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2013年2月の日記

涅槃図、公開開始
 朝一番に涅槃図を6人がかりで吊しました。いやぁー、やっぱりきれいです。修理をしてよかったです。

 本当は3月1日からの公開予定だったのですが、明日の朝は用事があり、今日も朝一しか時間がなかったので、1日フライングの公開です。


 2月が今日で終わるので、通常なら29日や30日にお参りに伺うお家に行かなければなりません。急いで回って、帰って法事をして、午後は坂本で会議。

 予想していた通り、あまり実のない会議でした。まぁ、近いからいいようなものですが・・・。

 帰ってからは寝るまで、友人のパソコンのウイルスを退治しながら事務仕事。ウイルスもやっつけ、事務仕事もひとつ片付いて、ちょっとホッとしました。

 明日は雨。嵐になるとか。外仕事の誘惑から解放されて、また事務仕事に勤しむとしましょう。

  
〜 おまつりした大涅槃図 〜
2013年2月28日(木)  No.3525

郵便局でキレる
 今日は事務仕事をしないと・・・せっかく雨も上がってきたのに・・・。

 昨日仕上げた確定申告を提出。一丁上がり!

 帰りに近くの特定郵便局へ寄って、法人の口座開設の手続き。どうせすんなりとはいかないと思っていましたが・・・。

 窓口の人は、宗教法人の口座開設のことがよくわからないらしく、いちいち本局?に電話をして聞いたり、マニュアルを見たり。

 一般常識から考えてもあり得ないようなことを言うので、「そんなことは普通あり得ないでしょう! もういいです」と呆れて帰って来ました。

 帰ってから、地域の本局に電話をすると、その人はまた言うことが違います。あかん。もう、今日は郵便局の相手をするのは止めました。

 その後は、おとなしく事務仕事。やっぱり、穴掘っているほうがいいです。

  
〜 れんげの葉も元気になってきました! 〜
2013年2月27日(水)  No.3524

雨降って、また春近づく
 午後、残っていたもみじの大苗2本を植えました。これで買ってきた苗はすべて植えましたが、枯れる‘候補’はたくさんあるので、もっともっと植えておきたいぐらいです。

 地中に埋めて冬越しさせた酔芙蓉の苗を先日掘り上げて、挿し木出来るように加工したのですが、そのまま失念していました。ようやく、今日、挿しました。

 ごく荒っぽい挿し木ですが、これでちゃんと着いてくれるのか、ちょっと心配です。

 こんなことばかりやっていると、事務作業が進みません。年度末を控え、やらなければいけないことは山ほどあるのに・・・。雨が降ったら、諦めてやるのですが・・・。

 夜から雨。これでまた春が近付きます。今日植え付けたもみじも喜んでいるでしょう。

  
〜 無造作に並んだ酔芙蓉の挿し木 〜
2013年2月26日(火)  No.3523

屏風、帰還
 昨春から修理をお願いしていた「花車図」屏風の右隻が帰って来ました。これで、去年修復した左隻と合わせて、六曲一双の屏風の修復が完成しました。

 修復前は塗り重ねた胡粉が剥落し掛かっていたり、蝶板のところが断裂しそうになっていたりで、‘こわい’状態でしたが、今日は安心して見られました。

 未指定ながら文化財としての価値を損なうことがないように補彩等はせず、現状維持。それでも見違えるほど綺麗になりました。

 もちろん、多額の費用が掛かりました。でも、後世に伝えていかなければならない‘財産’ですから、無理も厭えません。

 4月には特別公開をします。たくさんの方に見ていただけるとうれしいです。


 午後は、もみじなど定植を職員さんたちの協力を得て進めました。元気に育ってくれよ!

 今日も雪が舞う天気。でも、動いていると暑いぐらいです。

  
〜 帰って来た屏風 〜
2013年2月25日(月)  No.3522

ドウダンツツジの定植
 朝、職員さんに、もみじの大苗を買ってくるように頼みました。昨日の園芸店で、もみじの大きな苗がそう高くない値段だったので買いたかったのですが、さすがに乗用車には載りません。軽トラで行って貰いました。

 月参りから帰ると、大きな苗が5本、置いてありました。2本は普通のもみじとは違い園芸品種だったのですが・・・まぁ、いいかな。

 境内のもみじにも寿命があります。枯れる前に代替木を植えて大きく育てておかないと、‘歯抜け’になってしまいます。10年度、20年後を見越した作業です。


 今日は思う存分、外作業。昼前から夕方まで、昨日買ったドウダンツツジを植える作業をしました。

 土が硬く石も多いので、決していい環境ではありませんが、腐葉土を入れてから植え付けました。

 終わり間近に手伝いに来てくれた職員さんには、シャガを植えてもらいました。緑が綺麗なのと、土留めのためです。

 かなりグー! 落ち着いたらいい感じになって来るでしょう。

 もみじの植え付けはまた後日。他にも園芸スケジュールがギッシリです。

  
〜 西日の中のドウダンツツジ 〜
2013年2月24日(日)  No.3521

ジャングルのよう・・・
 夕方、ホームセンターよりも豊富な苗木などが置いてある園芸店に行きました。

 本格的な春が近付いてきたので、植木などを植えるのなら急がなくてはなりません。

 昨日、ハイノキを植えましたが、今朝見ても、どうもしっくりきません。‘適材適所’ではないような・・・。

 そこで、園芸店へ!

 半日陰でも咲きそうな、植える予定の場所にマッチする、そんなに背が高くならない木という条件で探して、ドウダンツツジを選びました。紅葉もきれいな木です。

 植えてから大きく育てるよりも、今回はある程度の大きさの苗を選びました。1本2500円。ちょっと高いですが、「この大きさまで自分で育てるとしたら、10年以上は掛かるだろうなぁ」と思うと、決して高くはありません。それを6本。

 他に、去年枯らしてしまった紅花ミツマタや下草に植えるシランなども買いました。

 帰りの車の中はあたかもジャングルのよう。カーブを曲がったり、段差のあるところを走ると、枝が天井などと擦れてガサガサいいました。

 さて、明日の午後、植え付けにかかるとしましょう。

  
〜 ジャングルのような車内 〜
2013年2月23日(土)  No.3520

楽しみ
 今日もまとまった時間が取れなかったのですが、終わりの終わりにサッと作業着に着替えて、今日届いた木を定植しました。

 「ハイノキ」という、今まで境内にはなかった木です。

 燃やした灰を染物の媒染剤に用いたのが名前の由来で、4m程度になる常緑高木。5〜6月に小さな白い花を枝先に咲かせるようです。

 この木はちょっと高価でした。生育がとても遅く、流通本数が少ないからだそうです。
 どんな季節に来ていただいても、何か咲いている。そんな境内を目指しています。

 先日、ゴミなどを整理した鐘楼前の場所は、一人の職員さんが一所懸命に落ち葉をすき込んだりして土壌改良をしています。そこに何を植えるか、毎日のように協議していますが、なかなか意見の一致を見ません。

 一つだけ決まっているのは、「ヒメヒオウギズイセン」。オレンジ色のかなり目立つ花で、今は茶所横のトイレの前に植わっています。植木屋さんが持ち込んだ土に球根が混じっていたのでしょうか、近年になって境内にお目見えし、派手な色ですが境内にも馴染んでいます。それをとりあえず30球、注文してあります。

 日陰〜半日陰なので、植えるものがある程度限られてきます。ヒメヒオウギズイセンも咲くかどうかは一か八かです。

 そんなこんなして、毎日楽しんでいるのでしょうね。

  
〜 赤みが増してきたもみじの枝 〜
2013年2月22日(金)  No.3519

隼!
 NTTのキャンペーンで、フレッツ光の回線を‘隼’にするのが無料とか。「最大概ね1ギガ」の高速回線というキャッチフレーズ。

 普通にネットをするのにそんなに早くなくてもいいのですが、こういう時にやっておいた方がお得。それに「概ね」ですから、宅内の配線やプロバイダーによって大して早くならないケースも多々。だから、期待はしていません。

 その上、今までさんざんトラブってきたNTT。今度はどうだろうと思っていました。昨夜遅く、「明日、午前中に伺います」と連絡があったのですが、法事もあったので、「約束通り、1〜3時にしてください」と断りました。「明日も何かあるかも・・・」と覚悟をしていましたが、スムーズにいきました。

 家の中での機器の取り替えと外での工事を一緒にしたようです。「どうしてキャンペーンをしているのですか?」と聞くと、「実は、今までの機器が古くなってきて新しいのと交換しなければならないので、そのために移行してもらうことが必要になってきたのです」とのことでした。なるほど。

 回線切り替えで、宅内まではかなり早くなったそうですが、ボクのパソコンのところでは2割ほど早くなった程度。フレッツの速度測定では80Mbpsほどですが、一般のサイトで計測すると50Mbps以下。多くの人が繋ぐ夜には、さらにガタッと落ちました。まぁ、こんなものでしょう。

 ただ、自分でする設定は簡単なのですが、自動でやると、後から替えられません。やり直すにはルーターを初期化しなければならないみたいなので、もうこのままにしておきます。だんだんブラックボックス化してきました。また、「リモートサポート」というのが新しく加わりました。自分でどうしようもできない人を遠隔操作で設定しようというのでしょう。そんな人も多いからでしょうね。

 とりあえず、無事にネットがグレードアップ?できて、一段落です。

  
〜 今朝の自坊の庭 〜
2013年2月21日(木)  No.3518

デスクワーク
 今日は時間が中途半端だったので、デスクワーク。

 事務仕事はどちらかというと得意分野なので、嫌ではありません。でも、我ながら詰めが甘い。誤字があったり、日付が間違っていたり・・・最後にもう少し確認すると、「我ながら、いい仕事してますなぁ〜」ということになるのですが・・・。


 先日来、‘開墾’していた境内の一角。職員さんの頑張りで、かなり整備されてきました。後は草木を植えるだけ。いい感じになってくれますように。


 夕方、清水寺で会議。さすがに人が多い。

 和服の人がたくさんいると思っていたら、多くはアジア系の外国人だとか。和服で京都を歩くのが流行っているのだということでした。へぇ〜。


 夜は確定申告。毎年、自分の分の他に両親のもするのですが、書類を揃えてもらうところからしなければならないので、なかなか大変。結局、証憑が足りなかったり、問い合わせしなければならなかったりで、一人分も完結せず。しばらく掛かりそうです。

  
〜 水仙の向こうが‘開拓地’ 〜
2013年2月20日(水)  No.3517

リフレッシュ!!
 水仙はどんどん開花し、自坊の紅梅も3分咲。今日も雪が舞う天気でしたが、其処彼処に春を感じます。

 午後から久々の外作業。しばらくしていないので、‘中毒症状’が出そうです。

 先ずは、酔芙蓉の挿し木をする床造り。育苗ポット30個に土を入れて、後は挿し木をするだけの状態にしておきました。酔芙蓉30本が大きくなったら、初秋の境内はにぎやかになります。

 境内の消火栓格納箱に、追加のホースを配って回りました。古いホースが余っていたので、有効利用です。

 後は細々としたことも。

 わずか2時間だけですが、少しリフレッシュ! やっぱり外仕事はいいですねぇ。

 後は寺務所に戻って、デスクワークやあちこちに電話しっぱなし。葬儀の後処理もありますし、2日留守にしただけでも、仕事が溜まってしまいます。

 これからの1ヶ月もかなり忙しくなりそう。何だか年がら年中、忙しいと言っていますねぇ。

  
〜 今日にして気が付いた自坊の紅梅の開花 〜
2013年2月19日(火)  No.3516

帰路へ
 朝起きて加湿器を見たら、水のタンクはほぼ空っぽ。そんなに乾燥しているのですね。

 今日は葬儀。最近は、葬儀よりも通夜の方が参列者が多い傾向があり、その通り、昨夜よりも読経は短めでした。2時間の予定の式だったので、その分、ゆっくりお別れをしていただけました。


 道具や衣装を梱包。発送を依頼して、式場を後に。

 予定よりも早い新幹線に乗れそうなので、携帯から列車の予約を変更。JR東海の予約システムを使うのは3〜4年ぶり。前回も葬儀でした。

 スカイツリーは一目も見ず。復元された東京駅の丸の内側は行き帰りとも通らず。葬儀の前に、増上寺を参拝しただけでした。葬儀に伺っているのですからね。

 行きの新幹線はいろいろと段取りを考えて寝ていられませんでしたが、いろいろミスがあったものの何とか終わり、帰りはポカ〜ンと出来ます。

 持参した携帯音楽プレイヤーで、例によって中島みゆき。サッチモとS&Gも聞きました。半分寝ながら聞いていたので、あっという間に京都。

 今日はゆっくりお風呂に入ろうっと。

  
〜 朝、散歩をした増上寺 〜
2013年2月18日(月)  No.3515

東京へ
 葬儀のため、父ともう一人の僧と3人で東京へ。

 参列の方が途切れず、通夜は1時間半かかりました。たくさんの方がお参りくださり、故人も喜んでおられることでしょう。

 異例の長さのお通夜に、ボクたちはクタクタ。父など、「倒れるかと思った」と。年齢からいっても、かなり大変だったと思います。


 ホテルの部屋は父とツイン。一人では何をどうしたらいいのかわからないでしょうから、世話係。

 ホテルには浴場がありました。部屋の風呂では、父がどんな入り方をするか心配だったので、浴場へ行きました。父と風呂に入るなど、子供の時以来です。

 服を脱いだ姿を見て、本当に歳を取ったと思いました。若い頃は筋肉もしっかり付いた、がっちりした体つきでしたが、今は筋肉も落ちて皺だらけです。

 父の脱衣ロッカーの鍵もボクが手首にかけて、さぁ、入浴!

 二人とも湯船に少し漬かった後、体を洗い、ボクは頭を剃り始めました。その間、父はまた湯船に入り、あっという間に出て行きました。「ええっ・・・」 頭を剃るのは慣れたものですから、そんなに時間が掛かっていたわけではありませんが・・・。

 当然、父はすぐにまた浴室に戻ってきて「鍵がない」と言いました。

 脱衣ロッカーの鍵を渡しても、カードキーの部屋は父には開けられません。仕方がないので、大急ぎで頭の石鹸を流して、脱衣所に行ってロッカーを開け、そのまま風呂を出て部屋に戻りました。

 お風呂ぐらいゆっくり入りたかったなぁ・・・。

 そして、部屋に帰ったかと思ったら、あっという間に寝てしまいました。まだ9時。でも、式場が暑くて汗だくでかなり消耗し、乾燥した中でずっと声を出していたので3人とも喉はガラガラています。寝るしかないですよねぇ。

 明日のためにも、喉を養生しないといけません。加湿器を一番強くして、さらにバスタブにお湯を張り、部屋の椅子に濡れたバスタオルを掛けて寝ました。

 よく眠れました。

  
〜 ホテルの部屋から見えた東京タワー 〜
2013年2月17日(日)  No.3514

準備、また準備
 今日は宇治で葬儀があるので、朝早く車で向かいました。

 いつもは混んでいる道ですが、通勤とは逆方向なのか少し空いていて、早く着きすぎそうなので、コンビニでお昼用のおにぎりを買い、ガソリンを入れてから式場に入りました。

 1時間ほどあった待ち時間におにぎりを食べ、持ち込んだパソコンで、別の葬儀のために文章を作りました。

 すべて終わったのが2時。3時前には寺務所へ。また、いろいろな準備。

 夜には、出かける前に撮った写真を使って「今日の散歩道」と更新。ボリュームが小さいですが、今日は仕方ありません。

 そしてまた準備や私物の荷造り。

 外は雪が降り続いています。新幹線は不発弾処理のため、朝は1時間ほど遅れるとか。何だか冷や冷やです。

  
〜 比叡山もうっすら白く 〜
2013年2月16日(土)  No.3513

頭切れそう・・・
 毎月15日朝7時の晨朝法要。今朝は危うく欠席してしまうところでした。

 東京での葬儀、そして昨夜掛かってきた訃報の電話、併せて今日の涅槃会のことで頭がいっぱいで、晨朝のことは吹っ飛んでいました。

 朝、7時前に「今朝は晨朝ですが・・・」と電話があって初めて気が付きました。こんなことは30年来初めてです。


 今日はお釈迦様の入滅の日。本堂では天台宗の京都のお寺の法要が行われました。本堂は寒かった・・・。

 その前に、雨の中をバイクで月参り。終わって、今度は車で月参り。その足で、大阪・茨木に三十五日のお勤めに伺い、またその足で宇治での枕経と通夜。

 いろいろあって、帰って来たのは9時過ぎ。

 帰ってからしなければいけないことを、思いつくままにメモに書き留めながら移動していたので、帰ってすぐにそれらを片っ端から片付けていきました。

 今日はほとほと疲れました。体よりも神経が・・・。

  
〜 渋滞にはまるぅ〜 歩道橋の間に東寺の塔 〜
2013年2月15日(金)  No.3512

走り回る
 今日も朝からバタバタ。

 早朝より荷造り。檀家宅へのお参りを終えて帰り、それからまた荷造り。午後の坂本での会議に遅参して、いったん帰って、会議のメンバーで遅めの新年会。

 栃木や茨城に帰る人もあるので、会は早目に終わり、ボクも帰って東京での葬儀の下準備。そうこうするうちに、檀家さんの訃報が入り、日程等の打ち合わせと準備。

 寝たのは1時頃。ボクにとっては超珍しい夜更かしでした。

  
〜 グランビア京都付近 〜
2013年2月14日(木)  No.3511

準備
 「今日も庭仕事」と思いましたが、昨日、新しい庭も一応出来たことですし、他にしなければならないこともあるので、午後は鳥の餌台を直した他はデスクワーク。

 東京で葬儀をすることなり、その連絡やホテルや新幹線などの手配、僧衣などを送る準備など、喫緊にしなければならないことがあります。庭仕事をしていられる場合じゃありません。

 朝一番にホテルを予約したのですが、確認してみたらダブルベッド。父とダブルベッドで寝なければいけないところでした。気が付いてよかったぁ・・・

 それにしても、東京のホテルの高価さ。ちょっとしたホテルなら、シングルでもツインでも料金は変わりません。便利でそこそこのところを探していたら、ずいぶん時間がかかりました。あまり安くはありませんでしたが・・・。

 新幹線は、チケットショップで買うよりも、EXPRESSカードのほうが安いのですね。新幹線とホテルのセットならずいぶん安いのですが、条件的にうまくいかず、結局別々に予約。

 衣装や道具はかなりのボリュームになります。段ボール箱には入らないので、どうやって送るか・・・。

 葬儀の式進行も考えなければなりません。

 本当に、庭仕事をしているどころではありませんでした。

  
〜 春浅き野のすみれ 〜
2013年2月13日(水)  No.3510

女院忌
 今日は真如堂開創の願主 東三条院藤原詮子様の1113年忌。

 一山の僧衆が揃って山の下にある念仏堂へ行き、お堂の中での法要の後、供養塔の前で回向しました。


 帰ってすぐに作業着に着替え、庭造り。苔を貼って、龍の髭を植えて、一応完成! 後は、杉や龍の髭、雪の下がそれぞれ育ってくれて自然な景色になっていくのを待つだけ。最後は自然界の仕上げです。

 夜には雨が本降りになりました。いくらホースで撒水しても、量も質も雨には勝てません。明日見てみるのが楽しみです。


 お昼に自坊に帰ってみると、パソコンの様子がどうも変。モニターのパワーボタンが点滅しています。電源を入れ直しても、プラグを差し直しても改善しません。

 「またか・・・」と思いました。

 去年の6月。調子の悪かったモニターがとうとう写らなくなり、コンデンサの不具合を見つけてパーツを交換してみましたが、やはりダメ。買い換えで不要になって取っておいた友人の古いモニターを繋いで、今日まで使ってきましたが、それもとうとうダメになりました。

 寺務所を閉める時に寺務所のモニターを持ち帰って繋いでみると、ちゃんと写ります。パソコン本体ではなく、やはりモニターの故障です。

 寺務所のモニターは明日には返さなければならないので、それから慌てて買いに行きました。

 「一番安いのでいいや」と思って出かけたのですが、おそらく次はパソコンが壊れる番。その時にモニターも買い換えなくてもいいように、少しいいものにすることにしました。

 サイズは27インチ! 前のが17インチ。その前は21イントだったから、かなりでかい! 机の上に置いてみると、ちょっと大きすぎるぐらい。でも、写真をさわったりする時にはいいでしょう。音は悪い・・・。別付けのスピーカを使うことにします。

 モニターを置くのにあわせて、机の上の大掃除ができました。

 さて、これでしばらくは安心です。

  
〜 東三条院の供養塔 / 完成した庭。名前はまだナシ 〜
2013年2月12日(火)  No.3509

配置、決定
 法事を終えて、あまり時間はありませんでしたが、気になっている作庭の続きをしました。

 先日、パソコン上でシミュレーションをした石の配置を現場で試してみたいのです。今朝もまたシミュレーションをしてみましたが、写真に写った景色と現場では距離感や空間の感じ方などがかなり違います。

 何とか一人で石を持ち上げらて、あっちへやったり、微動させたり。また職員さんたちが集まって来て、「もう少し左がいい」とか「こっちの石とあっちの石を入れ替えた方がいい」などと、好き放題。重い石を持つのはひたすらボク。

 地面に降りて見るのと、縁先の高い位置から見るのとでは、また景色が違いますので、縁に上がったりまた降りたり。

 でも、あれやこれややっているうちに、不思議なものですねぇ、「これがいい!」という瞬間がやってきます。

 「これにしよう!」と決めて、後は仕上げ。苔貼りと龍の髭の植え付けです。苔は近くから剥がしてきて貼り付けます。

 今日はわずかに貼っただけでタイムオーバー。わずかな作業時間ながら、成果ありでした。

  
〜 決定した石の配置 〜
2013年2月11日(月)  No.3508

寒い
 寒〜い朝でした。

 蓮鉢の氷をバイクのキーで軽く突いても穴が開きません。力を入れて突いたら、ようやく氷に穴が開いて水が出てきました。

 氷が厚い。いつもよりかなり冷えています。今朝、まだ暗い時に空を見たら、ほとんど雲がありませんでした。放射冷却だなぁと思っていたら、案の定、気温が下がっています。

 気象台のデータでは−1.8度。境内では−3度くらいでしょうか。


 この寒い朝に、バイクで月参りに行くのはちょっと躊躇われましたが、車が駐められないお家なので・・・寒かった〜。

 ふとスピードメーターを見ると、「10」以下のところを差していました。「あれっ? そんなにトロトロ走っているのかな?」と思ってスピードを上げましたが、メーターは動きません。スピードは30キロぐらいは出ています。

 車の事故、梯子からの転落以後、バイクに乗っても30キロ程度しかスピードを出さなくなりました。スピードが怖いのです。「もし何かあったら・・・」と思うと、制動しやすいスピ−ドしか出せません。怪我の功名です。

 メーターの故障か、ケーブルの不調か? 寒さのせい? 今度時間のある時に調べて見ないといけません。


 月参りと法事、今日もなかなかハードでした。

 声を出し続けていると、だんだんかすれてきます。それを頑張って無理に出そうとするので、かなり疲れます。

 読経の途中、「息継ぎをする時に口でするから、喉が乾燥するのかな?」と思って、鼻から大きく息を吸ってみましたが、読経が不自然になってしまいます。あきません。

 声帯ポリープということもあるので、一度受診した方がいいかも知れません。

 疲れたから、早く寝ようっと。

  
〜 止まっているから、メーターは「0」 〜
2013年2月10日(日)  No.3507

メダカの学校
 今日の「メダカの学校」は、楽しみにしていた植物園の名誉園長さんのお話。

 植物にお詳しいのはもちろんですが、植物に対して熱い情熱を持っておられる方。現役時代から、植物園のホームページで、ネット動画を通じて植物のことを解説されるのを楽しみに拝見していました。

 今日のタイトルは「樹木の生き抜く戦略」。植物が生き延び子孫を残すために、どのような‘戦略’を立てているかを、映像を交えながらお話しくださいました。

 時間があれば、もっともっと聞かせていただきたいお話しでした。

 お話が終わって、境内の「花の木」にご案内しました。境内の花の木は、植物園とも縁の深い木です。

 その後、お送りする道中で茶所の前を通ったので、ヘブンリーブルーの不調のことをご相談しました。先生はすぐに、「それは病気です。植物園でもそうなって、薬を撒いたりしているのですが、決め手がありません。植える場所を替えるしかないですね」とおっしゃいました。

 植物園でも苦労されているのなら、うちがダメでも当たり前です。土を丸ごと入れ替えたりしてもダメなのですから、打つ手がありません。今年はどうしようかなぁ・・・。

 楽しい時間でした。

  
〜 講演中の松谷名誉園長 〜
2013年2月9日(土)  No.3506

にわか作庭師
 今朝は寒さが戻って来ました。気温的にはそんなに低いわけではないのですが、一度暖かさを経験してしまったのと、風が強かったのとで、気温以上に寒く感じました。


 午後は一昨日の続きの作庭作業。瓦の争奪戦をしていた職員さんが、また別の古瓦を確保したというので見に行ったら、なかなか良さそうなので、少し奪取してきました。

 職員さんが入れ替わり立ち替わり作業の進み具合を見に来るので、「ここは、この瓦にしたほうがいい?」「こう並べるか、こんなふうにするか、どう思います?」などと意見を聴取。

 それをピックアップして、今日奪取した瓦を市松状に三角形に並べることにしました。龍の髭、雪の下、苔を植える場所も少し変更。職員さんも加勢して、龍の髭の植え付けを手伝ってくれました。

 雪の下は植え付け完了。龍の髭は半分程度完成したところで、今日の作業は終わり。

 一番最初と設計がずいぶん変わったので、灯籠の廃石の配置がおかしくなってきました。自坊に帰って、撮ってきた写真をもとに、石の配置のシミュレーションをした結果、右側のように並べることにしました。

 大きな鬼瓦の位置についても、いろいろな意見があります。さて、最終的にはどうしましょうか・・・。

 完成までもうしばらく掛かります。寒さなど忘れてしまうほど面白いです。

  
〜 今日の現状 / 完成予想 〜
2013年2月8日(金)  No.3505

行政絡み
 今日は予定がビッシリなので、外仕事はお預け。職員さんたちに、して欲しい作業を説明しておきました。


 午後は行政絡みの用事が目白押し。

 まずは、お十夜の無形民俗文化財への登録の打ち合わせ。順調に進んでいるようで、安堵しました。

 次いで、昨年に完成した消火詮設備の消防署の完成検査。設備自体はかなり前に竣工しているのですが、行政手続きの関係で、ようやく検査を受けることになりました。機器を点検して水圧などを測って完了。合格!!

 最後は、行政の外郭団体から補助を受けて修復した文化財を一般に公開するための相談。同団体の活動の成果をアピールするために依頼を受けて、来月の涅槃図公開期間に合わせて花車図屏風を1日だけ特定の人たちに公開します。


 打ち合わせの途中、外では職員さんたちが、石や長〜い木を軽トラで運んでいるのが目に入ります。「あぁー、枝にぶつかる!」と気が気ではありませんでしたが、何とか作業は終了したようです。やれやれ。

 ここ数日は寒さも弛んでいましたが、夜になると冷たい風が吹き始めました。明日は寒そう〜

  
〜 消防検査 〜
2013年2月7日(木)  No.3504

輪違い瓦
 檀家宅へのお参りは、ただ読経するだけではなく、いろいろなことをお話しする? お聞きするのが‘勤め’のようなもの。

 「誰にも言えないけれど、お寺さんだったら気兼ねなく言える」とでも、思ってもらえれば、こちらも本望。

 今日伺ったお家のおばあさんとは、特段いろいろとお話しするわけではないのですが、娘さんは「おばあさんはお寺さんが来られるのを、前の日から待っているのです。まるで恋人を待っているかのようです。だから、毎月来てもらわないと」とおっしゃってくださいます。こんなオッサンが伺って役に立つならうれしい限りです。

 お嫁さんのことを愚痴る人もいれば、「本当にいい人でした」と10年以上前に亡くなったご主人のことを話しては涙する方もおられます。セカンドオピニオンをお勧めしたり、パソコンの相談もあります。何でも屋でOK!

 坊さんというのは、人の幸せを願い、それが叶うようにお手伝いをする‘仕事’だと最近よく思います。


 午後、昨年の紅葉期前に整備しかけて中断していた作庭作業に着手。

 先日、境内の掃除をしていたら古い瓦がたくさん出てきたので、それを使って庭を3つに区切り、そこにやはり掃除の産物の龍の髭、境内の苔、そして通販で買った雪の下を植えることにしました。

 瓦は輪違い瓦と呼ばれる半丸型の小さいもの。それをズラッと並べます。この瓦、職員さんが猫がオシッコをしないようにお堂の周りに並べると言い出し、争奪戦に。職員さんがペンキ塗りをしている間に、ボクが全部確保してきました。

 糸を張って作業をしたのですが、瓦は大きさも、弧のカーブもそれぞれ違うので、なかなか真っ直ぐにはなりません。結構時間をかけて、とりあえず1本引きました。

 作庭作業にはまだ当分かかりそうです。

  
〜 輪違い瓦製のライン 〜

2013年2月6日(水)  No.3503

猫のオシッコ臭
 朝起きて、自室に入ったら、臭〜い! 何の臭い? えっ、何? あっ、猫のオシッコの臭いだ!

 別の戸を開けて縁先に出てみると、これまた臭い! 野良猫が縁の下でオシッコをしたに違いありません。ちょうどその縁側の下を、野良猫が出入りしているのです。

 まいりました。臭くて頭が痛くなりそうです。

 昼、水を撒いてみましたが、臭いに変化なし。夕方、木酢液を撒いてみました。これは効果大! 燻った臭いはしますが、廊下のオシッコ臭さはほぼ消えました。ボクの部屋の臭いは半減程度。まだまだ臭いますが、仕方ありません。

 野良猫は縦横無尽に我が家を行き来しています。

 自室の屋根はトタン板ですが、1日に何度も猫が歩いている気配がします。天気の佳い日など、屋根の上で延びきって寝ていたりします。夜中もトタン板が猫の重みでボコボコいう音で目が覚めることもあります。縁の下も自由に出入りし、軒下に仮置きにしてあるものの上でも寝そべっていることがあります。

 あ〜 臭いで頭が痛い・・・マイッタ。こういう臭いには敏感なんです。


 今日は半日庭仕事。金糸梅を3本植えました。桧を1本倒しました。

 先日来整理している場所には、椿を数本植え、後は何か日陰でも育つ花を植えようと思っています。何にしたらいいかなぁ〜と思案中です。

 ここ数日のあたたかさに誘われて、鐘楼周りの水仙が咲き出しました。この場所での初開花です。うれしいなぁ〜

  
〜 鐘楼周りの初咲水仙 〜
2013年2月5日(火)  No.3502

雨の合間に
 今日は立春。「正月」よりも「立春」という響きが好きです。何かが始まる予感がします。

 いま、日本のみならず世界で広く使われているのは太陽暦の一つ「グレゴリオ暦」ですが、ボクは明治までの太陰太陽暦のほうが日本の風土にあっているといつも思っています。

 グレゴリオ暦が導入されたのは、明治6年。閏月があって月給を1ヶ月分余計に支払わなければならないけれど、財政的に逼迫していた明治政府は、公務員の給与を削減するために暦を替えて、12ヶ月にしたのだとか。

 実に馬鹿げた理由ですが、明治には他にもそんなことはたくさんあります。「明治」はそれまでの日本の伝統を無茶苦茶にしてしまった歪んだ時代だと思います。


 それはさておき、今日は1日中、雨。しばらくの間、雨が上がった隙間を狙って、先日届いた金糸梅の苗を植えました。

 境内は日当たりのよくない場所が多いので、半日陰でも咲いてくれる草木が必須。金糸梅はその条件に合いそうなので、買い求めました。

 後から知ったのですが、今回植えたのは、日本の金糸梅よりも花や葉が大型で、花期も長く、生育旺盛な園芸品種でした。まぁ、いいか。咲いてからのお楽しみです。

 苗はあと2本残っています。さて、どこに植えましょうか・・・。

  
〜 初夏が楽しみなヒペリカム 〜
2013年2月4日(月)  No.3501

あたたかい節分
 快晴であたたかい節分でした。

 日曜日とも重なって、人も多目。今年からテントを2棟にして正解。開放感も出て、入っていただきやすくなりました。

 今日は護摩供法要と日数心経の当番1回、大般若転読会法要の3回の出番。その他はテントでお接待としたり、寺務所で書類を作ったりと、いつもよりはのんびりの日でした。
 2011年に復活して今年で3回目の大般若には、お参りの方も増え、また知っている方が何人も来てくださりました。うれしい限りです。

 さて、ちょっとこれで一段落。さて、そろそろ来年度の予算組を具体化しないと。

 ともかく、今日は早く寝ちゃおうっと!

  
〜 夕方のすっばらしい空! 〜
2013年2月3日(日)  No.3500

落とし物
 気持ち悪いほど生暖かい日でした。

 今日・明日は節分の行事。本堂で交代で般若心経を365回読み、最後は大般若経600巻を転読します。

 それだけならいいのですが、今日はその他にもスケジュールがビッシリ。

 まず、バイクに乗って9時に月参りに伺い、飛んで帰って節分のスタートの法要。終わってすぐに自坊に帰って早昼。12時から法事。終わって寺務所に戻り、1時半から企業研修。今日は外国人が相手で、プロジェクターで説明したり、本堂や墓所を案内したり。3時に終わって、ちょっとデスクワーク。4時に節分の法要が終わり、片付け。済むのを待たずに出かけて、長岡京市の檀家宅での逮夜法要。帰ったら8時前でした。

 「分刻み」とはいいませんが、「10分刻み」でした。昨日も忙しかったので、さすがにくたびれました。

 朝から焦っていたのか、出かける時に袈裟を自坊の門前に、法事に帰る時にはマフラーを本坊前に、それぞれ落としていて届けてもらいました。こんなことは滅多に? …頻繁にはないのですが・・・。

 長岡京からの帰りに、コンビニでシュークリームを買って帰りました。ちょっとイマイチの味でした。

  
〜 しょうぐうさんも参拝の日数心経。あーん、チェーンが・・・ 〜
2013年2月2日(土)  No.3499

丸一日お坊さん
 今日から2月。いつも節分前後には雪が積もったりすることが多いですが、今日は3月の気温だとか。何だか後が怖い気もします。

 今日は‘本業’に集中!

 まず、8時半に醍醐の檀家さん宅へ月参り。「すみません、少し早いのですが・・・」と昨日電話をしておいたのでよかったです。いつもは8時頃に起きられるのだそうですが、今日は頑張ってくださったとのこと。無理を申しました。

 もう1軒、山科のお宅へ。そのお宅も年末に3人がノロに掛かられたそうです。いつも、仏壇脇のガラス戸の外に犬がいて、ボクが拝んでいる間ずっと吠えていたのですが、年末に死んでしまって今日は静か。吠えられ続けるのも嫌ですが、あまりに静かでちょっとさみしかったです。

 急いで、東山七条の門跡寺へ。そこで3人と待ち合わせて、公用車で近くの尼寺へ。恒例の大般若転読会法要です。例年2月の法要の時は寒いですが、今日は寒くもなくてよかったです。

 お寺で作られた浄斎をいただいて、大阪・茨木へ。先日亡くなった方の三七日のお勤めです。

 約束よりも40分早く着いたので、車の中で時間調整をしていたら眠ってしまいました。人の声がしたと思えば、どうやら「もう揃っていますので、どうぞ」と言っておられる様子。「車がチラッと見えたのに全然入ってこられないので・・・」と呼びに来てくださったようです。運転中も眠たくて、着くなり寝ちゃったのですね。そういえば、昨夜の夜中は何度もトイレに行きました。熟睡できていないのかな・・・。

 お勤めをして、いろいろなことをご相談申し上げ、帰路へ。

 京都に着いてからパン屋に寄って、4時過ぎに寺務所に戻りました。

  
〜 蓮鉢の中の南天の実。鳥の仕業です。 〜

2013年2月1日(金)  No.3498

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