や塔婆書きをしたり、お盆の棚経の予定を組み直したりして過ごしました。

〜 槐の框だけが取り付けられた床 〜
2017年6月17日(土)  No.5096

お悔やみ
 香淳皇后(昭和天皇皇后)の御法要で東山の門跡寺に伺った帰りに、小学校の恩師の家に行きました。

 同窓会の集合写真をお送りしたら、娘さんから、先生が昨年亡くなった旨の葉書を頂戴しました。急遽、お花のギフト券をお供えに伺いました。

 その先生は、4年前の同窓会には車椅子で来てくださいました。今度の同窓会には、先生方がご高齢であることを考慮してお招きせず、集合写真だけをお送りしました。それに対してのお葉書でした。

 先生の家は、京都の盛り場の中にあるべっ甲細工屋さんでした。昼間はよく抜け道に使うところで、今までに百回以上、前を通っていましたが、今日までそこにお家があるとは知りませんでした。

 ボクの担任ではありませんでしたが、他の担任の先生方よりも少し年上で、厳しい女の先生でした。

 一昨年の秋にご主人を亡くされ、その1周忌をちゃんと勤めた後の11月に急逝されたと、娘さんが仰っていました。

 5人おられた先生のうち、ご存命なのは2人。そのうちのお一人はボクの担任で、写真のお礼の電話をいただきましたが、半身の自由が効かないので、もう同窓会には出席できないと仰っていました。こちらからの問いかけが聞こえないようで、一方的にお話になりました。もうお一人は、お元気そうな声でした。

 ボクたちが還暦なのですから、先生方は当然85歳以上。鬼籍に入られるのは無理もありませんが、寂しくなりました。

〜 満開の菩提樹 〜
2017年6月16日(金)  No.5095

裏庭にスペースを確保する
 梅雨だというのに、ちっとも雨が降りません。9月に、気象庁によって梅雨入りと梅雨明けについての見直しが行われ、それが今年の梅雨の入り・明けの「確定値」となりますが、この分では見直しは確実でしょうね。

 こう、雨が降らないと、水やりが大変です。古いホースを引っ張り出してきて、繋いで使ってみたら、あちこち穴が開いていて水漏れ。テープで塞いで使いました。

 前住職の長年の趣味は菊作りなのですが、腰痛などもあって、今年はすっかりやらない気になっていました。それではいけない、気持ちの張りにと、数鉢だけでも作るのを勧めましたが、以前に菊作りをしていた場所は階段を上らなければなりません。去年もそこで2度、ひっくり返りました。そこで。今年は自室のすぐ近くで菊の世話が出来るように、庭の整理をしました。

 裏庭はいろいろな植木鉢が所狭しと置いてあります。生きているものを捨てることが出来ない上に、挿し木や株分けをして増やす‘習性’が禍しています。大きいものは桜やアーモンドの鉢植え、小さいものは種蒔きをしたビニールポット。水を張って花菖蒲を植えてある壺や火鉢もあります。

 そこに菊を育てる場所を確保するために、いろいろな鉢をあっちにやったり、こっちに動かしたり。捨てるつもりだった古いスチール本棚の棚を、置く台に転用して、やっと作業完了、準備万端です。

 さぁ、やる気を出してもらわないと。

〜 壺で開花する花菖蒲 〜
2017年6月15日(木)  No.5093

襖の立て付け
 先日から何回かに分けて、張り替えの終わった襖を納めに来てもらっていましたが、今日が最後の納品のはず・・・。

 今日の納品は両開きや片開きの襖ですが、30代後半?の若い職人さんは掛け軸の修理が専門らしく、襖はほとんど手掛けたことがないとのこと。これまでの襖の立て付けの具合を見ていても、木工は苦手のようなので、今日は「ボクが取り付けておきますから」と預かりました。

 観音開きの襖の蝶番をネジでとめて立て付けようとしましたが、襖の枠の取り付け位置がずれていて閉まりません。襖の枠を一部外して取り付け直し、ようやく取り付けることができました。ダメだこりゃ。

 今までに納めてもらった箇所の不具合は、自分でも認識しておられて、後日修正をしてもらいます。ちょうど今、大工さんが仕事をしているので、大工さんにやってもらったほうが確実なのですが・・・。

 親方の具合が悪いために、他のところで働いているのを急遽かり出された若い職人さん。親方は、ドクターと薬剤師に往診してもらっているとのことで、動けない様子。余程の事態かと思います。

 真面目に、一所懸命やってくださっているのですが、結果が・・・。困った困った。

〜 菩提樹の花が見頃です 〜
2017年6月14日(水)  No.5091

‘昇級’
 久々の比叡山延暦寺。比叡山の向こう側の坂本にはよく行きますが、比叡山に行くのは本当に久しぶりです。今日は、‘僧階’が上がる辞令を頂戴する式に出席するための登叡です。

 天台宗の僧階は、大僧正・権大僧正・僧正・権僧正・大僧都・権大僧都・僧都・少僧都・権少都・大律師・中律師、律師・権律師と、13段階あります。

 僧階は、僧侶になって間もない頃の「権律師」からスタートして、経験と功績を重ねると共に上がって行きます(もちろん、費用も掛かります)。特定の仏教系大学を卒業すると、‘飛び級’もあります。ボクは、比叡山の高校を出たので、ちょっとだけ飛び級をして、「中律師」スタートだったでしょうか・・。今日、任命されたのは「権大僧正」(「権」とは「準ずる」という意味です)まで、コツコツと上がって来たわけです。

 大僧正と権大僧正に任命される時は、延暦寺で、天台座主猊下から直接いただく(「親授」といいます)ことになっていて、今日は該当者が全国各地から集まって来られました。

 まず、工事中の根本中堂に参拝。その後、伝教大師の御廟「浄土院」に参拝。そして、大書院にて1人ずつ座主猊下から親授。最後に清宴でした。

 今回任命されるのは、大僧正が13人、権大僧正が25人と、結構たくさんです。ボクが補任された「権大僧正」は、年齢の下限が60歳なので、1月に60歳になったばかりのボクがたぶん一番若かったかも知れません。まわりは、先輩方ばかりでした。

 もちろん、「位など要らない」と、‘昇級’を辞退する方もおられます。ボクも若い頃はそう思っていました。でも、そうも言ってはいられない微妙な事情がいろいろとあるので、「条件を満たしているから申請しませんか?」と言われた時には、申請しています。

 ごく狭い世界の中でのことですし、‘昇級’したからといって、何かが変わるわけではありません。

 自坊の歴代住職の僧階をみると、昔は大僧正や権大僧正などが付いている人など、ほとんどおられませ。そんな僧階にボクがなるということは本当に恐れ多いことで、歴代にも申し訳ない気持ちです。

 「それ相当の僧階になったのだから、ちょっとはピリッとしなさい!」という叱咤激励だと思って、精進しなければいけませんね。

〜 修理に取り掛かった根本中堂 〜
2017年6月13日(火)  No.5090

さつきの刈り込み
 今日から自坊の客間の床框を替えたり、濡れ縁を修理するプチ工事。勝手知ったる大工さんなので、打ち合わせの後はお任せです。

 ボクはさつきの刈り込み作業をしました。

 つつじは花後すぐに剪定を済ませているので、今日はさつきだけ。つつじよりも枝が細かい分だけ、形を作りやすく、丸く刈り込んだり、四角くしてみたりと、楽しませてもらいました。

 初夏の刈り込みや剪定は、これでだいたい終了。これからは、害虫が発生したら駆除するなどの作業が主になります。

 今日は最高気温が23.5度と暑くなく、作業をしていても快適でした。こんな気候のまま留まっていてくれたら、どんなに楽でしょうねぇ。

〜 剪定後 〜
2017年6月12日(月)  No.5089

記念写真の発送作業
 ご自宅での祥月命日の法要に伺った後、自坊での法事2座。今日もやはり声が出にくくて困りました。薬を飲んだり、蜂蜜を舐めたりしましたが、改善しません。体力を消耗しますねぇ。以前に耳鼻咽喉科で言われたとおり、加齢もあるのでしょうか。

 遅めの昼食を食べて、マッサージ椅子に座っていたら、知らない間に爆睡してしまいました。起きたら2時過ぎ。

 それから、夕べの同窓会の写真の発送作業。ネット注文したプリントを取りに行って、封筒詰め。

 プリントして貰った写真はどうも冴えません。パソコン画面で見た方がよほど綺麗なので、ボクのホームページの一角でも閲覧出来るようにしました。

 送り状には、記念写真のネット閲覧のことや、同窓会のメーリングリストのことも告知し、それぞれの方に一言ずつ書き添えました。

 出欠葉書の連絡先にメールアドレスを書いてくれた人たちには、記念写真のことやメーリングリストのPRを書いてメールを送りました。すると、すぐにメーリングリストに参加したいというメールが来て、承認手続きをしたり、スマホに写真を保存するにはどうしたらいいかという問い合わせに対応したり・・・。

 その間も、記念写真の発送作業。やっと10時過ぎに作業を終えました。何でこんなに時間が掛かっているのだろう・・・。

 はぁー、くたびれました。

〜 咲き始めてきた半夏生 〜
2017年6月11日(日)  No.5088

還暦の同窓会
 今夜は同窓会。京都駅前のホテルに、33人が集まりました。

 今回は、全員が還暦を迎えたことを期に企画された同窓会。全員が還暦か61歳です。

 受付を始めると同時くらいから次々と参加者が来られて、定刻直前に記念写真を撮った後、宴席が始まりました。

 ボクが作った卒業アルバムの写真入りの名札は大好評。「あっ、この顔この顔!」と、名札を見せ合いながら話が弾んでいました。やったぁ!

 高齢になられた恩師にはお声がけをせず、宴席での特別なイベントないため、皆さんに一言ずつ話して貰う趣向を考えました。話が苦手という人もいるだろうと思っていましたが、どうしてどうして、みんな饒舌。1時間以上をそれに費やし、またみんなが耳を傾けて聞いておられました。これもヒットでした。

 でも、1度も同じクラスになったことがない人は、やっぱり‘初対面’同然で、挨拶を交わす程度でした。これはしょうがないですねぇ。

 2時間余で1次会を終え、タクシーに分乗して祇園のカラオケへ。今日中に遠方に帰らなければいけない人もいて、参加は21人。歌う人は立て続けに歌い、しゃべる人はずっとしゃべっているという感じでした。

 10時半過ぎには‘中締め’。7〜8人はそのまま残りましたが、幹事は同じタクシーに乗って、近い間隔で1人ずつ降ろしながら帰りました。

 楽しいひと時でした!

〜 記念写真 〜
2017年6月10日(土)  No.5087

ストロベリームーンってか
 昨日、本堂裏の紫陽花園が草だらけになっているのに気が付いたので、今朝一番に、腰に蚊取り線香をぶら下げ、草刈り機を持って、現場に向かいました。

 草刈り機で出来るところをザッと刈って、後は紫陽花の中に入り込んで、ヤブガラシを引っこ抜いたり。1時間半ほどで、綺麗になりました。

 その後、写真を撮りに2度紫陽花園に行きましたが、写真を撮ったり花を眺めたりしている人がいつもいて、賑わっていました。よかった、よかった。

 9時に襖屋さんが来て、4枚をはめて帰られましたが、どうも立て付けが悪い。一番最後にチェックをするそうなので、その時にちょっと言わないとなぁ・・・。

 法事を終えて、午後からは来客続き。別の表具屋さんにも来てもらいました。先々代が70年ほど前に書いた字を扁額に、その少し前の真如堂貫主が書いた画賛を掛け軸に仕立ててもらいます。

 扁額は、自坊の仏間に飾るので、「ドーンと、迫力のある仕立てにしてください」と依頼しました。いくら掛かるのか聞き忘れましたが、ここは一つ‘見せ場’なので、出費は覚悟の上です。

 天候にもよりますが、出来上がりは秋かなぁ〜。

 今夜の満月は「ストロベリームーン」と、マスコミが話題にしているので、外へ見に行きましたが、なーんも赤くありません。

 天文台によると、「この時期は月の高度が冬より低いため、赤く見えるように思うかもしれないが、この日の月が特別に赤いわけではない。そもそも、太陽も朝日や夕日が赤く見えるのと同じ原理で、月も昇り始めと沈む時は赤く見える。『ストロベリームーン』自体が天文用語でもなく、地球から1年で最も離れているからといって、より赤く見えるわけではない」とのこと。

 な〜んだ、マスコミも話題探しで必死なんでしょうが、言っていることは結構エエ加減ですね。でも、晴れ渡った空のお月さん、綺麗でした!

〜 綺麗な、普通の満月でした 〜
2017年6月9日(金)  No.5086

超寝坊
 夜中に何度もさくらに起こされた反動で、朝方、グッと寝入ってしまい、近年ないぐらいの朝寝坊をしてしまいました。

 朝の予定がすっかり狂ってしまい、早朝に片付けてしまうつもりだった町内会の配り物が遅くなって、連鎖的に他の予定も遅くなりました。

 午後、襖屋さんから「3時半頃に納めに行きます」と電話があったと思えば、またすぐに「雨になりそうなので、今から伺います」と連絡。それから間もなく、ザァーッと雨が降ってきて、結局、襖屋さんが来たのは3時半頃でした。

 まとまった仕事が出来ず、外出もできず、中途半端な午後になってしまいました。

 襖屋さんが一段落してから、本堂前の菩提樹を見に行きました。今日開花です! 去年よりも6日遅い開花です。満開になるのが楽しみです!

〜 咲き始めた菩提樹の花 〜
2017年6月8日(木)  No.5085

裏打ち
 朝から雨。予報通り、近畿も、今日、梅雨入りしました。雨降りは動きにくいですが、大地が潤って、木々も嬉しそうに見えます。

 今日は塔婆書き。雨になると聞いていたので、予定通りです。

 夕方になって、待っていたものが届きました。

 オークションで落札した、浮世絵師長谷川貞信の『都名所』のうちの『真如堂楓林』という木版画(国立国会図書館 画像)。製作されたのは1870〜1871年頃で、長谷川貞信は江戸時代後期から明治時代にかけて大坂で活躍しました。版元は、大坂堀江、心斎橋通り塩町角にあった屋喜兵衛。享保時代に開業し、特に幕末、明治にかけて活躍した大阪第一の絵草子屋です。今も、東京日本橋に同名の会社があります。

 この絵を見ると、真如堂は明治初期には楓の名所だったことがわかりますが、どちらかというと、楓より松のほうが目立っています。松は伊勢湾台風で多くが倒れ、松食い虫でもたくさん枯れましたが、ボクの子供の頃でも、まだいっぱいありました。

 それにしても、正面の参道などは、かなりデフォルメされています。日本画らしいですねぇ。

 小さな作品ですが、裏打ちがしてないのでペラペラ。「これは裏打ちしないと額に入れられないなぁ。えーい! 自分でやっちゃえ!」と、昨日からYoutubeを見て勉強しておきました。

 道具は障子貼りの時のものを使えば何とかなります。本職ならば、十分寝かした糊と枯らした紙を使うのでしょうが、それはちょっと無理ですし。

 作業は10分足らずで終わり、首尾は上々。板に張って、明日まで乾かします。

 さぁ、額を買わなきゃ。

〜 乾燥中の『真如堂楓林』 〜
2017年6月7日(水)  No.5084

今日もまた掛け軸か・・・
 今日は、向日市方面などを月参り。お昼過ぎに自坊に戻りましたが、来客予定や襖屋さんの納品などがあって、まとまった時間が取れないので、昨日続きの掛け軸整理をしました。

 今日は仮巻きのものが主でしたが、どれも70〜80年以上前のもの。仮巻き自体が劣化していて吊すと破れたりして、なかなか大変でした。

 どれもシミが出ていますが、掛け軸に仕立てたい画賛の作品も‘発掘’できたので、やった甲斐がありました。

 ただ、なかなか字は判読出来ません。常に崩し字を見ているとスキルも上がるのでしょうが、久々にやると、すっかり忘れていて、また一からです。

 結局、昨日と今日でデータベースに加えたのは25本。トータルで190本を越えました。これだけあれば、やはりデータベース化しないと、管理もその場その場に応じたお軸を掛けることも出来ません。

 我ながら「いい仕事してますねぇ」ですが、じばらく掛け軸は見たくありません。

〜 超カワイイ山紫陽花 〜
2017年6月6日(火)  No.5083

掛け軸整理、再び
 掛け軸の整理をし終えたと思っていた矢先、押し入れのブリキ製の行李の中から、箱に入っていない‘裸’の掛け軸が20本ほど出てきました。お寺の什物と歴代住職のものらしく、印鑑が押してありました。

 整理し終えたとホッとしていた時だったので、出てきた20本ばかりの掛け軸を整理する気になれず、そのまま数ヶ月。でも、そろそろやらないと・・・。

 除草剤を撒いたりした後に時間が空いたので、重い腰をあげて整理に取りかかりました。

 掛け軸は、墨跡や画賛、水墨画などいろいろでした。時代の趨勢だったのでしょうねぇ、明治天皇の肖像や楠木正成像もありました。

 作品のタイトルのようなものは掛け軸を巻いた外側に簡略に記されているだけで、詳細がわからないものがたくさんありました。とりあえず写真を撮って、寸法を測って、概略を記録したりして、データベースに入力しましたが、文字を判読したりする作業に取り掛かる気は起きませんでした。

 仮巻きのままの墨跡も別に10枚ほどありました。シミだらけのものもありますが、先々代が書いたものも数枚あって、立派な横書きの字もありました。先々代は字が得意で、掛け軸も数本ありますが、扁額はありません。立派な横書は、ぜひ扁額にして飾りたいと思います。今日一番の収穫でした。

 扁額にする仕事を、あの杖を突いた仙人のような表具屋さんに頼んでも大丈夫かなぁ・・・。

 作業は今日一日では終わりませんでした。また明日。

〜 出てきた掛け軸の一部 〜
2017年6月5日(月)  No.5082

襖の納品
 今日は伝教大師のご命日。山科の毘沙門堂に京都の天台宗のお寺が集まって、法要を行いました。

 今朝もひんやりして、お堂の中はちょっと肌寒いぐらいでした。

 浄斎をいただいて帰りましたが、この法要があるので、今日は日曜日ながら法事を引き受けていません。

 午後、表具屋さんが張り替えに持ち帰った襖を持ってきてくれました。

 ‘師匠’は、やっぱり仙人のような杖にすがって歩いて来られました。腰の具合が悪そうなので、ソファーの椅子を出してあげて、そこに座って監督してもらいました。

 若いお弟子さんと奥さんらしき人が、立て付けをしたり、引き手を付けたりして、2時間以上作業をして、4時過ぎにやっと終わりました。

 ‘師匠’はソファーでは辛いのか、途中で、車に乗り込みに行かれました。

 今日は14枚を持ち帰られ、10日夕方に納めてもらう予定です。

 仕上がってから眺めてみると、昨年貼り替えてもらった襖と微妙に色が違います。実は、去年の襖屋さんが廃業してしまったので、今回の方にお願いしました。去年張り替え終わった襖の鳥の子紙を調べて、今回の張り替えに臨まれたのですが・・・。仕方がないですねぇ。仕入れも違うでしょうし、たとえ同じ紙でもロットが違うと変わってくるでしょうし。

 居住スペースに近い14枚の襖がなくなったので、何かスケスケの感じ。冬ではなくてよかったです。

〜 緑の毘沙門堂 〜
2017年6月4日(日)  No.5081

数珠の整理
 お寺関係からいただいた記念品や引き出物の整理をしました。

 住職の就任式の引き出物、僧位が上がった時の御挨拶の品、落慶の記念品などなど、何かにつけて御品をいただきます。結婚式などは、今どき風のカタログギフトということもありますが、それ以外は‘物’です。

 ‘物’も、扇子、袈裟、数珠、香炉、香合といったものにほぼ集約されます。それが10年、20年となると、かなり溜まってきます。まったく同じ物もいくつも重なったり・・・。

 数珠だけでも、どれだけあるでしょう。ボクの一生では使い切れません。数珠も、摺った時の音、玉の大きさ、親玉などの石の種類などによって、自分の‘お気に入り’がありますが、頂戴したものがそれに適うとは限らないので、たくさんあっても自分で注文して作ることもあります。

 使わずに置いておくと、紐が弱って切れやすくなりますし、人にあげるにも‘プロ仕様’ですから、相手は坊さん。相手もたくさん持っているので、もらってくれないです。うまく循環しないですねぇ。

 整理の甲斐あって、何がどれだけあるかがよくわかるようになりました。無駄な買い物をしなくて済みます。

 今日もヒンヤリ23.6度。これくらいの日が続くとありがたいなぁ。

〜 菩提樹の枝越しの境内 〜
2017年6月3日(土)  No.5080

9時からの葬儀
 朝9時から葬儀。9時開式というのは滅多にありませんが、先方のいろいろな事情でそうなりました。

 出棺後は、霊柩車の後を自分で運転して付いて行きました。今日の火葬場の第一番だったようです。

 火葬後、遺族がご遺骨を持ってうちに来られて、繰り上げの初七日法要。納骨まで、こちらで供養します。

 故人のご主人は6年前に亡くなっておられますが、嫁いだ娘さんが2人おられます。故人は施設での暮らしも長かったそうなので、せめて納骨までぐらい、娘さん宅でおまつりしてあげられないのかなぁと思います。

 お昼にはすべて終わりました。


 午後は、「今日の散歩道」の更新など。夕べの雷雨のお陰で、今日は夏日を免れました。

〜 句碑裏の蛍袋 〜
2017年6月2日(金)  No.5079

今日から夏の僧衣
 今日から夏の僧衣に替わりました。軽くて楽です!

 自坊の襖の張り替えが始まりました。もちろん、自分でするのではなく、表具屋さんに依頼します。

 全部で20数枚×裏表なので、数回に分けて持って帰って貰うのですが、今日は法事の方がまだ残っておられる時に来られたので、右往左往しました。

 表具屋さんは腰が痛いそうで、仙人のような杖にもたれ掛かって歩いておられました。奥さんや若いお弟子さんも手伝っての搬出作業。今日は10枚持って帰られましたが、大丈夫かなぁ〜

 その最中、今年の正月過ぎにネット通販で買ったLEDの和風ペンダント照明が、スイッチを入れてもまったく反応しないのに気が付きました。

 2つ買ったのですが、1つは問題ナシ。点かない器具を試しに他の部屋に付け替えてみましたが、やっぱりダメ。保安球も点きません。基板が壊れたのでしょう。

 メーカーの3年保証が付いていたので、メーカーに電話してみると、「まだ半年も使っておられませんので、すぐにこちらから同じものを送らせていただきます。3日にお届けします。故障しているものは、交換にお渡しください」という返事でした。補償証などが見当たらないと説明すると、ネット通販のメールのコピーでかまわないとのこと。

 素早い対応で助かりました。ひょっとしたら、こんなことがよくあるのかも知れませんねぇ。それにしても、週にたった2〜3時間だけで、半年間も使ってないのになぁ・・・。

 夜遅くに、すごい雷雨でした。そろそろ梅雨入りかなぁ。

〜 ほたる袋の花。琵琶湖疏水に螢が飛び始めたそうです 〜
2017年6月1日(木)  No.5078

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