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2010年11月の日記

朝粥
 大手旅行代理店から朝の食事付きの拝観を頼まれ、テストケースとして請けたものの、集まったのはたった10人。

 少ないからといって断るわけにもいきませんが、パートさんをいれないと出来ないので、完全に経費倒れ。

 ベースになる食事は仕出し屋さんに頼み、白飯の代わりに「十夜粥」。十夜の当日に、今日のために冷凍して取り置いたものです。

 6時半前、パートさんが来る前に冷凍室から冷蔵室へ移しておいた十夜粥を湯煎して、落ち葉掃除に行きました。落ち葉掃除は、最近は1時間では終わりません。その間に焦がしてしまうといけないので、湯煎に。

 8時前になってようやく落ち葉掃除完了。一行が中型バスで来るというので、駐める場所などを指示するために、僧衣に着替えて門前で出迎え。朝食場所の真如山荘に引率して、粥の由来などを説明してから召し上がっていただきました。

 前日は大手ホテルに投宿された一行。ツアコンやこの企画を立てた代理店の担当者は「美味しい」と言ってくださいましたが、参加者は「ホテルでの食事のほうがよかった・・・」と思っておられなかったでしょうか・・・。

 その後、VIP並みに本堂や庭を説明。朝一番だからこそできる待遇で、昼間ならゆっくり案内など出来ません。到着から出立まで約1時間半。せっかく色づいている境内を回って欲しかったのですが、バスの待機場所の都合でバスガイドさんがそそくさと引率して行ってしまいました。道もよく知らないのに・・・。

 大変なだけの朝食付き拝観でした。


 今日は境内を訪れる人も一気に減りました。といっても、人だらけには違いありませんが・・・。

 紅葉は一気に終息へ。最近、雨が降っていないため、もみじの葉が縮れてきて、「8年ぶりの当たり年」と言われていた紅葉も、いま一つ色が冴えてこず、結局は尻つぼみになりそうです。

〜 朝の光に照らされるもみじ 〜
2010年11月30日(火)  No.2700

ゆったりと・・・
 三十三間堂の近くのお家にお参りに行った後、北へ向かって岩倉でお参り。その後、また南へずぅーっと下がって、高速に乗って宝塚へ。

 葬儀は2時からだったのですが、念のために早い目に向かったら、早過ぎ。着いたのは12時過ぎ。道路はまったく混んでいませんでした。

 先ずは腹ごしらえ。コンビニでお弁当を買って‘チン’してもらい、車中で食べました。

 まだまだ時間があるので、カーナビでホームセンターを検索して、長靴や電球など本坊の買い物。それでもまだ時間が余っていたので、車中で居眠り。真如堂にいるよりも、よほどゆったり過ごせました。

 葬儀〜火葬場〜繰り上げ初七日を勤めさせていただき、8時前に帰宅。

 不調ながらも、どうにか乗り切れました。やれやれです。

〜 手塚治虫記念館があるのですよ 〜
2010年11月29日(月)  No.2699

あきれた集団
 今日は朝から調子が出ません。

 法要を終えて本堂に行き、1回だけ説明しましたが、あとは他の職員さんに任せました。今夜はお通夜、明日は葬儀。寝込むわけにはいかないのです。


 本堂から外を見ていた職員さんから、「集団で座り込んで弁当を食べている人たちがいます」と報告がありました。

 もう食べ始めているのだったら仕方がないかと思いましたが、また来年もされると困るので、一応断りに行くことにしました。

 行ってみて唖然。

 20人ほどのほとんど男性の、60代後半と思えるような人たちが、それぞれレジャーシートを敷いて、缶ビールや日本酒の瓶をずらっと並べて赤い顔をしています。池の中の弁天さんお拝所を占領してしまっている人たちや「たき火煙草禁止」の看板の近くでタバコを吸う人など、稀に見るひどい光景。

 「ここでこんなことをしていただいては困ります」と怒る気持ちを込めて言うと、「どこにも禁止という看板が立っていない、禁止にするなら看板を立てろとか」「お寺はみんなのものだ」とか、あまりにも非常識な理屈ばかり。

 こんな人たちには、二度と来て欲しくないです。


 夕方、兵庫県宝塚市へ通夜。今日はひどく混んでいるだろうと思い、普段なら電車で2時間で行けるところを、余裕を見て3時間前に自坊を出ました。

 自坊から駅まではちょっと渋滞。電車はかなり混んでいましたが、時間通り。無事に勤めて、また2時間近くかけて帰りました。

 今夜は風邪薬飲んで、寝なきゃ! ホント、寝込むわけにはいきません。

〜 今日もいっぱい 〜
2010年11月28日(日)  No.2698

喉が痛いのです
 昨日から風邪気味で喉が痛い中、今日も声を張り上げて説明。

 ちょっと冗談を言ってもウケる団体と、そうでない団体があります。何を言っても笑ってくれる団体だと、こちらも話しやすいのですが、堅そうな男性が多い団体は冗談も少な目にして、早めに終了。

 ふと見ると、作務衣姿の僧侶が二人。一人は近くの禅寺の高僧で、よく境内に散歩に来られ、草木の苗をさしあげたり、カフェにも何度も来てくださる方。

 そういう人の姿が見えると、話しにくいのなんのって・・・。

 説明を終えてから、「いやぁー、やりにくかったですよ」とご挨拶を申し上げました。
 今日も‘迷子’事件発生。境内に呼び出しの放送をしたりしましたが、姿が見えず。ガイドさんは大慌てて泣きそう・・・。

 後から聞いた話では、その団体が次に訪れる予定の嵐山へ自分で行っていたとか。バスに乗り遅れたと思って、タクシーで行かれたのでしょう。ツアー会社に連絡を入れるとかされればよかったですのに・・・。

 さぁ、明日は職員が超手薄。えらいこったぁ〜。

〜 昨日撮った写真です。黄葉もみじ 〜
2010年11月27日(土)  No.2697

撮られる
 今日も職員が手薄。ボクも、売り子をしたり、朱印を書いたり、拝観受付をしたり、説明したり。

 その合間を縫って、「今日の散歩道」の更新のための写真を撮りました。

 ちょっと人が減ったようなタイミングを狙って撮りに行くので、僧衣姿のまま。僧衣姿でカメラをかまえているのが珍しいわけでもないでしょうに、被写体にされていることを何度も感じました。「こっち向いてください!」などという声を掛けるオジイさんカメラマンもいました。

 ボクがカメラをかまえていると、佳い光景があるとでも思うのか、まわりに人が集まってきたり。

 ったく、やりにくくて仕方がありません。

 あ〜、気の向くまま、たっぷりな時間を使って、思いっきり写真が撮りたい・・・できれば、人っ子一人いない真っ赤に燃える境内で。

〜 朝の光の中で 〜
2010年11月26日(金)  No.2696

貸し切りタクシー急増
 今日は何も予定がなかったので、落ち葉掃除の後はずっと本堂で説明をしたり、職員が手薄だったので朱印のヘルプをしたり。

 今年は、タクシーに分乗して回る団体が増えたこともあって、今日の駐車台数は今年最高。一時は列が出来ました。

 JR東海のキャンペーンの影響で人の流れが変わったり、交通事情が変わったり、毎年いろいろな変化があります。

 紅葉は、本堂前付近は終息間近。正面参道が見頃、本堂裏はこれからよくなってきます。

 あと10日ほど。頑張らなきゃ!

〜 正面参道の黄葉 〜

2010年11月25日(木)  No.2695

野路菊咲きそろう
 檀家宅で読経の後、地デジ化についてアドバイス。90歳を超える母と60歳代の娘の二人暮らし。電気のことなどよくわかりません。お年寄りの一人住まいの方は、もっと大変でしょう。

 後はずっと観光客対応。今日は六阿弥陀の巡拝日でもあるので、職員も手薄。

 午後は団体の説明が切れることがなく、喉が悲鳴をあげています。


 野路菊がきれいに咲きそろって、通りがかる人の注目を集めています。

 1年前に姫路に貰いに行ったこの菊も、すっかり境内に根付きました。特性もわかってきたので、来年はもっと株を増やして、紅葉の名脇役にしたいと思います。

〜 本坊前の野路菊 〜
2010年11月24日(水)  No.2694

今年最高の拝観者
 「雨が降ったら、落ち葉掃除をしなくても済むかなぁ・・・」と少し期待していましたが、夜中にあがり、今朝は濡れて参道にくっついた落ち葉を掃除しなければなりません。濡れた落ち葉は滑りますし、踏まれて汚くなります。

 時間がかかると思ったので、6時半過ぎからブロアで掃除。集めて回収することはできませんので、とりあえずは参道の上の濡れ落ち葉を脇に吹き飛ばすだけ。それでも、境内を1周しようとすると大変です。

 1時間半掛けて、ようやく完了。腕が痛くなり、手の握力がなくなっていきそうです。

 檀家宅にお参りに行った帰り道、携帯がブルブル。「いまどちらですか? 説明は?」という電話。「あと3分で帰ります!」とバイクを走らせ、コートを脱ぎながら本堂へ。間に合いました。

 12時からの自坊での法事をはさんで、断続的に説明。今日の人出は21日ほどではないように思いましたが、拝観者数では今年最高でした。

 毎日出る‘迷子’。今日も終わる寸前に1人が迷子に。ガイドさんが団体を引率し、ツアコンは迷子捜し。境内に呼び出しの放送をしたり、建物内を一緒に探しましたが見当たらず。そうこうしているうちに、ツアコンの携帯に宿泊先のホテルから、‘迷子’が先にタクシーで帰ってきているという連絡が入りました。

 まったく人騒がせなツアー客です。予定が遅れてしまった団体も、ツアコンもかわいそう・・・。

 毎日何だかんだと‘事件’が起きる紅葉の境内です。

 明日の落ち葉掃除やゴミ拾いも大変だぁー

〜 「撮らないでくださいよ!」と忙しそうな職員さん 〜
2010年11月23日(火)  No.2693

紅葉禍?
 今日の檀家宅へのお参りは、いつもとコースを変更。いつもはお昼前に伺う東福寺近くのお宅に朝一番に行きました。

 その甲斐あって、車はスイスイ。いつもはすごい混雑らしいです。


 今日もお昼前から夕方まで、断続的に説明。大急ぎのツアーもあって、ゆっくり紅葉を楽しんでいる時間もなさそう…お気の毒です。

 夕方、雨にもかかわらず、何だか外が騒がしい感じ。出てみると、婦人会の人が慌てていました。茶店をしてくださっている婦人会の方が気分が悪くなったとのことで、ご主人が迎えに来られたのですが、参道で他の車と行き違いが出来なくなって右往左往しておられました。

 交通整理をして車を動かしてもらいましたが、婦人会の方の様子が変だというので、念のために救急車を呼ばれたとのこと。今度は救急車を誘導しに山門近くまで走り、救急車が着くとその前を走って案内しました。

 それほどの大事には至らなそうですが、警察が事業を聞きに来たりして、雨の中、傘も差さずに出てきたので、かなり濡れました。

 昨日は、自坊の前で顔から転けた人がいて、前歯を何本か折られたとか。

 人の多い明日、どうか平穏無事に過ぎて行きますように。

〜 落ち葉が頻りの三重塔脇 〜
2010年11月22日(月)  No.2692

お昼ご飯は3時過ぎ
 今日は昨日にも増してすごい人! 境内は黒山の人だかりです。

 本堂の受付には朱印を求める人の列。ボクも今年初めて朱印を書きました。

 あまりに忙しくて、職員さんは食事も出来ず。3時過ぎになっても、テーブルの上にお弁当が置いたままになったいたので、「まだなのですか?」と聞いたところ、4人がお昼抜き。何とか入れ替わりで食べてもらいました。

 門前の車の整理をしているシルバー人材センターの人から、「大混雑の収拾が付かないので、時間を延長しましょうか?」との打診。現場を見に行ったら、車が入り乱れてちょっと危険な状態でした。

 「もう少しお願いできますか?」と交通整理を延長していただき、ボクもその場で手伝ったり道案内をしたり。ようやく4時半頃に車が減ってきたので、一緒に寺務所に引き上げました。

 本堂は扉は閉めたものの、後処理が長引いていました。すべてが終わったのは6時前。もうみんなクタクタです。

 明日はウイークデーで、そのうえ雨の予報なので、少しは人出も減るでしょう。職員さんにはちょっと休憩してもらわないと、明後日はまたすごい人になりますから・・・。

〜 写真を撮る人と本堂前の人混み 〜

2010年11月21日(日)  No.2691

ピーク期に入る
 朝9時頃に清水寺近くのお家に拝みに伺いましたが、帰る頃にはすでに東大路が渋滞し始めていました。

 そんなこともあろうかと思いバイクで行ったので、スイスイ帰れました。

 その後はずっと本堂で説明。今日から紅葉の人出のピーク期に入りました。

 本堂の前はすごい人になってきました。

 観光客の中に小学校の時の担任の先生がおられたのにはビックリ!! ビーバーのように歯の出た先生でしたが、ますますそれが顕著になられたような気がしました。

 とにかく忙しい日でした。

〜 自坊への帰り道で 〜
2010年11月20日(土)  No.2690

なんでもござれぇー
 今朝も7時頃からブロアで落ち葉掃除。もっと早くからしたいのですが、音が大きいので遠慮して7時まで待っているのです。

 「そういえば・・・」と、8時半に団体が入っているのを思い出して、僧衣に着替え、即説明。それから、ひっきりなしに団体が来て、説明に次ぐ説明。ほんまに疲れます。


 そうかと思ったら、新聞社が3社、テレビが1社。落ち葉を提供している近くの総合支援学校で栽培している茸が出来たので、その贈呈式とか。

 そんなに大袈裟なものとは思っていなかったので、急遽、貫主に出ていただき、マスコミがもみじの前の方が雰囲気が出るというので、三重の塔の前のもみじの前で茸を受け取ってもらいました。

 しめじ、まいたけ、えのきなどをいただき、お昼に茸汁を作ってもらいましたが、美味しかったぁー 見かけは売っているものに比べたらよくありませんが、歯ごたえは最高でした。


 今度はNHKから電話。今夜の番組向けの映像を、今から撮らせて欲しいとのこと。まぁ、PRにもなるのでOKをしました。しばらくしてから取材クルーが来たので、境内をグルッと案内し、見どころを教えました。


 後は彼ら任せで、ボクはまた説明に。お昼を食べて、また説明。

 知人がカフェに自作のケーキを持ってきてくださったので、自宅に戻り、茶室で積もる話をして、その後、境内や庭園を案内しました。

 いったん帰ったNHKがもう少し撮りたいとまた来たので、ベストポイントを教えました(結局そこの映像は使われていませんでした)。

 知人を送ったら、もう4時前。拝観もお仕舞い。やれやれです。


 夜は、バタバタしている合間に撮った写真で、「今日の散歩道」を更新。腰を落ち着けて写真を撮りたいものです。


 NHKの番組を見ましたが、使われているのは1分足らず。東京から来て、3時間以上掛けて撮って、流れたのはわずか1分ほど。テレビはそんなものですが、NHKは民報と比べたらいつも贅沢です。

〜 いただいた茸。美味しかったぁー 〜
2010年11月19日(金)  No.2689

団体の波
 そろそろ起きようかなぁと思っていた5時過ぎ、セキュリティーが発報したことを知らせる電話がかかってきました。

 大慌てで服を着て現場に駆けつけて調べてみると、大きい蛾が2匹。たいていそんなものです。

 最近は明るくなるのが遅いのと、少々疲れ気味で、寝坊しがちでしたが、今朝はバッチリ目が覚めました。

 朝の時間に余裕があるのはいいですねぇ〜 お勤めをして、ゆっくり朝食を食べて、思う存分落ち葉掃除。随縁の庭の苔などに水撒きをしたり、はぁー、満足だぁ!

 お十夜にお供えをくださった方々にお札を配るかたがた、御香屋さんに行くと、結構いっぱいの人でした。御所の一般公開が始まっているのだそうです。

 午後はひたすら本堂での説明。終わったかと思ったら、次。説明している向こうで次の団体が待っていることもありました。しばらくはこういう状態が続きます。

 今年の特徴としては、隣の黒谷さんが「そうだ 京都、行こう」で取り上げられていることもあって、そちらから徒歩でやってくる団体が目立ちます。かつてなかったことです。

 黒谷さんの庭も大殿も、見たことがありません。隣でもありますし、ボクはそこの幼稚園にも行っていたのですが・・・。

 境内の紅葉も、本堂前はもう見頃。今年は一気に駆け抜けていくような紅葉になるのかも知れません。

〜 本堂から見た紅葉 〜
2010年11月18日(木)  No.2688

お墓で栗餅
 今日は境内の墓所とは違う、初めて行く郊外の霊園での納骨。亡くなったのは韓国出身の方。

 普段のお参りや葬儀などでも、身内の強い絆、目上の人をたてる礼儀など、日本人が見習わなければいけないところをたくさん感じさせていただいてきました。

 納骨が終わった後、お墓に供えた菓子や果物などを、「どうぞ召し上がってください」と言われました。ボクは思わず、「ここでですか? そういうしきたりなのですね?」と聞き直しました。

 「はい、そうなのです」という答えだったので、「それでは頂戴します」と栗餅や葡萄を立ち食いしました。親族の方はお酒なども分けて飲んでおられました。

 初めての、新鮮な体験でした。

 故人と一緒に食べるという意味なのでしょうか? 不勉強なのでよくわかりませんが、あたたかいものを感じました。


 夜は、久々にバカボンのメンバーとの会食。夏前に亡くなった仲間が、以前にバカボンで宴会をした後、気に入って時々行っていると聞いていた店が会場。

 またいつもの通り、後腐れのない会話で大笑いをして、サッと解散。本当にいい仲間です。

 その一人を亡くしたという実感もまた湧いてきた、楽しくもあれ、少しさみしい宴席でした。

〜 先斗町で 〜
2010年11月17日(水)  No.2687

終日、片付け
 夕べは早めに寝たのと、毛布と敷毛布をマイクロファイバーに替えてからよく眠れるようになったのとで疲れが軽くなったのか、今朝の目覚めは良好!

 自坊の周りの落ち葉がすごかったので、まずは起き抜けに落ち葉掃除。8時からは、一山総出で、本堂の設えを十夜モードから通常モードに切り替えたり、本堂前のテントの一分撤収作業。

 その後は、本坊の片付けをとことんしました。

 2階から降ろした道具類を元へ戻す作業。狭く急な階段を何往復したでしょう。腰はガクガク。でも、登る方が恐くなくていいですねぇ。

 昨日、鉦講向けに婦人会が作ってくださった御重の中身がかなり余っていたので、職員さんのお昼にしようと、ご飯を炊きました。ご飯炊きは慣れたものです。お汁も作りましたが、出汁も味噌もないので醤油で味付け。具はお供えに使った白菜の葉。あまり美味しくなかったかも・・・。まぁ、気は心です。

 本堂の正面にお供えした鏡餅を切る作業もしました。早く切らないと、固くなって切れなくなってしまいます。かなり大変でした。

 夕方に、本堂前のテントを撤去作業。これで片付け作業はほぼ終了です。

 ところが、ほとんど本坊や本堂の片付けをしていたので、自坊の片付けはまだまだ。しばらく片付けが続きそうです。

 とにもかくにも、十夜終了!

〜 片付けの合間の餅切り 〜
2010年11月16日(火)  No.2686

お十夜 結願法要
 いよいよお十夜。まずは、お粥の準備。本堂前のテントの出店にいろいろな道具を運び、続いてお粥などを搬入。さぁ、開店!

 本堂にも鉦講の方々が集まって来られ、肩衣をまとって、9時半から晴れやかに鉦の第一座。

 午前中は時々時雨れましたが、午後は薄曇り。

 さんざん走り回った後、12時から自坊の法要。お彼岸やお盆とは違って、お十夜はお参りになる方も多くはありません。

 法要を勤めた後、檀家総代の方々に後をお願いして、すぐに本堂へ。結願法要の支度などをして、2時から法要。稚児などと境内を練り歩きました。

 拝観用のパンフレットも、今日から新しいものに替わりました。「随縁の庭」の写真も載っています。ご本尊の写真も大きくなりました。

 また走り回った後、5時から、ご本尊の御厨子の扉を閉める法要。お十夜の法要の中でも、最も心に染みる法要なのですが、いろいろなことが気になって法要に集中できませんでした。アンプのスイッチが切れているし、扉を閉めるタイミングと鉦とがなかなかうまくいきませんし・・・。

 それでも、何とか法要が終わりました。

 終わった後は、鉦講の人たちへの御礼の席。練習を含めて12日間、それぞれ仕事もある中を毎晩お勤めいただくのは並大抵のことではありません。心から感謝申し上げ、また今年の反省をして、来年はさらに素晴らしい法要になるように相談などもしました。

 お十夜が終わったら、後は紅葉対応だけ。それも大変ですが、ずいぶん気が楽になりました。

 今夜はぐっすり寝られます。

〜 ご本尊前にお供えしたお粥 〜
2010年11月15日(月)  No.2685

お粥炊き
 朝6時半からお粥炊き。5升炊き釜3つを使って、とりあえず8回炊きました。

 その後、婦人会の方に厨房を明け渡し、明日の法要の準備など。本堂へ行くと、ちょうど団体が来られたのと出くわし、作務衣のままで説明。終わって準備をしようとしたら、また次の団体。終わる前からその次の団体が待っていて、また説明。

 黄砂でたたでさえ喉が不調なのに、大声上げてますます不調になりました。

 夕方からまた3釜を焚きました。

 今年は15日がウイークデイなので、炊く量は去年よりも少な目。それでも、腰がガクガク。背骨の間が狭くなったような気がします。

 自坊のことは何もできませんでした。でも、もう今晩は何もする気がしません。早く寝て、明日、超早きしようっと!

〜 3つ並んだ釜 〜
2010年11月14日(日)  No.2684

渋滞始まる
 最近、朝起きる時には「あー、朝が来てしまった・・・」と思い、寝る時には「やっと寝られる・・・」と思います。ちょっと疲れがたまっているのでしょうか? 紅葉シーズンはこれからだというのに。

 市内の渋滞が始まりました。南禅寺近くの交差点は相当の混雑。ピーク前からこんなことでは先が思いやられます。最近、車道を狭めて歩道を広くしたので、ますます混雑がひどくなりました。警察が、京都市の道路政策がなってないと憂慮していた場所の一つです。

 行政は観光客誘致には熱心なのですが、交通施策をもう少ししっかりしてもらわないと・・・。

 真如堂の門前の、他寺の経営するコインパーキングも「満車」の表示。4月頃に月極からコインパーキングに替わって以来初めてのことです。ここに駐めようとする車が列をなすと、門前は大混乱に陥ります。恐れていた事態が起きつつあります。

 ともあれ、大変な時期が始まりました。


 お粥の仕込みを始めました。

 無洗米は本当に楽チン! 以前の苦労が嘘のようです。以前は、お十夜が終わった時には腰砕け状態でした。

 夜、5升炊きの釜3つに仕込みをして、明日の6時頃から、いざ勝負、勝負!

〜 今日は黄砂で晴れ間ナシ。一昨日の写真です 〜

2010年11月13日(土)  No.2683

看板屋
 明日から、観光車両の規制を始めるにあたって、今日は看板を設置したりと、その準備に追われました。

 職員さんたち2人は、小雨の中、40本ある立て看板を、近辺の電柱に括り付ける作業。警察や京都市に申請した地図通りに立てて回ってくれました。

 ボクはパソコンで打ち出したものをラミネート加工して、板に貼り付けたり、コーンに張ったり。「観光車両進入禁止」をはじめ、「猫に食べ物を与えないでください」「仮設トイレ↑」まで各種。

 夕方には総門内の駐車場に観光車両が駐められないようにコーンを配置。置いておかないと、夜の間に来て車を駐め、1日中どこかをまわるような人もいるのです。まぁ、一番始末が悪いのは個人タクシー。勝手な運転手さんが多くて困りものです。

 一応、明日からの準備は完了。ちょっと気が楽になりました。

 さぁ、明日からはお粥の仕込みです。自坊のお十夜法要の準備もしなければなりません。

 超大変な数日です。

〜 鉦を叩く後ろで、這い這いしまわる去年のお十夜生まれの子供、そして貫主 〜
2010年11月12日(金)  No.2682

境内花暦
 日に日に紅葉が進んでいます。今日の日に照らされたカエデのきれいなこと! 素晴らしい色合いでした。

 道が不案内だという人のために境内近辺のマップを印刷したのですが、裏面が白紙で、どうももったいない気がします。何か利用する手はないかと考えた末、以前からアイデアの上がっていた花暦&花マップを印刷することにしました。

 といっても、すでに出来上がっているものがあるわけではないので、一から作成です。とりあえず、「今日の散歩道」や「閑話」などを参考に、まずは時系列でリストアップしてみました。

 職員さんにチェックして貰ったら、「萩がない」「紅葉も入れたほうがいいのでは…」などと言われて追加。ほぼ出そろいました。まだ抜けているものもあるでしょうが、軽印刷ですから、いつでも追加できます。

 あとは清書と境内マップ。でも、そんな暢気な作業をしている時間は今はありません。ちょっとはやりましたが、まだまだかかりそう…。今季に間に合うかどうか…。

 今日は天気もいいですが、明日は雨とか。明日はもっとバタバタしそうなので、「今日の散歩道」の更新を珍しく繰り上げてしました。

〜 猫に取り囲まれるベンチ 〜
2010年11月11日(木)  No.2681

冬支度
 藤袴を切りました。

 花もほとんど終わり、揺らすと綿毛のような種が飛びます。ほんのり香り、いい感じ〜

 害虫駆除、病気、水やり、伸びすぎて倒れるなど、いろいろ苦労しましたが、藤袴地植え大作戦1年目、終了です。

 木槿の剪定も始めました。夏前から、ついこの間まで、実に長く咲いてくれました。多くの株が植え替え後初めての夏を迎え、枯れるのではないかと心配しました、ほとんどが持ち堪えてくれて、いつもよりも小さいながら花を咲かせてくれました。ありがとう。

 境内も冬支度です。

 紅葉は一気に進んできました。何だか今年はいいかも!

〜 夕方、十夜鉦が始まる前の西の空 〜
2010年11月10日(水)  No.2680

朝顔から菊へ
 すごい風! バイクで走っていると、僧衣の裾はめくれ上がるし、突風のような風にふらつくし、どうなるかと思いました。

 いま行われている非公開文化財特別公開で、以前からぜひとも拝観したいと思っていた仏像が初公開されていたので、近くまで行ったこともあり、タダ券も持っていたので、思い切って行きました。僧衣で行くのは気が進まなかったのですが、このチャンスを逃したら、次はいつになるかわかりませんので。

 結果はがっかり。拝観したかった仏像は拝めたものの、収蔵庫の中で、しかも何だか雑然とした雰囲気。他の場所も、コピー機と同じ部屋に展示物があったりと、とてもお金をとって‘見せる’ような状態ではありません・・・タダ券で入ったのですが。

 幻滅して、サッサと帰りました。


 寺に戻ったら、職員さんがヘブンの撤去をしてくれていました。まだ花は3〜4輪咲いていたのですが、ほとんど葉っぱもなくなり、見るからに無惨。もう潮時ということで、撤去することにしました。

 代わりに菊を植えようということになり、貫主の育てた菊を貰ってきて、僧衣のままで植え替え作業。

 すっかり、紅葉期にふさわしい情景になりました。大成功!


 午後は「かふぇ水琴窟」の資材搬入と練習。20人以上でワイワイと、注文を取ったり、コーヒーなどを運ぶ練習をしました。今年は新人も多く、ちょっと不安です。

 作業所の人たちが布で手作りする「柿」のための、枝を取りにも行きました。この際と、覆い被さっているような枝を高枝切りで伐採。ちょっとスッキリ!

 夕方からは、お十夜で使う調理器具などを2階から降ろす作業。狭く急な階段はとても恐いのですが、重く大きい物をもって何往復もしました。やっと4割ほど降ろせただけ。また明日もやらないといけません。

 夜は十夜鉦の番に本堂へ。だんだん冷え込みが厳しくなってきて、十夜らしくなってきました。

〜 菊に‘改装’ 〜
2010年11月9日(火)  No.2679

掃除半ば
 明日は「かふぇ水琴窟」の資材搬入と練習。それに備えて、場所となる自坊の別棟を大掃除。

 まずは、メダカの学校向けに並んでいた教室形式の椅子と机を収納。襖などをはめ替えたり、上敷きを撤去したり敷いたり。エッチラオッチラ、座卓や座布団などを母屋から運んだり・・・。

 廊下を雑巾掛けして、久々にワックスがけをしました。まだらになって、ちょっと失敗。ガラスが汚かったので、きれいな雑巾で拭きましたが、これもちょっとイマイチ。

 掃除機を掛けたり、あちこちを雑巾掛けしたりという作業が残っていたのですが、途中でテレビの回収などが来たりして、中断。そのまま止めてしまいました。あかん、埃だらけですぅ〜。

 テレビは本坊の分も含めて4台、パソコン2台、ベータ形式のビデオ1台を回収して貰って、スッキリしました。これで、あっちやったり、こっちへ運んだりしなくて済みます。

 さぁ、明日朝早くに掃除機を掛けないと! 掃除だけでも、1日かかりそう。間に合わない!

〜 きれいな落ち葉 〜
2010年11月8日(月)  No.2678

野路菊開花
 午後、車両規制の看板に追加する文字をプリントしてパウチする作業をしました。

 追加する文字は「○○警察署 ○○交通安全協会」。京都市の条例で、公共機関以外は電柱などに看板を立てかけられないというので、警察を通じて市に申請して許可を得てもらい、これらの文字を追加することになったのです。

 でも、警察署は当然ですが、交通安全協会をなぜ入れるのでしょう?

 交通安全協会といえば、免許更新の時に任意ではありますが、しかし当然のごとく会費を請求される組織。その会費の大半は人件費に使われていて、職員の半分は天下り。交通安全のためにはあまり使われていないなどということは、よく知られていることです。

 警察に申請すると、なぜ自動的に交通安全協会の名前を入れることになるのか、何もしてもらっているわけでもないのに、解せません。でも、今はそんなこと考えていられません。ともあれ、入れないとダメなので・・・。


 境内にも三脚規制などの看板が増えて来て、あまり感じはよくありません。でも、これからの紅葉期は何をされるかわからない、マナーなどどこかへ行ってしまう時期なので、せめて看板ぐらいたてないと仕方がありません。看板を立てても、それが気にくわない人なのか、滅茶苦茶に壊されたりもしますが・・・。


 去年の11月末、姫路まで行って分けていただいた野路菊が、ようやく咲きました。まだ1輪だけですが、夏の暑さや水切れにも耐えて、かわいい花を見せてくれました。

 これがどんどん増えて自生してくれれば、野路菊の北限? 東限?になるかも・・・。

 せっかく咲いたのですから、どうか盗っていかないでくださいね!!

〜 初咲きの野路菊 〜
2010年11月7日(日)  No.2677

記憶を辿って
 「昨日の閑話、何を書いたかなぁ」と考えても思い出せないので、ページを見たら書いていませんでした。

 「昨日は何をしたっけ?」と記憶を辿りましたが・・・最近、昨日のことすら思い出せないことも・・・。

 午前中は‘外回り’。戻って昼食を食べて、すぐに「メダカの学校」。講師を送ったその足で本坊へ行き、いったん帰って、今度はお十夜の鉦の番。

 そうそう、夜は更新をしたのでした。写真はいつ撮ったっけ? そうだ、お昼を食べて、わざわざ洋服に着替えて撮りに行ったんだ!

 ようやく思い出せました。この記憶力の低下ぶり、頭に水でも溜まっているのでしょうか?

〜 講師を送った時に撮った写真 〜
2010年11月6日(土)  No.2676

十夜開闢法要
 急に紅葉が進んできました。さくらなどは、今が一番の見頃のような気がします。

 最低気温は6度でしたが、昼間は20度近くまで上がり、外にいても寒くありません。晩秋を楽しむにはもってこいの日でした。

 5時から十夜開闢法要。いよいよお十夜法要が始まります。

 開闢法要に先立って、内陣で、鉦講や婦人会の物故者慰霊法要。そして、内々陣に移って、先ずはご本尊の扉を開けるお勤め。そして、いよいよ開闢法要。2日間の練習の成果もあって、鉦もよく揃っていました。

 晩秋から初冬へ。いよいよ、お十夜です。


 申請していた「お車でのお越しはお断りします」などの道路への立て看板に、京都市の許可が下りたと警察から電話がありました。焼け石に水の感がありますが、何もしないよりはマシ。

 さぁ、準備をしないと!


 APECの財務相会合が今日・明日行われるので、夜でもへりが飛んだりして騒がしい感じです。

〜 綺麗になってきた沙羅の紅葉 〜
2010年11月5日(金)  No.2675

色付き始める
 午後は電気屋。

 鉦講の人たちが、暗くて鉦の楽譜を見にくいというので、スポットを増設。本当は薄暗いほうが雰囲気があるのですが、譜が見えないのでは仕方ありません。

 電線を加工して、その他にもいくつか照明を足しました。これでバッチリ!

 夜、講の人たちが鉦を叩いてお勤めをされている間は手持ちぶさたなので、今夜から、長寿不動の護符の製作にかかることにしました。

 これから年末にかけての夜の‘内職’は、年始参り用の塔婆書きとこの護符作り。肩凝りが治りそうにもありません。精出して、朝の散歩に勤しみましょう!

 今朝の最低気温は6.1度。紅葉するには十分な気温。急な冷え込みで境内の紅葉が進んできました。1週間〜10日程度の遅れが取り戻せるかも知れません。

 朝な夕なに紅葉を見るのが楽しみです。夕焼けも連日きれいです。

〜 色付き始めた木々。朝の紅葉 〜
2010年11月4日(木)  No.2674

花梨の収穫
 朝の散歩でポケットいっぱいの椎の実を拾いました。もう、たくさん落ちていました。椎の実を集める趣味はないので、それを食べるのが好きな人に差し上げたら、一口食べて、「美味しい!」と喜んでくださいました。

 ヘブンに毎朝水やりをしてくださっていた女性たちにお目にかかったので、長期間のお世話にお礼を申し上げました。彼女たちもずいぶん達成感を得られたようで、「また来年もやりましょう」と言ってくださいました。

 最近、自坊の庭の手入れなどをほとんどしていなかったので、午後は自坊に専念。来週からは「かふぇ水琴窟」も始まるので、綺麗にしておかなくちゃ!

 花梨の実が時おり大きな音を立てて屋根の上に落ちてくるので、まだ熟していませんが、屋根に登ったりして一気に収穫しました。

 虫取りで受けながらの作業。リンゴよりも大きくて堅い実なので、重たくて大変です。失敗して落としたら、土間の上ではじけていました。

 結局、大きななゴミペール2杯分を収穫。50〜60個以上はあるでしょう。

 花梨酒などにしてもあまり美味しくないので、自坊ではあまり消費できません。職員さんに持って行ったり、玄関に並べて持ち帰ってもらうようにしました。

 前を通る度にいい香り〜


 5日のお十夜開闢法要を前に、今夜と明晩は、鉦講の方々の練習。6時過ぎに集まって7時半頃まで、寒い中、1年ぶりの鉦を叩かれました。今夜から15日まで、毎晩、鉦講の方々とご一緒です。

 さすがに夜は冷え込みます。あっという間に、お十夜がやってきました。

〜 かなり差し上げたのですが、まだいっぱい 〜
2010年11月3日(水)  No.2673

松、伐採
 今日も少し植木屋ができました。

 景観上の理由から、直径30センチほどの松の木を根元から伐採。その甲斐あって、北参道を上がって来た時、塔がよく見えるようになりました。

 紅葉にはまだまだですが、今日は境内の人がずいぶん多い感じです。明日が休みだからでしょうか? CMや旅行誌の紅葉特集を見て、もう真っ赤と勘違いした人かも知れません。

 10年前に塔の上から撮った写真を見つけました。ちょうど、今と同じような紅葉の進み具合ですが、日付は10月25日。紅葉は遅れる傾向で、今年はさらにそれが顕著です。

〜 10年前の写真 〜
2010年11月2日(火)  No.2672

念願の植木屋作業
 午後からは、昨日雨でできなかった萩の刈り取り作業。まだ花の残っているものを除いて、ほぼすべてを刈り取りました。

 萩がなくなって、境内の様子が少し変わりました。

 次いで、桧の枝打ちと松の剪定。桧の垂れ下がった枝や松の混み合った枝は、紅葉を見るにはマイナス。梯子に登っての作業で、ちょっと恐かったですが、無事完了。ずいぶん景色もよくなった気がします。

 今まで何気なく見ていた木々も、「紅葉を見る」ということに焦点を当てて見てみると、「あれは切ったほうがいいなぁ」「あそこにもう1本欲しいなぁ」などということがたくさんあります。

 長期計画で、境内の整備を進めていこうと思います。

 高所での作業は、緊張して力が入ります。明日は筋肉痛かも・・・。

〜 切り取った萩 〜

2010年11月1日(月)  No.2671

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