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2012年12月の日記

とうとう大晦日
 とうとう大晦日になってしまいました。

 朝から、除夜の鐘の準備。鐘を撞きに来る人たちのために、かがり火や照明、接待用の薬湯を職員さんと一緒に準備しました。

 本坊の迎春準備の点検をしたり、自坊の仕上げをしたりと、今日もあっという間に時間が過ぎていきました。

 やり残しているところがいっぱいありましたが、もう今さらどうしようもありません。
 3時から本堂で除夜の法要。

 終わってからは護符作り。夜までかかって、ようやく護符を作り終えました。他のことをしながらでしたが、結局丸2ヶ月掛かってしまいました。ともかく、これで一安心です。

 後は除夜の鐘を残すのみ。夕方からかなり冷え込んできました。気温は10時現在で1度。鐘を撞いている間に、0度くらいになるでしょう。

 鐘を撞き終わって帰って来て、お風呂に入っても、手足の先がジンジンして、体もなかなか温まりません。お布団に入ってようやく温まってきて寝たと思ったら、修正会のためにすぐに起きなければなりません。

 年末からお正月は何かと大変です。

 新しい年が来るようには思えないのですが、もうすぐやってきます。「また1月から始まるのか・・・」というのが正直なところですが、1日1日悔いなく過ごしたいと思います。

  
〜 出番待ちのかがり火 〜
2012年12月31日(月)  No.3466

割れた・・・
 朝から本降り。今日は法事があるのに・・・。

 少し前まで、こんなに押し詰まってからの法事など考えもつかなかったですし、明けてからも松の内は法事はしませんでした。

 時代の流れでしょうか、「子供たちがお正月に帰省している間にできないでしょうか?」と頼まれれば嫌とは言えません。何度も帰省することは難しいでしょうし、たくさんの親族にお参りいただけるに越したことはありません。

 1座目は安曇野から、2座目は埼玉や川崎からの、いずれも孫一家の帰省を待っての、おばあさん、おじいさんの法要でした。

 1座目が終わって墓参に行った帰り、雨で足元が滑った拍子に、携帯用の印金を落としてしまいました。しかも、石畳の上に・・・。

 次の法要の時間が迫っていたので、自坊に戻ってすぐにその準備をして、2座目を始めました。

 仏前での法要を終え、雨の降りしきる中、墓前での読経を始めようと印金を叩いた時、耳を疑うようなことが起きました。

 普通なら「チ〜〜ン〜」となるのに、「コツ」というだけで、鳴りも響きもしません。「あれっ? おかしいなぁ」と何度も叩きましたが、まるでダメ。いくら印金を見つめてみても、姿形は別にかわりはないのですが・・・。

 「スミマセン。無しでやりますね」と言って、鳴らない印金を手に持ったまま、その後1度も叩くことなく読経を終えました。

 印金は鋳物製。「金を落としたら、割れる」「音が出なくなる」と聞いてはいましたが、こんなにも極端に鳴らなくなるのですねぇ。後でよく見たら、ヒビが入って本当に割れていました。

 いやぁー、慌てました。

  
〜 落としたらダメ 〜
2012年12月30日(日)  No.3465

あと3日
 今年も今日を含めてあと3日。

 昨日からの雨もあがって、今日はいい天気! 外作業もあるので、雨だったら大変でした。

 まずはお墓の供花作り。遠方で墓参できない方のために、お墓に経木と供花を供えるのですが、お正月用の松竹梅の供花を花屋で買うとビックリするほど高価なので、自作します。

 松は花屋で購入。梅、笹、そして彩りを添える南天の実は自坊に生えているものを使います。手が松脂だらけになりながら、2時間ほどで70本が完成しました。

 午後は仏間の大掃除。結構きれいになりましたが、明日、法事が2座あるので、花をお正月らしくしたり、正月用のお飾りなどをするのはその後になります。こちらも2時間ほどで終了。

 夕方、寺務所に行って、雑誌などの校正依頼を片付けました。

 夜は護符作り。夕食後、不覚にもうたた寝してしまったので、あまり進みませんでした。明日、頑張れば完成しそうです。

 考えてみれば、今は迎春準備が集中していますが、朝起きてから寝るまでバタバタしているのはいつものこと。年がら年中、こんな調子です。

  
〜 自坊の庭。撮るものがなかったので・・・ 〜
2012年12月29日(土)  No.3464

餅つき
 今日は餅つき。

 正直言って、餅つきは子供の頃からあまり好きではありません。結構な肉体労働だからです。

 あまりたくさんお餅を搗いても黴びてきたりするので、今年は必要最小限。仏前に供える鏡餅は必須として、三が日に食べる分さえあれば、それ以後は鏡開きしたお餅がたくさんあります。三が日も忙しくてゆっくり座って食べていられないので、大して要りません。ということで、今年は7.5升を4臼に分けて搗きました。

 搗き手はボク一人。4臼ですから、短時間で終わりました。年末の作業、一丁上がり!

 夜はひたすら護符作り。こちらはあと一息です。

 明日だけお天気なので、外回りのことを片付けてしまわなければなりません。忙しい日になりそうです。

  
〜 真知子巻きのお地蔵さま 〜
2012年12月28日(金)  No.3463

今年最後の更新
 明日は雨になるという予報ですし、餅つきもしなければいけないので、今年最後の「今日の散歩道」の更新をすることにしました。

 といっても、めぼしい景色は境内にはありません。また同じような写真になってしまいそう・・・。

 カメラを持ってウロウロしていると、「あっ、あれを剪定しないと」「あそこを掃除してもらわないと」というようなことばかり考えてしまって、写真を撮るのに集中できません。

 そのうち、自坊から鋏と鋸を持ってきて、木槿や石蕗の剪定。そんな作業をしているほうが落ち着きます。「1日中、植木屋仕事をしていられたらどんなにうれしいだろう」と、しょっちゅう思います。


 部屋の掃除も少ししました。年賀状は完成しましたが、ほとんど機械任せになってしまいました。護符はまだまだ。自坊の大掃除は明後日かな・・・。

 本当にお正月が来るのでしょうか? 来るような気が一向にしません。

  
〜 大晦日を待つ梵鐘 〜
2012年12月27日(木)  No.3462

雪舞う日の葬儀
 時おり雪の舞う1日でした。

 99歳のおばあさんの葬儀が、ご自宅で、近い親族だけで行われました。

 何十年と住んでおられた場所で、誰に気をつかう必要もなく行われる葬儀には、心あたたまるものがありました。ご家族の方々も、「送った」と実感されているに違いありません。

 99年。いろいろなことがあったでしょう。幾山河越えて、今度はご自分が旅立つ番。肩の荷を降ろして、ほっとされていることでしょう。


 今年は、新年早々から葬儀が続き、半年でほぼ1年間分の葬儀をさせていただきました。不思議なことに、6月末の葬儀を最後に、今日まで1件の葬儀もありませんでした。こんなこともあるのですねぇ。

 そして今日。「いい葬儀だったなぁ」と今年を締めくくろうとしています。

 自分の番はいつくるでしょう・・・どんな最期を迎えるでしょう・・・。

  
〜 肉眼では大きく見えた月も、写真では・・・ 〜
2012年12月26日(水)  No.3461

厳寒の日
 寒〜い日でした。

 東山の門跡寺院であった大正天皇のご命日の法要に出仕。法要が行われる寝殿にストーブは置いてありましたが、障子1枚で外と接しているので、まったく効きません。最初は寒くて声が出ませんでした。


 真如堂の境内の落ち葉は、ほぼ片付いてきました。地面が顕わになると、紅葉期に踏みつけられた場所がよくわかります。

 長い冬の間に‘傷’を癒し、春への活力を蓄えて欲しいと思います。

 冬の木々は美しい。夕陽が当たればなおさら綺麗。冬の鳥たちも縦横無尽に羽ばたいています。

 寒い中、そんな景色に、つい見とれてしまいました。

  
〜 樹形を楽しむなら冬に限ります 〜
2012年12月25日(火)  No.3460

読み耽る
 広げたままになっている古文書をいったん収納しようと思うのですが、保存環境を考えると土蔵がベター。

 土蔵のどこに仕舞おうかと現場を見に行きましたが、収納作業はもちろん、今後その場で読んだりするにはちょっと暗すぎます。

 そこで照明を増やすことにして、まずは器具の購入。ネット探して、蛍光灯の照明器具を発注しましたが、よく考えたら今日は休日。器具が来るのは早くても水曜日になってしまいます。

 仕方がないので、いつでもサッと仕舞えるように古文書をまとめました。ところが、見ていると結構面白いので、つい見入ってしまいました。

 目を惹いたのは、天明8年の大火の記述。1月30日の朝4時頃、鴨川の東の団栗辻子の民家から出火し、2月2日朝までと二昼夜燃えつづけました。応仁の乱以来、京都の歴史上最大の火災で、当時の京都市街地のほぼ全域にわたり、約80%が焼失したと言われます。

 この時、真如堂は現在の地にあったので火災は免れましたが、日誌を書いた当寺の真如堂の僧の驚きが伝わってくるようでした。また、誰某がどこへ避難したとか、某寺の観音様が真如堂の大師堂に避難したとか、当寺の詳しい様子が書き記してありました。

 これはかなり重要な資料になるに違いありません。

 寒い中、暖房も付けずに読み耽っていたので、すっかり冷えてしまい、作業もあまり進みませんでした。


 10月から続けて来た正月の経木塔婆書きがようやく終わったので、今日から夜の‘内職’は護符作りと年賀状書き。今年中に、ゆっくり夜を過ごすことが出来るようになるかなぁ・・・。

 それにしても、今夜は寒い! 明朝は相当冷え込むらしいです。

  
〜 まもなく散る紫陽花の葉に日が差してきれいでした 〜
2012年12月24日(月)  No.3459

白菜漬、順調
 よく寝たお陰か、すっかり元気になりました。

 今日は高校駅伝。都大路には高校の名前を張ったバスがたくさん走り、中継地点付近では中継準備をする人たちが忙しそうに動いていました。

 幸い、駅伝にぶつかることもなく外回りを終えました。これからの京都ではロードレースが何回もあり、ちょっと憂鬱です

 午後からは屋根に登って積もった枯葉を落としたり、梯子を掛けて樋の掃除をしたり。作業をしながら、「歳を取ったらマンション暮らしが楽だなぁ」と思いました。

 空には駅伝中継のヘリが飛んでいて、いまどの辺りを走っているかがわかりました。

 11日に漬けた白菜の水がなかなか上がって来なかったので、塩と重しを増やして、糠を加えて漬け直したら、一気に水が上がって来ました。

 まだ浅漬け程度なのはわかっていましたが、ちょっと試食。やはり、塩漬けっぽくて旨みはほんの少し。でも、この調子で漬かってくれれば、お正月過ぎには食べ始められそうです。

 一昨年は失敗、去年はそれどころではなかったので、久々に自作の白菜と大根のぬか漬けが食べられます。楽しみです! 塩分に注意しないと・・・。

  
〜 試食した白菜 〜
2012年12月23日(日)  No.3458

あと10日
 今年もあと10日ほど。年賀状はまだ買ってきたまま。自坊の大掃除も手付かず。まだ正月に来てもらっては困ります。

 ノロ禍からは逃れたものの、何となく意気が上がらず、今日は杭を抜いただけで外作業はやめ。寒い中、体を動かすのは気持ちがいいのですが・・・。

 山積みの仕事を残して、今夜は早々に寝ました。

  
〜 そこはあたたかいの? 〜
2012年12月22日(土)  No.3457

小咄 その1
 茶所前に植えた菊がすっかり茶色くなってしまっているのが気になっていたのですが、渡りに船、今朝、職員さんが「あれ、もうみすぼらしいから取りましょうか?」と言ってくれました。即、お願いしました。

 代わりに去年はビオラを植えたので、外回りのついでにホームセンターに寄って買ってきました。

 寺に帰ってきたら、ちょうどまたその職員さんが歩いていたので、「これ買ってきました」と言うと、「じゃぁ、植えましょうか?」とこれまた有り難い申し出。今日は来客などもあって、ボクは動けなかったので、助かりました。

 「助かります。お願いします」と言ってビオラの入った袋を渡しました。

 しばらくして、ちょうど茶所の前を通りがかったので、どんな具合に植えてくれたか見に行きました。

 すると、ビオラは配置よく植えてあったのですが、菊の支えに使っていた杭や竹がそのまま。せっかくのビオラを見るのに邪魔になって仕方ありません。

 終業時、その職員さんにあったので、一発ギャグを御見舞いして進ぜました。「○○さん、あれでは悔いが残りますよ」と。

 職員さんは最初キョトンとされていましたが、日頃からギャグの応酬を受けて鍛えられているのですぐに気が付き、しかし真面目に「踏まれないように悔いを残したほうがいいかと思いまして・・・」と答えました。

 結局、明日、悔いがないように杭を抜くことになりました。チャンチャン!

  
〜 杭が残った 〜

2012年12月21日(金)  No.3456

ノロ禍終息へ
 ヒヤヒヤしながらも、今日もボクは元気! 家族も、「あれは何だったんだろう?」というほど急速に回復しました。一時はどうかるかるかと思いました。


 何だかんだとやっていると、あっという間に時間が経ってもう夕方。時間が飛んでいきます。

 「今日は何をやったかなぁ?」と考えてみても、大したことはしていません。かといって、寝ていたわけでもないのに・・・。


 夕方、お十夜の鉦の無形民俗文化財登録について行政の担当者の方がお越しになりました。大変なご尽力のお陰で、作業は順調に進んでいるとか。

 登録されれば‘箔’が付き、後継者募集の力にもなるでしょう。お参りする方も増えるかも知れません。

 吉報は来年になりますが、うれしい限りです!

  
〜 すっかり冬木立 〜
2012年12月20日(木)  No.3455

四面楚歌
 実は、昨日からボク以外の家族3人がノロでダウン。起き上がることもままなりません。

 出来る予防法といえば手洗いとうがい、塩素消毒程度。家中のあちこちにいるウイルスから身を守るのは容易ではありません。

 来客もあるので留守番をしなければならず、時々鍵を閉めて寺務所に行く以外は、ひたすら自坊で正月の塔婆書き。お陰で塔婆書きは進みました。

 炊事もボク以外はポカリを飲むのがやっとなので、自分の食べる分だけを作ればよく、面倒くさいので、冷蔵庫の中のもので適当に済ませました。

 ‘いつ来るのか・・・’ もし発症したら、数日間は予定をキャンセルしなければなりませんし、正月の準備もままなりません。

 冷や冷やの時間を過ごしています。

  
〜 自坊の庭。撮るものがなかったので・・・。 〜
2012年12月19日(水)  No.3454

手負いの身でお勤め
 檀家さんからの依頼で、街角の「大日さん」の祠ができたお勤めに伺いました。

 祠を作った大工さんは真如堂の出入りでボクが紹介した人。夏前から計画を進めていましたが、大工さんが忙しく、ようやく完成しました。

 新しい祠は真新しい桧材もきれいで、銅板の屋根も輝いていました。ご近所の人たちも10人ほど集まっておられて、祠が新しくなったことを喜んでおられました。

 大工さんの‘製作談’に耳を傾けながら、お勤めの準備をしました。その時、大工さんから「屋根の銅板の角に気をつけてください」と言われていたのですが・・・。下を向いて準備をしていた頭を上げた時、その角に頭をぶつけて髪の生え際辺りを怪我してしまいました。

 結構出血したので、ご近所の方がバンドエイドを取りに帰って張ってくださいました。また、銅板の角にゴムの保護材も付けてくださいました。

 恥ずかしながら、おでこにバンドエイドを張った姿でお勤め。「町内を見守ってくださる大日さんのお堂の落慶ができ、おめでとうございます・・・怪我(毛が)無いからよかったです」と冗談を言いましたが、大工さんには、「だから、言ったでしょう・・・」という顔をされました。トホホ。

 こうして町内の方の願いが一つになって立派な祠が出来たことは本当にうれしいことですし、人の出入りの少ない古い地縁だからこそ叶ったのだろうと思いました。

 おでこに張ったバンドエイドは、お昼になって思い出して剥がしました。

  
〜 新調なった大日さんの祠 〜
2012年12月18日(火)  No.3453

話が長い
 午前中は昨日の続きの落ち葉掃除。かなりの量の落ち葉を掃除しました。これで外回りの掃除はほぼ完了! きれいさっぱり新年が迎えられそうです。

 午後からは坂本で会議。

 メンバーには大学の教員が多いのですが、皆さん、話が長い! 坊さんで教員という人は、そういう傾向が一番顕著。なかなか議事が進みませんねぇ。

 今年もあと2週間となりました。

  
〜 琵琶湖が霞んで見えた坂本の坂道 〜
2012年12月17日(月)  No.3452

やっと自坊の庭掃除
 境内の落ち葉掃除も職員さんたちの頑張りで進んできているので、ボクは自坊の落ち葉掃除。他にやってくれる人はいないので、何としてもやらなければなりません。

 ちょっと見ない間に、庭には大量の落ち葉が積もっています。

 地面の上はいいのですが、苔の上、特に杉苔の上は、箒で掃くわけにもいきませんし、ブロアで強くすると苔まで吹っ飛んでしまうこともあるので、気をつかいます。

 そんな時に強い味方なのが、ブロアの逆利用。吹き飛ばす代わりに掃除機のように吸い込む使い方です。吸気の部分にノズルを付けてゴミの吸い込み口とし、排気の部分に袋を付けてゴミを溜めます。

 これを抱えてゴミを吸い取る姿は、大黒さんのようでもあり、風神のようでもあり・・・。お陰で、庭は綺麗になりました。

 去年は掃除どころではなかったので、今年は自坊のすす払いも餅つきも、ぜ〜んぶするつもりです! まだまだそこに到達しませんが・・・。

  
〜 白い袋が膨らんで、大黒さんのようになります 〜
2012年12月16日(日)  No.3451

パンク
 朝、月参りに行こうとバイクで出かけたら、どうもフラフラして様子が変。総門から市道に出たところでバイクを降りてみると、後ろのタイヤの空気が抜けていました。

 仕方がないので、エンジンをかけてアクセルをふかしつつ坂道を登って自坊に戻り、自転車の空気入れで空気を入れようとしましたが、うまくいきません。

 月参りの後には法事があるので、早く行って帰って来なければいけません。幸い、今日伺うお家は吉田山の向こう側。歩いて行ける範囲です。

 スタコラサッサと急いで歩いて吉田山へ。いつもはバイクなどでサッと通り過ぎますが、歩くのと景色が変わってまた楽し! でも、いくら低い丘と行っても、雪駄で急いで登るとちょっと息切れ。檀家宅に着いた時にはちょっと意気が上がっていました。

 深呼吸で息を整えて読経。途中、少し咳き込みました。帰りも、丘を登って降りてですが、今度はさほど大丈夫でした。

 法事を終えてから、フットポンプで空気を入れようと試みましたがダメ。空気圧が低かったところにカーブで横圧がかかり、チューブレスタイヤのビードとリムの間から一気に空気が漏れてしまったのでしょう。パンクではなさそうです。

 仕方がないので、バイクを押して白川通まで降り、行きつけのバイク屋さんで空気を入れてもらいました。高圧の空気をシュッと入れて修理は終わり。無料でした。

 タイヤの空気圧、ちゃんと点検しておかないとダメですね。大事に至らずによかったです。

  
〜 ちゃんと走ることの有り難さ 〜
2012年12月15日(土)  No.3450

野路菊の香り
 今夕は真如堂一山の重要会議があるので、まとまった外作業はお預け。

 でも、じっとしていられない質なので、鋏を持って外へ出て、酔芙蓉の刈り込みをしました。枝を30センチほど残して刈り取って、また来年の発芽を待ちます。刈り取った枝は、来春まで保管しておいて、挿し芽をします。

 酔芙蓉の枝は太くても難なく切れます。鋏がスッと入っていくような感じです。あれだけ一気に成長する秘訣がここにあるような気がします。

 作業をしていたら、強い香りが漂ってきました。一瞬、「何だろう?」と思いましたが、すぐにそれが野路菊の香りだとわかりました。

 今年、境内のあちこちに植えた野路菊。その主株は寺務所前の桜の木の根元に植わっています。姫路でもらってきて数年、嫌地すると聞いていましたが、その弊害は今のところなく、株はかなり大きくなりました。

 この株を写真に撮って帰る人もたくさんおられたと聞きます。可憐で野趣に溢れ、清楚な小菊です。

 北参道のあちこちでは、今年差し芽をした株が、まだ小さいですが、たくさんの白い花を咲かせています。来年はもっと大きくなるでしょう。北参道は、春は山吹と新緑、秋は紅葉と野路菊と、見どころ溢れる道になっていきそうです。来年、再来年と楽しみです。
 1年間、いろいろと世話をして来ましたが、今年ももう終わり。植物の世話に切れ目はありませんから、寒肥を施したりする作業がまたすぐにやってきます。それもまた楽しみです。

 漂ってきた野路菊の香りは、「わたしはここよ!」と主張しているかのようでした。

  
〜 桜の古木のもとにこんもり繁る野路菊 〜
2012年12月14日(金)  No.3449

おそれ
 今日はまずまずのお天気。

 屋根に登って、瓦に積もっている桧やもみじの葉っぱを取ったり、樋に詰まっている落ち葉を取ったりしました。

 屋根に登るのは、本当はちょっと恐いのです。体が痛みを覚えているのかも知れません。でも、それでちょうどいいのかも知れないと思います。

 もし、恐いとも思わずに屋根に登っていたら、大怪我をしているかも知れませんし、今度は骨折ぐらいでは済まないかも知れません。

 ‘こわいもの’があるって、いいことかも知れません。現代人は‘おそれ’を失い、何でもできるかのような勘違いをしているかも知れません。原発の問題然り、トンネルの天井が崩落した事故もそうともいえるでしょう。

 恐ければ用心し、控え目になり、対処方法を考えます。それでちょうどいいのではと思います。


 落ち葉掃除はなかなか進みません。この分では、年を越してしまいそうです。

  
〜 まだこんなに綺麗な紅葉が残っています 〜
2012年12月13日(木)  No.3448

すす払い
 今日はすす払い。一山の僧衆と職員あわせて20人以上で、本堂や書院などをクリーンアップ!

 先ずは前日に用意しておいた竹で高いところのすす払い。ブロア、はたき、掃除機で掃除をして、最後は雑巾掛け。

 薄氷が張る冷たさだったので、朝の雑巾掛けはちょっと辛かったですが、穏やかな快晴となり、気持ちのいい掃除日和でした。

 大人数でかかったので、お昼過ぎには終了。

 その後、ボクは屋根に積もったり樋に詰まっている落ち葉を取り除いて、庭などの落ち葉掃除。境内にもまだ大量の落ち葉が残されているので、掃除はまだ当分かかりそうです。

  
〜 気持ちよさそうに日向で寝る猫 〜
2012年12月12日(水)  No.3447

白菜と平茸
 毎年12月になると、「どうしようか・・・」と迷うのが、白菜と大根のぬか漬け。既製品よりも自分で漬けたほうがずっと美味しいのですが、手間がかかるのと、一度にたくさん漬けても食べきれないのとで、毎年躊躇します。

 去年はそれどころではなく、一昨年は白菜のぬか漬けを失敗しました。

 毎年、白菜と大根を買う店は決まっています。ずいぶん前に買った時に安かったのと、店の前に車を着けることができるのとで、自坊とはずいぶん離れた北区の商店街の八百屋さんです。

 今日、そっちのほうへ行くついでがあったので、帰りに店の前を通ると、白菜が山積みされていました。車を駐めてそれを見に行くと、すごく大きい白菜。
 「大きいですよ。新鮮ですし、お買い得です」と勧められ、いまさら買わないわけにも行かず、「今年はまた漬けてみよう」という気も端からあったので、1玉250円が高いか安いかわかりませんが、4玉と大根2本も求めました。

 「お持ちします!」と言われたのを遠慮して、僧衣姿で段ボールから溢れんばかりの白菜と大根を抱えて車に積み込みました。


 午後、落ち葉を持って行っている総合支援学校の生徒たちが、自分たちの作った平茸をたくさん持ってきてくれました。落ち葉を粉砕して滅菌して培地を作り、茸を栽培しているのです。立派な平茸でした。


 夕方、漬け物桶を引っ張り出してきて、白菜漬けに取りかかりました。

 天日干しをして野良猫にオシッコでも掛けられたら困るので、省略。とりあえず、浅漬けを作り、それをぬか漬けにする二段構え。

 かなり大きい白菜なので、切るだけでも大変。3玉で桶がいっぱいになってしまいました。残る1玉と大根はまた明日にします。

 さぁ、上手くいくでしょうか?

 何だかんだと気忙しいですが、漬物を漬ける余裕があることがうれしかったです。

  
〜 大きな白菜と平茸 〜
2012年12月11日(火)  No.3446

凍つる
 起きてすぐに窓の外を見ましたが、どうやら雪景色ではなさそう・・・ちょっと期待していたのですが。

 明るくなってから、外に出てみましたが、屋根や葉っぱの上などがほんの少し白くなっているだけでした。

 躊躇しつつバイクで出かけましたが、路肩が白くなっているところや橋の上などは凍てているような感じで、ちょっと恐かったです。

 気象台は京都市内では初雪だと発表していますが、場所によっては先日も雪が積もっていました。どちらにしろ、12月から寒さ厳しき日が続きます。

 最高気温5.4度の真冬並みの1日でした。


 落ち葉掃除で引っ張りだこの軽トラックは御難続き。

 先日はブレーキに載せた足が滑ってアクセルを踏んでしまったとかで、木に激突。バンパーやドアが後退し、暖房も効かなくなって、方向指示器も割れました。人に怪我が無くてよかったです。

 一昨日は、ドアミラーを破損。この前替えたばかりなのに・・・。

 古い車なので、指示器カバーはオークションで、ミラーは代替品を買って修理しました。暖房が聞かないのは、ホカロンでカバーしてもらうより仕方ありません。

 まだまだ落ち葉掃除は続きますが、どうかこの先何もありませんように。

  
〜 蓮鉢にうっすら積もった雪 〜
2012年12月10日(月)  No.3445

茶会の日は危険
 毎月第2日曜日は、定例の茶会。寺の山号の付いた会が数十年前からお釜をかけています。

 7時頃には関係者が来るので、6時半過ぎには行って鍵を開け、セキュリティーを解除しなければなりません。それから一番早い職員さんがやってくる7時半頃までは、何が起きるかわからないので、デスクワークをしながら待機。

 茶会に参加する人の中には自家用車で来る人も多いのですが、皆さん、結構運転が乱暴で、人のことはあまりお構いなし。考えられないような場所に駐めたり、そこに駐めたら他の車で通れないという駐車の仕方をしたり。

 今日までの駐車場係の人には、「車の前や後ろに行かないほうがいいですよ。どうなるかわかりませんから」とアドバイスしておきました。幸い事故はありませんでしたが、茶会の日は落ち着きません。

 夕方、特別公開をしていた「観経曼荼羅」を撤収しました。予定では1週間前までだったのですが、あまりに紅葉が早く終わったので、せめてもの‘サービス’で期間を延長していました。

 代わりに何を出すかは思案中。来年は巳年なので、巳年の守護仏ともされる普賢菩薩の掛け軸を4〜5幅公開しようかと思っています。でも、解説書きなどがないので、一から書かなければいけません。まぁ、とりあえず、明日吊しちゃいましょう!

 今日の最高気温は7度。明日は4度程度の予報です。いきなり真冬じゃぁ〜ん!

  
〜 お釜を掛けた社中さんの履き物が並ぶ茶会の日の下駄箱 〜
2012年12月9日(日)  No.3444

落ち葉掻き
 午前中は時間があったので、そろそろ自坊の庭の落ち葉掃除をしようと始めてしばらくしたら、急な雨。

 「どうせ時雨れだろう」と思って続けていましたが、どんどんひどくなるばかり。しばらくして日も差してきましたが、濡れた落ち葉は掃除がしにくいので、今日は掃除を断念。

 毎年、この季節は手に豆が出来ます。落ち葉掃除をする時に使うブロアの‘豆’です。
 でも、今年はまだ出来ませんし、出来そうにありません。それだけ一気に葉が落ちて、掃除する期間が短かったということでしょう。そんなところにも、今年の紅葉の違いを感じます。

 今日も境内では職員さんたちが落ち葉集め。この分では例年よりもずっと早く作業が終わりそうです。

  
〜 つくばいの‘海’の紅い落葉 〜
2012年12月8日(土)  No.3443

写真を楽しむ
 今日は「今日の散歩道」の更新日。

 紅葉の時期は僧衣姿でいることが多かったので、写真を撮るのも不自由でしたが、今日は作業着姿に帽子。気楽に、自由に写真が撮れます。

 圧倒されるほどの紅葉もいいですが、わずかに残っている紅葉が好きです。前者がこってりしたフレンチならば、後者は和食の先付けのような感じ。ちょっとですが、まず口に入るものとして印象深い。

 朝方はずいぶん冷え込んで、バイクで走っていても足袋の先が痛くなるほどでしたが、昼間はお天気もよく、穏やかな日和でした。

 わずかに残っている紅葉に日の光が差す瞬間を求めて、何度か同じ場所に行きました。実にきれいです。久々に、楽しく写真が撮れました。

 喧噪が去って静かになったこの季節が好きです。気の遠くなるような落ち葉掃除もまた楽しみです。

 いつもは年が明けてから咲いているのを見つけるスミレが、今年は‘いつもの場所’に、もう咲いていました。紅葉ばかり見ていると、白や紫などの色が目には新鮮に映ります。

 カフェの後片付けもして、部屋を「メダカの学校」用に模様替え。茶所の抹茶や甘酒も今日で終わりです。「季節が変わるのだなぁ」と思いました。

  
〜 枯葉の中に咲いていたスミレ 〜
2012年12月7日(金)  No.3442

日常へ
 もみじは葉はますます落ちて、わずかに残っているだけとなりました。

 往時の圧倒される紅葉とはまったく比較にはなりませんが、わずかに残っている紅葉が逆に美しく、また喧噪の去った境内でゆっくりとそれを愛でることができます。

 ようやく普段の境内に戻ってきました。

 この日曜までは‘紅葉シフト’が組んであって、車の整理をしてもらう人も日曜まで来てもらうことになっていますが、今日は車も激減。寒い中、ほとんど立っているだけの仕事になってしまい、何だかお気の毒。うちとしても、‘持ち出し’一方。去年は期間を延長したのに・・・。


 「かふぇ水琴窟」も今日で終わり。昨年よりもお客さんは減ったようですが、境内に来る人自体が減っているのでしかたありません。

 それでも、コーヒー&紅茶の売り上げは合計1100杯程度。普段はごく安い時間給で働いている彼らにとっては、いいお年玉になります。みんな頑張って働いたのですから、本当に価値のあるお年玉です。

 本堂前の茶店も今日で閉店。何だか、あれもこれも終わってしまうと、さみしい気さえします。

 さぁ、落ち葉掃除を楽しもう!

  
〜 ‘残り福’の紅葉 〜
2012年12月6日(木)  No.3441

醒める
 今日は、塔頭の前住職の1周忌法要。子供の頃から可愛がってもらった方でした。

 寺で法要をして、浄斎は別の場所で。少しお酒をいただいて歓談していると、明日の予定だった来客が今日に変更したいという連絡が入りました。それからはひたすらウーロン茶。寺に帰ってすぐに迎えに出ました。

 来客はチリの銅鉱山会社の社長夫妻。世界最大の銅鉱山だそうです。もちろん通訳をする人も一緒に来られ、わずかに残っている紅葉をご覧になりました。

 写真が趣味のようで、たくさん写真を撮られ、滞在時間15分の予定が45分になってしまいました。後の予定に影響が出ていなければいいのですが・・・。

 陽気で楽しい方でした。


 今日もツアーの方々が時々お越しになりましたが、個人客はわずか。境内では落ち葉掃除が本格化しつつあります。

  
〜 蹴上から見た吉田山〜黒谷。塔は黒谷の文殊塔 〜
2012年12月5日(水)  No.3440

紅葉の終焉
 京都市内を車で走ると、到るところで道路が黄色くなっていました。銀杏の葉が強い風で舞い散って道路を覆っているのです。こんなにも一斉にあちこちが黄色くなっている光景を初めて見ました。

 昨日から天皇陛下が入洛されていて、ヘリは飛び回るし、あちこちで交通規制が実施されています。今日は1度、その規制に引っ掛かりました。

 境内の紅葉も、強風で吹き飛ばされて、木に残っているのはわずかとなりました。落ちた葉は風に渦を巻いていたり、風向きに応じて右往左往したり。無情の風でした。

 でも、次から次へとツアーはやって来ます。予定されていたツアーは、紅葉が終わりかけであろうと、実施されます。参加者にはちょっとお気の毒ですが、仕方ないのでしょう。

 紅葉を満喫していただけないので、せめてもと思い、日曜日までの予定だった「観経曼荼羅」の特別公開を1週間延ばしました。

 早仕舞いの紅葉のために、いろいろなことの予定が狂ってしまいました。こんな年もありますねぇ〜

  
〜 葉を落として木の形がよくわかるようになってきました 〜
2012年12月4日(火)  No.3439

年末調整
 今朝は初霜、初氷。一気に真冬並みに冷え込みましたが、昼間は穏やかでした。

 喉の不調はまだ解消しません。本堂に行くとつい説明をしてしまうので行かず、早朝の落ち葉掃除と定例の護摩以外は、ずっと事務所に籠もって年末調整の作業をしていました。

 気忙しいですねぇ、年末調整なんて・・・。


 今日から落ち葉の回収作業を始めました。

 思ったよりも紅葉見物の人が多かったので、なかなか思うようには進められません。

 今夜は雨になりそうなので、落ち葉も濡れてしまって、明日は作業が難しいかも知れません。

 のんびりと落ち葉掃除をしているのがいいですねぇ。

  
〜 落ち葉や苔の上の初霜 〜
2012年12月3日(月)  No.3438

法事重なる
 朝、山を見たら、愛宕山も比叡山もうっすら白くなっていました。今年初めての冠雪です。「もうそんな時期なのだ」と改めて思いました。

 今日は、紅葉の混雑を避けた法事が重なりました。こちらも、ピーク時は「日を変えられた方がいいですよ。すごく混雑しますから」とアドバイスするので、その前後に重なってくるのです。

 月参りに行った後、10・11・12時と法事。拝んでいても在りし日のことを思い出す方々でした。

 喉の不調が続いているので、読経はちょっと辛い・・・。祭壇で薫じるお香の煙は咳のもと。少し量を減らして薫じました。

 3座を終えて、かなり消耗しました。トホホ。

 本堂では2回だけ説明。個人の紅葉客は減りましたが、ツアーは今日も結構来られました。

 道も混んでいるようで、4時までに着く予定のツアーが、「スミマセン。まだ山科です。明朝伺います」と連絡してこられました。主催者も参加者も大変です。

 体調が悪化しないように、今日は早々と就寝。やることはいっぱいあるのですが・・・。

  
〜 朝の晴れ間の終い紅葉 〜
2012年12月2日(日)  No.3437

師走初日
 今日は、92歳のおばあさんが娘さんの法事をされました。‘娘さん’といっても60歳代ですが、「私の一生には辛いことがたくさんありました」としみじみおっしゃったことが心に染みました。

 辛いことがたくさんあっても、それを忘れられるわけではありませんが、次第に囚われることなく過ごせるようになってくる。人間はそんなふうに作られているのだと思います。そうでないと、辛くて生きていけないこともありますから・・・。

 紅葉を見に来ておられる方の中には、ただ物見遊山ではなく、辛いことや悲しいことを忘れたいとか、思い出を辿ってとか、いろいろな思いを持っている人も少なくないでしょう。きれな紅葉だとかそうじゃないとかを越えた景色に見えているでしょう。

 今日から師走。今日の雨で、また落ち葉が増えます。まずは落ち葉掃除から始めなきゃ。

  
〜 雨に濡れた敷き紅葉 〜
2012年12月1日(土)  No.3436

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