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2008年2月の日記

涅槃図つるす
 明日からの特別公開に備えて、朝、涅槃図を吊しました。職員3人と執事2人の5人がかり。大きくて相当の重量があるので、一苦労。

 涅槃図もかなり傷んできたので、修理を考えなければいけませんが、直すとすればいったいいくらかかるでしょう。

 吉祥院檀信徒からの貫主就任祝いとして、本堂の水引・柱巻・戸帳を寄付したいと思い、業者の方に見積もりに来てもらいました。

 ざっとした見積もりをもらいましたが、本金製で200万程度。織物屋さんに直接頼んでの値段ですが、仏具屋さんを通すとこんな値段ではできません。

 真如堂もあちこちが傷み、急いで修復しなければいけないところだらけです。でも、貧乏寺なので、先立つものがありません。

 そこをうまくやりとりするのが、執事としての腕の見せどころでしょう。ヨッシャ!

 今日で2月も終わり。怒濤のような1ヶ月でした。

〜 吊された涅槃図 〜
2008年2月29日(金)  No.1694

時既に遅し
 住職就任祝にいただいた胡蝶蘭が枯れる寸前。葉は腐ったような感じになり、花は垂れています。

 せっかくいただいたものですから皆さんにご披露しようと玄関に飾っておいたら元気がなくなってきました。

 出入りの花屋さんが来たのでどうしたらいいか聞いてみたら、「蘭に10度以下の環境は厳しすぎます。凍傷状態です」と言われたので、すぐに南向けの縁側に置き換えたのですが、時既に遅し。
 前住職が本坊に持っていった胡蝶蘭やデンドロビュームも同様にすっかりしょぼくれてしまいました。もったいないことをしてしまいました。

 かといって、人目に付かないところに置いておいても晴れしませんし、客間に置いても寒いのは一緒。ボクの部屋に入れて、ボクひとりで楽しむのは惜しいし・・・そう思ったのがいけなかったのです。

 何とか下から新しい芽が上がって来ないかなぁ・・・根まで傷んでしまったのかなぁ・・・。

 去年枯らしてしまったインド菩提樹は、玄関に入れてあげたところ、どうやら無事に冬越しをしたようです。こちらは一安心です。

〜 末期症状の胡蝶蘭 〜
2008年2月28日(木)  No.1693

グッドラック!
 朝10時前、‘賓客’は予定よりも少し早く、天台宗の宗紋付きの専用車でお見えになり、自坊の仏間におまつりしてあるご遺骨の前で読経をされました。

 御抹茶をお飲みいただいた後、しばらくご家族などを交えてご歓談され、お帰りになりました。

 あー、無事に済んでホッとしたぁー。


 ゆっくりしている間もなく、月参りへ。コンビニでおにぎりを買って、午後に葬儀のある葬儀会館の控え室で、挨拶に来られたご遺族や打ち合わせに来た葬儀社の担当者の目を盗みながら、コソコソと食べました。

 火葬場からいったん家に戻り、しばらくして会館で御骨あげと初七日の繰り上げ法要。今日の葬儀の日程はこれですべて終わりました。

 帰りにホームセンターに寄って、プリンタ複合機の台を探しました。

 ウロウロしていたら、レジのところにいた同僚執事を発見! 最近、ボクが事務所にほとんどあがれず、入れ違いばかりなのを詫び、立ち話で仕事の打ち合わせ。ほんまに申し訳ない・・・。

 プリンタの台は事務機器店では1万5千円ほど、スチール棚を自分で組み立てても6〜7千円。学生の引っ越しコーナーに展示してあった1980円の金属製のラックがちょうどいいサイズ。グッドラック! 中国製なのでどうかとは思いましたが、揺すってみたら案外しっかりしていましたので、それを求めました。

 他にも猫のトイレ砂、猫草、ティシューなど、両手一杯に抱えてレジへ。僧衣姿なので、少々人目が気になりましたが、買える時に買っておかないと、最近は中々買い物に出る時間がありません。

 帰ってラックを組み立てたら、いい感じ。これで部屋がまた少し片付きました。

 今日もバタバタの1日でした。
2008年2月27日(水)  No.1692

天台宗の‘天皇陛下’
 出先の携帯にメールが着信。その内容に一瞬、目を疑いました。

 明日、天台宗の‘天皇陛下’ともいえる方がお越しになるという連絡が入ったというのです。自坊に安置してあるご遺骨をお参りに来られるのだといいます。

 「エライことになった・・・」

 電話で茶菓子や供花などに抜かりがないか連絡を取り、車をぶっ飛ばして帰宅して、ともかく大掃除と準備。邪魔になるような物を使わない部屋に押し込んでボロ隠し。

 そのうち、そのお付きの人から連絡が入り、出迎えなどについて打ち合わせ。「お忍びですので、よろしくお願いいたします」と。

 お土産を用意するために、以前お付きをしていた人にどんなものがお好みか聞いて、すぐに使いをして買いに走らせました。

 また掃除をしていると、天台宗の経本を作っている業者から電話が入り、遺骨にお参りできるかどうかと尋ねてきました。

 「おかしいなぁ・・・なんでこの業者が聞いてくるのだろう?」と思いつつ、「私の立場ではお答えしかねますので、ご遺族にお聞き下さい。」と言うと、電話機の向こうで誰としゃべり声が聞こえた後、電話の相手が代わりました。

 「この度はおめでとうございます。○○です」

 「ひぇ〜!」

 なんと、明日お越しになる方が直々に電話に出られたのでした。経本でも求めに行かれたのでしょうか。直接ご自分で?

 「はい、ご遺族やお付きの方にお聞きしております。お待ち申し上げております」と電話を切り、改めてビックリ!

 それからまた片付け、お通夜から帰って、また少し掃除。何しろ、そういう立場の方が来られるなんて、自坊数百年の歴史上でも、滅多とないことです。

 明日も早くから準備をしないと。ほんまにエライこっちゃ!

〜 色が差してきたもみじの枝先 〜
2008年2月26日(火)  No.1691

お給料!
 執事になって初めての給料を、女性の職員さんが用意してくれた給料袋で貰いました。

 給料袋なんて久しぶり! 税金を引かれた後の端数の硬貨が入っていることが袋の上からわかりました。

 給料をいただくのも、少し複雑な気持ちです。

 本坊に出勤するようになって3週間余。2月は異常な忙しさで、引っ越しの片付けもあり、じっと事務所に座って仕事をしている時間はほとんどありませんでした。

 ですから、お給料を貰うのは何だか申し訳ない気もします。他の職員さんが寒い中を一所懸命やってくださっているのを見ると、自分はそれだけ働けただろうかとも思います。

 午後は大津・坂本で宗派のホームページ関連の会議。

 この宗派はホームページに何を期待しているのだろう。どうアピールしようとしているのだろうということが、なかなか見えてこず、心棒がしっかりしていない気がします。職員の多くは自分の仕事を増やしてまで、ホームページを充実させようなんて思ってもいません。

 自ずと内容は当たり障りのないものになり、更新やリニュアルもおざなりになります。
 10月で任期が切れるそうなので、「忙しくなったのに、わざわざ来ることもないかなぁ。そろそろ潮時かなぁ」と思ってしまいました。

〜 会議後の懇親会場から見た浅春の琵琶湖 〜
2008年2月25日(月)  No.1690

片付けに専念
 朝一番に正面参道の除雪作業。サラッとした雪だったので、ブロアで難なく吹き飛ばすことができました。

 午前中は時どき吹雪き、本堂と書院を結ぶ廊下に吹き込んで積もった雪が一部凍結してツルツル! 職員が掃いたり、拭いたりしていましたが、どうにもなりません。やがて、陽が差してきたら、氷は一気に水にと化していきました。

 午後は自室の片付けに集中しました。

 早く片付けないと不便ですし、仕事にも支障が出かねません。

 僧衣専用の箪笥を動かしたら、裏側は埃の巣窟状態! 積年の埃の山でした。

 前々住職の代のものと思われる衣や前住職さえ使わなくなった古い衣を片付けて、ボクの衣と入れ替えました。古い衣はなかなか趣があって、いいものでした。

 夜10時頃になって、ようやく畳が見えてきて、少し片付いてきた感じがしてきました。今日はもうこのあたりでお仕舞い! はぁー、くたびれた。

 今夜も寒いなぁ〜
2008年2月24日(日)  No.1689

吹雪く
 午前中は目まぐるしい日程。朝一に月参りに伺い、某政党の幹事長が仏間にお祀りしてあるご遺骨にお参りされるというのですぐに戻って出迎え、今度はバイクで月参りに出かけて、帰って納骨法要。
 お昼を食べたのは2時前でした。

 本坊に出勤がてら、更新用の写真を撮りました。この時は風は強かったものの、まずまずの晴天。その後は、粉雪がちらついたり、時雨れたり。ところが、4時半頃からは猛吹雪。まるで雪国にいるかのような降り方で、雪が渦を巻いていました。

 斜めに降ってくる雪に、傘を差しても腹から下は雪まみれ。傘は風にあおられてバタバタ。

 傘を持ちつつカメラをかまえ、吹雪の様子を写真に撮りましたが、目で見たような実感はまるで出ていません。

 目というのはワイドにも望遠にもすぐに切り替えられるし、好きなようにトリミングできるし、雪の動きもスローシャッターのように見られるし、本当に優れものだと思います。

 今日の更新は長くかかりました。最終的に完成したのは、日付が変わる数分前。

 「あー、やれやれ。一仕事終わったなぁ」と思っていたら、本坊の侵入警報が発報。雪道を転けそうになりながら走って駆けつけましたが、どうやら枝に積もった雪が落ちたのが原因のようでした。

 寝たのは1時半。寝るのが大好きなボクなのに、最近は寝不足続きです。

〜 吹雪の雰囲気が出ないなぁ 〜
2008年2月23日(土)  No.1688

毎度おなじみの・・・
 1月12日に申し込んだ光電話の工事日の連絡がいまだにない。混んでいるのだろうと思っていましたが、今までさんざんトラブってきたNTTのこと。また何か・・・。

 電話をしてみると、普通は申し込んだらすぐに工事日の連絡があるはずとのこと。「どうして連絡していないのか調べて、折り返し電話をします」と言ったきり、電話がかかってきたのは4時間後。調査の結果は、1月に電話をしたが留守だったとのこと。「電話は貰っていない」と言っても、「しています」の一点張り。

 上司に代わってもらい、履歴を調べてくれるよう依頼したら、1月23・24日の2回電話をして、2回ともボクの母親が出て、「法事中で出られない」などと話したとのこと。会話は無断ですべて録音されていました。

 「116センターです」と名乗っただけで用件も言わなかったということなので、母親もセールスだと思ったのでしょう。「折り返しかけて欲しい」というような伝言をすることもなく、結局今まで放ったらかし。
 「その2回以降はご連絡差し上げるのを忘れていたようです。誠に申し訳ございません」。今日こっちから電話をしなければ、今後も放ったらかしになっていたようです。

 この会社のやり方はいつも同じ。文句を言ったら、「調べてみます」「上司と相談します」と言って、電話をかけ直してきます。かけ直してくる度に上司に代わっていき、そのうち上司の決裁でお詫びの‘オマケ’をくれます。今日の‘オマケ’は工事費の一部4500円を無料にするというものでした。

 よほど相性が悪いのでしょうか? NTT絡みのトラブルはこれで3度目? 4度目? NTTと縁を切る方法はないし・・・。こんな会社が日本の通信回線を握っているのかと、トラブルの度に不安を感じます。
2008年2月22日(金)  No.1687

充実した日々
 月参りと葬儀で今日も終わり。

 副住職時代なら「忙しいなぁ・・・」とほかから動かされているように思っていたかも知れませんが、住職になって自分ですべてをするようになってからは、心持ちも変わったのか、むしろ前向きに取り組んでいるように思います。

 葬儀にしても、今までは前住職の脇で拝んでいた時に、「ここはこうしたほうがいいなぁ」などと思っていたことを、今日でも実際にやってみるように変えました。

 仏教の儀礼としての枠を逸脱することのない範囲で、少しでも‘わかりやすく’‘心に届く’葬儀を模索したいと思っています。

 まだ緒に就いたばかりですが、工夫して作り出す‘面白さ’を実感しています。充実した日を過ごしていると言い切れるでしょう。

 「これからだなぁ」と意欲満々です。
2008年2月21日(木)  No.1686

風呂からの異臭
 長〜い1日を終えて、「さぁー、お風呂にはいろうかなぁ」と脱衣所に行ったら、何だか変な臭いがしていました。

 浴室のドアを開けて中を覗いたら、クロっぽい塊がいくつか洗い場のタイルの上に転がっていました。

 「えっ、えー!」

 さくらのウンチでした。ボクの後からさくらもやってきて、浴室の中を覗き込んでいました。

 「あー、かわいそうやったねぇ。他の人がいたから、出来なかったっやねぇ」

 さくらは今でもトイレでウンチをすることが出来ず、誰も気が付かないと勝手口の土間でします。便通がない時は、いつも土間に新聞紙を敷いておいて、それに備えます。

 今日は居間に来客があり、さくらが便意を催しているのに気付いてやれず、また知らない人がいたので土間ですることも叶わず、辛抱たまらなくなって、洗い場のタイルの上でしてしまったのでしょう。

 ウンチを掃除して、まだ臭いの残るのを入浴剤でごまかして、風呂に入りました。

 ボクたちの生活環境が激変して、さくらと一緒にいてやれる時間が極端に減りました。きっとさみしい思いをしているに違いありません。

 丸々1日、さくらと一緒にいてやりたい・・・。でも、猫ってずいぶん身勝手な生き物。相手にするとプイッとひとりになりに行ったりします。

 ボクが自坊にいる間だけでも、新しいボクの居室に連れてきてやろうかなぁ・・・。
2008年2月20日(水)  No.1685

記事ずくめ
 朝起きたら、喉が痛〜い。口を開けて寝てしまったのでしょうか? エライコッチャ!

 今朝の地元紙の1面に、先日ご逝去になり、3月に本堂で本葬を勤められる人間国宝の友禅作家の記事が出ました。親族だけでしっとりと密葬を終えられた後の、満を持しての発表でした。

 社会面には、1月に葬儀を勤めさせていただいた千家十職の金物師の死亡記事が遅まきながら掲載され、明日お通夜を勤める茶道の曲物師の黒枠広告も出ていました。

 自坊の檀家さんのご逝去に関わる記事などが3つも掲載されたわけです。


 朝、ふと窓の外を見たら、今までは聞こえてこなかった種類の鳥の声が鳴き声が聞こえてきました。雲雀でしょうか? 小さな鳥の群れが、木から木へと伝いながら飛んでいます。

 今日は「雨水」。そう聞くだけで春に近付いた気がしてきて、嬉しくなります。

〜 空も春めいてきたかな? 〜
2008年2月19日(火)  No.1684

♪ 春よ来い! ヒマよ来い!!
 新しい自室の居心地が少しよくなってきました。

 まだ段ボール箱に入ったままの荷物がたくさんあり、それをひっくり返しては物を探すことも多いのですが、そのうちに置き場所なども定まってくるでしょう。

 前住職が座卓を持っていったので、筆で字を書くときに不自由です。たまたま通販のカタログを見たら安くで売っていましたが、ここはこだわりどころ。せめて天板だけは無垢材を使ったような、少しいいものが欲しいと思っています。

 でも、物を置く台になってしまうのが必定かな?

 灯油のファンヒーターのうちの1台がすぐにエラー表示が出て止まってしまいます。もう1台はずっと煙が出っぱなし。これは2台とも買い換えなければいけません。

 みすぼらしい照明器具も買い換えなきゃ。何かと出費多端やなぁー。

 丸1日、家のことに時間を費やせたら、少しは片付けも進むのでしょうが、自坊の通常の檀務、事務所の仕事、それに2月に入ってから続くお葬式で、そんな時間も取れません。

 ♪ 春よ来い! ヒマよ来い!!
2008年2月18日(月)  No.1683

忙しくなったんやなぁー
 2月になって前住職の分まで月参りに伺うようになりましたが、ここ数日うっかりミスの連発。

 先日は、「今日はないなぁ」と勘違い。「9時頃に伺います」と連絡してあったのに来ないものですから、電話をいただきました。
 今日のは、いつもなら2日に伺うのを今日に変更して貰ったのを記録しわすれたミス。電話を貰ってから、バイクを飛ばして伺いました。

 いずれのお宅も前住職が伺っていたお家。「何日はどこに伺う」ということがまだ頭に入ってなく、毎日スケジュールを確認しているのはずなですが、ミスってしまいました。
 今回は遅れてでも伺うことが出来ましたが、法事をお聞きしているのを記録し忘れたり、ダブルブッキングしたりしたら大変です。慎重に確認しつつやっているはずだったのに・・・。

 スケジュール帳は書き込みだらけ。1月までとはまったく違います。あらためて、ずいぶん忙しくなったのだと思いました。
2008年2月17日(日)  No.1682

パソコン移動
 やっと電気屋さんが来てくれました。なかなか来てくれないので、朝一に電話をしたら、「あと10分ぐらいで着きます」とのこと。「出前が遅れた時みたいやなぁ」と思いましたが、ちゃんと来てくださいました。

 今日の工事は、2棟の建物の間をLANケーブルで繋ぎ、これからボクが拠点とする部屋でもインターネットやネットワーク機器が使えるようにしてもらうことがメインです。 ネットワークに繋がらないと、仕事になりません。この工事が終われば、改装した部屋にパソコンが移せます。

 ご夫婦で来てくださった電気屋さんは、既設の屋内配管を探りながら、相当苦労してLANケーブルや電話線を入線してくださいました。終わったのは夕方5時頃。接続を確認して帰っていかれました。寒い中、また散らかしっぱなしの中、本当に有り難うございました。

 さぁて、パソコンやプリンタ&FAXなどの移動! 混んがらがっているケーブル類を外すのに一苦労しましたが、難しいことではありません。

 敷設してもらったLANケーブルの間に、無線機器とハブを加えて接続。しばらくは、他の物の引っ越しをしたりして、9時頃になって、もう一度接続を確認したら・・・繋がりません。前の建物に置いてあるパソコンも繋がらず、ネットワーク全体がおかしくなっているようでした。何でぇ〜。

 工事が終わった時には繋がっていたのですから、問題はその後。問題を特定するために、ハブを外したり、無線機器を外したり、ケーブルを替えたり。前の建物と今度拠点にする建物の間を、寒い中行ったり来たり。

 元凶が1本のLANケーブルだということを探り当てた時には日付が変わっていました。見かけは何ともありませんが、どこかでショートしているか、断線しているのでしょう。とりあえず臨時のケーブルで繋いで復旧しました。やれやれです。

 だいたいの荷物は移動させましたが、片付けはまだこれから。買い出しにも行かなければなりませんが、あとはボチボチしか進みそうもありません。

〜 移動を終えたパソコン 〜
2008年2月16日(土)  No.1681

さくら脱走
 急遽明日に決まった挨拶回りに持参する品を求めてデパートまで行った帰りの夜、自宅から「さくらがだつそうしたみつからない」という電報のようなメールが携帯に入りました。

 受信したのは自坊の前。自坊からはさくらを呼ぶ声が聞こえてきました。門のくぐりを入って、ボクもさくらを呼びました。

 さくらは勝手口のドアを開けた途端に抜け出し、建物の裏側の方へ突っ走っていったとか。建物を一回りしましたが、見つかりません。

 懐中電灯を持って、もう一回り。物陰や屋外ストッカーの下、縁の下などを漏れなく見て回ると、縁の下で丸くなっているさくらを発見! 餌で釣ろうとしましたが失敗。逃げたときと反対回りで走り出したので、狭い通路で挟み撃ちにして捕まえました。

 さくらの体は冷え切り、肉球も冷たくなっていました。

 子供の頃も逃げだそうとすることがよくありましたが、大きくなって収まりました。ところがまた最近、さくらはドアのところで待ちかまえていたり、出て行くときに後を追って出ようとするようになりました。

 ボクの生活が変わり、自室にいることが少なくなって、住まいの拠点も徐々に別棟に移りつつあります。さくらのいる今までの建物に人がいる時間が減り、さくらはさみしい思いをしているに違いありません。

 帰ってくると勝手口で待っていたり、出かけるときは後を追って付いてきたり。2階へ行くと2階へ、階下へ降りると階下へと付いてきます。自室にいると、知らん顔して寝ていますが・・・。

 さくらもかなりのストレスを受けているのは明らか。外に飛び出そうとするのも、その症状の一つ。外にボクたちがいるとでも思っているのでしょうか? 何とかしてあげなければ・・・。

 生活の拠点を移しつつある先の間取りは、さくらを飼うのは不都合だらけ。どうしたものかと、甘えん坊のさくらの顔を見る度に不憫に思えます。

〜 パソコンラックの上で顔を洗うさくら 〜
2008年2月15日(金)  No.1680

意中の衝立
 昨日、ボクの大好きな檀家の老彫刻家のご家族から「衝立をもらっていただけますか?」という電話がボクの留守中にありました。

 それを聞いた途端、「あっ、あの衝立かな」と頭に浮かんだ木製の衝立がありました。それはそのお宅の仏壇の横などに置いてあったりした、輪切りにした木にお釈迦さまが瞑想されている姿を彫ったもので、直径が1.2ほどありました。

 以前から、「いいなぁ・・・。これを玄関に置いたらいいだろうなぁ・・・」などと思っていたものでした。

 今日はそのお宅への月参りの日。車の後部座席2列を倒して、衝立を積める状態にして伺いました。

 読経が済んで、話が衝立に及んだ時、お祝いに下さるとおっしゃっていたものが意中のものであることがわかり、何だか縁を感じました。

 老彫刻家は、一時、仏跡やシルクロードなどに頻繁に旅に出られたことがあって、その影響はその時作られた作品にも強く出ていました。下さるとおっしゃっている衝立も、その頃に作られたのでしょう。

 「前から頂戴したいと思っていたのです」と嘘偽りのない気持ちを述べ、早速、別棟のギャラリーの前に車を移動して、衝立を積み込ませていただきました。

 そしてそのまま上京や伏見を月参りで回って、1時頃に自坊へ着き、僧衣のまま重たい衝立を抱えて玄関に運び込みました。
 早速、プチプチの緩衝材を外すと、しばらく見ていなかったお釈迦さまの衝立が姿を現しました。

 真ん中にお釈迦さま、菩提樹下で瞑想されているお姿なのでしょう、上には菩提樹の葉、回りに配されている鹿からはお釈迦さまが初めて説法をされた鹿野苑のイメージが湧いてきます。

 長年の意中の物をいただき、感謝感激。忙しいのが一段落したら、置き方を考えたり、ネームプレートを付けるなどしたいと思います。

 あっ、作品名を聞かなくては!

〜 上手く写っていませんが・・・ 〜
2008年2月14日(木)  No.1679

またもや雪
 朝起きたら雪。「それほどでもないなぁ」と思いつつ、自坊の参道を雪掻きしていたら、突然吹雪いてきて、雪掻きの跡がわからないほど、また積もってしまいました。

 「アカン。これではバイクでお参りに行けない・・・」

 伺う予定の檀家さんから、「雪で危なかったら今日は中止にしてください」という電話をいただきましたが、大通りに出たら大丈夫だろうと、「大丈夫ですから、伺います」と返事。細い道はまだ雪だらけでしたが、大通りは予想通りほぼ問題なし。路肩の方には雪が残っていて、そこをバイクがよろけながら走っていました。コワイ・・・。

 今まで前住職が伺っていたお家にお参り。近くにコインパーキングがないか探しましたが見つからないので、家の前に無理矢理駐車。「これなら駐車違反にはならないな」と、落ち着いて読経できました。

 午後は葬儀と火葬が終わってからの初七日。最近はほとんどこのパターンです。

 初七日までの時間に、法務局に行って登記簿謄本を上げました。今日の午後、代表役員の変更登記が完了したのです。紙切れ一枚の謄本が1枚千円とは高すぎ! いろいろな届出や名義変更などに登記簿を添付しなければならないので、10枚取ったら、それだけで1万円。ほんまに高い!

 夜はせっせと名義変更などの書類作り。こういうのは一番苦手。ん〜、頭が痛くなる・・・。

〜 早朝の境内 〜
2008年2月13日(水)  No.1678

怒濤の1日
 怒濤のような1日でした。

 朝一番、真如堂開創の願主 東三條女院の壱千八回忌法要。真如堂から錦林車庫へ降りたところにある真如堂発祥の地に建つ寺に、正装した10人の僧衆がぞろぞろと向かいました。
 寺で法要をして、供養塔へお参り。尼僧さんの入れてくださった御抹茶をいただいて、しばらく歓談。そして、またぞろぞろと帰りました。

 その後、月参り。車が置けないおうちへ雨の中を押してバイクで伺い、一旦戻って車に乗り換えて、少し遠い檀家宅へ行きました。

 帰って昼食を食べ、しばらくして密葬、火葬場での御回向。遺骨が戻られるのを待って、初七日。

 大急ぎで、別の方のお通夜へと出かけました。戻って密葬の後片付け。気が付いたら、10時を回っていました。

 寝不足と多忙で、夜は何もする気ナシ。喉はイガイガ。降りしきる雪に明日のことを心配しながら、気絶するように寝ました。

 気分的には元気ですが、身体的にはちょっとお疲れ気味で〜す。
2008年2月12日(火)  No.1677

新しい関係
 檀信徒総代に寺の責任役員への就任をお願いするために、総代が経営する会社にいきました。

 会社は休日とあってガランとしていましたが、総代ご夫妻と跡継ぎのご子息が待ってくださっていてビックリ。総代は前住職と同い年。ご子息もボクと同年代。歓談の後、書類に署名捺印をしていただきました。

 これまでの副住職と総代との関係とは、また違ったものを感じました。今秋には前住職の晋山式、来春にはボクの晋山式など、いろいろお世話になることばかり。何でも相談しながら、新たな信頼関係を築いてやっていこうと思います。


 夜、密葬の通夜。ボクが導師で、前住職には別座を設けました。

 ボクが先に唱えて、前住職がそれについてお唱えする。30年来、逆の形でやってきたので、どうも奇妙な感じでした。

 ご家族・親族だけの、落ち着いた、しみじみとお別れをされたお通夜でした。
2008年2月11日(月)  No.1676

回りの納得
 今日は本坊で月釜があるので、本坊へ通じる車道や正面参道などを朝一番に雪掻きしました。

 雪は凍てて固まっていて、雪掻き用のプラスチック製スコップではなかなか歯が立ちません。
 早めに来られた月釜のスタッフの車が坂道の途中でスリップして立ち往生するなど、朝から一波乱。着物に足袋で来られた方には大変お気の毒でした。


 車で月参りに行くのを躊躇しましたが、路面がビッシリ雪に覆われているのは境内だけ。今出川通はまだ歩道に雪が残っていましたが、西に向かうに従って雪の姿はなくなり、千本通あたりではもうほとんど見られませんでした。
 一度帰ってバイクに乗り換えて、近くの檀家宅へ。さすがにバイクは恐かったですが、それも境内近辺だけ。公道へ出たら、何の心配もありませんでした。

 昼間の日差しはあたたかく、見る見る雪は溶けていきました。時々屋根に積もった大きな雪の塊が落ちてくるので、建物の軒下を通るときには、上を見てからでないといけません。道はぬかるみ、墓前回向する度に足袋はドロドロ。その度に履き替えなければいけませんでした。


 今日は法要が2座。今まで法要は前住職と二人で勤めていましたが、2月からは一人。檀信徒の多くの方は、前住職はいまだに自坊に住んでいて、本堂に通っているように思っておられます。法事も今まで通り二人で勤めてもらえるものと思っている方も少なくありません。
 法事の折には、前住職は転居したこと、自坊の法事には出られない立場になったことをご説明申し上げて、決して軽るんでいているのではないということをご理解いただかなければなりませんでした。

 「もうお会いできないのですか?」「さみしいですねぇ」とおっしゃって下さる方も多いのですが、ボクとしてもどうしようもありません。彼岸の法要には前住職を招いて法要をして、檀家の方々に挨拶をしていただこうと思っています。

 日付が変わってしばらくした頃、自坊にご遺体が来られました。所縁の深い方だったので前住職も招いて枕経を勤めました。

 貫主が自坊に戻って読経などをすることはイレギュラーなことですが、57年間も勤めていた住職の職はそう簡単に割り切れるものではないことを、ことある度に感じます。

〜 雪を溶かすあたたかい日差し 〜
2008年2月10日(日)  No.1675

プチ大雪
 朝8時頃から、雪、雪、雪。「もう止むだろう。積もりはしないだろう」の予測を100%違える‘大雪’となりました。

 「今日の散歩道」の更新のためには有り難い雪ですが、ずっと降り続けているので、傘をさしながら写真を撮らなければいけませんでした。傘をさしていても、斜めの雪でカメラが濡れてしまい、帰ってタオルで拭いてはあたたかい場所に置いて乾かしました。

 今日の雪は、踏みしめたら「キュッ」というような音のする雪ではなく、「ズブッ」と足跡が付くような水分の多い雪でした。その重さに、木の枝が垂れたり、竹がしなだれてきたり。木の下を歩くにも、雪が落ちてこないか注意が要りました。

 昼下がりから、久々に部屋の片付けをしました。ボクの書斎用に改装した部屋の電気工事が終わり、家具を置くことができるようになったのです。書架や書庫を並べ、軽印刷機も据えました。
 でも、「土曜日に行きます」と言っていた電気屋さんは、雪のためか来ず。LANはまだ繋がらないので、パソコンやプリンタを移すわけにはいきません。正式引っ越しはいつに? まぁ、いいや。

 片付けの最中に、前住職の若い頃の写真を発見! 気持ち悪いほど、ボクと似ていました。また、ボクの若かりし頃の少しロン毛の写真も発見! 懐かしいなぁー。

 夕食を食べて、久々に気絶してしまいました。最近の寝不足の連続は、寝るのが大好きなボクにとっては大痛手。久しぶりのうたた寝は、すごく気持ちよかったです。

 気が付いたら8時過ぎ。それからようやく「今日の散歩道」の更新に取りかかり、何とか、日付が変わる前に更新完了! 今日のように、写真が撮れていると更新も早く終わります。昨日は時間がなくて出来なかったので、完成してやれやれです。

〜 雪に垂れ下がる枝 〜
2008年2月9日(土)  No.1674

登記書類提出!
 今日は「六阿弥陀巡拝」の日。本堂には朝早くから次々とお参りの方がおみえになって、回向を申し込まれます。それを読み上げてご回向さしあげるのですが、次から次へとかなりの数です。

 本堂の中は境内でも一番寒い場所。ストーブが横に置いてありますが、だんだんと手先などの感覚がなくなってきました。9時から1時間半、ずっとご回向して、貫主に交代。高齢者の健康のためには決してよくない寒さなので、心配です。


 夕べの間に手直ししておいた登記の書類を持って法務局へ。相談窓口に行き、書類を見せると、またいろいろ手直しする箇所を言われました。昨日の担当者と少し言い分が違いますが・・・・。
 「またもう一度来なければいけないのかなぁ」と思っていたら、その担当者自らいろいろ修正箇所を書き直したり、書類を選び直して綴じてくれたりして、提出できる状態の書類を作ってくれました。
 定年後に関連団体に再雇用されたと思われるような、決して愛想のいい人ではありませんでしたが、その時はとても有り難い人に見えました。

 出来上がった2ヵ寺分の書類を窓口に提出。何も問題がなければ、13日の午後には登記が完了するとのことでした。これで一歩前進!


 午後はずっと来客対応。「今日の散歩道」の写真を撮る暇が少しもなく、更新を断念。ん〜、明日出来るかなぁ。

 ホームページにかけていた時間が一気に限られてしまい、細かい対応がおろそかになっているのが気がかりです。

〜 「六阿弥陀」に参拝する人たち 〜
2008年2月8日(金)  No.1673

登記にチャレンジ
 バイクで走ると寒い! 和装コートの袂のところから冷たい風が入ってきて、背中の方に回り込みます。後ろから見ると、風で背中が膨らんでいたことでしょう。

 寒さに肩をすぼめていたせいか、肩が凝ってしまいました。靴下用のカイロを肩に貼ってほっこり。靴下以外に使ってはいけないと説明書きしてありますが、ちょうどいい大きさで重宝しています。

 法務局に、代表役員の変更登記に行きました。一度で完璧な書類を作るのは無理だとは聞いていましたが、提出前の相談窓口でいろいろな修正点、追加点を教えて貰い、そのままお持ち帰り。

 要件さえ整えばいいだけですが、どういう要件、書式を整えればいいのか、素人には行ってみるまでよくわかりません。

 しっかり聞いたはずの修正点も、帰ってもう一度書類を広げて見たら、「ここ、どうするんやったかなぁ・・・」と、少しも頭に入っていません。「あかん。明日もう一度、相談窓口やなぁ・・・」

 こういう手続きは本当に苦手です。行政書士に頼んだら高いでしょうし、何とか自分で出来る範囲なので、明日、もう一頑張り。登記を変更して、登記簿謄本を上げないと金融機関などの手続きができません。早くやってしまおうっと!

〜 あったまるなぁ、蕪蒸し 〜
2008年2月7日(木)  No.1672

住職辞令届く
 山のようにあった廃材や家具を壊した木っ端、ゴミなどが、やっと消えました。朝一番に産廃業者が取りに来てくれたのです。
 あー、スッキリしたぁ。でも、ゴミはまだまだ出てくるでしょうから、もう1、2回は来てもらうことになるでしょうね。

 今日も朝から晩まで超フル回転! 15時間以上働いています。でも、今日も片付けはまったく手付かず。この先どうなることやら。

 住職の辞令や任命状が届いて、住職を「申し付け」られました。天台座主から直接いただく親授式もあるのですが、予定が混んでいて行けそうになく、また貫主の親授式にお伴で行くので、今回はご辞退申し上げました。

 辞令をコピーして、正式に住職を拝命したご挨拶に各塔頭を回り。これで、公式に住職を名乗れることになります。

 たくさんの書類も一緒に届き、すぐに法人登記の変更などに取りかからないといけません。登記が済めば、謄本を上げて、いろいろな名義変更。書類作りは最も苦手とするところですが・・・。やるっきゃないなぁ。

 それにしても、大きい賞状やなぁ〜。幅50センチ以上。こんな大きい賞状は貰ったことがありません。

 住職を申し付けられても、感慨が湧いてくる暇もないという感じです。いや、この忙しさが住職になった証拠です。

〜 申し付けられました 〜
2008年2月6日(水)  No.1671

買い出し第一の巻
 ほとんど手付かずの引っ越しの後片付け。

 冷蔵庫と電子レンジ、僧衣と足袋、寝所と風呂がそれぞれ別棟という不便極まりない生活を強いられています。

 改装した部屋の電気工事が進みません。電気屋さんに本坊の配線工事を優先するようにお願いしたからですが、コンセントもまだ配線が露出している状態で、家具も仮置き。中身を入れるわけにもいきません。を本格的に生活拠点を移すには、まだ時間がかかりそう。

 夕方、ディスカウントストアや電気屋、ホームセンターをハシゴして、電子レンジ、こたつ布団、物干し台などなど、相当量を買い込みました。前住職が持っていったので、足りなくなってしまったのです。

 電子レンジは、以前、スチームが出てくるのを買った物のほとんど役に立たないので、単純なオーブンレンジ。毎日頻繁に使い、なったら困るものと考えると、安いですねぇ。 物干し台は、土台に水を入れるタイプのものが欲しかったのですが、なかったので、重たいコンクリート製のものを買いました。
 住宅用火災警報器も3つほど買いました。これは小さいのに高いなぁ。

 キャリアに乗り切らなくなったら精算して車に積んで・・・3回繰り返しました。

 テレビも買わなければいけませんが、またこの次。

 少しは生活できる状態になってきましたが、1年で最も寒い時期の引っ越しは、ちょっと厳しいですねぇ。

  夜やっと一息ついて、おかきを食べていたら、奥歯のブリッジが取れてしまいました。この忙しいときに・・・。

〜 見晴らしのきく場所がなくなって困るさくら 〜
2008年2月5日(火)  No.1670

ハスキーボイス
 午前中、北区〜向日市、右京区と4軒の月参り。うち3軒へボクが参るのは初めて。
 「車が駐められるやろか?」 お盆には前住職を車に乗せて回っているお宅ですが、その時はボクが車に乗って待っているので、車を離れるわけではありません。

 読経をしている間、駐めておけるか、近くにコインパーキングがあるかは、大きな問題。1ヶ月経って月参りが一巡するまで、駐めるところを探し回らなければいけないかも知れませんが、幸い今日は難儀することはありませんでした。

 お昼から法事をしましたが、すっかり声がかすれ、ハスキー・ボイス。


 引っ越しと前住職の貫主就任、節分会など、ここ数日朝から晩までまったく休む暇がなく、ほんまにくたびれたなぁ〜。声も出ません。


 夜は遠来の客人と会食。2次会で、久しぶりに祇園の御茶屋さんに行きました。

 御茶屋のおかみの叔父さんは某ホテルの社長。先日、貫主就任祝にと立派な蘭の花を届けてくださったので、そのお礼と、来春のボクの晋山披露パーティーはそのホテルでしようと思っているので、その依頼に。直接ホテルに言えばいいのですが・・・口実かな。

 その御茶屋で長年お客さんの接待をされている「おとめさん」の歳を聞いてビックリ! なんと、86歳! いつもきちっと着物を着て、髪を結って、夜遅くまで動き回って働いておられます。
 しかも、おとめさんは緑内障で片目が不自由。移植した角膜が緑内障に罹っていたものだったとか。片目ゆえに、距離感がわからないなど、ずいぶん不便なこともあると。
 普通なら訴訟ものですが、「かかってしもうたんは、もう、しょうがおへんやん」とあっけらかん。

 「すごいなぁ・・・」とひたすら感激。疲れたなどと言っている自分が恥ずかしく思えました。

 でも、ほんまに疲れた。

〜 遠来の客人とおかみ 〜
2008年2月4日(月)  No.1669

節分会日数心経2日目
 今朝窓から外を見たら、屋根が白くなっていました。門を開けに行きましたが、雪とみぞれの間のような水分の多い雪に、雪駄はびしょ濡れになりました。

 お参りに来られた方が滑らないようにと、自坊の門の中の雪を掃きましたが、しばらくしたらまた真っ白になっていました。地面に積もるのは今期初です。

 さすがは節分。節分にはよく雪が降ったり積もったします。

 今日も1日中、「節分会日数心経」。足もとが悪いせいか、日曜日にしては人が少ない気がしました。

 夜も大津へ逮夜参りに行ったので、今日は片付けはお預け。家の中も整理がつきませんが、頭の中の整理も進みません。そのうち、全体像が浮かび上がってくるでしょう。本格稼働はそれからです。

〜 並んだ小さな雪だるま(携帯画像) 〜
2008年2月3日(日)  No.1668

クタクタ・・・
 大変な1日でした。

 朝から、前住職の真如堂貫主としての入山奉告法要と入山の挨拶の式があり、終わって「節分会日数心経」の開闢。自坊で、こういう事態を予想せずにお受けしていた法事を勤め、墓回向をして本堂に走って行って、30分間の日数心経を担当。昼食を食べて、「メダカの学校」のお勤め。隣寺へ貫主就任のご挨拶。留守だったので、2度、3度。4時に今日の日数心経を終え、少し事務所で仕事をして、夜は片付けを少し。

 もうクタクタで〜す。

 部屋の改装は終わったのですが、電気屋さんの仕事が未完のため、家具が配置できず。先の見えない膨大な片付け作業が残っているので、焦る気にもなりません。

 でも、生活に必要な道具が別棟に分かれてしまっているので、とても不便。たとえば、冷蔵庫と電子レンジがそれぞれ別棟。僧衣も普段づかいと法要に使うのは別。そういう当面の不便を解消する時間もないので、しばらくは行ったり来たりの生活になりそうです。
2008年2月2日(土)  No.1667

門出の日
 いよいよ引っ越しの日。予定よりも早く畳替えが終わったので、引っ越しも早めに始められました。

 ボクは午前中、東山の聖天さんで「大般若転読会法要」。法要後の浄斎をお断りして、すぐに飛んで帰りました。

 両親の引っ越しの進捗状況はまだ1/3程度。引っ越し自体の作業は業者の方がやってくださるので、ボクはテレビのアンテナの配線を直したり、事務所で仕事をしたり。

 浴室暖房機を付けに来てくれた電気屋さんと協議の結果、あまりにも電気容量が小さくて危険なので、後日、電気配線を一部手直ししてもらうことにもなりました。

 台所は旧式、電気のスイッチは使い勝手が悪いなど、広いものの、今より住み心地はよくなさそうです。

 昼下がりから、ボクの引っ越し。とりあえず、自分では持てない大きな家具や事務機器などを、両親たちが住んでいた母屋のほうへ移動してもらいました。

 母屋は改築工事でニスを塗ったばかりで、強いシンナー臭が漂い、酔ってしまいそう。工事は明日完成なので、事務機器などは運び込めず、手前の部屋でウエイティング状態。行き場所の定まらない家具が置いてあったり、両親が持っていった家具の跡がポッカリ空いていたり。「散乱している」という言葉がふさわしい家の中でした。

 9時頃まで片付けと、明日の法事、「メダカの学校」の準備をしましたが、もうできましゃえ〜ん! 最近治まっていた首の痛みが頭をもたげてきたので、今日はこれで打ち止め! どうせ、落ち着くには数ヶ月かかりますので、ゆっくりやることにしました。

 さくらは、今まで登って高見の見物をしていた家具などがなくなったので、どうしたらいいのだろうと困った顔をしています。大きな環境の変化に、ストレスをため込まなければいいのですが・・・猫には引っ越しなんて理解できないでしょうから、ちょっと可哀想です。


 まだ手元には届いていませんが、ボクの住職辞令は今日交付されています。実感には乏しいですが、父は本坊へ、ボクは吉祥院へと、それぞれ住み分けました。

 知人に「お祝いに何が欲しいですか?」と聞かれたので、梅の木で作った数珠をお願いし、今日から使い始めました。

 木で作った数珠には、紫檀、黒檀、白檀、菩提樹の実などがありますが、梅はもっとも安価で、僧侶になる得度式や、最初の修行に入る時になどに授かるのも、たいていはこの梅の数珠です。

 そういう初行の僧が持つものを日々使うことによって、自分の戒めとしたい。もし慢心する自分があれば、初心に引き戻して、謙虚な気持ちを持ち続けていたい。そう思って、梅の木の数珠を所望したのでした。

 「せっかくのお祝いなのに、安すぎます」と言われたので、親玉などにはインド翡翠を入れて貰いました。梅の色との相性で翡翠にしたのですが、W就任の影響で今年はインドに行けなかったので、ちょうどよい思い出にもなりました。

 「もう少し高価な物にしてください」と言ってくださいましたが、ボクにとっては今日の門出にふさわしい、大きな意味のあるお数珠です。

 新たな責任を負った今日の日を忘れることなく、‘地味’に、着実に歩んでいきたいと思っています。

 これからもよろしくお願いいたします。

〜 頂戴した梅の木の数珠 〜
2008年2月1日(金)  No.1666

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