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2009年8月の日記

丸1日、植木屋がしたい
 今日も朝から植木屋仕事。

 新しく買ったエンジン式のヘッジトリマー(生垣バリカン)や刈り払い機などで荒手の作業をした後は、ハシゴに登ってチョッキンチョッキン剪定作業。時々、ハシゴから下りて、木の形を見てみたりと、ちょっっと悦に入って植木屋さんの真似事をしました。

 こういう時って、時間が経つのを忘れてしまいます。あっという間にお昼。


 午後からは急な用事が出来たので、植木屋作業が出来なくなってしまいました。

 ハシゴや機械はそのまま。剪定クズは木の下に散乱。まさに「やりっぱなし」の状態。
 職員さんに、「ちょっと‘尻ぬぐい’をお願いします」と言って出掛けました。

 夕方、職員さんには「ホント、やりっ放し、散らかりっぱなしなんやから・・・」と愚痴を頂戴しました。スミマセン・・・。 


 あれほど痛くて、整形や鍼灸に通った五十肩と腕の腱鞘炎ですが、8月初め頃にだんだんと消えていって、最近はまったく違和感がありませんでした。

 何が功を奏したのか・・・ 思いつくことと言えば、「神経痛、筋肉痛・関節痛に効くそうです」といただいたビタミン剤の試供品。1ヶ月ほどかけて1ボトル飲んだ頃に、ちょうど症状が改善。効いたのかも知れません。

 でも、昨日・今日とちょっと張り切りすぎたので、肩だけではなく、上半身に筋肉痛が出てきました。

 「その日や翌日に出るんだから、まだまだ若いぞぅ」と自らを慰め、やり残した植木屋作業をする時間のやり繰りを考えています。
2009年8月31日(月)  No.2244

ゆったり
 ゆったりした1日。涼しい朝のうちは庭仕事をして、お昼頃には彼岸お塔婆書き。夕方はまた植木屋作業。その合間に、「今日の散歩道」の写真を撮りました。

 こういう日ばかりだと、気分的にもゆったりして、イライラしたりすることもないのですが・・・。


 夕食後に選挙に行こうかと思っていたら、マスコミ関係の仕事をしている友人から、「出口調査の結果で、8時に共同通信が200人ぐらい当確を出す」というメールが入りました。

 ボクの住んでいる京都2区も、民主の強風に乗って、元党首の某氏もぶっちぎりだとか。

 「それじゃぁ、今さら行かなくても…。行くのやーめた」と、更新に専念しました。 

 すごい結果になりました。どうするのでしょう、民主党。それにしても、麻生さんはふてぶてしいなぁ。

〜 だんだんよくなるぞぉー、朝顔 〜
2009年8月30日(日)  No.2243

子供に気に入られる
 8月初め以来の自坊での檀家の法事。

 法事が終わった後の浄斎の席で、故人が顔を見ることができなかった幼稚園児の孫が、やたらとボクの頭を撫でに来たり、挙げ句の果てには膝の上に乗ってきたり・・・どうしてこんなに気に入ってもらえたのでしょう?

 坊さんをデザインした手動の鉛筆削りやどんぐりをあげました。


 今日も「大きな法要」の打ち合わせ。概要が次第に固まって、打ち合わせ内容が具体的になってきました。

 しかし、「法要」がいつになるのかは定まらないので、しばらくは落ち着かない日々が続きます。


 結局、「今日の散歩道」の写真は撮れず、明日に延期しました。

〜 雨後の蓮の実。種が入っているものや入っていないもの 〜
2009年8月29日(土)  No.2242

遠足
 「いま忙しいから、もうちょっと待ってえねぇ−」と延び延びにして貰っていた友人たちとの‘遠足’がやっと実現しました。

 伊吹山に行こうという話もあったのですが、ボクは筋肉痛。それに花期を少し過ぎているようなので、予定変更。滋賀県の長浜へ観光に、帰りに米原に梅花藻を見に行くことにしました。

 長浜には盆梅展を見に何度か行ったことがありましたが、‘何でもない’時期は初めて。鯖そうめんを食べたり、ガラス工芸や細工、食器、美術館などをじっくり見て、堪能しました。

 米原・醒ヶ井の梅花藻も、もうシーズンが終わりかけでしたが、何とか可愛い花に出会うことができて感激!

 「これでボクの夏は終わりだなぁ」という気がしました。

〜 長浜のガラス館にて / 醒ヶ井の梅花藻と百日紅の落花 〜
2009年8月28日(金)  No.2241

ままならぬ
 今日はゆったり仕事ができるかなぁと思っていましたが、結局、1日あれやこれやバタバタしするばかり。落ち着かない、思った仕事が何も進まない日でした。

 急遽、大きな「法要」の予定が入りそうで・・・でも、表だっては動けなくて・・・とりあえず今できることをと、境内の掃除を念入りにしてもらうようにしました。当分、落ち着かない日が続きそうです。

 起き抜けには相当痛かった筋肉痛も、夕方にはかなり軽くなりました。そう頻繁に高い山には行けませんが、近場の低山に時間を作って行くようにしたいと思っています。そうして‘登山用’の筋肉を作っておけば、‘いざという時’にOK! やっぱり、北アルプスですねぇ。

 さぁ、今夜も早く寝ちゃおうっと!

〜 無防備・・・ 〜
2009年8月27日(木)  No.2240

気分はゆったり
 山から秋を連れてきたかと思うほど、夕べも涼しく、今日の日中も一気に過ごしやすくなりました。

 今日はちょっと筋肉痛。首筋は日焼けでヒリヒリ。

 残った8月の日々は、1年のうちでももっともゆったりする時です。

 筋肉痛がマシになったら、もう1回どこか近くの山にでも行こうかなぁと、凝りもせずに考えたりしています。


 夕方、近くの母子寮の職員さんがやってきました。「今年の肝試しは、残念ながら中止させていただきます」と。

 肝試しは、毎年、夏休み最後のイベントとして境内で実施され、暗闇の中から叫び声が聞こえてきたり、けったいな格好をした化け物役がウロウロしていたりしました。

 聞くところによると、肝試しの主力であった大学のボランティアサークルの人たちが新型インフルエンザにかかって、一応治ったものの、まだ日が経っていないの実施できなくなったとか。その数は20人ほどにもなるとのことでした。

 ‘遠くのこと’と思っていた新型インフルエンザですが、こんなに身近になってきているとは・・・。

〜 ススキの穂も開いてきました 〜
2009年8月26日(水)  No.2239

加賀 白山へ
 4時頃から、車外で人の声がし始めました。

 「こんなに早く行っても真っ暗だし、そんなに急いで出かける必要もないだろうに・・・」と安眠を妨害されたのに不愉快になりつつ、またウトウト。

 5時前、起き出して朝食の支度をしました。支度といっても、お湯を沸かして、インスタントの味噌汁を作るだけ。メインは前日買っておいた鳥の照り焼きの弁当。食欲がない上に、傷むのを案じて発泡スチロールの箱に保冷剤共に入れておいたので冷たくて、まったく美味しくありません。「食べないと歩けないぞ」と無理から食べて、味噌汁で流し込みました。

 車外に出て準備体操をして、いざ出発。「とにかく行こう!!」

 白山に決めたのは、上高地行きの夜行バスの予約が時間切れで取れなかったこと、最近運動をしていないので、体力的に自信がなかったこと。花の写真が撮りたかったことなどによります。「白山ならハイキングだなぁ」と、気楽に考えていました。

 「観光新道」から山頂を目指しました。観光新道は尾根まで登り切ると、あとはずっと眺望のよい光景が楽しめます。多くの登山者は行程の短い「砂防新道」に向いますが、道してはあまり好きではありません。尾根までの急登で女性たちのグループを一気に抜き、あとは独りの静かな山行でした。

 登山道には思った以上にたくさんの花が咲いていました。大正解!
 ハクサンフウロのピンクが可愛い! カライトソウは目にも鮮やか! フジバカマに似たヒヨドリソウ。ニョッキニョキと生えたシシウド。登るにつれ、谷が変わるにつれ、植生が少しずつ変わっていって、今回の山行で見た花の数は30〜40種類ほどにもなるでしょうか。自然のお花畑でした。

 腰に付けたデジカメを出しては仕舞い、出しては仕舞いしつつ、登る辛さを忘れるほど花を楽しみ、写真を撮りました。・・・でも、やっぱり一眼レフが欲しいなぁ〜

 室堂が近づくと、異様に整備された登山道が顔を現します。さすがに国立公園です。

 室堂の小屋を通り抜けて、頂上の御前峰(2702m)へ。この登りは辛かった〜。白山奥宮に参拝して心の中で今は故人となった人と言葉を交わし、万感募る思いで頂上へ立ちました(詳細は秘密です)。

 天気が悪くなってきて、急に寒さを感じるようになりました。息も白く見えます。サッとお池めぐりをして室堂へ。そろそろお昼を食べないとと思いましたが、食欲がありません。小屋でコーヒーを頼んで、持参した水羊羹を食べました。せめてものカロリー補給です。

 「もう、サッサと降りてしまおう」と砂防新道を降りました。2時間半ほどで降りられるはずなのに、長く長〜く感じました。辛い下りでした。

 しばらく歩いては、「食べなきゃ」と思うのですが、持参したおにぎりなども食べられず、自作の梅干しを食べて水を飲むのがやっと。食べられないどころか、吐き気さえしてきました。

 何とか車を駐めたところまで戻り、靴をスリッパに履き替え、麓の温泉を目指しました。ヌルヌルした湯の白峰温泉につかって、少し落ち着いてきました。温泉の窓からは白山が見えていました。

 「このままは帰れないなぁ」と車の中でしばらく仮眠をして、途中で越前蕎麦のおろし蕎麦を食べ、夜中に自宅へ帰り着きました。

 準備不足、体調不良を押して行った山行を反省。普段から常に鍛えておくことの重要性を改めて思いました。
 でも、行ってよかったと実感しています。たった1日のことですが、もし行っていなければ、ただあくせくと動き回るだけの日々の延長で終わってしまっていたでしょう。

 紅葉の季節にもどこかへ行こうっと!!

〜 頂上にて 〜
2009年8月25日(火)  No.2238

漆黒の闇を走る
 早めの夕食を済ませて、夕方6時過ぎ、石川県白峰の白山麓に向けて出発。ナビでは5時間かかるという予想が出たので、急遽、出発を早めたのでした。

 北陸道福井北ICより一般道に入り、永平寺を通り過ぎて、石川県へ。通る車はどんどん少なくなり、あたりはますます真っ暗になっていきました。

 ナビの案内にいささか不安を感じながらも、白峰へ行くのは4〜5回目なので、「あー、ここは通ったことがあるなぁ」と感じつつ、ひた走りました。

 真っ暗な中へ向かって独りで走っていくのは、やはり不安。途中で、テンのような動物の目が道路の真ん中に座っていて、思わず急ブレーキを掛けたり。でも、何だかホッとしました。

 ナビの予測ほどではありませんでしたが、とにかく遠かった・・・。高速を2時間半、一般道を1時間余走って、ようやく目指す白山麓の登山口へ。20台ほどの車が駐まっていましたが、いずれも無人の様子。山頂の小屋に泊まっている人たちの車でしょう。

 車外に出たら、思わず「寒い」と震えがきました。川がゴウゴウと大きな音を立てて流れています。空には満天の星! こんな数の星を見たのは何年ぶりでしょう。地蔵盆が終わってからの恒例の山行は、ほぼ毎年曇天以下。星など見えたことがありませんでした。しばらく見とれてしまいました。

 体が冷えてきたので車内に入ってコンロでお湯を沸かしてラーメンを作り、途中のコンビニで買った焼酎の水割りを飲みました。バタバタと出発して走り続けてきましたが、ようやく人心地ついた気がしました。

 体調はよくありませんでした。お盆や地蔵盆の疲れも引きずっていました。また、前日からお腹がシクシク痛んで、昼も少し横になっていました。
 「行ってもよくならなかったら、登らずに引き返そう。とにかく、ここで断念してしまうと、きっと行く機会を失ってしまう」と、少々無理をしてやってきました。

 車の2、3列目のシートを倒すと、人が寝られるだけのフラットなスペースが出来ました。この車を選んだ理由の一つです。

 封筒形の寝袋を、1枚は敷き布団代わりに敷き、もう1つは普通に寝袋として使って、車の後部のほうを頭に横になりました。目を開けると、リアウインドウから満天の星が見えました。

 真っ暗な空間にボクひとりしかいない不安はありましたが、星を見ながらしばらく物思いに耽っているうちに、自然と眠りに就きました。

 夜中か朝方かはわかりませんが、1台、また1台と車がやってくる音に目を覚まされました。目が覚めると寒さを感じるようになり、浅い眠りと覚醒を繰り返しました。お腹のシクシク感も頭をもたげて、熟睡感のないまま夜が更けていきました。

〜 車内の夜食 〜

2009年8月24日(月)  No.2237

処暑
 今日は、地蔵盆の最集中日。2日かけてされる町内は昨日と今日、1日だけの町内は今日と、どちらにしろ今日実施。

 「こんなところにもお地蔵さんがいらしたのかぁ」と驚くほど、至るところでお地蔵さんの赤い提灯を目にしました。

 朝9時から昼過ぎまで、30分おきに拝んでは移動の繰り返し。今日は何だか疲れました。


 夜明け頃に目が覚めて寝床から空を見ると、秋の雲が朝焼けに染まっていました。夕方、本堂の前を通りかかる頃に見上げた空も、すっかり秋めいていました。

 地蔵盆で交わされる挨拶も、「ちょっと過ごしやすうなりましたねぇ」「夜が寝られるようになりました」と、暑さの峠を越したことを実感されているような内容でした。

 今日は「処暑」。暦って、案外、「あー、そうだなぁ」と思わせることが多い気がします。

〜 夕方の空 〜
2009年8月23日(日)  No.2236

地蔵盆集中日
 今日・明日は、地蔵盆の集中日。今日は5町内を拝んで回りましたが、明日は今日の倍ほどあります。

 お地蔵さんの前に敷物を敷いて、みんなで座ってお参りされる町内もあれば、道端の祠の前で拝むだけの町内もあります。大人(ほとんどはご高齢)ばかりの町内、子供もいる町内、それも様々です。

 雨を案じましたが、幸いほとんど降らず、濡れずに済みました。


 ボクが拝んで回っている間に、あやめは大阪に旅立ちました。

 ゲージに入れられた時に不安そうな声をあげたそうですが、猫好きな飼い主さん。きっとあやめは幸せになるに違いありません。

 「あやめはどうしているだろう」と思っていたら、夜、貰ってくださった方からメールをいただきました。

 あやめは、フードも食べて、おしっこもして、新しい家の中を元気に探検中だそうです。「性格の可愛い猫ちゃんですね」とお褒めいただきました。

 あやめがどんな仕草をしているか、眼に浮かびます。あ〜、涙が出るぅ・・・。

 あやめちゃん、本当にヨカッタね! 幸せにしてもらってね!

〜 綺麗に化粧されたお顔の大きいお地蔵さま 〜
2009年8月22日(土)  No.2235

あやめに噛まれる
 なかなか体がシャキッとしないので、今日は逆療法で、汗をかくことにしました。

 境内の笹の伐採や明日からの地蔵盆に備えた清掃など、汗だくになったら、お盆疲れが飛んで行くだろうと思ったのです。

 汗をかいて作業をするのはとても気持ちがいい。体の中に溜まった老廃物が出て行くような気がします。


 途中で携帯に連絡が入り、あやめを獣医さんに連れて行くことになりました。数分違いで、明日、大阪からあやめを引き取りに来てくださることになりました。獣医さんと、引き取りに来られる前日頃にワクチンを打ってもらう約束をしていたので、ちょうどいいタイミングでした。

 あやめを洗濯ネットに入れ、軽トラックの助手席に乗せて、獣医さんへ。時々、不安そうに鳴きましたが、撫でてやると安心したのか、すぐに鳴き止みました。獣医さんの診察台に乗せられ、肛門から体温計を入れられても、注射を打たれても、あやめはおとなしくじっとしていました。鳴いてあばれたさくらとは大違い。

 また軽トラの助手席に乗せて帰り、職員さんに顔見せをしようと本堂へ連れて行った時、あやめの様子が一変しました。あやめを捕まえた職員さんが手を出すと、あやめは大暴れして逃げだそうとし、「ここで逃がしたら、もう捕まらない」と必死で抑えたボクの指に噛みつきました。職員さんに洗濯ネットを被せてもらい、何とか袋に入れましたが、ボクの指からは血がタラ〜リ。余程、恐かったのでしょう。

 あやめは、自分を捕まえて親から引き離した人のことを覚えていたのでしょうか? 6月19日に捕まえられてから、まる2ヶ月が経つというのに・・・。

 あやめは自坊に連れて帰ってからしばらくは怯えている感じで、じっとうずくまっていました。かわいそうなことをしてしまいました。


 あやめをお風呂場に置いて、作業の続き。軽トラ一杯の竹や木を切り、落ち葉掃除をして、大汗をかきました。思惑通り、何だかちょっとスッキリしたような気がしました。

 午後からは、明日本坊で行われる法要の準備や、あちこちの供花を替える作業。花屋さんのお盆休みが終わり、今日から通常営業になったので、痛んでいた花を替えました。黙々と仏さんのお給仕をするのは、庭師作業とはまた違った意味合いで、気持ちをリフレッシュさせることができました。


 あやめとの最後の夜。あやめはすっかり気を取り直し、居間でおおはしゃぎ。クタクタになるまで遊んでいました。

 いずれは、誰かに貰ってもらうつもりだったので、なるべく感情移入しないようにと思って育てて来ました。でも、警戒心だらけの頃から、人なつこく甘えてくるまでの間、2ヶ月も一緒に過ごしたので、「自分の手で育ててきた」という思いもあります。

 さみしくなりますが、大切にしてくださる方に貰っていただけて、あやめも幸せになってくれるでしょう。それが何よりもうれしいことです。


 夜、今日から秋のお彼岸の水塔婆書きを始めました。去年は「あ」から始めて、「ま」までしか到達しなかったので、今年は頑張らなきゃ! お彼岸まであと1ヶ月。お盆とお彼岸の間って、どうしてこう短いのでしょう。

〜 ブレて亡霊のように写ったあやめ 〜
2009年8月21日(金)  No.2234

とうとう来た‘ナラ枯れ’
 仕事の下見に来ていた植木屋さんが、ボクの顔を見るなり、「‘ナラ枯れ’が発生しています。真如堂さんの土地か、黒谷さんかわかりませんが・・・」と真剣な顔で話し掛けてきました。

 ‘ナラ枯れ’というのは、カシノナガキクイムシという5ミリ程の南方系の昆虫が、ミズナラやコナラ、カシやシイの仲間の木々に穴をあけ、内部に彼らが餌にする「ナラ菌」を植え付けることによって起きる病気で、これにかかると木が枯れていきます。

 大文字山でも、この病気にかかって枯れた木をたくさん見ましたが、調べてみると、京都府下では1990年頃、府北部の大江山で発生し、どんどん被害地を広げて、現在は京都市の回りの森にまで広がっています。真如堂のすぐ西の吉田山でも被害が急速に拡大しています。

 これまでいなかった南方系の昆虫が大量に発生した背景には、地球温暖化が大きく影響しているとも考えられています。また、乾燥の影響もあるのではとも言われています。

 効果的な対策は見つかっていません。

 真如堂の境内に、ナラの木は多くはないものの、カシやシイはたくさん植わっています。特に、東側の急斜面にはシイの大木が生えていて、これによって斜面が維持されていますが、もしこれらの木が枯れるようなことにでもなれば、斜面の崩壊という事態も考えられます。

 現場を見に行くと、直径60〜70センチもある大きなナラの木が枯れていました。「あっちにも、向こうにも」と茶褐色の葉の色が、枯れた木の存在を教えてくれていました。ザッと見ただけでも、黒谷の東斜面で10数本のクヌギなどが枯れていました。シイの木もありました。

 真如堂から黒谷にかけて、被害は広がっていました。黒谷側の被害は相当なもののようでした。

 植木屋さんも、「とりあえず、今できることは・・・」と対策を考えてくれるようですが、それとてどの程度効果があるかは定かでありません。

 今度の問題は、スケールが違います。大変なことになってきました。

〜 枯れたクヌギ(黒谷三重塔脇) / 虫の食害で粉を吹いたような被害木の幹 〜
2009年8月20日(木)  No.2233

ビヤガーデン
 今日は、作業所のレクレーションのビヤガーデン。作業所のメンバー、スタッフ、支援してくれている病院のドクターやワーカー、それになぜか坊さんのボク。30人ほどの大宴会でした。

 去年は、楽しみにしながらも自坊で寝てしまっていて、電話をもらってから慌てて駆けつけたのでした。あれから1年。ビヤガーデンも1年ぶり。

 あれ以来久々に会う人、昨秋のカフェ以来の人、遠くから顔を見て「あっ、元気にやってるんだ」と思う人など・・・みんな1年間どうしていたんでしょう?

 天気は申し分なし。気楽な雰囲気で、ついつい呑み過ぎました。

〜 夕焼け空のビヤガーデン 〜
2009年8月19日(水)  No.2232

やっと快晴
 久しぶりにカラッと晴れたので、土蔵の中に風を通すことにしました。

 7月25日に「宝物虫払会」をしたものの大雨。その後数日間そのまま干したものの天候は回復せず、仕方なしに片付けましたが、掛け軸などはいまだに湿気を含んでいます。

 本当は、一々桐箱を開けて掛け軸を吊り下げ、干さなければいけないのですが、相当の人手がかかります。少しでも湿気を飛ばしたいと、蔵に風を通すことにしたのです。

 お盆の棚経間も、毎朝、除湿器の水を捨てて機械をリセットするのがストレスでした。どれほどの効果があるのかもわかりませんし・・・。今日風を通しても、その効果はわかりません。でも、やらないよりはマシでしょう。

 来月頃には、もう一度「虫払会」をして、湿気を飛ばすようにしなければと思っています。

 ホントに今年の気象は異常でした。


 お盆疲れは今日が最高潮。なーにもやる気が起きませんでした。

〜 長持のふたを開けた蔵の中 〜
2009年8月18日(火)  No.2231

紅一輪
 朝顔の咲き具合を見に行ったら、ブルー系の中に紅一輪。「スカーレットオハラ」の株を間違って植えてしまっていたようです。

 今日はすっかりオフ。これといった仕事もなく、気をゆるめたせいもあって、お盆の疲れが出てきました。


 山に行こうか、行くまいか、迷っています。

 夜行バスの予約などの期限が迫っているのですが、疲れがピークになりつつある今日は、過酷な山登りのことなど考えられないというのが正直なところ。

 かといって、「やーめた!」という気持ちにもなれませんし、近場の低い山という妥協もしたくありませんし・・・。

 もう少し時間を掛けて決断しようっと!

〜 紅一輪「スカーレットオハラ」 〜
2009年8月17日(月)  No.2230

おしまい!
 棚経は終わったものの、まだ‘緊張’は取れません。

 今夜は五山送り火に合わせて、本堂前で精霊送りの灯ろうを灯して供養をする法会。

 一昨年までは本堂脇の池に灯ろうを流していたのですが、クルクル回っているだけで、あまり印象が芳しくなく、見栄えもしないので、去年から本堂前に「大」の字型に配置することにしたのです。

 午後から、灯ろうに番号を振ったりする作業や本堂前に木っ端で「大」を書いてシュミレーションしたりと、準備に大汗。「時間が足りない・・・」と、職員さんたちもカリカリ。

 5時頃から実際に灯ろうを並べ、いったん閉めていた本堂を6時半に開扉。結構たくさんの方々が、三々五々集まって来られました。

 予定を10分早めて、7時20分に灯ろう点火。30分からは法要。8時頃に法要を終えて後ろを振り向くと、ほとんどの方が送り火や灯ろうを見に行かれた後で、堂内はガランとしていました。

 本堂の上から見た約90基の灯ろうは何とも綺麗。背景には三重塔も見えます。

 本坊前に送り火を見に行っていた人たちも、再び灯ろう前に返って来られ、ご自分の寄進された灯ろうを探す人、記念写真を撮る人など、静かな中にも華やいだ雰囲気でした。

 やれやれ、これでお盆の行事はすべて終了! 一段落ですが・・・2日延期した更新が残っています。

 灯ろう供養の写真は、お勤めをしているのでほとんど撮れず、昼間撮っておいた写真などと合わせて、何とか完成。12時近くになってしまいました。

 はぁー、これでホントにやれやれ〜

〜 灯ろう供養に集まる人たち 〜
2009年8月16日(日)  No.2229

棚経、終了
 さぁ、最終日。

 今日は真如堂近辺の、岡崎〜浄土寺、北白川付近30軒を約9時間かけて拝んで回りました。

 5時過ぎに自坊に戻り、仏間でお盆のお勤めをして、3日から始まったお盆行事はほぼ終了。あとは、16日の送り火だけとなりました。

 14日間で230余軒を回り、喉や足にちょっとダメージはありますが、今年も無事に棚経を終えることができました。ホントにやれやれです。


 夜、大阪の檀家さんから電話があり、あやめを育ててくださるとのこと。飼っておられた老猫が死んで、さみしい思いをされていたところに、あやめの「里親募集」のポスターが目に飛び込んできたそうです。

 あやめは一時の警戒心が嘘のようにすごくなつき、じゃれついてきます。そのあやめがいなくなると、きっと寂しくなるに違いありません。さくらは愛想なしですし・・・。でも、正直、ホッとしました。

 来週、迎えに来てくださるまで、存分に遊んであげなきゃ!

〜 南禅寺付近の水路脇にて 〜
2009年8月15日(土)  No.2228

終盤戦
 今日は真如堂の西側、「吉田」近辺。ごく近いところですが、逆に檀家宅間の距離が短く、移動はあっという間。

 どこかでお昼をと思いましたが、コンビニを探している間に次の家に着いてしまう感じで、結局3時に自坊に帰るまで食事にありつけず。低血糖になりそうなので、飴を舐めたり、いただいた饅頭をバイクで走りながら食べて、かろうじて無事に予定を終えました。実働8時間でした。

 さすがに蓄積した疲れを実感してきました。足は痛みますし、声も不調。でも、もう一息!

 今日は湿度も低く、風も爽やかで、日陰にいると気持ちがいいぐらい。ツクツクボウシも鳴いて、一気に秋を感じさせる気候でした。

 帰ってからいただいたいた「今日は更新をされるのですか?」というメールにビックリ。金曜日だという意識がまるでありませんでした。

 あと1日! さぁ、今夜も早く寝ようっと!

〜 蓮も終盤戦 〜
2009年8月14日(金)  No.2227

今日が‘山’
 今日が‘山’。午後からは降水確率50%の中、覚悟を決めてバイクで出かけました。

 「今日は何軒回られるのですか?」と何回か聞かれましたが、「数えていません」。とにかく、朝7時に出発して、帰ってくるのは夜7時。その間は、とにかくバイクで走って、お経を読んでの繰り返し。

 1年に1回しか伺わない家も多いので、心を込めて拝むのみ。それを淡々と繰り返していれば、自ずから今日が終わるという境地でした。

 昼食は去年に続いて、コンビニで買ったお弁当を持って加茂川の河原でピクニック気分! かなり上流なので、人もあまり居らず、人目を気にする必要もありません。

 トイレの側の木陰に陣取って、トイレから聞こえてくる聴覚障害者向けの「ピンポーン」という音にいささかの不満を持ちながら、しばしゆったりした時を過ごしました。

 5時半頃より雨。降り出したことへの恨みよりも、それまで保ってくれたこと対する感謝のほうが大きかったです。

 今回新たに調達した合羽を着込んで、最後まで回り、今日のお勤めを終えました。

 ‘山’を越えました。

〜 加茂川で食べたお弁当と風景 〜
2009年8月13日(木)  No.2226

流れ星
 夕べ、流れの速い雲が切れた隙間に、明るい半月が顔を出しました。窓からさし込む月の光で、布団まで明るくなっていました。

 布団の中からしばらく見とれていて、月が窓枠の外へ消えてなくなろうという頃、サッーと一条の光が夜空を横切りました。

 一瞬何かわかりませんでしたが、一呼吸おいてそれが流れ星であることに気が付きました。流れ星を見るなんて、何年ぶり? 生涯稀なことでした。

 朝起きて、Googleの画面を見ると、タイトルバックが流星のデザインでした。「あれぇー 奇遇だなぁ」と思いながら、そのデザインをクリックすると、「ペルセウス座流星群」の検索画面になり、11日夜から15日明け方にかけて、北東の空から放射状に降るペルセウス座流星群が見られということがわかりました。ピークは12日の夜から13日の未明。

 「うわぁー ボクの見たのはこれなんだ!」とビックリ! 予期せぬ幸せな遭遇でした。


 今日の最高気温は35.9度。バイクで走っている坊さんの多いこと! みんな頑張ってるなぁ〜

〜 北白川、志賀越道の地蔵さん 〜
2009年8月12日(水)  No.2225

今日からバイク
 今日からバイクで棚経回り。昨日からバイクの予定でしたが、お天気が悪かったので、今日から乗り換えました。

 バイクは軽快! 今日は曇りがちで、直射日光もそれほどでもなく、バイクで走っていると気持ちよかったです。

 途中、同じくバイクで走る‘ご同業’に頻繁に出会いました。

 回る軒数が増えて来たので、自ずからお経は短めに。立ち座りの回数が増えてきたので、足の疲労がだんだん募ってきました。

 明日・明後日がもっとも軒数も多い正念場。早朝から薄暗くなるまで、ちょっと走っては拝み、またちょっと走っては拝む繰り返しになります。

 今日は4時上がり。終わって、先日雨で中断した、遠方の方のお墓に花や水塔婆をあげて回る作業をしました。

 さぁ、今晩も早く寝ようっと。睡眠が一番の活力!

〜 夕方の西の空 / 東の空 〜
2009年8月11日(火)  No.2224

蝋燭
 人間の寿命を蝋燭の炎に喩えた『死神』という落語があります。

 洞窟の中にズラッと並んでいる蝋燭はそれぞれの寿命を表していて、蝋燭が消えれば、その人は死にます。

 落語の主人公が、「俺のは?」と訊くと、死神は今にも消えそうなろうそくを指差します。パニックになった男は死神から渡されたロウソクを寿命に継ぎ足そうとしますが……。「アァ、消える……」というのがサゲ。

 寿命が見えればいいと思います。あと何年生きられるか、何歳ぐらいで大病を患い、その後どうなって、最後はどんな死に方をするのか・・・。そうすれば‘安心’できるかも知れません。

 棚経に回っていると、人の寿命の不可思議、早世した人の悔しさや心残りなどに、自然と思いを馳せます。

 振り返って、自分は何歳まで生きて、どのような死に方をするのだろうかとも。明日死ぬかも知れないし、あと30年ほども生きるかも知れません。

 寿命の蝋燭が並んでいる洞窟に忍び込んで、自分の蝋燭の長さを確かめたいものです。

 いつ死んでもいい生き方をするのは理想ですが、そんなこと出来そうにもありません。他人の蝋燭を見て、短くなっている人には、何かしておきたいとも思います。

 短いかなぁ・・・ 10年? 20年? 30年?

〜 盆施餓鬼の始まる前の本堂 〜
2009年8月10日(月)  No.2223

いまのマイブーム
 今日は、山科〜醍醐方面。軒数も少なく、時間的にも7時間弱。おまけに天気が悪くて雨がちだったので、それほど暑くありませんでした。

 帰ってからは、遠方などでお参りに来られない方のお墓に供花と水塔婆をあげて回りましたが、雨が強くなってきたので中断。明日は、真如堂一山の盂蘭盆施餓鬼法要なので、それに備えて、自坊の準備をしました。


 最近は、俳句や短歌がマイブーム。定型もいいけれど、自由律もいい。自由律は気楽で、歌によってはかなり深いものがあります。

 短歌の単行本は概して安くありません。本屋に見に行って選んでいる時間もないので、「これ、どうかなぁ」と目星を付けて、ネットで注文。500円程度の単行本だと送料がかかりますが、近くのコンビニ留めにしておけば送料は無料。最近はもっぱらこれです。
 中身を熟読してから買っていないので、たまにハズレもあります。まぁ、それはそれで新たな発見もあったりしますから、後悔するようなことはありません。

 最近は、ちょっと知的かつ情緒的生活を送れているような気がします。


  もう二時間も同じところに立っている きぐるみのトラは手を振りながら 吉村実紀恵


 もの悲しい光景やなぁー

〜 扇風機の集会 〜
2009年8月9日(日)  No.2222

「プチッ」
 真夏の僧衣の生地は紗。黒い紗の僧衣の下には、白衣を着ています。棚経で朝から夕方まで着ていると、白衣は汗だくになるので、最近は毎日着替えます。

 綿の白衣を今朝も着替えて、さて、棚経へ。

 1軒目、2軒目と、座って拝もうとするたびに、お尻のほうで「プチッ」という音がしたようなしないような。どうもおかしい・・・。

 3軒目でも「プチッ」。「ひょっとして・・・」とお尻の縫い目をそっと触ってみましたが、特段の異常があるような感じでもなし。

 それからも何回か「プチッ」という音?振動?がして、夕方帰って脱いで確かめてみると、白衣のお尻の部分がほころんでいました。ほころびというよりは、これは生地が完全に切れています。ボクのお尻が大きくなったのではなく、何度も洗濯を重ねて、生地が弱くなったのでしょう。

 黒い僧衣を着ているので、外見からはわからなかったとは思いますが、何だか1日お尻の辺りに違和感があるような感じで、落ち着きませんでした。

 今日は、嵯峨野、嵐山、太秦方面。最高気温36.5度という猛暑日でしたが、今日は実働8時間だったので、体も楽でした。

 棚経に入ってから、晩酌をしても、一向に眠たくなりません。普段なら睡魔と戦いながら食後の仕事をするのに、今はその必要もなし。体が覚醒成分でも分泌しているのでしょうか?

〜 白衣のほころび 〜
2009年8月8日(土)  No.2221

コンビニ弁当
 朝8時半から、真如堂のお膝元「元真如堂」と呼ばれる地域の方々を対象としたお盆の法要があり、終わってすぐに、また棚経に出かけました。

 今日は、京都市内の西南部、向日市、長岡京市近辺を、約9時間半。

 朝、友人から「セブンイレブンで、おにぎり100円セールが始まったよ」というメールを貰いました。お昼前に某コンビニに行くと、なるほど、おにぎりの棚の前に人が集まっていました。

 でも、おにぎりだけでは、どうもパワーが湧いてきません。うどんや蕎麦は汁が飛ぶので不適であることは、これまでに経験済み。カレーは声が出にくくなります。ということで、今日はオーソドックスに幕の内。

 昨日は食べるのがすっかり遅くなったので、今日は「シャリバテ」する前に、コンビニで買って「チン!」してもらい、車を駐めて食べられる場所に移動。結構美味しかったぁ。10分、昼寝。

 体が慣れてきたのか、今日は少し楽に感じられました。でも、車の中は、今日も弁当の臭いやハッカのスプレーの臭いが渾然一体。西瓜もゴロゴロ。

 「コワ〜イ!」「何考えてるんだろう!?」という車は、ほぼ100%、女性が運転しておられます。運転が未熟というよりは、協調性、社会性、判断力の問題? 「私はこうしたい!」と思ったら、それ以外の選択肢はないという感じでしょうか。やっぱり、女性の運転はコワイ・・・。

〜 夕暮れ。今日も変なお天気でした 〜
2009年8月7日(金)  No.2220

長丁場
 今日は宇治・城陽・伏見区の一部方面。

 朝7時半に出発して、帰ってきたのは夜7時前。当日‘キャンセル’があったので、予定よりも早く帰れました。伺うのは20軒ですが、広範囲なので移動に時間もかかり、実に長丁場でした。

 せっかく遠くへ伺うのだからと、お経は市内のお宅に比べて少々長目。1年に1度しか伺わないので、本当はもっともっとおしゃべりもしたいのですが・・・。

 伺ったお家でいただいた葡萄やタマネギの匂いとボクが眠気覚ましに持ち込んだハッカのスプレーの匂いが相まって、車中は何とも奇妙な臭い。「これを召し上がってください」と頂戴したドリンク剤の瓶はガチャガチャ音を立てるし、西瓜は転がるし・・・。

 とにかく、走っているか檀家宅にいるかで、2時半頃、ようやくコンビニのサンドウィッチを移動しながら食べました。お茶ばっかり飲んでいるので、空腹感はありません。

 棚経はまだ4/13。さぁ、ますます気力だぁー!

〜 朝、茶所で寝そべる仔猫3匹 〜
2009年8月6日(木)  No.2219

梅干を干す
 今日は大阪の北河内方面。

 比較的新しい、ガラガラに空いた高速に乗って行ったら、早く着きすぎて、お家の近くのガレージに車を止めて一眠りしようとシートを倒したら、「どうぞお入りください」と声を掛けてくださり、ビックリ! 見つかっていました・・・。

 思いのほか道が空いていたこともあって、予定はドンドン前倒し。最後のお家には1時間半ほど早く着いてしまいそうだったので、うどん屋さんに立ち寄って冷やしうどんを食べました。・・・イマイチの味でした。

 2時半頃には自坊に帰り、待ちに待った梅干の天日干し作業をしました。今年の梅雨は本当に長く、やっと干せるという感じです。

 梅の熟し加減によるのか、しっかり色付いているものや、色付きの浅いものなど、いろいろ。3本の梅の木の実の寄せ集めのためかも知れません。これはどうすれば均一な色になるのでしょう。

 夕べから準備していた分も含め、ようやく干し終わって、事務所に行ったり、境内の雑用をしていたら、パラパラッと小雨が降ってきました。

 慌てて自坊に電話をして梅干しを中に入れて貰いましたが、雨はほんの一瞬でした。

 さぁ、明日はタイトな日程。今夜も早く寝ようっと!

〜 酸っぱい匂いでいっぱい! 〜
2009年8月5日(水)  No.2218

湖国をまわる
 今日は滋賀県方面。

 梅雨明けして間もないためか、湖国の道はあちこちで混雑。琵琶湖や若狭で泳ごうという人たちの車列でしょうか?

 同じ混雑でも、大阪などに比べてのんびりしているのが滋賀県の良さ。琵琶湖の景色を楽しみながら、大半を移動時間に費やしました。

 大きなお屋敷もあれば、介護付きホームの一室もありますが、1年に1回だけ、お盆にだけ伺うお宅が大半。お寺に来られた時とはまた違う雰囲気でいろいろお話しするのも楽しく、お経を唱えている時間よりも長かったかも知れません。

 日が傾いてきた頃、今日の予定を終えて、カーナビの「自宅へ帰る」というボタンを押す瞬間が、何ともうれしいなぁ〜。

〜 琵琶湖畔の檀家宅の前で 〜
2009年8月4日(火)  No.2217

棚経初日
 さぁ、いよいよやってきました棚経の季節。15日まで体力が保つだろうかとちょっと不安ですが、保たさなければいけません。気力だぁ!

 今日は兵庫・大阪方面。

 6時過ぎに出発して、帰ってきたのは6時過ぎ。棚経に伺った軒数は少ないのですが、1軒1軒が離れていて、大半は移動時間。今日は210キロ余走りました。

 1年に1度しか伺わないお宅が大半で、ナビを使っていても、途中で‘放棄’されたり、ボクが勘を働かせてナビを無視して道に迷ったり・・・。予定よりもちょっと遅れ気味になってしまいました。

 まだ体が慣れていない初日、梅雨明け直後のギラギラした太陽は暑く、ちょっと疲れました。

 さぁて、早く寝ようっと!

〜 紐で遊ぶあやめ 〜
2009年8月3日(月)  No.2216

朝から大変
 朝5時頃、またもや激しい雨。自坊の門を開けに行ったら、目の前の溝が雨水を呑みきれずに溢れていました。

 お勤めも朝食も後回しにして、詰まっている溝のゴミを取り除き、ようやくストレスなく流れるようになった頃には雨は収まっていました。

 朝食を食べるのにお湯を沸かそうと、水道をひねっでも出ず。加圧ポンプが作動していない様子です。ブレーカーを見ても落ちていません。

 「これは時間がかかる。ひょっとしたらまた電気系統のトラブルかなぁ」とまずは朝食をいただき、作業着に着替えてポンプの修理。ポンプ自体の漏電センサーが動作して電気を遮断したのが原因らしく、リセットをかけるだけで運良く動き出しました。

 このポンプが動かなかったら、炊事はもちろん、トイレも風呂も洗濯もできないところでした。まずはホッとしました。

 何だか朝からトラブル続きでした。

 まだまだ雷雨が来そうなので、自坊の回りの溝などを点検し、ゴミなどを取り除きました。この作業で泥だらけ&ずぶ濡れ。とりあえずシャワー!

 明日から15日までは連日外回りで、自坊を留守にするので、自坊の用事などを片付けたり、細々としたことをして、境内に出ました。

 溝の点検、雨で朽ち落ちた枝の整理、茶所の朝顔の蔓の剪定、土蔵への除湿器の設置、やり始めたらいくらでも用事がありますが、もう今日はここまで! またシャワーをしました。


 8月初めての日曜日。お盆の墓参の方が何組も来られていました。「お盆は家族で出かけるので」などと、早めに墓参に来る人が年々増えています。

〜 こんなところで羽化 〜
2009年8月2日(日)  No.2215

あやめ、引き合いナシ
 法事をしていたら、いきなり大きな地響き。雷がだんだん近づいて来ていると思いながら読経していたら、いきなり大きいのが来たのです。電気も、一瞬まばたきをしました。
 雷は、その一撃のみ。でも、雨脚が強く、弱まってきたと思ったらまた激しく降り、「お墓はもう少し後にしましょう」と、墓参は1時間ほど後になりました。

 この雷雨で植木屋さんは退散。午後からは晴れ間も出ましたが、夜はまた一時土砂降り。明日、もう一降りして、梅雨明けでしょう。


 あやめの里親探しのポスターを、境内の茶所の他に、近くのスーパーにも張らせて貰いましたが、一向に連絡なし。

 あやめは日に日になついて、いつもいるお風呂のドアを開けると、さっさと自分で出て行って、廊下を通ってキッチンへ入っていきます。ボクはその後を歩いて行く始末。

 紙くずを丸めて与えたら、両前足を使ってサッカーのドリブルのように遊んだり、紐と戯れたり、何でもオモチャにしてしまいます。

 毛並みや顔つきは可愛いとは言えませんが、しぐさは仔猫。愛らしくて、ついついかまってしまいます。

 別棟にいるさくらとお見合いをさせると、擦り寄っていくあやめに対して、さくらは逃げ腰。そればかりか、さくらにはストレスになるようで、いつもとは違う行動をしたりします。

 このままだとあやめを飼うことになりますが、さくらとあやめは共存できるかどうか・・・。器量イマイチのあやめですが、誰かもらってくれる方はおられないでしょうか。

〜 茶所のシロクロ一家 〜
2009年8月1日(土)  No.2214

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