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2017年1月の日記

辻説法
 朝、庭の苔がうっすら白くなっていました。寒いですが、早く明るくなるように変わってきたのがうれしいです。

 午前中、イベントの打ち合わせで三十三間堂へ。昨日の委員会で、観光客を相手に辻説法をする企画を進めていて、まずは三十三間堂で試験的にさせていただきたいとお願いにあがりました。

 1月15日にも伺ったばかりですが、今日は千体の観音様やお堂の裏側など、一般の拝観コースも回らせていただきました。

 さずがに壮観です。先日は、最短距離でサッと入堂してお勤めをし、またサッと出たので、こんな光景は見ていませんでした。20年ぶりぐらいかも知れません。

 実施は3月。任期切れ間際になりますが、一度試させていただき、その結果を次に引き継ぎます。さぁ、うまくいくでしょうか?


 体が鈍ってきたので、午後は「紫陽花園に植えてください」と去年頂戴した結構大きい紫陽花を定植する作業をしました。買った鉢植えの紫陽花が大きくなりすぎて困るなどの理由で、去年は10株ほど頂戴しました。緑の新芽が動き出したので、植え付けました。

 ついでに、グランドカバーの目的でボクが植えた‘シャガ’が蔓延って、紫陽花にやった肥料が、すべてシャガに奪われるような感じになっていたので、引き抜きました。かなりありました。でも、地下茎が残っているので、またすぐに元通りになってしまうでしょうね。

 ちょっとだけでしたが、体を動かして気持ちよかったです。

〜 この場所で‘辻説法’の予定 〜
2017年1月31日(火)  No.4957

任期切れ
 午後、大津・坂本で会議。大津へ向かう山越えの道には、雪がまだたくさん残っていました。

 天台宗の総理大臣に当たる‘宗務総長’が、体調不良を理由に、急遽、退任されることになりました。

 今日の会議の委員は宗務総長の任命なので、宗務総長が辞任されるのに合わせて任期切れとなります。もともと、今年の11月で任期満了でしたが、急に半年以上短くなったので、中途半端になっている協議事項がたくさんあって、大騒動です。

 総長辞任とは無関係ですが、女性の事務員さんが1月末で退職され、新しい女性事務員さんが着任。同時に男性職員が別部署に異動することも決まりました。

 会議後には懇親会があらかじめ予定されていましたが、2人の送別会と新任で来る事務員さんの歓迎会、そして委員会の解散の慰労会など、いろいろなものを抱き合わせての宴席となりました。

 あと1回だけ委員会は開催されますが、4年間、いろいろやってきた仲間とも会う機会がなくなってしまいます。

 ボクもこの委員を、再任を繰り返しながら、もう20年以上勤めてきました。委員の中では最古参、年齢も上から2番目となりました。いつまでもやっているより、新しい方にお願いした方が思っていたので、いい潮時です。宴会でも、ついて行けませんし・・・。

 このままでは老け込んでしまうので、自分を燃焼させる何かを考えないといけません。作業所のことを頑張ろうっと!
2017年1月30日(月)  No.4956

リッチな時間
 喉はボクの弱点。何かとトラブルが起きます。最近、読経の時に声がかすれるのです。

 声の出し始めはいいのですが、しばらくすると、かすれ始めます。そこの何とか出そうとするので、法事が終わった時にはずいぶんくたびれてしまいます。

 漢方を飲んだり、蜂蜜なめたり、加湿器も新たに買いましたが、なかなかよくなりません。しばらくかかるかなぁ・・・。


 法事を終えて、雨も降り出したので、昨日の掛け軸の漢詩解読に勤しみました。

 ん〜 何文字か、判読できない文字があります。前後の関係や他の漢詩などを参考に推測してみますが、どうもわかりません。

 もうしばらく四苦八苦したら、だんだん判ってくるでしょうか?

 コーヒー飲みながら、こんなことに没頭していられる時間ができて、気分的にはリッチですねぇ。

〜 何文字か読めない漢詩 〜
2017年1月29日(日)  No.4955

オークションで落札
 オークションで落札した掛け軸が、今日届きました。何としても入手したいと思い、固唾を呑みながら入札しました。

 梅の画賛なのですが、オークションの説明では、「天台宗!【奥田貫昭/梅之図】掛軸 掛け軸 大僧正」とあるだけで、それ以上のことは書いてありませんでした。でも、それを見て、ボクは「あっーーー!」とビックリしました。

 この掛け軸を書いた奥田貫昭師は、真如堂の11代前の貫主奥田公昭師の師匠。公昭師のことを調べる中で、貫昭師の名前も見知っていました。

 奥田貫昭師という方は、弘化3年(1846)、京都生まれ。比叡山で出家をして、京都の寺の住職になり、その後、信濃善光寺大勧進副住職の傍ら長野監獄で教誨、貧民養育院を設けて社会福祉に尽力されました。また、浅草寺の貫主となって寺の復興に尽くし、明治33年(1900)に55才で亡くなりました。画に長じ遺作が多いとのこと。今も浅草寺で行われている「菊供養会」は、貫昭師によって始められた行事だそうです。

 その弟子公昭師は、貫昭師の弟子となって、妙法院門跡の執事長や毘沙門堂門跡門主を勤め、真如堂の44世貫主となって、昭和8年(1933)に亡くなりました。お墓は真如堂にあって、ボクも年に何回もお参りしています。

 そういう関係の奥田貫昭師の掛け軸なので、ぜひとも欲しかったわけです。掛け軸は、記されていた干支から亡くなる2年前の作品であることがわかりました。

 オークションでは業者と競りましたが、そう儲けにならないと思った先方があっさりと退いたので、まぁまぁ安価で入手できました。

 届いてからは、法事の合間などに、掛け軸に書かれた漢詩と睨めっこ。くずし字のデータベースなどを使いながら、一字一字調べましたが、読めそうで読めません。「じっと見ていたら、読めてきます」と古文書をやっている人が仰っていたので、しばらくは常に側に置いて眺めることとします。

 入手できてヨカッタ。

〜 落札した梅画賛 〜
2017年1月28日(土)  No.4954

開山忌
 今日は真如堂開祖戒算上人のご命日。各塔頭の檀家総代の代表に参列していただいて、965回忌の法要を勤めました。

 1年で一番寒い時にあるこの法要。参列する方々も大変です。本堂はおそらく境内で最も寒い場所です。皆さんには、受付でカイロを配り、コートなどを着用したままの参列を勧めます。

 約1時間、寒さに耐えながら、意味のわからないお経を聞いているのは、寒行のようなものです。

 今日は氷も張らず、寒さもまだマシでしたが、メガネが自分の吐く息で一瞬曇ったり、手がかじかんで散華が撒きにくかったり、床板の冷たさが足袋を貫いて伝わって来たりと、やっぱり寒かったです。

 貫主が代わり、座次も変わって、‘老僧’がやっておられたような配役が当たるようになりました。真ん中ぐらいが、何も配役がなくて楽なのですが・・・。ちょっとだけ、緊張しました。

〜 樒の花 〜
2017年1月27日(金)  No.4953

春遠からじ
 今朝の最低気温はマイナス2度。この冬3番目の冷え込みでした。

 当然、車のフロントガラスは凍てついていました。解氷スプレーを掛けて氷が溶けたので走り出したら、その溶けた水がまた凍って前が見にくくなってしまいました。また止めて、解氷スプレーを掛け、しばらく待機していました。

 でも、お天気は良く、青空も広がって、気温も10度近くまで上がりました。青空が広がると動きたくなる方が多くなるのか、境内では人影が結構見られました。

 コツコツと音がするので、辺りを見回してみると、コゲラが木を突いて回っていました。ヤマガラも餌を探していました。そんな光景を見ていると、ほっこりしますねぇ。

 朝明けるのが少し早くなり、暮れるのがわずかに遅くなりました。気温は今頃から立春前までが‘底’。

 でも、今日は、春遠からじと感じさせてくれる日でした。

〜 蝋梅と塔 / 枝垂れ桜の枝にコゲラ 〜
2017年1月26日(木)  No.4952

適正湿度
 今日も午前中に紫陽花の寒肥やり。30キロを施肥しました。

 寒肥はすぐには効いてこないので、「これ、効くのかなぁ」と思いながら、毎年作業をしている気がします。きっと効いているのでしょうねぇ。

 何本もの枝が、積雪のために折れり裂けたりしていました。もう緑色の芽が見えているのに、残念です。


 デジタルの温度・湿度計を自室にも備えました。

 早速測ってみると、室温20度、湿度37%でした。体感と実際の数値とは違うものですね。室温はもう少し低いと思っていましたし、湿度はもう少しあると感じていました。ちゃんとデータを取ったほうがいいですね。

 自室は灯油ストーブで暖房をしていて、乾燥を防ぐために濡れタオルをストーブの前に常持吊していました。濡れタオルはあまり効果が出ていなかったのでしょうか? 試しに加湿器を持ってきて付けると、見る見る40%以上になりました。

 自室にいる時間は長いので、これは改善しないといけません。加湿器を買わなければいけないかなぁ〜

〜 苔の上のうっすら雪 〜
2017年1月25日(水)  No.4951

久しぶりの外作業
 外に設置してあるデジタルの温度計を見ると、「0.5度」。「氷も張っているし、気象台でも−0.7度なのだから、そんなはずはない!」 そう思って、電池を替えたりしましたが、大して変わりませんでした。

 安いデジタル温度計なので、信頼性には欠けるのかも知れません。

 今日も大雪警報が出ていましたが、雪はチラチラするだけで、積もるような降り方ではありませんでした。

 市街地の北の方、左京区岩倉の近くまでお参りに行きました。同じ左京区でも雪の降り方が違う場所なので、ダメだったら途中で引き返す覚悟でしたが、雪はありませんでした。

 今日も寒いので暖房の効いたところでじっとしていようかと思ったのですが、何だか身体が‘腐ってくる’ような気がするので、紫陽花の寒肥を施す作業をしました。

 覚悟を決めて外に出たら、そう寒くないものです。体を動かせば、ちょうど良い温かさ。とりあえず、今日は鶏糞15キロを施しました。

 久しぶりの外作業、気持ちよかったです。明日も朝からやろうっと!

〜 蓮鉢の氷と雪 〜
2017年1月23日(月)  No.4950

あまりに寒い
 朝から大雪警報がずっと出ていて、近くの幼稚園もお休みになっていましたが、真如堂の辺りは雪がちらつく程度でした。

 ただ、気温は上がらず、4度止まり。もちろん、朝は氷が張っていました。

 今日から寒肥を施す作業を始めようと思っていましたが、寒さに気持ちが負けてしまいました。「よりによって、こんなに寒い日にやらなくても・・・」と。

 暖房の効いた部屋で、今日はデスクワーク。

 板金屋さんが、雪で壊れた樋の下見に来て、「明日、修理をしに来ます」と言ってくれましたが、「いやぁ、また降るでしょうから、もっと先にしてください」と説得。それでもやるつもりのようでしたが、夜になって大工さんから、「もっと先にします」と電話があって一安心。春になってからでいいのに・・・。

 明日も雪の予報。市内の北の方へ行く予定なので、積もらように祈るばかりです。

〜 まだ残っている14、15日の雪 〜
2017年1月23日(月)  No.4949

お墓開眼ラッシュ
 今日は法事2座。でも、お墓の開眼を3基しなければなりません。

 1座目が親戚同士の合同の法要で、重なっている親戚もありますが、別々の親戚もあります。別々に法要を2座したのでは、合同でされる意味がないので、まとめられるところはまとめて、1.5座分ほどの読経。

 これまでにあったお墓の隣に、親戚が新しいお墓を建てられのを契機に、既存のお墓も改修。その両方の開眼もすることになりました。ただ、寒い中、結構な時間が掛かってしまうので、朝一番に開眼の修法とお勤めは済ませておき、法事の後の回向は普通に2基分しました。

 もう1座は、30年ほど前にお墓の土地は決めておられたものの、昨年暮れにご主人が亡くなって初めて建墓されたお家。大半の方は、寺に来られるのも初めてでした。

 奥さんがご高齢なので、やはり朝一番に、お墓の開眼は済ませておきました。

 1日に3基のお墓の開眼をするなんて、こんなことは極めて希有なことです。それでなくても、少子化の現代、お墓は減少傾向。いまの当主で絶えてしまうお家が、20軒ほどはありますし、新しくお墓を造ろうという方はそんなに多くはありません。

 何だか今日は消耗して、夕飯に熱燗を呑んだら、眠たくて・・・。パソコンの前で、椅子に座ったまま寝てしまいました。これが還暦ということかな?
2017年1月22日(日)  No.4948

代替わり
 天気予報では夜中から雪になるということでしたが、朝起きてみたら雨。雨でヨカッタぁ〜。雪はゴメンです。

 午後から、東山のお寺で、恒例の大般若転読会法要。そのお寺の住職は70才ほどですが、出仕している僧侶たち4人はみな30代。みな代替わりして、若くなっているのです。

 「うちも次から、若いのを来させようかなぁ」と言ったら、「いやぁ、まだ」と反対されましたが、社交辞令かなぁ? 代わったほうが皆も気楽に違いありません。まぁ、ボクも堅苦しいことはないとは思いますが・・・。

 定例の法要が次々始まると、今年も本格始動した気がしてきます。お正月も、もうずいぶん前のことに思えてきますねぇ。

〜 上の方だけうっすら雪が積もった大文字山 〜
2017年1月21日(土)  No.4947

ペンキに塗り、ひとまず一段落
 また今日も7時半からペンキに塗り。

 最後の1面でしたが、ペンキが足りるかどうか際どいところ。缶からペンキを掻き出すようにして、最後の最後まで使い切って、ようやく何とか塗れました。欲を言えば、もう少し欲しかったです。

 これで、法事で使うメインの部屋のペンキ塗りは完了。片付けをして、掃除機をかけ、拭き掃除もして、法事の準備もやって、ようやく一段落です。

 黄ばんでいる漆喰壁は、まだ他に何面もあるので、そっちも塗りたいと思っています。まずは、塗料屋さんに行ってペンキを仕入れて来ないといけません。

 寒肥も施したいので、先にそっちかな?

 うーん、体のあちこちが筋肉痛です。

〜 雪で倒れた水仙 〜
2017年1月19日(木)  No.4946

今日もペンキ塗り
 今日は早朝からひたすらペンキ塗り。マスキングをしては塗り、また二度塗りをするの繰り返し。漆喰壁が水分を吸い取るためか、すぐに乾いて二度塗りができるのが、とても手順がいいです。

 3時頃まで頑張りましたが、1面だけ残ってしまいました。また明日。

 夕方から、京都の天台宗のお寺の新年懇親会へ出席しました。久しぶりに会う人もいて、楽しい会でした。

 余興のくじ引きで、電動の「鼻毛耳毛眉毛トリマー」というのが当たりました。鼻毛は鋏で切りますし、耳毛はライターで焦がして除去。眉毛は伸び放題なので、特に必要としない器具ですが・・・。

 ペンキ塗りで、無理な格好をしたためか、腰も足も筋肉痛。「脚立からは絶対に落ちないぞ!」と力が入りすぎなのかも知れません。

〜 あたたかい陽射しの中に咲いていた水仙 〜

2017年1月19日(木)  No.4945

ペンキ塗り
 今日は、午後から仏間の漆喰壁のペンキ塗り。線香の煙などで汚れた壁に、水性のペンキを塗りました。この方法は、昨年すでに経験済みなので、手順はバッチリです。

 ただ、今朝はかなり冷え込んで、道も溶け残った雪もガチガチに凍結しているので、屋外に置いた塗料も冷えて堅くなっていることは確実。そこで、午前中はストーブの近くに置いて、ゆっくり温めました。

 その間に、ホームセンターでマスキングテープを買い足したり、塗る場所を養生したり。お昼ご飯を済ませてから、塗る作業に取りかかりました。

 塗料はまだ堅かったですが、よくかき混ぜてローラーや刷毛で塗り、乾いた頃を見計らって、二度塗りをしました。

 上出来! 今日は3畳分ほど塗ってオシマイ! 脚立の上で、ちょっと無理な姿勢を取ったりしたので、筋肉痛です。

 塗る場所はまだまだいっぱいあるので、冬の閑散期にやってしまおうと思っています。

〜 左 塗った後、右 塗る前 〜
2017年1月18日(水)  No.4944

やられた・・・
 朝起きて門を開けに行ったら、ベトベトの雪がうっすら積もっていました。温度計は1.6度。それほど寒くはありませんでした。

 明るくなってから屋根の雪を見に行って唖然。やられた・・・。

 雪が滑り落ちてきて、雨樋に覆い被さるような感じで、雨樋が歪んでしまっていました。こういう事態をおそれて、昨日も精一杯、竹竿で雪を落としたのですが、夜の間に滑って雪庇のようになって、雨樋を押したのです。

 絶句です。また、樋を直さなければいけません。

 とにかく、これ以上ひどくならないように、頻繁に雪の状態を見に行っては、竹竿で落としました。それにしても・・・ガッカリ。


 阪神淡路大震災より22年。何度も被災地に行き、被害を五感で感じたので、今もそれが蘇ってきます。

 テレビを見ていても、「あっ、あの小学校で炊き出ししたなぁ」「あそこはひどかったなぁ」などと、当時を思い出します。

 22年。今日もこうして生きているって、本当に不思議なことだと思います。

〜 庇のように屋根から張り出した雪 〜
2017年1月17日(火)  No.4943

雪は要りません
 1月16日に祥月命日を迎えるお家から、昨日のうちに「雪で危ないですから、お参りはまた日を改めてお願いします」と電話が入っていました。

 今朝になって、道の雪が消えたのを確認してから、「大丈夫ですから伺いましょうか?」と電話をすると、仏供前の準備をする時間があるので、少しゆっくり目に来て欲しいとのこと。

 自坊を出て大通り出る途中、少し雪が残っていてヒヤッとしましたが、伺うお宅は宇治なので、こっちよりも雪は少ないに違いありません。案の定、南へ向かうにつれて雪は消え、宇治に入ると、道の雪は皆無で、わずかに屋根に残っている程度。わずか1時間足らずなのに、こんなにも違うものかと思いました。

 行くのに50分、読経に50分、帰るのに55分。ちょっとしたドライブでした。

 帰ってから、大屋根からせり出した雪を竹竿で落として回りました。数年前の大雪では樋があちこちで壊れ、200万ほどの出費となったので、もう二の舞はゴメンです。竹竿で突いたぐらいでは、どうしようもないのですが・・・。

 屋根から音を立てて雪が落ちてくる度に、ヒヤヒヤします。つつじの枝も、雪の重みで折れそうなほど曲がっています。見ているだけならいいですが、移動するにも、建物のためにも、降ってくれないほうが有り難いです。

〜 朝の雪景色 〜
2017年1月16日(月)  No.4942

柳のお加持
 朝、予想通り、雪が積もっていました。

 雪かきをしましたが、またすぐに積もり、もう一度してもまた元通りなので、断念しました。

 今日は、三十三間堂で行われる「柳のお加持」に出仕の予定。真如堂からは6人行くのですが、タクシーは来てくれないだろうということで、スタッドレスをはめている僧の車で向かいました。大通りでさえ、とてもノーマルタイヤでは走れない感じでしたが、空いていたのですんなりと着きました。

 三十三間堂では、毎年、1月この時期に、弓道の技術を競う「通し矢」と「柳のお加持」が行われます。「柳のお加持」は、正月に汲んだ初水を霊木とされる柳の枝で参拝者にそそいで加持する後白河上皇の頭痛平癒にあやかった頭痛封じの法要ですが、ボクは前住職と入れ替わる形で今年初出仕しました。

 通し矢は、江戸時代に三十三間堂の長さ約120メートルの軒下で、武士が一昼夜かけて何本の矢を射通せるかを競ったことが起源とされ、それに由来する弓道の全国大会が行われて、晴れ着姿の新成人ら約2千人が腕前を競いました。

 法要は9時から1時間交代で、三十三間堂の御本尊である大きな観音さまの前で行われました。法要の内容も、他のものとは違うので、最初はちょっと戸惑いましたが、だんだん慣れてきました。

 今日の参列者は約8千人。雪などのため、例年の7割程度だったそうです。

 通し矢は、ちょうどお堂の裏側で行われているので見に行きませんでしたが、境内は晴れ着に袴の女性や若者などでいっぱいでした。

〜 朝の境内 / 通し矢(産経WEST 寺口純平氏撮影) 〜

2017年1月15日(日)  No.4941

ノートPCの買い換え
 執事になった時に買ったノートパソコン。WindowsVistaで、今年の4月にはVistaのサポートも終わってしまいます。

 ボクはデスクトップを使っていて、すこぶる快適。でも、弟子に事務仕事をしてもらうには限界に近い機械だったので、新しいノートを買いました。

 セットアップは弟子がしているのですが、時々サポートするので行ったり来たり。Vistaが不要になったので、リカバリをして・・・さて、どうしましょう。愛着があるのですが・・・。

 墓地の調査もしました。いろいろな発見があって、まるで宝探しのようです。

 新しい発見の度に「墓地MAP」も修正。前住職は事務作業も苦手で、墓地に関する引き継ぎも記録もなく、これまでずいぶん苦労しました。でも、誰が見てもわかるようにMAPを作って、検索も出来るように進めたので、かなり便利になったと思います。それを活用するにも、パソコンは必須です。

 現地調査も、時折降る雪のために断念。夜には、大雪警報も出ました。

 明日の朝の積雪が心配です。

〜 庭にうっすら積もった雪。このくらいならいいのですが・・・。 〜
2017年1月14日(土)  No.4940

年賀状の整理
 何年ぶり、いや十数年ぶりで、年賀状の整理をしました。

 今まで、出した年賀状は出しっぱなし、来た年賀状の整理もほとんどしていませんでした。

 今日は、出した相手や来た賀状を見ながら、住所に変わりはないか、来年は出すべきかなどをチェックし、データベースに印を付けていきました。

 出したと思っていたのに出していなかったり、思わぬ人からいただいていたり・・・正月は年賀状を見ている時間がないので、ついついチェックが後回しになって、何もしないままに次の年が来て、ほぼ前年通りに出していました。

 あわせて、「立春大吉」の葉書を出す準備もしました。この準備も、例年と比べてずいぶん早いです。今年は余裕たっぷりです・・・でも、何か落とし穴があるかも。

 じっとしていられない、何もしていない時間を作れない性格なので、次から次へと用事を作り出してはしています。

〜 香り高き蝋梅の花 〜
2017年1月13日(金)  No.4939

字が下手
 特別な予定がなかったので、法事のための塔婆書き。8寸の経木塔婆と6尺の大塔婆を書くのですが、何だか今日はいつもにも増して下手な字になります。

 もとより下手なうえ、木は紙よりも筆の滑りが悪くて書きづらいので、なかなかうまくいきません。

 字にはその時の‘気分’が如実に反映されます。今日、字が上手く書けないのはどうしてだろう・・・気分的には何の問題もないのですが。

 筆を替えたり、墨の濃度を変えたりしましたが、どうもいけません。

 書き上げたときに「上手く書けた」と思っても、離れて見ると、「なんだこりゃ!」ということもしばしば。下手の字の大塔婆を見ながら法事をするのも辛いなぁ〜

 5、6本書いて止めました。


 時間があるので、「今日の散歩道」を1日繰り上げて更新。水仙がきれいだなぁ〜 たくさん咲いてくれたなぁ〜

〜 窓辺で爪研ぎをするさくら 〜
2017年1月12日(木)  No.4938

久々に剪定
 今日は久々に境内の剪定。自分で植えたものは自分で剪定しないといけないと思って、野路菊の刈り取りや徒長した樫の枝などを切りました。

 手を掛けると、やはり綺麗になるので、気持ちいいですねぇ。

 野路菊も来年伸びる新しい緑色の芽がたくさん出ていて、そこだけもう春のようでした。来年も、きっと綺麗に咲いてくれるでしょう。

 また、数年前に植えた「太郎冠者」が、今年も咲き始めているのを発見! 蕾もいっぱい付いているので、どんどん咲いてくれるでしょう。これもうれしいなぁ〜

 肉体労働が減ったので、最近はちょっと太ったかも知れません。もっと、動かないと。といいつつ、午後はデスクワーク。

 思ったほど寒くない日でした。

〜 咲き始めていた太郎冠者 〜
2017年1月11日(水)  No.4937

初グレープフルーツゼリー
 仏さんの御供のお下がりの、グレープフルーツが10個ほど溜まってしまいました。法事がある度に御供を替えるので、お下がりができます。供えられる果物は、盛る都合などからも限られてきて、グレープは常に選択肢の一つ。

 年末からみかんを何箱かいただいたので、グレープまで食べきれませんでした。かと言って、少し日が経ったものを差し上げるわけにもいかず、どうしたものかと思案。夏ならとっくに腐っていますし、切ってみるとカスカスになっているものもあります。

 ジュースにはよくするのですが、それも気が進まず、グレープフルーツゼリーを作ることにしました。

 夏みかん果汁と寒天をあわせた「夏柑糖」は有名ですし、有名なグレープフルーツゼリーのお店もあります。そういうイメージがあるので、器は、当然、絞った後の果皮を使うべし。

 先ずは、ゼラチンを買いに行くところからスタート。量の見当が付かないので、2箱買ったら多すぎました。

 グレープを搾ると、1リットルの果汁が出来ました。少し柔らか目のゼリーにしようとゼラチンを配合し、砂糖は目分量。レモン汁を少し加えて、きれいに掃除した果皮の器に注ぎました。

 冷蔵庫に入れなくても、今の季節なら寒い部屋に置いておけば固まるだろうと、一晩、客間に置いておくことにしました。

 さぁ、明日の朝が楽しみです! 上手くいけば、定番にしようっと!

 作業をした後は、果汁が飛び散っていたり、果肉が落ちていたり、惨憺たる状態でした。

〜 美味しく出来たでしょうか? 初グレープフルーツゼリー 〜
2017年1月10日(火)  No.4936

細かい・・・
 お正月で月参りが変更になっていて、今日はいつもと違うコース。お伺いしたのは2軒でしたが、長いことお話をしていたので、自坊へ戻ったのはお昼でした。

 法事を1座済ませた後、近所に出かけようかと思いましたがお天気が定まらないので断念。

 ‘墓じまい’の相談があった方のお墓を調べに墓地に行ったり、過去帳や位牌を調査したり。まるで、パズルを解いていくような感じです。

 昔のことを調べるのは、とても興味が湧きます。

 位牌の裏側に、虫眼鏡がないと読めないような細かい字で、養子養女の縁組みとか、前妻が亡くなって後妻をもらわれたとか、故人の略歴が細々と記してあって、160〜170年ほど前に亡くなった方々の姿が彷彿としてきます。

 それにしても、こんな細かい字を、どうやって筆で書いたのだろうと思います。面相筆を使っても書けいないような・・・昔の人はすごいなぁ。

〜 繰り出し位牌の裏側に書かれた文字。マッチ棒と比べてみてください 〜
2017年1月9日(月)  No.4935

忘れっぽい過ぎ
 朝、お参りに出かける時、「今日は傘を持って出ないといけないなぁ」と思いつつ車で出発。門を出て公道を走り始めた時に、傘を持ってこなかったことを思い出して停車し、トランクに予備の傘が積んでないか調べて、いったん寺に戻って出直しました。

 2軒目はご自宅での法事。ぬかりのないように、持っていく物は昨日から準備してあったのですが、車を運転しながら頭の中でシミュレーションしてみて、必需品の袈裟を入れ忘れているのに気が付きました。

 簡単な首から掛けるだけの袈裟はしているのですが、法要の時などに着ける「五条」を忘れてきてしまいました。袈裟には違いないのですが、‘特別’な感じがしません。「どうしよう・・・取りに帰ると、ぎりぎりか遅刻するかも知れないし・・・」と思案。しましたが、やっぱり取りに帰りました。

 タッチ&ゴーで出直し、檀家宅の近くのコインパーキングに車を駐めて、家まで早足で歩いていくと、ご自宅の前で家の方が待ち構えておられました。着いたのは、約束の時間の1〜2分前だったでしょうか。

 玄関は靴だらけ。急いで着替えて、仏壇のある部屋に入ると、アッと驚くほどの親族が集まっておられました。おばあさんを交えての最後の法事になると思って、親族が大集合されたのでしょう。無理してでも、袈裟を取りに帰ってよかったと思いました。

 参列者全員がなんとか座ったというギュウギュウ詰めの状態。拝んでいるボクの斜め前にも親戚の方が座っておられて、ちょっとやりにくなぁ・・・。身動きが取れないため足のしびれが早く来るのか、複数の男性がモジモジし始めた気配がして来たので、読経は必要最小限にしておきました。

 車のドアの施錠と解錠のスイッチを間違ったり、今朝はさんざんでしたが、お経だけは間違いませんでした。やれやれ。

 午後は雨脚が強くなって、寺にお参りに来る人はゼロ。元旦以来、一番ひっそりした日でした。
2017年1月8日(日)  No.4934

DVDが再生できない
 今日の「メダカの学校」の講師は弟子のお兄さん。

 甲賀の寺の住職で、東京の博物館でその寺の展覧会が行われていました。その報告がテーマの予定でしたが、実は会期が今月9日まで延長になって、まだ開催されている途中。開催に至るまでの、仏像の搬出や運搬などのお話となりました。

 プロジェクターを使ってのお話で、USBとDVDをご持参いただいたのですが、こちらで用意したパソコンでDVDが再生できません・・・エライことです。

 話をしてもらっている間に、違うノートパソコンを2台引っ張り出してきて、別の場所で再生テストをしました。2台目でようやくうまくいって、話の最後の最後に皆さんに見てもらうことができました。焦りました・・・。

 パワーポイントで上手くいかなかったケースはないのですが、DVDはコワイ。次回までに、メダカで使っているノートPCで、DVDが使えるように点検しておかなければ。

 最近はプロジェクターを使ってのお話が増えました。プロジェクターも古くなってきてノイズが出てきました。光源の交換はかなり高価ですので、買い換えたほうがいいかも知れません。最初は思い切って買いましたが、今ではすっかり必需品ですね。

 新年最初のメダカが無事に終わってやれやれです。

〜 今日の「メダカの学校」 〜
2017年1月7日(土)  No.4933

冬眠したい
 年頭回礼に数軒伺って、東山の門跡寺へ。

 今日は、昭和天皇の聖忌法要。1月7日がご命日ですが、今年は土曜日になるので、いろいろ都合で繰り上げになりました。

 終わって、また回礼を数軒して、自坊へ戻りました。

 明日は忙しく、明後日は雨のようなので、お天気のいい今日に更新をしてしまおうと境内に写真を撮りに行きました。

 景色の移ろいが少ない季節で、先週との違いを見つけるのが難しいですが、何とか写真を撮って更新作業をしました。

 最近は何をしていても、すぐに眠気に襲われます。いつでも、どこでも寝られそう・・・。

 冬眠の季節かな?

〜 宝蔵の壁に映るもみじのシルエット 〜
2017年1月6日(金)  No.4932

寒さ戻る
 今日は、京都市内の北の方を東から西へと、車で40数軒を回りました。移動しては、挨拶をして護符をお渡しして、また移動の繰り返し。2時過ぎには自坊に戻って来ました。

 帰って、回っている途中にいただいた「足が痛くてお墓に行けないので、代わりにお塔婆を上げておいて欲しい」「先祖のお墓のことを調べて欲しい」などと‘課題’に対応するため、お墓へ。色とりどりの花が供えられたお墓は、少し明るい感じがしました。ただ、風が強くて・・・。

 今日は墓参の方はほとんどないので、遅ればせながら年末調整の書類の作成。前住職も弟子も、前職分の給料は「年調未済」で、合算してみると、昨年中に過納分を返しきれないことが判明。税務上も、昨年が大きな転換点であったことがわかりました。

 書類のフォマットも一部変わって、マイナンバーを入れるようになったりしていますし、頭がなかなか付いていきません。ちょっと念入りに点検して提出しなきゃ。こういう書類作りは、大の苦手です。
2017年1月5日(木)  No.4931

年頭回礼
 今日から6日まで、御札を持って檀家宅を回る「年頭回礼」。3日間で、130軒ほどに御挨拶に伺います。

 午前中は、狭い道の多い寺の近くをバイクで回りました。以前は、同じような僧を何人も見ましたが、最近はすっかり見かけません。車で回っておられるのか、郵送なのか?

 持って伺うのは、護符・線香・暦。以前は線香ではなく裁縫用の針でしたが、お裁縫をする人も少なくなったので、もうずいぶん前に線香に替えました。

 毎年、ほぼ同じ日に伺いますが、予定をお伝えしていないので留守のお宅もあれば、御供を準備して待っていてくださるお家もあります。留守の場合はポストに入れておきますが、ちゃんとしたポストではなく、投函すれば土間に落ちてしまう構造の家など、さまざまです。

 午後は車に乗り換えて、少し離れたところへ。弟子の運転ですが、ナビを入れている時間もないので、ボクが、「次を左。その先」などと後席からナビ。時々、左右を言い間違えるので、運転も大変です。どうも、そういう癖があります・・・。

 今日は55軒ほど。3時頃には終わりました。

 寒さは弛んでいましたが、時々時雨れる、少し不安定なお天気でした。

〜 自坊前の水仙 〜
2017年1月4日(水)  No.4930

発送作業
 今日もおだやかで温かい日。例年、正月3日になると、お参りの方もかなり減ります。また、家族揃ってというよりも、お一人またはご夫婦というパターンになるので、お越しになる人数はガクッと少なくなります。

 10時から、元三大師の初護摩があり、そこで護符を御加持してもらいました。それが済んだら、お参りの方の合間を縫って発送作業。

 正月気分など元からないですが、居間のテーブルは作業台と化して、3人がかりで作業を始めました。食事をするときやティータイムには、いったん撤収。最終的に終わったのは8時を過ぎていました。

 発送の業者も、ずっと以前は郵便局でしたが、宅急便のほうが安くなったのでそっちに乗り換え、去年、佐川急便から安くて封筒の大きさに融通が利くプランが出たので、これから当面は佐川に乗り換えです。こんなプランを出すから、ドライバーは過重労働になるのかも・・・。

 準備は終わり、明日、引き渡せば完了です。

〜 お参りの終わったお墓 〜
2017年1月3日(火)  No.4929

正月早々の法事
 今日もおだやかで温かい日でした。

 正月2日は、例年、墓参の方の出足も遅い目。元旦は早く起きて年始参りに行き、夜はゆっくりお節を召し上がって、2日の朝は遅い目に起きて・・・そんな感じでしょうか?
 お昼前になって、次第に人が多くなりましたが、昨日ほどではありませんでした。

 立ったり座ったりを昨日から繰り返しているので、膝も腰もガクガク。でも、これくらいで弱音を吐いているようでは、山に行けない。ちゃんとトレーニングをしないとと反省しました。

 2月に祖母の23回忌が当たっているのですが、遠方からまたお参りに来てもらうのは大変。正月に集まった時に勤めようと、夕方5時から法事をしました。

 子・孫・曾孫・玄孫の24人のうち、祖母を知っているのは約半数でしょうか? これだけ揃うのは、おそらく最後でしょう。

 忘れていたような古い話も出て、結構遅くまで、ワイワイやっていました。
2017年1月2日(月)  No.4928

クタクタの元旦
 平成29年元旦。まずは、本堂での修正会から。

 6時からのお勤めで、執事をしている頃は5時頃には行っていましたが、いまはもっと遅く行けばいいので楽になりました。

 寒さもそれほどではなく、お勤めは1時間余りで終わり、別の仏堂で真如堂歴代貫主の回向、一山での拝賀式など、一連の行事が終わりました。

 7時半頃に帰って、自坊での修正会のお勤めをしようと思っていたら、その前に檀家の方がお参りになりました。お勤めをして、門の外のお地蔵さんのところでお勤めをして、それからようやくお雑煮。

 食べている途中でも墓参の方が来られましたが、何とか食べ終わって、また墓参の方の応対。それからは、ず〜っと墓参の方が引っ切りなし。立ったり座ったり挨拶をしたりで、足腰がガクガク。お茶のいっぱいを飲むこともなく、気が付けば1時半でした。

 はぁー くたびれた。膝がガクガク。

 お昼を食べて、また応対。その後は、午前中ほどではなく、4時半頃にやっと僧衣を脱ぎました。

 今日はお天気もよく、あたたかかったので、墓参の方が多かったのでしょう。お参りも、家によっては10人以上。3代、4代揃ってということもあって、一時は玄関に入りきれずに、行列が出来ていたそうです。

 夕食を食べて、バタン、キュウ。例年以上に忙しい元旦でした。

〜 除夜の鐘 〜
2017年1月1日(日)  No.4927

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