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2007年12月の日記

少しは丸くなったかな
 今冬一番冷え込んだ朝。気象台の発表した最低気温は1度でしたが、庭の水桶には氷が張っていました。

 風が強くて、いくら掃除をしてもすぐ散らかってしまいます。さすがにもみじの葉はもうありませんが、もみじの種や杉の枯れ枝などがいっぱい落ちてきます。

 3時からの「除夜会」のお勤めを終え、もう一度自坊の前の参道を掃除していたら、何人ものいつもは見かけない人たちが、犬の散歩をしているの出会いました。

 「あー、明日から隣が犬の散歩禁止になるから、こっちへ流れてきているんだなぁ」と思っていたら、その中の初老の男性が「犬の散歩をさせてもらいます」と挨拶をしてこられました。「明日から禁止になりますからねぇ」と言ったら、その方は我が意を得たりと言わんばかりに、どうして禁止になるのかと憤慨して語り始めました。

 隣寺は「年配の参拝者の安全確保や、おしっこによる建物の傷みを防ぐ」ためという名目で、元旦から犬の散歩を禁止されます。

 ボクも、お隣のことなのでうかつなことは言えないと思い、「確かに、ひどいマナーの人もいますし、注意したら逆ギレされることもあるのですよ」と説明しましたが、その方は確かにマナーの悪い人がいたりするけれど、犬のオシッコで建物が傷むというのはこじつけに違いない、お寺は開放されているべきだと、怒りは収まらない様子。
 そして、「実は私は隣にお墓があって、檀家なんですけど」とおっしゃいました。檀家だからこそ、お寺がそういう対応をするのが余計に許せないのだろうと、納得しました。
 「これからはこちらに寄せていただきますので、よろしくお願いします」と言って、その方は犬を連れて本堂のほうへ向かって行かれました。「はい、どうぞどうぞ」とボクも応じました。

 これから真如堂の境内で犬を散歩させる人はドッと増えるでしょう。糞の始末をしない人など一部の人を除けば、ゆっくり境内を散歩していただき、飼い主にとっても、犬にとっても、「癒しの場」としていただけばいいと思います。地域の人たちの憩いの場となることは、お寺の大切な役割の一つだと思います。
 犬が増えると、境内の野良猫たちは気が気ではないかも知れませんが、あの子たちもうまく立ち回るでしょう。


 さぁ、今年も終わりです。

 ボクにとって今年一番の大きな出来事は9月の自動車事故ですが、それも遠い過去のことのようにさえ思えます。

 少しは精神的に成長し、「少しは丸くなったかなぁ、思慮深くなったかなぁ」と思えることのほうが、ボクにとっては意味があります。といっても、まだまだ。

 来年は、ボクにとって大きな変化が訪れる年です。もっともっと、人間的にも僧侶として、成長しなければいけないと肝に銘じています。

 皆様にとっても佳き年となりますように・・・。有り難うございました。

〜 かがり火の準備が出来た鐘楼 〜
2007年12月31日(月)  No.1634

「夢を食いつづけた男」の息子
 何とか見つけたフリーの会計ソフトに入力をしながら、つまらない番組ばかりのテレビを見ていたら、NHKで植木等のインタビュー番組をやっていました。

 話が逸れますが、ボクはNHKはニュースとドキュメンタリーなどだけ作っていればいいと思っています。ドラマはNHK‘クサさ’が鼻につくし、バラエティーはドサ回り並みだし、取材に来ても湯水のように経費を使っている。受信料を払うのはどうも納得がいきません。

 それはさておき、このインタビューはよかったぁ・・・。

 子供の頃、クレージーキャッツの番組を見て大いに笑った覚えはありますが、それはまだかなり小さい頃でした。

 思春期の頃、精神的にしんどくなった時などに、偶然クレージーキャッツの歌を聞いて、「こういうふうに、要領と無責任で、なるようになれと気楽に考えればいいんだ」と自分に言い聞かせようとした覚えがあります。
 2枚組のベストアルバムを買って聞いたり、テレビで放映されていた「無責任シリーズ」や「日本一の男シリーズ」を録画してまで見たり、ふさぎ込んでいる人を見ると、「クレージーはいいよ。ぜひ聞いたら」と唐突にオススメしたりしました。

 後になってから、『夢を食いつづけた男―おやじ徹誠一代記』という本を読んで、彼の父親が若い頃はキリスト教徒で、反差別と反戦を貫いて運動をした浄土真宗の住職だったことなどを詳しく知って、尊敬の念を感じました。
 「等」という名前は、「平等」に因んで父親に名付けられたこと、少年時代は投獄された父に代わって檀家を読経して回ったことがあることも知りました。そんな、寺の息子としての彼にも惹かれた覚えがあります。

 今日のテレビを見ていて、「お呼びでない? こりゃまた失礼しました」というギャグが偶然出来たものだということを知りました。

 一番面白かったのは、『スーダラ節』のくだり。
 『スーダラ節』を練習していて、「こんな歌を寺の息子が歌っていいのだろうか? この曲を歌うと自分の人生が変わってしまうのでは」と父親に相談したところ、「ちょっと歌ってみろ」と言われ、「ちょいといっぱいのつもりで呑んで・・・」と歌ってみた。父親は「『わかっちゃいるけど、やめられない』は、人間の弱さを言い当てている。まさに親鸞の教えに通じる。そういうものを真理というんだ。頑張ってこい」と諭し、彼は歌うことを決意したといいます。

 師僧たる父親の、杓子定規ではない、洒脱な、真に親鸞聖人の教えを理解されている大きさに、改めて尊敬の念を感じました。
 彼は芸能界に入っても、お寺の息子、僧侶の端くれであることを忘れず、ハナ肇の葬儀の時も自ら読経をするなど、最後まで「僧侶」としての信念を持っておられたのだろうと思います。そこにも父親の薫陶が光る気がします。

 映画やヒット曲から「無責任男」のイメージが強いですが、実は彼がすこぶる真面目だったことはよく知られています。世間のイメージと本当の自分の間に最後まで葛藤を抱いていたとも言われていますが、そんな真面目な人だったからこそ、すっかり吹っ切れて演じた「無責任さ」が光ったのでしょう。

 植木等、ボクの大好きな人でした。こういう深みのある人がだんだん少なくなっていく気がします。


 番組を見終わってパソコンの前を離れ、しばらくして戻ったら、な、なんと! ノートパソコンのキーが3つほど取れていました。さくらがキーボードの上で爪を研いだのでしょう。買ったばかりのノートPCだったのに・・・。

 さくらはちょっと最近情緒不安定。いままで、他のノートPCがあっても、そんなことはしたことがありませんでした。来るべき大きな環境の変化を予感しているのかも知れません。
 大事にしてやらなければ・・・。

〜 今日も猫の写真 〜
2007年12月30日(日)  No.1633

歳末の雨
 お昼前まで小雨。年末に雨が降るのは、外の作業などで出来ず、ちょっと困りものです。

 そんな雨の中にもかかわらず、年が変わる前にお墓の掃除をしておこうという方も多く、今日は結構たくさんの方が墓参にみえました。

 そういえば、うちのお墓はまだ掃除をしていません。

 他にも何かし忘れているような気がするのですが・・・きっといっぱい忘れています。

 大晦日になってから思い出すかも知れませんが、まぁ、ええかな。

 自室の掃除も、どうせすぐに引っ越し作業をしなければいけないかと思うとやっても無駄に思え、今年はパス!

 「お正月終わったら取りかからないと・・・」ということがいっぱい待ちかまえている気がします。

〜 雨の日は猫もつまらなそう(携帯画像) 〜
2007年12月29日(土)  No.1632

餅つき
 朝から雨。かなり本格的に、1日中降りました。


 今日は餅つき。最近はあまりお餅を食べなくなり、暖冬で黴びることも多いので、搗くのは12キロだけ。

 お餅つきというと張り切るのが住職。1年に1度しか使わない‘おくどさん’を昨日から試しに燃やし始め、今日も餅つきは2時からすると言っておきながら、朝からモクモクと煙を出していました。

 その割には一向にお米が蒸し上がらず、始めたのは結局3時前。しかも、充分やわらかく蒸せていないのに、「もういいやろう」と搗き始めたので、出来上がったお餅は米粒が残っている感じ。毎年のことです。


 今まで母親が手書きでしていた寺の会計を引き継ぎ、来年からパソコンですることにしました。

 会計なんて大の苦手。まずは、使用する会計ソフト選びからと、いろいろなソフトのお試し版をダウンロードして使ってみましたが、さっぱりわかりません。ソフトがわからないのではなく、会計がわからないのです。まず、「貸方」「借方」がピンと来ません。「収入」「支出」にしてくれればわかるのに・・・。勘定科目をお寺用に直すのだけでも大変そう・・・。
 さすがに寺院向けの会計ソフトは、難しい会計用語なども少なくわかりやすいのですが、値段が高い!

 導入するには、一苦労二苦労・・・がありそうです。


 貫主交代と期を同じくして辞める職員の後任探しも進みません。ハローワークに出せるような条件でもなく、知り合いに声を掛けて適任者を紹介してくださるようにお願いをしています。これが今一番の気がかりです。

 さっぱり年の瀬という気のしない餅つきの日でした。

〜 ボンネットに残された枯もみじ 〜

2007年12月28日(金)  No.1631

ネックウォーマー
 明日から雨だというので、「今日の散歩道」を繰り上げ更新しました。

 今日は穏やかであたたかい日。写真を撮りに境内をウロウロしていると、さわやかでのんびりした気分になります。冬の恵みのような日に感謝。


 整理をするのにスチール棚を買いに行ったら、欲しい数だけ揃わず、1つは来年納品となりました。
 「来年からは値上がりしますが、今年の値段で納めさせていただきます」とのこと。これも原油高の影響でしょうか? いろいろなものがジリジリと値上がりしていきます。


 先日来た若い(といっても40才前)僧侶が、首に何やら巻いていました。ユニクロなどで見たことがありましたが、何に使うのか知りませんでした。首に巻くのか・・・「ネックウォーマー」という名前だそうで。

 夜寝る時に首筋が寒く、体をすくめて寝ると肩が凝るので、何をするものかわかってからはこの「ネックウォーマー」なるものが欲しいと思っていました。

 でも、「ユニクロに行く時間はないし・・・」と思っていたら、近所のディスカウントショップに売っていました。フリース製で360円。
 「こんなに安いのなら、2つ、3つ買っていこうかなぁ」とも思いましたが、いくつもできるわけでもなし。とりあえず、地味めのものを1つ買って帰宅。

 早速夕べしてみましたが、温かくて、首がきつい感じもせずに、快適!

 ボクは冷え性なので、冬は靴下をはいて寝ます。剃りたての頭は寒いので、時には帽子を被って寝ます。その上、このネックウォーマーをして寝るとなると、我ながら「ジイサンみたいだなぁ」と思えます。でも、格好なんてもうどうでもいい、快適に寝られるのが一番!

 ネックウォーマーは、即、冬の必須アイテムになりました。

 でも、境内に出る時ぐらいは少しまともな格好をしないと、また変質者に間違われてしまうかなぁ・・・。

〜 夕暮れのあたたかい日差し 〜
2007年12月27日(木)  No.1630

慰謝料8400円ってかぁ!?
 事故の相手方の保険会社T海上から速達がきました。人身担当者が「示談のご提案をお送りします」と言ってから3週間。この会社、「すぐにお送りします」などと言っても、必ず最低2週間はかかるので、一向に話が進みません。

 届いた書類を見てビックリ! ボクの慰謝料は8400円! 目の前にちゃぶ台があればを、「馬鹿にするな!」とひっくり返していたかも知れません・・・一度してみたい。

 ボクは事故の日以外に治療を受けなかったので、それをベースに計算してあるのでしょう。整形外科の治療を受けても、温めるか電気をかけるだけでほとんど効果はなく、それよりも短時間でも寝たほうがよくなるので、結局通院しなかったのです。

 それにしても、あれだけの事故で、車は廃車、その後の仕事も不便で、いまだに車に乗るのが恐いというのに、あんまりではありませんか・・・。

 T海上の担当者に電話をしたら、他にかかった費用などは充分出したとの主張。他の経費といっても、事故の帰りのJR代、事故のためにキャンセルした仕事の遺失利益、壊れた眼鏡代など、事故さえなければ要らなかった費用ばかり。それプラス「慰謝料8400円」。

 「これではまったく話になりません」と言ったら、「じゃぁ、いくらだったらいいんですか?」と逆ギレされるような始末。「お金の問題ではないでしょう。あれだけの目に遭わせておいて、いまだに車に乗るのも恐い。それでこの額ではおかしいとは思いませんか?」と言うと、そういうものは主観の問題で、測る尺度がないからというような言い分。もう開いた口がふさがりません。

 「とりあえず、初回のご提示させてさせていただきましたわけで・・・」と言い訳をするので、「ぜんぜん話になりません。やり直してください」と電話を切りました。損保会社の常識は世間の非常識だと、改めて思いました。

 今のボクの頭の中は、引っ越し、家の改修、職員人事・・・などでいっぱい。事故の示談交渉の占める割合は1〜2%ぐらい。
 「保険会社は次に何と言ってくるのだろう」という、担当者の出し渋り策見たさの妙な好奇心もボクにはあるので、多少立腹気味ではあるものの、成り行きをちょっと‘楽しんでいる’かも知れません。まだしばらくこの問題は続きそうです。

〜 気持ちのいい冬の日でした 〜
2007年12月26日(水)  No.1629

古紙の山
 先日、本を回収して貰った古書業者から、結果についてのメールが来ました。

 「本 12冊 260円  お値段がつかなかった本 39冊」

 51冊も送ってこの値段。予想していたこととはいえ、あまりにも安いなぁ。「オークションで売って}と預かった本だったのに・・・。


 先日から整理していた古い本や雑誌などを取りまとめたら、軽トラック1台分ほどにもなりました。

 明日の地域婦人会の古紙回収に出すつもりでしたが、そのためには明朝に総門まで運ばなければなりません。ネコ車(手押し一輪車)で10往復以上。朝早くにそれはとても無理です。

 タウンページで古紙回収業者を探して、取りに来てくれるように電話をしました。

 「古紙回収をお願いしたいのですが」「内容はなんですか?」「雑誌とかです」「どれくらいありますか」「軽トラ1杯分ぐらいです」「無料ということでいいですか?」「はい」「では、午後から伺います」ということで、自坊の門の前まで運びました。それでも30メートルほどを10数往復。くたびれたぁ〜。

 「無料」ということでしたが、ポケットティシューとカット絆をたくさんくれました。


 午後は仏間の掃除と仏器磨き。今日はよく働きました。これで掃除はほぼ終了・・・自室の掃除はヤーメタ!

 年賀状は・・・まぁ、いいか!

〜 古紙の山 〜
2007年12月25日(火)  No.1628

自坊すす払い
 久しぶりに朝の散歩をしたら、黒谷の山門の向こうに虹がはっきりと見えました。写真を撮りながら墓地のほうへ向かうと、今度は虹の反対側がくっきりと見えました。

 位置からして、「これだったら、ボクの部屋からは全景が見えるに違いない!」と急いで帰り、自室の窓から外を見ると、まだ虹がちゃんと架かっていました。

 虹が全部見えるなんて、滅多にないこと。初めてかも知れません。写真1枚には収まりきらないので、2枚撮って繋ぎ、改めて虹を観賞しました。

 素晴らしい虹を見て、心も浄化されたかのよう。いつもこういう気持ちでいたい、いられるようにしようと、思いました。


 今日は自坊のすす払い。ブロアで吹くと、柱に貼ってあった護符など、いろんなものが飛んで散らばってしまいました。後の整理はお任せしようっと!

 外に出て大掃除。門の屋根に積もった落ち葉を箒で掃き落としたり、樋の詰まりを直したりしつつ、自坊の建物の回りをザッと大掃除しました。

 掃除って面倒ですが、やり終えた後の達成感は何とも言えませんね。きれいサッパリ大満足。

 今日こそ年賀状と思っていましたが、夕食後、また居眠りをしてしまい、ほとんど進みませんでした。

 まぁ、いいや。

〜 朝の虹 〜
2007年12月24日(月)  No.1627

世は連休2日目
 高校駅伝の間隙をぬって、檀家回り。京都にもロードレースの季節がやってきたことを実感しました。


 前庭に植えていた紫陽花や山吹を植え替えなければいけないことになり、昨日の雨で少し泥濘む中を作業しました。

 今年植え付けたばかりの紫陽花を、また植え替えなければいけないのは何ともかわいそうですが・・・。白い根がいっぱい出ていたので、「これなら来年の夏は大丈夫だなぁ」と安心しました。


 就退任に伴う書類や挨拶状など、前倒しして進めなければいけない事務的な処理が結構あって、自分の年賀状に集中する気になれません。

 吉祥院住職の退任挨拶の文章で、現住職が大学を卒業した年に住職に就き、以来56年間勤めてきたことを知りました。ボクの年齢以上の長きにわたって、住職をしているわけです。ボクが住職になったとしても、せいぜい20年か30年。とてもかないません。ひぇ〜。

 今まで頼んでいた近所の印刷屋さんが店を畳んだと聞き、これからはどこに印刷を頼んだらいいのやら・・・。

 まったく暮れや正月という気分のしない連休2日目でした。

〜 朝方の、百日紅越しの月 〜
2007年12月23日(日)  No.1626

PC返品
 来年からの仕事に備えて、ネット通販でノートPCを購入したところ、箱に開封痕、PC本体には引っ掻き傷、WINDOWSには強制終了した痕跡がありました。「新品」として購入したので、即刻販売店に返品しました。

 最初は「原因につきまして現状では全く見当がつきません」という返事でしたが、送り返したPCを見た販売店から、「ご申告いただきました商品状態が確認できましたので、これよりご返金での対応とさせていただきたく存じます」と連絡がありました。

 どこをどう流通してきたPCだったのでしょう。おそらく展示品などだったのでしょう。それを告知せずに販売した店は確信犯に違いありません。

 今までに、人に頼まれたものを含めて、ネット通販で20台以上のパソコンを買いましたし、周辺機器などを入れたらその数は相当数になりますが、こういうケースは初めてでした。

 送り返したPCは、今度は「新古品。キズあり」などと表示されて、またどこかで流通するのでしょう。

 販売店には同型の手持ちがなかったので返金対応となりましたが、同じ製品をもう一度買おうと、価格比較サイトで価格を調べて見たところ、‘キズ物’を買った時よりも1万円ほど高いものしかありませんでした。パソコンの値段って、結構乱高下が激しいものです。
 安い値段を知っているのにわざわざ高い買い物をするのは馬鹿らしく、値が下がってくるまではしばらく様子見です。


 檀家宅へのお参り、納骨法要、「今日の散歩道」の更新、夜は会議の忙しい日でした。
 今日は冬至。お墓から採ってきた柚子を入れたお風呂の香りは最高でした!
 
〜 冬枯れの枝越しの本堂と塔 〜
2007年12月22日(土)  No.1625

本堂すす払い
 今日は本堂の大掃除。‘若手’の僧侶8名と本堂の堂守5人で本堂や書院、歴代をまつるお堂などを徹底的に掃除しました。

 まずは竹竿やブロアで建物の上の方の埃を落とします。‘すす払い’とはいいますが、いまではほこりが主です。続いて障子の桟などのほこりをハタキで掃除し、床に落ちたゴミ・ほこりを外に掃き出したり、掃除機で吸ったりします。しばらくすると、また舞い上がっていたほこりが落ちてくるので、もう一度掃き出したり吸ったり。一段落したら、そこら中を拭き掃除です。
 本堂だけで3時間余かかりました。

 今日は穏やかな日で、雑巾掛けをしていても手が痛くなるほどではなく、足下から冷えてくることもありませんでした。

 午後からは書院など。本堂と比べれば、掃除は楽。3時前頃にすべてを終えて、コーヒーで「お疲れさま!」。

 それから、貫主交代に伴う事務打ち合わせをして、帰ってきたのは4時半過ぎでした。

 夜はアップルパイ作り。この前残しておいた煮リンゴを使うので、今日は焼くだけ。試しに生のリンゴに砂糖とシナモンを掛けて焼いてみましたが、あらかじめ焼いていなくてもリンゴは充分柔らかくなっていました。野性味のある味で、これもいいかも。

 こんなことしていられないんだけどなぁ・・・。年賀状、まだかかっていません。

〜 大掃除風景 〜
2007年12月21日(金)  No.1624

捨て上手
 最低気温はそれほど低くなかったものの、今朝は霜が降りていました。境内で霜を見るのは今年初めてでした。


 古い本や雑誌などの整理を始めました。捨てられずにため込んだものが山のよう。

 本は段ボールに詰めて、某中古書店が手配した宅配業者が取りに来てくれました。「きれいさ」が命で、茶色くなっているような本は引き取ってはくれません。どうせ二束三文ですが、お金の問題よりも、いきなり古紙回収に出すのは忍ぶに耐えません。

 「医療と仏教」について考える会を結成して、ボクが編集・発行した機関誌の残部が山とあります。一部は本として出版し、3〜4千部ほど売れたでしょうか。「いい本だった」と自賛しています。いまは自然消滅のような形になってしまっていますが、その時の人脈はいまも生きていて、ボクの大切な‘財産’となっています。

 一々見始めると時間ばかりかかるので、機械的に廃棄。来週予定されている地域の婦人会の古紙回収に出すことにしました。回収場所まで持っていくだけでもかなり大変そう。
 それにしても、本や冊子は重い。重い物を持つのは首に負担がかかるようで、ちょっと堪えてきたので、1時間ほどでやめました。これからは重たい物を持つ機会がいっぱいあるのに、先が思いやられます。

 新しく必要になる実印をネットで注文。大事な印鑑をネット通販で頼むのは、ちょっと抵抗がありましたが・・・。

 W転居が決まって約1週間。諦めがついてきて、「なるようになれ!」とドカンと構えられるようになってきました。

 年末の大掃除をしているのか、引っ越し準備をしているのか、よくわからなくなってきました。

〜 隣寺の車に降りた霜 〜
2007年12月20日(木)  No.1623

注文を聞いてくれない料理店
 落ち葉焚きで体中が煙り臭くなったので、シャワーを浴びてから、友人たちとの忘年会へ。

 今日はベトナム料理だとか。たまにはそれもいいなぁ。

 一番乗りでお店に入り、「先にお飲み物を」と言われたので、ボクはベトナムのウォッカを注文。キツイお酒でした。

 オススメの料理メニューの中から「スペアリブと冬瓜の煮込み」など注文したら、しばらくして店員さんが「スミマセン。冬瓜を切らしておりまして・・・」と言いに来ました。仕方ないので別の物を注文し、しばらくして追加の注文をしたら、また「スミマセン・・・」。

 「無いんだったら、オススメのメニューに入れるな!」とブウブウいいながら、結構美味しい料理をいただきました。

 お店は「これでやっていけるのかなぁ」と心配するほど、他にお客さんはなし。結局、ボクたちの他に2組だけでした。

 料理のおいしさ、メニューの豊富さなどから、もっとお客さんが来てもおかしくないお店だと思いましたが、メニューのうちで実際に出来るのはどれくらい? そういう姿勢がお客を少なくしているのかな?

 忘年会も、今夜で終わり。さぁ、迎春準備と引っ越し準備だぁー!

〜 明かりが綺麗だったベトナム料理店 〜
2007年12月19日(水)  No.1622

インドに行けない・・・
 インド禅定林の事務局会議が大津でありました。

 来年2月の「落慶1周年法要」やそれに向けてのツアー参加者の集まり具合などについて話し合いましたが、去年、たくさんの人が訪印してくださったばかりなので、今年は参加者の集まり具合が芳しくありません。

 斯く言うボクも、残念ながら不参加。

 来年の2月に真如堂貫主の交代があるかも知れないということが今秋頃にわかり、もしそうなったら行くことは出来ないと思っていましたが、その通りになってしまいました。

 今年行った時には禅定林大本堂も未完成。2層建ての塔のような建物の1層目しか出来てなく、コンクリート打ちっ放し、建物の中も足場の鉄骨が林立している状態でした。来年の2月には外観はほぼ完成して、天辺には相輪も立ち、その雄姿が遠くからでも望めるでしょう。見たかったなぁ・・・。

 先月、「Google Earth」の衛星写真を見ていて、春までは写っていなかった大本堂が、ちゃんと写っているのを見つけました。「20°48'12.49"N,79°38'38.61"E」、この場所に大本堂が建っています。
 まだ1層目が出来た状態の写真でしたが、それを見つけて、「ホントに建っているんだ・・・」と変に感心しました。


 久々に琵琶湖の間際まで近付きました。冬らしい空模様でしたが、湖の色はとても綺麗でした。

〜 大津西武裏の琵琶湖 〜
2007年12月18日(火)  No.1621

西川きよし流に、「小さなことからコツコツと」
 とりあえず、ボクの引っ越し先である母屋の整理に取りかかろうと始めましたが、久々にその詳細な状況を見て唖然。

 母屋は建てて40年ほどですが、相当傷んでいますし、住職たちの荷物も多く、特に母の茶道具やお花の花器などがいっぱい。おまけに、「捨てるのはもったいない」とため込んだ‘ゴミ’がい〜っぱいで、ボクから見るとほとんどゴミ屋敷状態。
 母屋に引っ越しても、どこで寝ればいいの?、どこで仕事ができるの? という感じでした。

 一つ一つ何年かかかって片付けるしかないのは明らか。とりあえず、ぼちぼちやり始めました。

 以前、敷地内にあった胡桃の木の実が、紙袋いっぱい出てきてビックリ。もちろん、虫食いだらけ。包んであるビニール袋が劣化して中身がこぼれるものや、住職が道で拾ってきた針金とか、どうすりゃいいの、わらしべ長者じゃあるまいし・・・。

 先の見えない作業ですが、想像して憂鬱になっているより、一つ一つやっていく方が精神衛生上もいいので、これからは毎日暇を見つけては整理整頓に勤しむことになりそうです。

〜 落ちた銀杏も色褪せて。夕方の日射しの中で 〜
2007年12月17日(月)  No.1620

引っ越し鬱になりそう・・・
 夕食を食べながら、住職たちと今後のことについて協議をしました。

 住職が本坊に引っ越しをすること、ボクがその代わりに吉祥院の母屋へ引っ越しをすること、様々な手続きの進め方・・・ 膨大な作業に、たちまち皆気が重たくなりました。

 住職が引っ越すといっても、すべての荷物を持って行けるわけでもないので、多くはこちらに残したまま。そこへボクが引っ越すわけですが、荷物を置く場所さえ限られています。

 自坊の母屋も、「あそこは床が抜けかけているから、直さんとあかん」とか言い出されても、直してから引っ越すわけにもいきません。

 仕事にパソコンは不可欠なのですが、母屋にはネット環境もないので、LANケーブルを50メートルぐらい引かなければなりません。普通、そんなことは電気屋さんに頼むのでしょうが、簡単な作業なので馬鹿らしく、かといって自分でやると時間もかかります。
 本坊に住むためには、電化製品や家具などもある程度買わなければなりません。何を買わなければいけないか、それもこれから考えていかなければいけません。

 母親の茶道や華道のお稽古はどうするのか、自坊の檀信徒へのお知らせはどうするか、細かいことですが、さくらはどこで寝起きさせるのか・・・本当にたくさんのことを考え、片付けていかなければいけません。

 そんなことばかり考えていても気が重たくなるので、入院中の作業所のパソコンのハードディスクを交換する作業をしました。機械は何を考える必要もなく動いてくれるので、ストレスがなくていいですねぇ。

 引っ越しも機械的に進んでいくといいのですが。

〜 満開の「十月桜」 〜
2007年12月16日(日)  No.1619

リセットを要す
 法事2座に来客、お墓の打ち合わせと昼過ぎまではバタバタと過ぎていきました。

 昼食を食べて、少し昼寝。寒くなってきてから、首の調子がイマイチなのです。

 年賀状にかかる気にならないので、お寺の護持会の事務仕事を淡々としました。

 お正月の墓参の時に、護持会の会費を持ってこられる方が多いのですが、来年からは年会費を上げさせていただくので、台帳を整理しておかなければなりません。90年以来、コンピュータを使って会費管理をしてきましたが、これがなかったらどれだけ大変だったろうと思います。

 夜はバカボンの忘年会。気が置けない仲間たちとリラックスして談笑。サッと切り上げて9時過ぎには帰りました。

 昨日の会議で決まったことをつらつら考えるに、本当にいろいろ大変。その大変さに圧倒されて、まだ一つ一つ実行に移そうという意気が湧いてきません。一度、頭の中をリセットして、優先順位を付けて実行していかないといけません。

〜 朝日を受けるもみじの種とわずかに残った紅い葉 〜
2007年12月15日(土)  No.1618

恒例の年行事
 夕方から、年に一度の真如堂の定例会議「年行事」が塔頭の寺で開かれました。

 議題は、真如堂一山の会計報告と、退任の意向を示されている現貫主(真如堂のトップ)の後任の選出。

 会計報告は電卓の計算がうまく出来ないなどのハプニングがありましたが、すんなり了承。
 後任貫主については、一臈(長老)職にある吉祥院の住職が繰り上がる形で、来年2月1日に就任することになりました。

 貫主交代に伴う様々な手続きを早急に進めると共に、住職夫妻は1月中に本坊に転居することになります。

 会議を終えて、仕出し料理で懇親会。忌憚のない意見もいろいろ出て来ました。

 これからはいろいろ大変になってきます。ホント、考えただけでも大変・・・・・。

〜 ぶら下がる栴檀葉の菩提樹の種 〜
2007年12月14日(金)  No.1617

雨のち晴れ
 雨の朝。今日は落ち葉掃除を免れて、ホッと一息。9時前には雨も上がり、バイクで月参りに行くことができました。何と理想的な雨の降り方!?

 明日は忙しいので、「今日の散歩道」の更新を繰り上げ実施しました。

 雨が上がったら落ち葉掃除をしなければいけないのですが、更新優先で、落ち葉掃除はエスケープ!

 人のほとんどいない境内は、心から落ち着きます。赤や黄の紅葉や敷き落ち葉も楽しめ、落ち葉を踏みしめて歩く感触も愉快。今の時期の境内が大好きです。

 まだ写真を撮りに来る人も時おりおられますが、来週になればもっと静かになり、更新の写真を撮るにも、じっくり腰を据えて取り組めそうです。

 9時過ぎまでかかって更新作業は終了。今年の更新もあと2回を残すだけになりました。

 今年中にしなければいけないことをリストアップしておかなきゃ。障子の張り替えはやーめた。

〜 紅葉マークの車 〜
2007年12月13日(木)  No.1616

示談交渉
 事故の示談交渉。3ヶ月も経っているのに、物損担当者と会って話をするのはのやっと3回目。1回目の担当者は信用ならない人だったので交代して貰い、今の担当者と会うのは2回目。人身担当とはまだ会ったこともありません。

 別に難しい条件を付けているわけでもないのですが、とにかく損保会社からの連絡が月に1度程度しかなく、ボクも急かさないので、いまだにこんなペースです。

 事故の現場検証に行った費用を前回会ったときに請求しておいたのですが、担当者は上司と交渉してやっとOKを取ってきたと、ちょっと自慢げ。

 「事故のためにかかっている費用なんですから、払って貰って当たり前ではないですか?」と言うのですが、「それは運転をしていた人の義務で、本来は支払えない費用なのです」、損保会社の‘常識’を述べたまわります。損保会社の‘常識’は世間の‘非常識’?

 全損した車の費用や交通費などのトータルを計算するということで、話はお仕舞い。ほとんど進展なし。いったいいつ終わることやら。

 「ところで、こんな時に申し訳ないのですが・・・相談できる人がいないので・・・」と仏事相談。無住寺となった田舎のお寺にあるお墓の守り方や仏壇の買い換えの相談。その方がよほど長かったような・・・。

 知人にそのことをメールしたら、「それは相手の策略ですよ。保険屋ペースにハマっては負けちゃうよ」とのアドバイス。なーるほど、そういう考え方もあるのかと感心しましたが、相談されて応えないわけにもいかず・・・。

 こんなペースでは、示談成立は越年確実。まぁ、急いでないからいいのですが。

 車の運転はやっぱりいまだに恐く、出来れば乗りたくありません。お金を貰って消えるわけでもなし・・・。


 落ち葉のじゅうたんが綺麗です。

 カメラマンを制止するために張っておいたロープを、今日取り外しました。ここで寝ようと、走り回ろうとご随意に! こういう紅葉もオススメ! 独り占めできますよ!

〜 赤や黄の落ち葉の絨毯 〜
2007年12月12日(水)  No.1615

熱々のアップルパイ、完成!
 アップルパイのリベンジ! 今日こそ、美味しいアップルパイを作るぞぉ!

 林檎は林檎から出た水分だけで煮て、決して煮過ぎないこと。今日は林檎自体がしっかりしていたこともあって、堅めに仕上がりました。

 近くのスーパーは、今日が冷凍食品の半額日。通常520円ぐらいのパイ生地が半額で買えました。ラッキー!

 冷ました煮林檎片をパイ生地に乗せて、上からパイ生地を被せ、簡単なデコレーションを施して、卵の黄身を塗って、下準備OK! 200度のオーブンで20分間焼いて完成!

 少し置いて生地と林檎をなじませた方が美味しいかと思いましたが、甘酸っぱい匂いに誘われて食べてしまいました。

 熱々のアップルパイは美味しい! ほくほくしながら食べました。

 でも、林檎の甘みが足りません。煮ていた時よりも甘さが減った感じ。きっとパイ生地の塩気などと相殺してしまうのでしょう。次は甘すぎるほど砂糖を入れた方がいいかも知れません。あまり煮なかったつもりですが、林檎が柔らかすぎます。オーブンで焼くから、柔らかくなってしまうのでしょう。次は生煮えぐらいにしておいたほうがいいかも知れません。

 今日も反省点はいろいろ見つかりましたが、一応、アップルパイの体はなしたので、まぁまぁ及第! 忘れないうちに、もう一度復習を兼ねて作らないと・・・。でも、昨日失敗して林檎ジャムにしたのが山ほどありますし、今日煮たのもまだ半分残っています。まずはこれを食べてしまわないと・・・。

 毎日こんなことしていていいのかなぁ・・・。

〜 熱々のアップルパイ 〜
2007年12月11日(火)  No.1614

夜更けに林檎を煮る
 お供えのお下がりの林檎がたくさんあり、頑張って食べても追いつかずにだんだん悪くなっていくので、アップルパイを作ることにしました。

 思いついたのが夜10時頃。林檎4つの皮を剥いて、適当にスライスして、鍋で煮ました。

 林檎を煮るのは前にも経験がありますが、どうやってどういう結果になったかほとんど覚えていません。普通、そういう場合はちゃんと下調べをしてから取りかかるのでしょうが、ボクは結構行き当たりばったり。ケーキ作りが得意な方に若干聞いただけで、いきなり取りかかりました。

 味付けも目分量。砂糖は適当。蜂蜜も入れました。ブランデーも入れた方がいいかと思って、床下収納庫から取りだして入れました。レモンも丸1個。

 煮始めてすぐに水が多すぎたことに気が付きました。誘い水程度にして、林檎から出た水分で煮詰めればよかった・・・。古くなってボケてきたような林檎は、少し煮ただけで形がなくなってしまいました。ジャムにすればよかったかも・・・。

 でも、すご〜くいい香りがしています。味見をしてみたら、かなり美味!

 しかし、水分を飛ばすために煮すぎてしまい、歯ごたえがなくなってしまいました。これ以上完全に煮くずれる思い、一晩置くことにしました。翌朝、少し置いて水を切れば、少し歯ごたえも出てくるかも知れません。

 明日は冷凍のパイ生地とシナモンを買ってきて、いよいよパイ作り!

 以前、たくさんあった干し芋を煮込んでパイを作りましたが、これは固くてダメでした。今度は柔らかすぎてダメかも・・・。

 柿もいっぱいなっているのですが・・・柿なますにでもしようかなぁ・・・。年末の忙しいときに、わざわざ用事を増やさなくてもいいのですが。

〜 煮始めの林檎 〜
2007年12月10日(月)  No.1613

落ち葉が舞い上がる
 今日も晴れたり時雨れたり。京都の冬らしいお天気でした。

 風に吹かれたもみじの葉が空に舞い上がったり、銀杏の葉がバラバラと落ちてきたり。朝一番に掃除した道も、あっという間にまた落ち葉だらけになってしまいました。

 訪ねてくださった方と縁側に座って、落ち葉の舞い散る様子や、小鳥が枝から枝へ飛び回ったり、集団で蹲の水を飲みに来たりするのを、「あれは、セグロセキレイ? ヤマガラ? それはメジロだ!」などと言いながら、喜々として眺めました。

 一人でいるとつい何かしてしまって、こういう時間を持つことはできませんから、有り難いことです。

 今日は法要もナシ。人とお会いした他は、ずっと経木塔婆書き。朝の落ち葉掃除以外、自坊の門の外へ出ませんでした。その甲斐あって、塔婆書きの作業も目処が付いてきました。

 残すところは年賀状。まだまだ日があるようですが、これから年末にかけてはずっと予定が詰まっているので、出来るときにしておかないと間に合いません。でも、今日はこれぐらいでやーめた。年賀状もまだ買っていませんし。

 明日の落ち葉掃除が大変そう。でも、1年中落ち葉があってもいいぐらい、落ち葉掃除はまったく苦にはなりません。

〜 掃除してもすぐにこんな状態 〜
2007年12月9日(日)  No.1612

落ち葉処理
 落ち葉掃除をしている時に、紅葉見物をしている人から受ける質問が変わってきました。

 以前は道を聞かれたり、シャッターを押してと頼まれることが多かったのですが、今日はみな一様に「盛りはいつごろでしたか?」。「10日ほど前です」と応えましたが、さらに詳しく聞いてくる人には境内の場所によって紅葉の時期が違うと、それぞれの場所のピークを教えてあげました。

 誰の目にも明らかに盛りは過ぎている紅葉。往時のような豪華さはありませんが、控えめで饒舌でないところが好きです。

 落ち葉掃除も落ちている葉を集めるよりは、いっぱいたまった葉を処分することに時間が掛かるようになりました。
 1割は燃やして、9割は人目に付きにくいところに捨てていますが、落ち葉はそのままでは意外なほど朽ちず、去年捨てた落ち葉がまだ残っています。

 職員や塔頭の住職と顔を合わせた時に話すことも、落ち葉の処理方法。名案はなく、また来年の課題ということで終わっていきます。

 落ち葉掃除もあと1週間がピーク。さぁ、もう一頑張りだぁ!

 来シーズンは、「落ち葉バスターズ」のボランティアでも募集して、皆さんに落ち葉と戯れて貰うのもいいかも・・・。

〜 頂戴した「鷹峯葱」 〜
2007年12月8日(土)  No.1611

洋服のランク
 「練炭を貰ったから使ってください」と持ってきてくれた作業所の職員に、「セーターが裏向けと違うの?」と言われました。
 見てみましたが、縫い目が表に出ているわけでもありません。「そんなことないよ。ちゃんと表やん」と言うと、「後ろ前になってるんとちゃう?」と背中のタグを確認され、「やっぱりそうやん」と笑われました。指で確認してみると、仰せの通り後ろ前。家の中で着ているのだから、支障はありませんが。

 最近、格好をかまわなすぎると自分でも思います。

 ボクの洋服のグレードには、作業着の「下」「上」、普段着の「下」「中」「上」、スーツの別があります。

 作業着の「下」とはチャックが壊れていたり、破れていたりして、人前には出られないもの。「上」とはちょっと小マシで、人前の作業に耐えられるもの。

 普段着の「下」は、やはりそのままでは人前には出られないもの。「中」は人が訪ねてきた時でも、そのままで大丈夫なもの。「上」とは外出着。その上の外出着はスーツになってしまいます。

 今日着ていたのは普段着の「下」。セーターはいただきもののPoloですが、さくらにかじられて、背中に穴が開いています。ズボンはシミだらけで、作業着の「上」へのランク落ち寸前。なおかつセーターを後ろ前に着ていたのでは、ちょっと小恥ずかしい・・・。

 家にいるときはほとんどいつもそんな格好。せめて、普段着の「下」「中」「上」をもう少しずつグレードアップしないと・・・。


 作業所からは、先日来、キャンプ用の「ビンチョウ」炭が50箱ほど、そして今日は練炭が150個ほど届き、昔風の燃料屋を開けるほどになりました。こんなにも使い切れませんので、お近くの方で貰ってくださる方はおられませんでしょうか?

 作業着の「上」で運ばせていただきます。

〜 時雨れだしそうな空と紅葉 〜
2007年12月7日(金)  No.1610

蕪蕎麦
 今年一番の冷え込み。さすがにさくらも寒いのか、布団の中に入ってくる時間が長くなりました。

 布団に入ってきて、ボクの左脇あたりに顔を埋めたり、腕に頭をのせて、ボクの体にピッタリと身を寄せて熟睡します。時々、いびきのような音が聞こえることさえあります。

 さくらは熟睡できても、眠れないのはボク。猫の頭といえども重たく、腕がしびれてきたりしますし、寝返りを打つにも気をつかいます。さくらは暑くなると布団から出て行き、寒くなるとまたボクの頭を舐めて「入れて欲しい」とせがみます。そういうことが、夕べも3〜4回。

 かわいいのですが、安眠妨害です。


 午前中の外回りを終えて、午後の目的地に移動する合間に、蕎麦を食べました。経路上にどういう店があるかはあらかじめ調べておいたので、迷わず一軒の小さな蕎麦屋に到着。

 入り口のメニューを見て、ずいぶん高いとは思いましたが、せっかく前まで来たので入ってみることに。中は落ち着いた風情でした。

 窓に向かったカウンター席に案内され、差し出されたメニューに、季節限定の蕎麦として、平茸の蕎麦と蕪の蕎麦があったので、後者をお願いしました。

 しばらく待って出てきたのは、萩焼き調の上品な鉢。中には蕪をすり下ろしてとろみを付けた汁が張ってあり、細切りした柚がのっていました。その下にうっすらと蕎麦が見えていました。

 汁は蕪と葛の味が引き立つ繊細な薄味。出汁の味や塩味さえ、それほど感じられませんでした。もう少し出汁の味や塩味が欲しいところですが、そうすれば、蕪や葛の味が霞んでしまうでしょう。汁の下の蕎麦は白くて柔らかめでした。

 テーブル席とカウンターを合わせても10席ほどの、建て売り住居を改造したような小さな店。他の客が帰った後は、店主がボクの質問に応えて、器のことなどをいろいろ説明してくださいました。

 量としたらすごく少ないのですが、お腹は満足。デザートに黒豆大福が付いてきました。これも美味しかったです。

 蕎麦に対しても、客に対しても、丁寧な対応に好感の持てるお店でした。ちょっと高いけど。

〜 蕪蕎麦 〜
2007年12月6日(木)  No.1609

疲れてるんだなぁ・・・
 先日来、パソコンの調子があまりよくなかったので、修復しようといろいろと試行錯誤した末に、今朝、パソコンの大切なプログラムであるBIOSをアップデートすることにしました。

 BIOSをアップデートは、失敗すると大変なことになる作業。でも、今までに何度も経験していたので、それほど大ごとに考えていませんでした。でも、その油断が大変な結果を招きました。

 作業は順調に進んでいたので、BIOSが更新されている途中でトイレに行き、戻ってみると、パソコンは再起動後の停止状態。あまり深く考えずに電源を落としてしまったのがいけませんでした。

 もう一度電源を入れましたがエラー表示。いくらやってもダメ。マザーボードを換装しなければ直らないかも・・・。エライことをしてしまいました。

 午後は完全に沈んでいました。何かをしていても、どういう方法でパソコンを直そうかということが頭から離れません。直すにしても、時間とお金がかかります。それでうまくいくという自信はありません。

 「年末の忙しい時に、なんて馬鹿なことをしてしまったんだろう・・・」と立ち直れませんでした。


 夕方、出先から車で帰ってきたら、ガレージ付近には紅葉を見ている人がたくさんおられました。

 前にも後ろにも人がウロウロ。そっちに気を取られて、いつもと違う角度でガレージに入ってしまったらしく・・・「ガリガリガリ」という大きな音が! たくさんの目がこちらに向けられましたが、格好悪いので何食わぬ顔でもうガレージ一度に入れ直し、ちょっと間をおいて車を降りました。

 後ろに回ってみると、後部のバンパーの下にかなり大きな傷が付いていました。「吉祥院」の石碑にぶつけてしまったのです。石碑の礎石にも車の塗料がついていました。言葉がありませんでした。


 忘年会に行っても、どうしてもパソコンと車のことが頭をよぎってしまいます。忘年会は1次会で失礼し、自坊へ帰るタクシーを降りようとしてた、運転手さんが「この車は四つ葉のクローバーでして」と乗車記念カードをくれました。

 この会社の車はいつも無線で呼んだりしてよく乗っていますが、四つ葉に当たるのは初めて! こんな日はこういう些細なことでもうれしい!


 帰って、メインのパソコンが使えるようになるまでには少なくとも数日はかかると思ったので、とりあえず古いパソコンを使えるようにして、メールやホームページのメンテナンスが出来るようにしました。

 ネット検索をして、こういう場合の修復の方法を調べ、いろいろ試してみましたが、どれもうまくいきません。「マザーボードの交換か・・・」と値段を調べてみたり、また思いついた修復方法を検索していたら、一つの方法に行き当たりました。

 CMOSと呼ばれる各種重要部品の設定値を保存している部品の内容を消してしまうこと。「よし、やってみよう!」と、原始的な方法として、マザーボードに付いているボタン電池を外しました。

 電池を外してCMOSの内容が消えるまでには1時間ほどかかりますが、「疲れがたまっているから、こういうことになるんだろうなぁ。今夜はもうやめよう。こんな時に無理してやると、余計にひどくなるし」と、明日に薄い期待を込めて寝ました。


【翌日談】

 6日、起き抜けに昨日外したボタン電池をはめ、恐る恐るパソコンのスイッチを入れてみると、最初はWINDOWSの起動方法の選択画面。ここまでは昨日も一緒。期待せずに[Enter]キーを押したら、おーーーー、WINDOWSのロゴが! デスクトップの画面が! 大成功! これは四つ葉のクローバーの‘御利益’か!?

 かくして、パソコンは修復なりました。ほんまにやれやれでした。疲れた・・・。

〜 乗車記念カードの御利益か! 〜
2007年12月5日(水)  No.1608

久しぶりのクロ妻
 今朝も大量の落ち葉。途中でブロアのガソリンを補給して、2時間近く掃除をしました。

 境内を1周掃除して回って元へ戻ると、また落ち葉だらけ。今の時期はそんなものです。

 掃除と外回りを終えて、あとはずっと年始用の塔婆書き。だんだん体を動かしたくなってきたので、夕方から、また落ち葉を一吹き1時間。手のマメがだんだん固くなってきました。


 今日は、クロが奥さん?を連れてきました。奥さんが来るのは数ヶ月ぶり。この夫妻?は、墓地の一角で子育てをしていて、クロか奥さんのどちらかが、必ず子供と一緒にいました。猫も家族で過ごすのでしょうか?

 これからまた、猫の繁殖期とか。ご飯を食べて精を付けて、また野良猫が増えると困るなぁ・・・。

〜 クロ夫妻? 〜
2007年12月4日(火)  No.1607

寝過ぎ
 朝、起きると雨。「やったぁー! 今日は落ち葉掃除をしなくてもいい!」と、大喜び。落ち葉掃除は嫌いではありませんが、掃除にかかる1時間余の時間が空くのが嬉しいのです。

 今日はお寺の仕事もこれといってないので、朝のルーチンが一段落してから朝寝でもしうかと思いましたが、やはり寝られません。
 散らかしっぱなしの部屋の掃除をして、机の上を片付け、年始の墓参用の経木塔婆を書き始めることにしました。年賀状も考えなければいけません。


 昼食を食べ終わった頃、9月の事故の相手の若い女性2人が、突然謝罪のために訪ねて来られました。お二人に会うのはこれが2度目。といっても、事故の時は言葉を交わしたわけでもなく、話をするのは初めてでした。

 運転されていた21歳の女性は、気が付いたら病院のベッドの上だったそうで、事故の前に寄ったコンビニ以降の記憶がないのだそうです。脳が受けたダメージによって、いまも視覚に影響が残っているそうで、今後も完治するかどうかはわからないのだとか。

 助手席に乗っていた20歳の女性は、警察から聞いていた通り、すべてを覚えておられました。彼女は腰骨を骨折しましたが、今では完治し、長時間立っていたりすると違和感がある程度だとか。

 運転していた女性が、また車を買って運転されているというのには驚きました。何も記憶がないから、怖くないのかも知れません。ボクはいまだに怖いのに・・・。

 事故のことが載っている新聞記事のことを知らないというので、コピーして差し上げたら、「わぁー、名前が載ってる!」と何だか嬉しそうに驚いておられました。

 「若いからか、コワイものなしだなぁ」と感じましたが、望みもしない痛い思いをお互いにしたわけですから、今度の事故が教訓になってくれればと願います。


 いろいろしているうちに、3時頃。こういう時間があるように思える日って、案外何もまとまった成果が上がりにくいものです。

 晴れてきたので、参道を‘一吹き’1時間。濡れ落ち葉は滑って危ないのです。早朝と違い、何組もの観光客にシャッターを押して欲しいと頼まれたり、道を聞かれました。
 かなりの量の落ち葉なので、明日の朝の掃除は大変です。


 夕食後に30分寝るつもりが、寝ては起き、寝ては起きで、結局、4時間近く寝てしまいました。そのままお風呂に入って、本格的に寝ました。やっぱり、ここしばらくの疲れが出てきているのでしょう。そんな時は寝るのが一番。

 眠れなくて悩んでいる人も多いのに、どうしてこんなに眠れるのでしょう。

〜 蹲に落ちた錦木の葉 〜
2007年12月3日(月)  No.1606

落ち葉掃除は迷走タイム
 今朝は落ち葉掃除に1時間半掛かりました。これから2週間ほどは、落ち葉と戯れる日が続きます。

 今までならどんどん焼却処分していたのですが、そういうわけにもいかなくなり、ほとんどは邪魔にならないところに積んで、腐るのを待つしかなくなりました。でも、落ち葉はなかなか腐らず、一夏越さないとかさが低くなりません。職員も、「もう捨てるところがありません」と早々に悲鳴をあげています。

 永観堂は業者に焼却処理を依頼していて、落ち葉の時期は4トントラックで月に7〜8回、搬出するそうです。その費用は運送費だけで年に数十万円。真如堂にとっては大きい額です。

 3連休を避けて法事をされる方が、昨日・今日は多く、今日も3座。3組とも、なかなか車が境内に入ってこられず、難儀されていました。本当に何とかしなければいけません。

 この時期は中途半端に観光車両を受け入れるよりも、法事や墓参などの車以外の駐車はお断りして、「真如堂には観光車両は駐車できません」とあちこちに看板を立てるなど告知したらどうでしょう? こうまでも日常に支障が出てきては困りますし、渋滞や騒音、排気ガスで近隣の方にもご迷惑をおかけするので、真如堂に近付く車の総量を減らす必要があるかと思います。

 車の間を歩いておられる方々を見ると、危なくてしかたがありません。いつか人身事故が起きるのではないかと危惧します。

 静かに紅葉を楽しんでいただくには、三脚の使用を禁止し、車の乗り入れを規制することが必須かも知れません。

 いろいろと考えを巡らすことのできる落ち葉掃除も、また楽しいものです。

〜 ほとんどの葉が落ちた水琴窟のもみじ 〜
2007年12月2日(日)  No.1605

紅葉期の憂鬱
 朝、カフェの準備をしなくてもよくなり、ルーチンが一つ減りました。代わりに、落ち葉が少し増えてきて、掃除に時間が掛かるようになってきました。

 今日は午前中に法事3座、午後は「メダカの学校」、夜は食事会と、休んでいる暇がありませんでした。

 「1日ゆっくり寝ていたいなぁ」と思いますが、そういう性格でなし。時間が出来たら新しい仕事を探してしまうようなタイプで、今も頭の中には「あれがしたい、これをしよう」というアイデアがいっぱいあります。よほど具合が悪くならないと、ゴロゴロ寝て過ごすことは出来ないでしょうね。


 紅葉の人出も、おそらく今日・明日が最後。境内はすごい人でしたが、先週の3連休からみたらまだ序の口。

 午後、「メダカ」の講師の車が境内に入れないだろうと思って表に出たら、案の定、境内に入る車が長蛇の列をなし、その中に講師の車もありました。

 この時期だけ派遣をお願いしているシルバー人材センターの人たちはお手上げ状態で、状況を積極的に改善しようという姿勢もなく、法事など所用があって来る人たちの車も観光車両も同じ扱いで、所用がある人たちは車中でイライラ。

 前の車が動かない限り二進も三進もいかないので、ボクも僧衣姿で交通整理をして、とりあえず講師の方を招き入れました。

 日常の寺の行事や活動にも支障を来すこの時期。何とか改善する方策を考えないと、寺は荒れる一方。
 「拝観料を取られたらいかがですか?」といろいろな人が言ってくださいます。紅葉期だけでもそうすれば管理もしやすくなりますし、荒れた部分を補修する費えも入ってくるでしょう。

 でも、当面は「そうしよう」ということにならないのが、真如堂のよさ?かも知れません。

〜 朝日の当たる紅葉 〜
2007年12月1日(土)  No.1604

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