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2014年7月の日記

7月、果つる
 お盆前の、自坊の植木の軽い剪定と除草剤撒布。今日はとても蒸し暑く、ちょっとバテました。

 最後に、切った枝などを投棄して、これで一件落着。お盆が済むまでは、植木の手入れは出来ません。

 心配なのは少雨。雨は欲しいのですが、バイクで回るようになってから雨に降られたら堪りません。車で回っているうちに、たっぷり降って欲しいです。


 ヘブンリーブルーが、咲きました! 2010年に咲いて以来、試行錯誤を重ねた末の本格的な開花です。1年に1度しか試せないので、今年がダメだったら来年。それの繰り返しでした。

 これから毎日咲いて、10月頃には盛りになるでしょう・・・なってくれないと困ります。

 いつ見ても、綺麗な青です。兎にも角にも、ちょっとホッとしました。

〜 紫陽花の残花に空蝉 〜
2014年7月31日(木)  No.4043

汎用のリモコン
 東山の門跡寺で、明治天皇の聖忌法要に出仕。開け放った宸殿に風は通っているのですが、湿気が多く、涼しくはありませんでした。

 いったん帰って、すぐまたインドのお寺の役員会に出席するために山科へ。遠い国のことなので、遠いことのように思えるのは否めません。ボクがホームページを作っているのですが、情報がなくて、ぜんぜん更新ができていません。


 庫裏のエアコンのリモコンが壊れたので、汎用のリモコンを買いました。

 1000パターンの信号を内蔵して、ほとんどのエアコンに対応しているとか。うちのエアコンは、大阪ガス製で、中身は三洋製。

 メーカーの信号番号で試してみましたがダメ。1000パターンを最初からすべてやってみましたがダメ。

 「万が一1000種のコードに該当しないことがあります」と書いてありましたが、その万が一でした。トホホ。

〜 今年買った蓮「寿星桃」が咲きました 〜
2014年7月30日(水)  No.4042

供花作り
 先日の雨以来、暑さの質が少し変わったような感じで、ここ3日間は熱帯夜も免れています。救われたような気がします。

 境内の草木も、危機的な乾き方は脱しました。それでも、乾いているのには変わりありません。水を欲しがっている‘顔’をしているので、水やりは欠かせません。

 境内をグルッと回って、乾き方をチェック。職員さんに、「○◇はいいですから、△□を重点的に」とオーダーを出したりしました。

 棚経を前に、疲れがたまるような作業は回避。遠方の檀家の墓前に供える樒の供花作りをしました。

 お盆やお彼岸には、遠方の檀家の墓所に、経木を供え、供花を供えます。供花は何十本も要るので、自前で作ります。樒の枝を採ってきて、数本を束ねて結わえます。売っているもののようにはいきませんが、供えるに十分足ります。

 供えるまでまだ日があるので、本当はもう少し後に作りたいのですが、棚経が始まるとそうもしてられず、また突発的な用事が入ることも考えて、早目に作ります。しばらくは置いておくので、毎日の水替えが欠かせません。

 この樒の匂いを嗅ぐと、「あー、お盆だなぁ」と思います。

〜 蓮の実にとまったキリギリス / 1日目の蓮華の中 〜
2014年7月29日(火)  No.4041

さすが‘本職’
 自坊に、‘本職’の植木屋さんが手入れに来てくださいました。毎年1回、この時期に定例の剪定をお願いしています。

 5人それぞれが手際よく作業を進め、夕方にはさっぱり涼しげな庭になりました。

 ただ、金木犀だけは茂ったまま。花が終わった10月に、ボクが剪定します。


 ‘本職’が入っておられるので、ボクが自坊で作業するわけにはいかず、境内で少し作業。紫陽花の剪定はほぼ終わりました。後は、職員さんに作業の指示をしたり・・・。

 バイクのメーターが動かない故障も、バイク屋さんに直してもらい、その他の点検も済ませました。これでお盆はOK。

 昨日の葬儀のご遺族が、今日、どう過ごしておられるかが気がかりな1日でした。

〜 真如山荘前の蓮 〜
2014年7月28日(月)  No.4040

恵みの雨
 夕べの通夜に引き続いて、兵庫県でご葬儀。辛いご葬儀でした。


 自坊の法事4座は前住職に依頼。

 ボクでも法事4座はかなりしんどいですから、老僧にはかなり大変だろうと思っていましたが、心配した暑さが雨のお陰で緩んだので、少しはましだったようです。

 出かける時、雲行きが怪しかったので、職員さんに「降るかも知れないから、水やりは少し待って、様子を見てください」と言っておいたのですが、ズバリ的中! 10時頃から断続的に降ったようです。

 雨のお陰で、最高気温は昨日よりも7度も下がりました。帰って来て、車を降りた時、「あっ、涼しい!」と思ったほどでした。

 念願の雨。明朝、境内を見て回って、草木たちの少し潤った姿をこの目で確かめたいです。

〜 今朝の白蓮 〜
2014年7月27日(日)  No.4039

水撒き
 お盆棚経前の最後の土日。法要の集中日で、今日は3座、明日は4座。

 今日が暑さのピークかも知れません。墓前で回向していたら、暑いの何のって、頭の皮が焼けそうでした。

 今日の最高気温は38.3度でした。


 草木が灼けたり枯れかかったりしているので、1人の職員さんに「今日は1日、水やりをしてください」と頼んだのですが、法事を終えて、あちこちを見ても、水をやったような痕跡なし。やったのでしょうが、あまりに量が少なくて、染み込んでもいないようです。

 小学生の頃、旅行中の水やりを父に頼まれましたが、帰って来た父に、「気のない者がやってもあかん」と言われたことを思い出します。もちろん、喜んで水やりをする気などないので、渋々。中途半端な水やりだったに違いありません。

 今日の水やりはまさにそれ。木や草のことを考えてやっている気配は丸でナシ。「水やり場所マップ」に印の付いたところに、取りあえず水撒きをした程度。

 こうなることは目に見えていたので、頼んだボクが悪かった・・・。仕方がないので、1時間半ほど掛けて、とりあえず紫陽花や他の場所に少しだけ水撒きしました。

 雨マークは当分ナシ。お盆で不在になることが多いので、心配です。

〜 今朝の蓮 〜

2014年7月26日(土)  No.4038

虫干
 今日は宝物虫払会、虫干です。

 6時過ぎに本堂に行って扉を開け、次第に僧衆が集まって来て作業開始。9時、拝観スタート。3時から片付けで、5時半頃にすべてが終わりました。

 昨日までに準備万端にしてあったこともあり、今日はすべて順調。行事って、始めるまでが大事ですねぇ。

 でも、あまりに準備に気をつかっていると、本番の時のワクワク感が減じてしまう気がします。これではいけません。何事にも新鮮な気分で臨まなきゃ。

 日に日にお盆が近付いて来ます。とにかく体調管理! 暑さに負けないように、気合いだぁ!

〜 本堂の廊下で涼む人たち 〜

2014年7月25日(金)  No.4037

真夏の怪奇現象?
 自坊の蓮鉢が浮き草だらけになったので、本堂脇の池に浮き草を移すことにしました。
 杓ですくってバケツに入れ、バイクの足元にそのバケツを置いて本坊へ向かって走り出しました。

 水は思った以上にチャポンチャポンとはねて、足袋が濡れます。足袋を濡らさないようにと足を上げて石畳の道を上がって行き、池の近くの砂利道で止まろうとしたら、バケツがツルッと滑って落ちてしまいました。

 「あーーー せっかく運んできたのに・・・」

 わずかに残った浮き草を池に入れ、バイクに付いた浮き草をホースで洗い流しました。
 砂利道にこぼれた浮き草は、何だか奇妙。「きっと、『これは何だ!?』と不思議に思う人がいるだろうなぁ」と思っていたら、早速、そこを通りがかった職員さんが、じっと地面を見ています。

 怪奇現象かなどと思ったら気の毒だと、遠くから、「あっ、それは浮き草をこぼしたのですよ」と大声で説明。職員さんは納得した素振りでした。

 その後も、何人かの人が見つけて不思議に思ったらしく、「砂利が掘れて、緑色のものが散らばっている」と噂になっていたそうです。

 怪奇現象などと言われていることって、案外、こんなものなのかも知れません。

〜 砂利道にばらまいてしまった浮き草 〜
2014年7月24日(木)  No.4036

ズボン不足
 今日は、月参りに法事に大津・坂本での会議で、1日中、僧衣姿。作業着は一度も着ず仕舞いでした。

 最近、着るのはほとんどが作業着。それ以外の服がなくなってきてしまいました。

 作業着は時々破れたりすり切れたりするので、普段着の悪いのを作業着に降ろします。当然、普段着が減り、着るものがなくなる・・・。外出着は、ほぼなくなってしまいました。

 普段着を買うのは、だいたいユニクロの通販。店に行くのは邪魔くさいですし、買う物の傾向は決まっているので、通販で充分。

 通販でさえ最近は買ってなく、特にズボンは着た切り雀状態で、近所のスーパーに買い物に行くのにも事欠きます。

 早く買わなきゃ。

〜 今日の自坊の蓮 〜

2014年7月23日(水)  No.4035

お留守番
 午後は寺務所でお留守番。

 25日には「宝物虫払会」があるので、ちょうどその準備が出来ます。掲示を作ったり、必要なものを揃えたり・・・すぐに終わってしまいました。

 手持ちぶさたなので、コードレス電話を持ち出して、電波の届く範囲で草刈り。

 「エンジンの音が大きくて、電話が鳴ってもわからないかも知れないなぁ」と気に掛けつつ、やり始めるとのめり込むタイプなので、あちこち刈りました。


 本堂の表具修理は、大きな釈迦三尊像が終わって、次は両脇の上部。剥がすのに、それぞれ1週間ずつの工期を予定していましたが、何と! 1日で両側とも完了してしまいました。これでお盆前の工事は終わり、お盆明けからまた別の場所に掛かります。

〜 足場を組んで剥がした表具(白くなっている部分) 〜
2014年7月22日(火)  No.4034

久々のたっぷり植木屋
 近畿も、今日、梅雨明け。

 梅雨が明けたら始めようと思っていたミストシャワーに、早速、通水しました。か弱いミストで、涼しい実感はほとんどありませんが、お参りになる方への‘サービス’です。

 今日は、ほぼ植木屋三昧。紫陽花の剪定、野路菊の定植、草刈りなどに精を出しました。

 さすがに暑かったぁ〜 京都の最高気温は34.3度。「なんだ、35度を越えなかったのか・・・」と、ちょっと変に残念でした。

 お盆前の植木屋作業も、火急のものはほぼ終了。気分的に、少しゆったりです。

〜 炎天の蓮 〜
2014年7月21日(月)  No.4033

塔婆書き、完了!
 朝7時半、とうとうお盆の水塔婆書きが完了!!

 5月1日に始めて、3ヶ月掛かりました。それでも、例年よりは早い完成。

最近は、時間があれば塔婆書きをしていましたが、これで気持ち的にはずいぶん楽になりました。後はお盆の棚経を、体を壊すことなく、最後まで回りきること。それのみです。

 気分も軽やかに植木屋をしようかと思いましたが、法事が終わったのが2時過ぎ。どしゃ降りの後で木々も濡れているので、今日は断念し、立て付けの悪い襖を削って直したり、お盆向けの設えをしたりと、ボチボチ。

 四国・中国も梅雨明けをしたので、近畿は明日頃かな? 

〜 蓮の葉に落ちた雨粒 〜
2014年7月20日(日)  No.4032

ミストシャワー設置
 祇園祭の前祭山鉾巡行も終わり、そろそろ梅雨も明ける頃。

 猛暑の日々がやってくるので、今年も茶所のところにミストシャワーを付けようと、作業にかかりました。

 ‘なんちゃって’ミストシャワーなので、涼しいことはありませんが、まぁ、気分です。‘涼しそう’と錯覚していただいて、涼を感じていただこうという‘御接待’です。

 去年の仕掛けがあるので、今年はそれを設置するだけ。小一時間かかって、茶所の軒先に付け、水を出してみましたが、ミストの出ないシャワーが半分以上ありました。

 「何か詰まっているのだろう」と、ノズルを外して反対側から口で吹いてみましたがダメ。自転車の空気入れでエアーを送ってみてもダメ。

 外して、直してみて、試験通水をしている間に服はボトボト。おまけに、雨が本降りになり、雷まで鳴り出す始末。大きな雷鳴が響いて、どこかに落ちた様子。「おぉ、恐い」。

 いろいろやってもダメでしたが、結局、通水しながらノズルの先を細い針金でこじってみるという原始的な方法で、次々とミストが出るようになりました。

 これで完成!

 でも、外は雨。通りがかった人は、「こんな雨の日に、ミストなどして何になるの?」と思われたのではないでしょうか?

 さぁ、カンカン照りの日が待ち遠しいです!

〜 雨中のミストシャワー 〜
2014年7月19日(土)  No.4031

初 建仁寺
 9月の「メダカの学校」の講師をお願いするために、建仁寺に行きました。何と、建仁寺に行くのは初めて。

 四条通から花見小路を下がって行くと、アジア系の外国人ばかり。すっかり雰囲気が変わってしまいました。

 早く着いたので、境内をウロウロ。「はぁ、ここが半夏生のお寺か」「ここが摩利支天堂か」「これが茶畑ね」とキョロキョロ。

 一昨年、真如堂が防災工事をした時、ちょうど建仁寺さんでも同じ業者による工事が行われていて、その現場写真を見せてもらったことがありました。今日は、その現場にも行ってみました。「これがポンプ室か、この下が水槽だな」と、何となく懐かしい感じでした。

 建仁寺さんには、たくさんの拝観者が来られていました。「うちにも、この1/4でもいいから、人が来てくれればなぁ」と、ちょっと羨ましかったです。

 帰り道、雨がポツリ。バイクだったので、ちょっと焦りましたが、それっきり。夕方には竜巻注意報などが出て、強い雨雲がレーダー画面に出現しましたが、かすめて行っただけで、結局降らず。

 困りました。何とか雨を・・・。

〜 建仁寺の栄西禅師の入定塔(御廟所) 〜
2014年7月18日(金)  No.4030

猛暑日のドカタ作業
 今日は壊れているU字溝の取り替え。

 朝、出かける前に、職員さんに作業手順を説明して、下準備を依頼。それでも、何回か、「どうしたらいいのです?」という問い合わせが携帯に掛かってきました。

 11時頃に戻って現場を見ましたが、出来は60点ぐらい。時間も中途半端なので、午後から作業をすることにしました。

 午後一番、溝の堀りを修正。職員さんに、「砂をもって来てください。あまり沢山だと、セメンを練りにくいので、そこそこで」と頼んで、帰って来た一輪車を見て大笑い。バケツ1杯もないほどの砂が一輪車に乗っていました。

 「もうちょっと持ってきてください」と頼み、次に「空練りをしてください」と頼むと、セメントも入れずに砂だけを混ぜています。今度は唖然・・・。「いや、あの、セメントを入れて・・・」と重ねて指示。

 この職員さん、前職は中央市場で青果を扱っていた人なので、無理もありませんが、それにしても・・・。

 何だかんだで4人で3時間以上も掛かって、わずか6本のU字溝を取り替えました。

 今日の最高気温は35.5度。木陰とはいえ、暑い盛りの肉体労働。祇園祭の巡行とはまったく無縁の1日でした。

〜 U字溝の取り替え現場 〜
2014年7月17日(木)  No.4029

急な取材
 朝8時半から自坊で法事。9時からの約束でしたが、8時過ぎにお越しになったので、少し早く始めました。

 「きっと早くお越しになるだろうなぁ〜」と予測していましたが、的中でした。

 法事を終えたご夫婦は、黒い礼服から普段着に着替えて、寺を後にされました。ご主人は抗がん剤を続けておられるし、自宅では年老いたお母様の介護が日々あります。

 束の間の休息に行かれたのでしょう? 「これも法事の‘功徳’かも知れないなぁ」と思いました。


 法事中、寺務所から電話が掛かっていたようなのでかけてみると、急なテレビの取材申し入れ。「今から行きたい」とのことなので、OKを出しました。

 去年も来た木槿の取材。歳時記ものは、いつ、どこで、どんな取材をしたかという、これまでのデーターをみて行われるのが常套手段。木槿の取材は去年もありました。

 ただ、去年は8月末。花もピークを過ぎていたので、「どうせ取材するのだったら、もう少し盛りの時期に来たほうがいいですよ」とアドバイスしておきましたが、そのアドバイス通り、今年は早目の、よい時期に来ました。

 ボクは植木屋さんと依頼する作業の打ち合わせを、植木屋さんのように鋏と鋸をぶら下げた格好でしていましたが、コメントが欲しいというので僧衣に着替えました。

 やっぱり、いつもながら、記者の考えたシナリオ通り話をして欲しいとのこと。おまけに僧衣の格好で手入れをしている場面を撮りたいとか。そんな格好で手入れするわけありませんが、「まぁ、しょうがないか」と希望通りしゃべり、手入れをしました。


 今日は、本堂修理の打ち合わせ、水道屋さんの工事などもあって、ウロウロ。

 先日来、何回も詰まっていたトイレは、木の根っこが便器付近の排水管を塞いでいたのが原因でした。便器を割ってもらい、根っこを撤去。レジ袋1つ分ほどもの細かい根が取れました。これでは流れなくて当たり前。来週、メンテナンス口の付いた便器に交換してもらいます。

 真夏のような空の、暑〜い1日でした。

〜 強烈な色の芙蓉の花。芙蓉は木槿と親戚 〜
2014年7月16日(水)  No.4028

釈迦三尊像、今日搬出
 毎月15日は、一山の僧が出頭して、朝7時からお勤め。

 本堂の中3ヶ所でお勤めをするのですが、移動する時に通る本堂裏は足場が組まれていて通行不可。南側の脇壇は、前に剥がした釈迦三尊像が広げられているので、間近には近寄れません。回るコースを変えたり、少し離れた場所から拝んだりと、普段とは違うお勤めになりました。

 「こんなことは初めてで、今後もないだろうなぁ・・・」と思いました。

 両脇壇に掛かっている「水引」という布も、今日、現行の家紋入りを模したものを寄付してくださることが決まりました。高価なものなので気兼ねがあったのですが、有り難いことです。

 剥がし終えた釈迦三尊像は、今日搬出され、表具屋さんでの修復作業が始まります。

 これからはいろいろな行事をぬって、他の作業も進みます。そのスケジュール調整も大変ですが、修復を終えた姿が楽しみです。

 午前中、企業関係の護摩供養のお勤めがありましたが、参列された方も蓮の美しさにウットリ。‘働く戦士’には、飛びっきりの目の保養になったのではないでしょうか。

 「去年、来た時には気が付きませんでした」「いえ、今年から始めたのですよ」と説明。蓮の解説もしました。

 まだ花芽が上がって来ます。出来るだけ多くの方の目に留まって欲しいです。

〜 散り始めた嘉祥蓮の蓮弁 〜
2014年7月15日(火)  No.4027

建具屋さん
 壁の塗り直しをしてもらった部屋の縁側に、木製の網戸を作ってもらいました。

 頼んだ建具屋さんとは、もう50年ほどのお付き合い。ご主人も70才代後半でしょうか?

 木製の建具はめっきり需要がなくなり、ご主人は他のところへ‘出稼ぎ’に行かれることが多くなったのだとか。最近の建築では、窓などはもちろん、ドアや障子なども、ほとんどが既製品。町の建具屋さんの仕事はほとんどなくなりました。

 2回、店を尋ねても不在。3回目でようやく依頼することが出来て、採寸に来てもらいました。

 しばらくして、納品。その後の帰り道でお会いしたのですが、90×180ほどの木製網戸を自転車に乗って持ってきたそうです。「これぐらい」と、当たり前のような顔をされていました。

 帰って見てみると、縁側の掃き出し窓には網戸がはまっていました。でも、三角形の隙間が空いています。先代が自分で建てた部屋なので歪んでいて、正確に四角く作った建具では隙間が空きます。普通は、建具を削って調整するのですが・・・。

 その上の高窓の部分には、はめ殺しの網戸を作ってもらうように依頼し、採寸もされていたのですが、それはまだはまっていませんでした。また後で持って来られるのかな?

 そう思いつつ1週間以上が過ぎ、今日、代金を受け取りに来られたとか。建具屋さんは、高窓の網戸のことなど、もうすっかり頭にない様子だったようです。

 三角形に空いた隙間といい、高窓の網戸の失念といい、「建具屋さんも、すっかりお歳を召したなぁ」と思いました。

 もう一度頼み直すのも何だかお気の毒なので、「えーい、作っちゃおう!」と、自坊にあった角材と張り替え用に買ってあった網で、1時間半ほどかかって作りました。見かけは悪いですが、機能的には足ります。

 あの建具屋さんも今の代で終わり。新たにその仕事に就こうという人はいないでしょう。襖屋さんの技術も、確実に落ちました。襖屋さんもすっかり仕事が減ってしまいましたから・・・。左官屋さんも然り。

 いろいろな技術が失われていくのが、寂しいですねぇ。

〜 2日目の「嘉祥蓮」/「真如蓮」の蘂 〜
2014年7月14日(月)  No.4026

日曜日の企業研修
 今日も企業研修。日曜日ですが、出張に来た機会に来訪されました。

 会社単位での新入社員研修などの他に、部門やチームといったごく少ない人数での来訪も増えました。

 結構大変ですが、うれしいことです。


 今日も蓮を堪能・・・と言いたいところですが、隣に今日から咲き始めた「嘉祥蓮」を見落としていました。「明日、咲きますよ」と人に言っていたのに・・・。明日は忘れずに見なきゃ。

〜 3日目の「真如蓮」 〜
2014年7月13日(日)  No.4025

二者択一
 今日は土曜日なのに、法事もありません。明日もありません。来週・再来週は、お盆前の法事ラッシュ。その分を少しでも今日・明日に振り分けてもらえばよかったのですが、皆さんのご希望ですから、そうもいきません。

 花の終わった紫陽花から、順次、剪定作業を進めていますが、花が惜しくてなかなか切れないものも多いので、まだ当分掛かりそうです。

 季節毎の植木屋作業は最優先ですが、お盆の経木水塔婆書きも最優先事項。これがド〜ンと頭の中にあるので、他のことに時間を割く気にはなれません。植木屋か塔婆書きの二者択一です。

 どちらも早く仕上げて、お盆前にちょっと休憩したいなぁ〜

〜 満開の「真如蓮」 〜
2014年7月12日(土)  No.4024

真如蓮の初咲き
 朝、寺務所の前に行ってみると、風の養生のために縛られた蓮の葉の間に、白蓮が咲き始めているのを見つけました!

 何とも高貴な感じの花!

 この蓮は「真如蓮」という名前。真如堂にはピッタリな名前なので求めましたが、「白蓮の貴公子」と賞賛される美花だそうです。

 縛りを解いてゆっくり鑑賞。これから4日間楽しめます。

 酔芙蓉の養生のためのネット外しは、職員さんに依頼。「簡単に取れましたよ」ということで、一安心でした。

 今日は、お盆の棚経日時の案内状の発送や紫陽花の挿し木、花取りなど、細々としたことをしました。

 紫陽花の挿し木は、今日で打ち止めです。うまく発根してくれますように。

 気が付いたら、今日は金曜日。あらまぁー、最近、曜日の感覚が狂っていて、今日は木曜だと思っていました。

 「今日の散歩道」の更新は明日に・・・。

〜 初咲きの「真如蓮」 〜
2014年7月11日(金)  No.4023

台風の備え万全
 台風接近に備え、酔芙蓉や蓮の養生をしました。

 酔芙蓉は、昨年、大風が吹いた時に枝が裂けました。蓮の大きな葉っぱも心配。用心の上にも用心を・・・。

 ホームセンターで鳥除けのネットを買ってきて、それで酔芙蓉を包み込むことにしました。ネットの大きさは18×9M。ちょっと大きすぎるので、必要な部分だけ使うことにしました。

 合羽を着て作業をしていると、暑くって・・・。脱ぐと、シャツのボタンがネットに絡んで、網に掛かった鳥のよう・・・。何とか、ネットを掛けました。

 これで‘総もたせ’状態になり、枝がそれぞれに動いて折れる心配はなくなりました。
 蓮は、紐でグルッと固定しました。

 これで万全! 合羽を脱ぐと、服もズボンも汗染みだらけ。雨で濡れるか、汗で濡れるかの違いだけでした。

 台風は紀伊半島をかすめて行きましたが、台風らしい風はほとんど吹かず。結果的には、養生の必要はまったくなし。何だか拍子抜けでした。有り難いことですが・・・。

 被害に遭われた方には、心から御見舞い申し上げます。災害はいつやってくるかわかりません。

 明日、あのネットを外さなければいけないかと思うと、ゾッとします・・・。

〜 ネットで包まれた酔芙蓉 〜
2014年7月10日(木)  No.4022

思ったほど捗らず
 今日は月参りや法事もなく、1日フリーの植木屋日和。有り難いことに、3時過ぎまでは雨も降らず、いろいろなことが出来るはずでした。

 でも、こういう日は往々にして思った通りには進まないもの。結果からいうと、紫陽花や小さな木を10本ほど植えただけでした。

 何だか‘消化不良’です。


 台風は11日に最も影響が出そうです。

 建物の雨漏りなどは、今までに何か所も修繕を施してきたので、ほぼ大丈夫かと思いますが、植物、特に蓮や酔芙蓉などの大きな葉のもの、朝顔などのつる性のものなどが心配です。でも、どうにも対策を講じようがありません。


 さて、他のことは差し置いて、お盆の準備を急がなきゃ!!

〜 養生作業中の本堂裏堂の釈迦三尊 〜
2014年7月9日(水)  No.4021

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 数日前、ネットワークプリンタが突然使えなくなりました。とりあえず、別のLANケーブルを代用して天井に這わせ、使えるようにはしました。

 いつまでもそのままでは格好悪いので、何とかしなければなりません。ケーブルは縁の下に配線してあるのですが、こんな梅雨の最中に湿気た縁の下に潜るのは御免蒙りたい。「おそらく、LANプラグのところが断線したのだろうから、プラグのところを作り変えたら済むはず」と考えました。

 以前から、欲しかったLANのモジュラプラグを自作する工具をネットで購入し、早速、断線しているLANケーブルの補修にかかりました。

 ところが、うまくいきません。最初のうちは慣れていないので、やり方が悪いのだと思っていましたが、数回やってもダメ。テスターで調べると、8本ある細い線の4・5・7番が導電しません。

 「これはひょっとすると、縁の下で切れている・・・動物かな?」と考え、張り直すケーブルを買ってきた上で、仕方がなく縁の下に潜りました。

 予想通り、ケーブルは途中で切れていました。それも何かが噛んだような跡があります。猫か、タヌキか、ハクビシンか?

 ケーブルを張り直してプリンタは回復。断線したケーブルは、悪いところを除いて、短いケーブル2本に作り変えました。

 今回はLANだったからまだしも、セキュリティーや消火栓の配線、100Vの配線などだったら、大ごとになっているところでした。

 それにしても、こんな獣害が出るとは・・・。


 午後は天井裏へ。ダウンライトを天井に埋設する工事。

 古い天井板に丸い穴を空ける時にしくじって、板が割れてしまいました。想定内でした。

 合うような板を探してきて、その部分だけ張り替え、ライトを埋め込みました。天井がボクの体重に耐えられるかどうかのせめぎ合いの中での作業でした。

 人が通った時だけ電気が付けばいい場所で、自坊で使っているセンサー付きの電球型LED球を付けました。この電球はすこぶるいい感じです。

 他に、シーリングライトも2つ取り付けました。

 今日は縁の下と天井裏での電気工事の日でした。

〜 かじられて断線したLANケーブル 〜
2014年7月8日(火)  No.4020

釈迦三尊像の修復作業
 朝、空や雨雲レーダーの画面を見ながら、「どうしようかなぁ・・・バイクで行こうかなぁ・・・降られるかなぁ」と迷いつつ、結局、車で寺務所に立ち寄りました。

 さっきまで降っていた雨が止み、土塀の瓦が乾き始めていました。

 「これは大丈夫そう」と、出かける前に見た雨雲レーダーの画面を思い出しつつ、「やっぱり、バイクにしよう」と自坊に戻り、車からバイクに乗り換えました。

 今日伺う1軒目のお宅の付近にはコインパーキングがありません。自宅の前に駐めておくと気が気じゃなくて、落ち着いて読経できません。雨雲レーダーから推察すると、降られても大した雨ではないので、バイクで出発!

 予想は的中! 結局、その後、今にも降り出しそうな空模様ながら雨は降らず。よかったです。


 今日から、今年度の本堂の修復工事が始まりました。まずは、表具の修復作業の初めに、本堂裏の大きな釈迦三尊像の修復作業が始まりました。

 今日は絵の前に足場を組む作業。簡単な作業ですが、結構、時間が掛かっていました。
 これから、まず絵の具などの剥離止めなどを施し、絵を四分割程度にして剥がしていきます。それを工房に持ち帰って、本格的な修復作業を行って、また元の位置に張ります。完成は来年3月頃と、長い時間がかかります。

 この絵を描いたのは、大涅槃図と同じ作者の厭求(1634−1715)。絵を剥がしたら、何か出てくるかも知れません。ドキドキする作業の始まりです。

〜 釈迦三尊像前に組まれた足場 〜
2014年7月7日(月)  No.4019

植木屋か塔婆書きか
 午後から植木屋をしようと思っていましたが、予想よりもずっと早く雨が降り始めました。「そのうちあがるだろう」と思っていましたが、ますます本降りになるばかり。

 外の作業は断念して、いただいた紫陽花の枝を挿す作業をしました。

 「もうやめよう」と思っているのですが、新しい種類をいただいたりするので、それを増やすために、また挿し木。結局、600本以上になりました。

 まだ花の終わりきっていない種類をあと2品種挿して、今年の挿し木は終わりにします。発根したものをポットに移植して・・・と、この先の作業を考えると、「どうしよう・・・」と考えてしまうほどの量になりました。

 お盆の経木塔婆書きも、追い込み。今日、早くも「お盆に来られないので、今日お参りしたいのですが・・・」という方がいらっしゃいました。

 植木屋ばかりやっていられないのですが、折々の作業もあるので・・・心の中では、毎日、植木屋と塔婆書きの綱引きです。

〜 常盤蓮華(ココマグノリア)の花 〜

2014年7月6日(日)  No.4018

お茶
 今日は「メダカの学校」。テーマは、「宇治茶にまつわるお話〜歴史と作り方〜」。講師は、生産技術、特に防除がご専門の先生でした。

 お茶の歴史、作り方や種類、害虫の話、農薬に頼らない防除方法など、幅広いものでした。

 普段は聞けないような‘裏話’も面白かったですし、日頃、植物を触っているボクにとっては、害虫がお茶に与える被害、味が苦くなるとか、価格が下がるなどという話も興味深かいものでした。

 ‘お茶’といっても、ペットボトルのお茶が席巻している近頃、急須でゆっくりとお茶を淹れて楽しむ人も少なくなりました。簡便ですが、それに伴って、和菓子や茶陶器などの文化までも失っていくような気がします。

 お茶って、日本が世界に誇れるものだと思います。世界遺産の日本食に抱き合わせてでも、発信しなきゃ!

〜 今日のメダカ 〜
2014年7月5日(土)  No.4017

外国人社員の研修
 午後から社員研修。

 今日は、海外で採用した人を日本で研修するプログラムの一環。会社のルーツの一端を見せて、「こんなに歴史と伝統のある会社なのですよ」と示し、社員としてのアイデンティティーを高めようというのが狙いでしょうか? 最近、各社とも外国人社員の研修が増えました。

 寺の歴史やその会社との繋がりなどを、パワーポイントを使ってレクチャーするのですが、英語はしゃべれないので、通訳を介します。画面は英語で作ってあるので、細かい説明はそれを見てもらいます。

 今日の通訳さんは、なかなかスムーズに訳してくれません。ボクも、難しい言葉は使わないように、一般的な言葉に替えた日本語で話しているのですが、それでもスンナリと行きません。あまりにたどたどしいので、辛抱しきれなくなった英語が堪能な人が、途中で交代しました。

 境内を説明する時、スカートの女性は蚊に悩まされていました。こちらもそういうことになるのは予想が付いていたので、あちこちに蚊取り線香を置いてはいましたが、それでも蚊の勢いはスゴイ! あちこち刺されて痒がっているので、途中で‘キンカン’タイムを取りました。

 今日来た外国人たちは、レクチャーや案内にどんな印象を持ってくださったのでしょう? 会社の意図することが少しでも叶っているでしょうか? 直接聞けないので、それがわかりません。


 花の終わった紫陽花10数鉢を入手しました。もうこれぐらいで、今年は打ち止めです。

〜 控えめに咲いた白い朝顔 〜
2014年7月4日(金)  No.4016

雑がみ回収
 今日は雨。この日を待っていました!

 もちろん、カラカラに乾いてきた境内を潤して欲しかったのですが、それとは別に、溜まっているデスクワークを片付けたかったのです。雨以外の日は、ついつい外へ出たくなってしまうものですから・・・。

 お陰で、護摩の法要以外は、ほぼデスクワークの1日。甲斐あって、机の上に山積みになっていた書類が、かなり減りました。もう1日雨が降ってくれると片付くでしょう。

 それにしても、紙の無駄って、どうにかならないでしょうか? 送られてくる書類、DMなどだけでも、不要な紙類はかなりの量になります。

 家庭から出る燃やすごみの約3割が紙ごみ。その半分近くが雑がみだそうです。最近は、行政も雑がみの回収に乗り出すようになりましたが、まだまだ実質を伴っていないのとPR不足。回収も、地域や古紙回収業者任せです。

 でも、雑がみを回収に回すと、ゴミはかなり減ります。やってみようっと!

〜 今のところ順調なヘブンリーブルー 〜
2014年7月3日(木)  No.4015

止められない挿し木
 朝は爽やかな快晴! 早朝に境内を散歩する人も、多かったような気がします。

 今日は細々とした作業をいくつかこなしました。

 紫陽花の挿し木はしないつもりでしたが、今までにない種類の苗が届いたので、それを増やすために挿し木しました。

 初めて、蔓あじさいの苗を購入しました。本堂裏の紫陽花園にあるフェンスをカモフラージュするために、これも増やそうと思っています。

 他にも、花の終わった紫陽花の鉢植えを7〜8鉢譲り受けることになっているので、しばらく挿し木は止められそうにありませんが、お盆が近付いてくるので、これからは昼間も経木塔婆書きをしないと間に合いそうにありません。

 お盆にはスケジュールの都合で法事が出来ないので、その分の法事が7月に前倒しになります。もうすでに、7月後半は法事が目白押し。高齢化と簡素化で、土日以外の日にも法事が増えて来ました。

 日に日に、気忙しくなる感じです。

〜 朝の笹の露 〜
2014年7月2日(水)  No.4014

洗車
 今日はスッキリと晴れたので、久々に車の掃除。半年ぶりかも・・・。

 木の下の、藤棚の下に駐めてある車は、いくら掃除をしてもすぐに汚れます。今は、藤棚の竹を虫が食っているのか、細かい粉が落ちてきています。蟻が巣を作ることもありますし、秋には落ち葉が積もります。ですから、掃除をしても甲斐がないのです。

 それでも、あまりに汚れました。外側はスタンドの洗車機で時々洗っていますが、中のフロアマットには砂や落ち葉がいっぱい。シートにも細かいゴミがいっぱい。さすがにもう限界でした。

 車の天井に付いた木のあくのようなものは、洗車ブラシぐらいでは取れないので、水で柔らかくしてヘラでこそげ取りました。フロアマットの下の不織布のようなものに落ちた砂は掃除機で吸っても取れず断念。

 1時間ほどかかって掃除して、車はなんとか綺麗さっぱり! でも、何日保つでしょう・・・。雨が降ったら、また木のあくが付いてしまうでしょうねぇ。


 花の終わった紫陽花の剪定を始めました。今年は少雨に虫害、病気でさんざんでしたが、また来年頑張ります!

〜 垣根の上でフロアマットを干す 〜
2014年7月1日(火)  No.4013

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