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2006年3月の日記

ひぇ〜
 時々雪の舞う寒い日でした。

 「今日の散歩道」の更新のために、写真を撮りに境内出て、お日様が差してくるのをじっと待っていました。待ち時間9、撮影時間1ぐらいで、ぜんぜん写真が撮れません。青空は出ているのに日が差してこない、時々時雨れる。またもや更新に時間がかかりました。


 「ボランティアお疲れさま」というメールや電話をいただきました。有り難うございます。

 まだ、辞めたという実感も湧きませんし、皆さんから言っていただくほどのことをしてきたつもりもありませんので、何となくコソバ〜イ感じです。

〜 更新掲載漏れの日向水木の花 〜
2006年3月31日(金)  No.957

ボランティア最後の日の大騒動
 朝からボランティア。今日は活動にとって重要な役目を果たす機器の切り換え作業をする日。これがうまくいかないと活動が止まってしまうネックとなる切り換え。昨夜から、「うまくいくかなぁ・・・」と緊張していました。

 数日前にあらかじめ設定しておいた機器に切り換えました。さて、どうかなぁ・・・。
 しばらくしたら、機器がうまく働いていないという警告音が鳴り出しました。「えらいこっちゃ・・・どこが悪いのやろ・・・」
 中古の機械を使っているので、それが悪いのではないかなどと、いろいろ試した挙げ句、訳のわからないうちに何とか修正されて、小1時間で活動再開にこぎ着けました。
 でも、その後、予想外の細かい不具合がいくつか発生し、その修正にかなり時間を要し、いくつかは原因もわかりません。

 窓は風切音をたてて揺れ、時おり雪もちらついています。「ん〜、きっと風のせいでしょう。今日はどうしようもないから、ここまでにさせていただきますと」と、今日の解決を諦め、不具合の引き継ぎをしました。

 何とも慌ただしい、ボランティア最後の日でした。後のことが心配ですが、私の役目はここまでとさせていただきます。

 もう3時過ぎ。ご飯を食べる暇もありませんでした。

 帰り道、お干菓子「松露」を買いに二条に行き、何気なく走っていたら、学生の頃行ったことのあるラーメン屋さんの看板が目に飛び込んできました。空腹が目を敏感にさせてくれたのでしょう。

 車を止めて店に入ろうとしたら、「営業時間 10:30〜4:00」という張り紙がガラスの引き戸に張ってありました。時計を見ると、4時過ぎ。「あ〜」と体の力が抜けるような思いをしたその時、中からお店の人が出てきて、「あっ、どうぞ。いいですよ」と言ってくれました。

 トイレに行きたくて我慢している時に、トイレに辿り着いたと思った瞬間、気が弛んで、“アブナイ”ことがありますが、そんな感じ。・・・・・ぜんぜん違うけど。
 あの時、「閉店です」と言われていたら、ボクの空腹は行き場を失っていたでしょう。

 もちろん、いただいた白味噌ラーメンは絶品でした。

〜 野菜とチャーシューたっぷりの老舗ラーメン 〜
2006年3月30日(木)  No.956

小散歩の大発見
 夕方から出かける用事があり、少し時間に余裕があるので、河原町まで歩くことにしました。

 普段は車やバイクに乗っているために、見落としていることが、歩くことで発見できるに違いない。特に今はいろいろな“春”と出会うことが出来ると直感的に感じたからです。

 自坊を出てすぐ、黒谷の墓地を抜けて行こうとした時、向こうに見える京都の市街地の屋根やガラス、照葉樹、あっ、そして手前の墓石などが、夕陽の斜光に照らされてキラキラ光っているのが見えました。
 今日は、時雨れたり、日が差したりの繰り返しでしたが、夕方には少し安定してきました。山には新たな白いものが見られたとか。きっと最後の雪でしょう。

 “発見”を求めて、大きい通りを避け、吉田あたりの細い路地を抜けて歩いていたら、白木蓮の花に夕陽が当たっている光景に心を囚われました。残念ながら、近付くに従って、角度の関係で夕陽の当たる花弁が見えなくなりました。

 この木に蕾がたくさん付いている様子が、「小さな白い鳩が群れて止まっているよう」だと小学校の作文に書いたという女史の話を思い出しました。富本憲吉や李朝の白磁のようだと、白木蓮の花の質感についてもメールを交わしました。
 カメラを高くかざして、写真を撮りました。

 聖護院前の八ツ橋屋さんでは、当期限定のさくらバージョンの八ツ橋を求めました。
 京大病院の前では、何度も振り返りながら大文字山を眺めました。また、通りに面した漬物屋さんに初めて入り、何故か紫蘇味のにんにく漬を買ってしまいました。
 眼鏡屋さんの古びた木製の看板に、メガネを模した分厚いガラスがはめ込んであるのに感動し、何枚も写真を撮りました。毎日通勤でそこを通っているだろう人たちは、そういうボクを珍しそうに見ておられました。

 鴨川に出ると、若葉を出し始めた柳が、これまた夕陽に照らされていました。河原を自転車で走っているカップルは、寒いはずなのにあたたかそう。

 お天道様が真上にある時はただの風景にしか見えない物が、朝日や夕陽の頃にはいろいろ演出されて見えるのが愉快です。

 わずかな散歩が、期待以上の発見や驚き、不思議、感動を与えてくれたと共に、この前買ったばかりの靴がどうも歩きやすいものではないことも教えてくれました。

 実に満足の夕刻のひとときでした。

〜 黒谷から見た京都の夕景、鴨川点景 〜
2006年3月29日(水)  No.955

雑多な1日ざった
 月参りの後、ボランティアの事務所で研修指導と、電話を今さらISDN化するのに伴う配線工事。頭を使ったり、体を使ったり。

 帰りは、バケツ、いや風呂桶をひっくり返したような雨と雷。車全体がビビるほどの雷鳴がしていました。
 途中、薬局に寄りましたが、傘をささず5メートルほど歩いただけで、びしょ濡れになりました。
 宇治では霰も降ったようです。アラレ〜。

 甥が就職して名古屋に行くことになったのですが、本人は福井で研修中のため
、先日来、ボクが生活家電の手配、ノートパソコンの購入、電話やプロバイダの手続きなどをしています。
 「給料が安いので、何でも安い方がいい」と言うので、冷蔵庫と洗濯機のセットも3万円を切るものを手配。日本大手メーカーとと中国の会社の合弁会社製のようですが、あまりにも安い。すぐに壊れないのかなぁ・・・。
 電話はプロバイダ契約と抱き合わせで、無料加入。買ったノートPCのセットアップもしなければいけません。

 夜になって、天台宗のホームページ関連の作業が舞い込み、あれやこれやとやっているうちに、日付が変わりそうになってしまいました。

 雑多な仕事を、今日も片付けたなぁ。

〜 夕立のような激しい雨の降る京都市内 〜
2006年3月28日(火)  No.954

錦を行く
 昨日の「閑話」にご当地キティーを集めていることを書いたら、何人もの方から、驚きのメールをいただきました。

 そんなに不似合いかしら・・・。


 三条近くのお宅にパソコンサポートに伺ったついでに、錦をブラつきに行きました。

 「観光客ばっかりですよ」と聞いてはいたものの、本当にそうなんだぁ・・・。歩いている人の6〜7割以上は明らかに観光客。

 人ばっかり多くても、これでは生ものを扱う魚屋さんや八百屋さんは商売にはならないのではないでしょうか。平日でも人が多くて、歩きにくくていけません。

 京都の人のほとんどは、家に近くのスーパーで買い物をしていて、錦で買い物をする京都人なんて、微々たるもの。「京の台所」などという言い方は観光向けのキャッチフレーズ。誤解を招きます。

 精いっぱい地元人らしい顔をしながら歩いていたら、母の従姉妹に会ってビックリ! 「何してんの?」と言われ、「せっかく近くまで来たし、錦でお買い物どす!」と答え、買ったばかりの鯛のアラを見せました。

 夜、町内会の寄り合いが終わってから、あら炊きでチビリチビリやりました。最高やなぁー。

〜 「京の台所」ですって 〜
2006年3月27日(月)  No.953

なまはげキティー
 1日中、どんよりしたお天気でした。

 秋田に行ってきた方から、なまはげキティーのストラップをいただきました。

 見た感じはウニのイガイガの中にキティーの顔があるという感じで、秋田→名物→ と考えて、「あっ、なまはげなの」とわかる感じ。そう思ってみると、手には御幣と手桶を持っています。

 ご当地キティーも50種類ほど集まりました。どこかへ行くと買ったり、いただいたりして集まったものです。

 旅先でご当地キティーを見つけたりしても、可愛くなかったり、形が悪くて、とてもストラップとしては使えないものもあり、すべてを買い求めるわけではありません。

 京都のご当地キティーに、キティーが小僧さんの格好で写経をしているのがありましたが、あんなゴツゴツした形の物は邪魔になっていけません。他にもそういう理由で買わなかったものがいっぱいあります。

 弁慶が千本の刀を集めるように、千キティーを目指すというわけではありませんが、邪魔にもならず、腐らず、それでいて旅行に行ったり、いただいた方のことが思い出せるこのご当地キティーは、ボクの中では長期マイブーム継続中です。

〜 なまはげキティーほか、ご当地キティー 〜
2006年3月26日(日)  No.952

飛脚、退却
 塔頭の屋根の葺き替え工事現場を、他の塔頭の住職と共に見学させて貰いました。

 建物は明治天皇妃の昭憲皇太后のお屋敷と、竹間小学校の建物をそれぞれ移築して本堂などとしたものとか。塔頭の中でも立派な建物です。

 足場を登って、瓦をめくった大屋根を見ましたが、部材は他のところに使ってあった物を転用したらしく、古いほぞ穴などが随所に空いていました。昔の大工さんは、決して木を無駄にすることなく、最後の最後まで有効利用したことが伺えます。

 下地の完成した部分を、屋根の最上段まで登りました。普段なら目もくらむ高さですが、素屋根に囲われているので、恐怖心も薄らぎます。
 おまけに、今日は行事があり、その塔頭の住職もボクたちも昼間から少しお酒が入っていて、気も大きくなっていました。アブナ〜イ。

 屋根の天辺から見た塔や総門、他の塔頭の建物は、いつも見慣れものとはかなり違って、新鮮でした。

 春の天上を充分楽しませていただきました。


 宅配会社の「お荷物問い合わせ」画面で「ただいま配達中」となっている、今夕〜今夜届くべき荷物があり、ずっと待っていましたが、夜8時になっても届きません。

 宅配会社に連絡したところ、1時間経ってようやくドライバーから連絡があり、「お寺は夜は閉まっていますので、配達しないことにしていて、荷物は明日配達するように仕舞ってあるのですが・・・」との返事。

 えーーーーーーー。お寺には夜は閉まってる? 何でお寺には夜は配達しないの!? 誰が決めたの!? 勝手に決めるなよ! なんで? オバケが怖いの!? もう仕舞っちゃったってどういうことなの。夜に配達するのが邪魔くさいだけじゃないの!

 その荷物を待って作業をする予定を立てていたのですが、すっかりパァーになり、その分が明日にまで影響してしまうことになりました。

 ドライバーの勝手な一存で、「お荷物問い合わせ」画面は、明日まで「ただいま配達中」のままになりました。いや、これはこの会社の体質かな?

 ひどい飛脚・・・・・。

〜 修理中の塔頭の屋根。一番上まであがりました 〜
2006年3月25日(土)  No.951

クレームブリュレ
 今日は朝から快晴!

 「今日の散歩道」を更新する金曜日にスカッと晴れたのは1ヶ月ぶり。この1ヶ月は、雨が降ったり、雨が降った上に予定が入ったりで更新がはかどらず、泣かされてきました。

 ですから、朝起きて、快晴らしい雰囲気が漂ってきたときには、思わず「やったぁ!」と叫びだしたいような心境になりました。

 同じ光景を撮るにも、晴れの日と雨の日はどうしてこうまで気分が違ってくるのでしょう。当たり前ですが・・・。

 午前中に何とか更新に使えるだけの写真を撮り、たまたま近くまで来たという友人とランチを食べに行きました。

 今日は何となくパンを食べたかったので、近くのフランスパン屋さんのレストランに行きました。
 日替わりの「メインディッシュ」で、テーブルの上に運ばれてきたのはまさにメインディッシュの皿1枚。「パンもライスも付いていないのですか?」と聞いたら、「パン・バイキング」をオプションで付けないといけないとのこと。最初からそう言ってよ。

 「デザートの???をお持ちします」と言われましたが、なんのことかわかりません。
 来たのは陶製の小さい器に入ったプリン。上にカラメル味のパリパリしたものが乗っていました。
 「なーんだ、プリンじゃん。プリンって言えばいいのに、ややこしい」と文句を言いながら食べましたが、なめらかで美味しかったです。「ブリュレ」とかいうものらしいです。

 帰って、夕方までに何回か境内に出て写真を撮り、更新作業は余裕を持って8時過ぎにはほぼ終わりました。
 毎週、こういう具合にいきたいですねぇ。

 これからは、境内の景色も速いテンポで移っていきますので、更新も少し楽になっていきます。

〜 参道の落ち椿 〜
2006年3月24日(金)  No.950

訣別の文
 今月末で辞めると決めたボランティアの事務局長より、ボクの辞める「理由をお聞かせいただけないものでしょうか?」というメールが来ました。理由を聞かれたのはこれが初めて。回りから対処するように言われて出したのでしょう。

 「どうして、『直接会って話がしたい』と言えないのだろうなぁ」と思いましたが、話が出来ない相手であることも、ボクが辞めることを決めた理由の一つ。最近はボクが事務局に行く時は逃げていたような人ですから、いまさら不思議でもありません。

 「辞める」ことを駆け引きに使うつもりも、波風を立てるつもりもなく、何も言わず淡々と辞めるつもりでいました。説明しても詮無きことというのはこれまでの20数年の経験でわかっていましたし、辞めた者をことさら悪く言う人たちであることも承知の上。
 聞かれたからには応えなければいけないだろうと思い、率直な主張を書いてFAXで送りました。

 ボランティアの本来の業務はさておき、パソコンやホームページのこと、機器のことなど、引き継がなければいけないことがたくさんありますが、後継者を探してくれないので引き継げません。しかたなしに、説明文をメールで送っておきました。わかるかなぁ・・・わっかないだろうなぁー。

 齢を重ねると、ポストにしがみついて離したくなくなり、その活動なり組織を発展させるために、何が一番大切かということが見えなくなってしまうものでしょうか? 今までに何回もそういうケースに出遭いました。

 歳を取っても正確な判断ができるように、肝に銘じておかなければいけないと思いますが、ボクはポストに拘泥する質ではないので大丈夫でしょう。その前にボケるかな? あぶないなぁー。

〜3日前のさくらんぼの花。撮ったのを忘れていましたが、タイムスタンプがあったので〜
2006年3月23日(木)  No.949

山羊のように
 下の奥歯に施してあったブリッジが取れてしまい、3本分の奥歯が使えなくなってしまいました。

 なくなって初めてわかるその役目。食べ物をすりつぶせないのはもちろん、噛んでいるときに歯が滑って歯ぎしり音が出ます。

 よく噛まないといけないと思い、反対側で噛もうとしますがうまくいきません。山羊が草を食べるときのように、歯を意識的に回転させて臼歯の役目をさせようとしますが、うまくいきません。

 ご飯が美味しくありません。すぐに歯医者に予約を入れました。

 檀家のおじいさんに、歯が1本もないのに歯医者に行くのが嫌なため、入れ歯も持っておられない方がおられます。昨日、お彼岸の法要に奥さんが来られたので、「歯医者は行かれましたか?」とお尋ねしましたが、「言ってもあきません。もう言いません」とあきらめ顔。
 奥歯が3本機能しないだけでこんなに不自由なのに、あのおじいさんは食べる楽しみもないのではないかと思えました。歯医者に行けばいいのに・・・。


 午後から夜までボランティア。
 「閑話」に、今月いっぱいでボクがボランティアを辞めると書いたことがいつのまにか広まっていて、何人かの方に慰留の言葉をいただきました。仲間の有り難さを感じました。

〜 取り置きの、さくらのたそがれ 〜
2006年3月22日(水)  No.948

N翁のハーモニカ
 彼岸中日。そろそろ法要を始めようかと準備をしていたら、一番前に座っておられたおじいさんから手招きされ、「若法印さん、今日はハモニカ持ってきました」と言われました。

 御年98才のN翁は、ダークスーツを着て、信徒用の袈裟をかけて正装されていました。

 いきなりだったので、「えっ、そうですか。じゃぁー、1曲お願いできますか?」と申し上げ、法要が終わり、住職の法話、檀徒総代の挨拶、信徒会の会計報告が済んだタイミングで、皆さんにN翁をご紹介しました。

 参拝されていた150人以上の檀家の方々は、前例のない“イベント”に、「何が始まるんだろう」と少し怪訝な顔をされている方もおられ、急いでおられるのもわかりました。

 N翁は長目の自己紹介をされつつ、ボクが「時間がないから1曲だけ」と言ったことも2回ほど繰り返されました。

 何やら紙を巻いたようなものを横に置いておられると思っていましたが、カレンダーを継ぎ合わせて歌詞を書いたものでした。歌詞には「あかとんぼ」と「ふるさと」が書いてありました。N翁はこの2曲を演奏されるおつもりだったのです。

 「どっちがいいでしょうか? 2曲あるのですが・・・『ふるさと』にしましょうか」と言って、すぐハーモニカを吹き始められました。
 「♪ うさぎ追いし かのやま」を繰り返して前奏とされるつもりだったようで、N翁はいったん演奏を止めて皆さんの様子を伺い、誰も歌おうとしないのに、「ここで歌ってください」と促されました。
 皆さんもそれが前奏だったのかどうかわからずに躊躇されていました。
 もう一度、前奏からやり直し。前奏が終わったところで、N翁は「はいどうぞ!」という合図をされ、「ふるさと」の大合唱が始まりました。

 教員をされていたこともあり、おしゃべりも、字も上手く、98才という長寿をプラスして、羨ましいほど皆さんをグイグイ引きつけておられました。

 お蔭で楽しいお彼岸のお中日となりました。

〜 歌詞カード越しのN翁 〜
2006年3月21日(火)  No.947

花粉症、反応せずってか・・・
 彼岸中日の前日、例によって、中日にお接待するちらし寿司の仕込みをしに、朝から10数名の方がお越しくださいました。

 快晴ながら風が強く、よほど花粉が多いのか、クシャミの連発。

 夕方、先週してもらった花粉のアレルギー反応の検査を聞きに、耳鼻咽喉科にいきました。
 受付名簿を見たら、ボクの前に11人。ボクが受付を済ませてから、またどんどんと患者は増え、待合室は座るところがないほどでした。

 やっと診て貰いましたが、検査結果は「マイナス」。詳しいことは採血をしないとわからないとのことでしたが、「じゃぁー、この喉の不調はなに?」という感じです。

 先週、保険証適用外の全額負担で診てもたっらので、今日は差額が返ってきました。病院でお金を貰ったのは初めて。調剤薬局でも、先週の差額分が帰ってきました。
 何だか得した気分です。

 しかし、この喉のいがらっぽさは何だろうなぁ・・・。

〜 「諸葛菜」の花。諸葛孔明は、これを食料として持って戦地に赴いたといいます 〜
2006年3月20日(月)  No.946

トトロの家?
 彼岸の墓参が多いのは境内だけで、一歩外へ出ると、道はいつもよりも空いているぐらいでした。

 時々雪やあられが降るかと思ったら、また晴れたりと、目まぐるしいお天気の変わりようでした。

 檀家宅でのお参りを終えて、知人の家に行きました。

 田舎の谷間に、トイレが母屋と離れて建っている、今ではもう珍しくなった昔々の建物。ほとんどの照明器具は裸電球でした。

 他所の家に行くと落ち着かなくて居心地が悪くなり、長居できずに帰ることが常なボクですが、その家は不思議と落ち着いて、時間が早く過ぎるのが恨めしく思えるほどでした。

 古い家には、“精”というか“御霊”というか、そういうものが住みついているようにも思えました。

 日付が変わってしまい、外に出たら、山の端に少し欠けたお月さんが見えました。お日様やお月さまを目にする時間は限られているだろうなぁ、そんな谷間の家でした。

 薄く汚れた車のフロントガラスを洗おうと、ウインドウォッシャー液を出してワイパーを動かしたら、いきなり凍ってしまい、ほとんど前が見えなくなってしまいました。
 車が温まってフロントガラスの氷が溶けるまで、かろうじて開いている小窓のような氷の隙間から前を見て、運転しました。

 なごり雪、なごり氷かな・・・。

 故郷に帰ってきたかのような、居心地のいい、不思議な空間、不思議な時間でした。

〜 月を刻み続けてきただろう時計 〜
2006年3月19日(日)  No.945

ネット通販の衣
 お彼岸の入りの土曜日とあって、朝から墓参の方がひっきりなし。

 簡単な内視鏡手術を終えて数日前に戻ってきた住職は、ショックから立ち直れないのか、動きが何だかイマイチ。説明するのにも時間がかかるので、ついイライラしてしまいます。

 墓参に来られた方の家の場所、開いておられる店の名前、お墓の場所など、すべてわかるのに名前が出てこないということがあり、「えーっと、あそこの・・・。ほら、あのー」と、ボクもかなりアブナイかも知れません。


 ネット通販で買った法衣が届きました。初めて、ネットを使って、衣と袴を注文してみたのです。

 京都には天台宗の法衣を扱う衣屋さんが何軒もありますが、注文してから届けてくれるまでが実に長い! 2、3ヶ月などというのは短いほうで、たいていは半年。「そんなもの頼んでましたか?」などとこちらが忘れた頃に届くことも少なくありません。
 型や色はほぼ決まっているのですから、仕立てるのも簡単なはずなのに・・・。まさに殿様商売です。
 人によっては、そういう業者の接待を受けたりしている人もあるようですが、そんな費用がみな衣の代金に乗っかってきているわけです。

“ネット法衣店”を開いていたのは、東京の衣屋さんでした。
 型や色がほぼ決まっている法衣は、ネットで注文するのも簡単。あとは、生地と身長などのオプションだけ。あとは、ごく普通のネット通販の手続き。値段は特に安いということもありません。

 注文して3週間ほどで、衣と袴が送られてきました。出来は、ごく普通。でも、頼んで数ヶ月先の、更衣に間に合わないような頃になってようやく出来上がってくるのと違い、気持がいいです。

 今後もこれを使わない手はないなぁと、満足しました。衣屋さん業界も、少し変わってくれるかな?

〜 通販でゲットした袴 〜
2006年3月18日(土)  No.944

夢に電線が現る
 お葬式、お骨が還られてから初七日のお勤めをして、自坊に帰ったら3時頃。

 それからようやく「今日の散歩道」更新用の写真を撮り始めました。

 お天気もなかなかよくならず、「ひょっとして、今日は無理かも・・・」と諦める寸前。とにかく、無理やりにでも写真を撮って、選んで、修正をして6時。

 気を取り直して夕食を食べ、いざ、更新! いやぁー、今回も完成したのは11時でした。

 時間をかけて写真を撮って、じっくりと文章を書いて・・・そんな更新がしたい!!

 夜、写真に写っている余分な電線を消し忘れた夢を見ました。夢にまで見るなんて・・・いけません。

〜 お地蔵さんに供えられたチューリップも首をもたげ 〜
2006年3月17日(金)  No.943

雨の花灯路
 時々、雨脚がきつくなる中、「東山花灯路」に行ってきました。

 「東山花灯路」とは・・・「3月11日から21日までの11日間、京都東山の青蓮寺〜清水寺の散策路が、2400の露地行灯が放つ光のゆらめきと、生け花に彩られる春の祭典」です。今年で4年目でしょうか?

 イベントの北の起点となっている青蓮院から南に向かって歩き始めましたが、ほとんど人の姿がありません。

 「土日などは大勢の人でごった返していたと聞きましたが、今夜は雨で人も出てないのかなぁ」と思いつつ、知恩院の三門前まで来ると、多少の人影が見えました。

 途中、竹の根っこの生け花(オブジェ)がありました。展覧会に飾ってあるのならいいですが・・・。

 円山公園に入ると、急に人が増えました。雨でもこんなに賑わっているのかと思ったら、近くの屋外音楽堂で行われていた春闘の集会が散会になり、出てきた人たちでした。
 でも、やはり南に向かうに従って、人は増えてきました。

 露地行灯もところどころに置いてある生け花も、何だかしっくり馴染んでない感じで、「まぁ、こんなもんかなぁ」と石塀小路を抜けて東大路に出、夕食を食べに祇園甲部あたりに向かいました。

 途中、全国の天狗を眷属として様々な戦乱や祟りを起こしたという崇徳上皇の怨霊鎮魂のために建てられた御廟の前を通りがかりました。
 祇園甲部の少し外れながら、花街の明かりはすぐそこ。向かいは、一時、京都で一番高級と言われたクラブ。上皇の怨霊は鎮まっているのでしょうか?

 花街に入ると、4月から始まる祇園踊の提灯が各店の前にぶら下がっていて、ほんわかといい感じ。時折、舞妓さんが雨を気にしながら先を急ぐ姿も見られて、花灯路よりもよほど京都らしくていい感じでした。

 花灯路・・・今後も自分から進んでまでは行かないでしょう。何しろ、二条城にも龍安寺にも行ったことがないのですから。

 食事を終えて外に出ると、雷鳴がとどろいていました。これは、もしや上皇の祟りかぁ・・・。

〜 雨の石塀小路 〜
2006年3月16日(木)  No.942

家政婦はくたびれた
 朝一番に本堂で月遅れの涅槃会。といっても大きな法要ではなく、涅槃図の前でお経をあげたり礼拝をしてその遺徳を讃える、塔頭の僧侶だけのお勤めでした。

 今日はこれさえ終われば何も予定がありません。久々のオフです。

 今日は“ゴミ屋敷”寸前となってた自室の掃除をしようと決めていました。しなければ居心地が悪くて耐えられない、危機的なところまで来てしまっていたのです。

 結局、掃除は夕方近くまでかかり、ビニール袋2つ分のゴミが出ました。でも、物置となっている机の上や何でも突っ込んである押入の中は手つかず。また、次の機会を待つことになりました。
 待っている間にまた部屋が汚くなり、次もその掃除だけで終わるかも知れません。そういえば、机はもう何年使っていないでしょう。

 部屋は久しぶりにスッキリ! あー、気持いい! 最高!

 ボクが掃除していると、さくらは遊んで貰っていると思うのか、スリッパ、靴下、紙くずなど、色々なものをくわえては1階へ持っていってしまいます。疲れると、押し入れの布団の上で昼寝。
 今日は、さくらも1日遊んで貰った気になって、満足しているでしょう。


 外は快晴。梅は満開。菫やハコベなどもよく咲いてきました。

〜 “墨入れ”に似てる? スミレ 〜
2006年3月15日(水)  No.941

ノートパソコン、活躍す
 先日、友人に少し型遅れしたB5ノートを貰いました。

 貰ったときはとても嬉しかったのですが、「旅行にでも行かない限り、あまり使わないかも知れないなぁ・・・」とも思いました。

 今日は午後から大津・坂本で会議。月参りの続きに、コンビニでサンドイッチを買い、またもや信号待ちの間に食べながら向かいました。

 会議の議題は天台宗関係のホームページ作り。

 「持っていったら役に立つかなぁ・・・会議中に使っている人もいるしなぁ・・・」とそのノートパソコンを持っていったら、大活躍。

 無線LANの環境もあるので、いろいろなホームページにアクセスして、何人かでそのパソコンの画面を覗き込んで検討したり、サーバーの操作をしてみたりと、とても重宝しました。

 ついでに、プライベートなメールをこっそり見たりもしました。これも役に立つなぁー。

 インターネット依存症としては、嬉しい道具が増えました。ノートパソコン、ありがとう。

〜 坂本へ向かうバイパス 〜
2006年3月14日(火)  No.940

耳鼻咽喉科へ行んこうか
 一番使う「道具」の不調にたまりかねて、評判のいい耳鼻咽喉科に、初めて行きました。

 一歩中に入ると、待合室はごった返していました。「これだけの人の後になるの・・・」と一瞬ひるみましたが、何とか早く治ってくれないと辛いので、「何時間でも待ってやろう!」と受診手続きをしに受付に行きました。

 “健康保険証”を受付カウンターに差し出しましたが、受付の女史はキョトンとしています。「開いて被保険者の名前の書いたところを出すのかなぁ」と思い、開いてみましたがどこにも記載がありません。
 「これ・・・」と言うと、女史もバツが悪そうに、「これは違いますねぇ・・・」。よく見ると、母親の介護保険証でした。

 今日は自費扱いになるけれど、今月中に保険証を持参したら、差額を返却するという説明を聞いて了承し、一つだけ空いていた席に座りました。

 ちょうど一番混んでいる時間に来てしまったみたいです。子連れの人たちがいっぱいおられて、待合室からは歓声が、診察室からは悲鳴が聞こえてきました。

 1時間以上経って、ようやく中待合へ。程なく呼ばれました。

 大きなマスクをしたドクターは、40才ぐらい。ボクのこれまでの経過やここ数日の症状の説明を、何度も頷きながらカルテに記入していました。その横にはノートパソコンに向かう女史がいて、ボクの説明する症状を箇条書きに入力していました。電子カルテかな?

 初診だからと耳・鼻・喉を順番に診て貰いました。

 鼻から細い棒をずいぶん奥まで突っ込まれ、涙目になると、横から診察の助手の女史が「大丈夫ですか?」とすかさずティシューを差し出してくれました。

 「それでは、喉の奥を細いものを入れて診せていただきます。口から入れますと“エッ”となりますので、鼻から入れます。変な感じがしますが、痛くはありませんので」という説明を聞いた後、その言葉通り、鼻から内視鏡の細い管を入れられました。

 側のノートパソコンの画面を見ていると、カメラが捉えた鼻毛が写り、すぐに喉の奥と見られるピンクの部分に替わりました。鼻の奥の、脳の端っこを管が通っているような感じがしました。
 「鼻と口の間はこんなに簡単に通れるのか・・・これなら鼻からうどんが出てくるのも簡単だなぁ」と感心しました。

 管は喉の奥から口、鼻を通って抜かれ、ノートパソコンには2枚のJPGファイルが保存されました。そして、それを見ながら説明を受けました。

 初めて自分の声帯を見ました。V字型しているのですね。「エー」という声を出すと、それが閉じるのですね。
 喉や気管支、声帯の回りが充血して、血管が浮いているとのことでした。鼻の通りもよくなく、原因はそちらにあるかもとか。薬を飲んで、1週間後に再診ということになりました。

 心配なのは、全額自己負担ですから、精算の時にお金が足りるかどうか。財布の中を確かめてみると、1万4千円と小銭。
 しばらくして受付から声がかかり、告げられた額は1万2千800円。何とかセーフ。でも、薬は院外処方なので、そのお金がありません。
 近くのコンビニのATM機で、初めてお金を降ろし、薬局へ。ここは2860円。

 帰ってすぐに処方箋薬局から電話がかかってきて、保険証をFAXで送ってくれれば、保険扱いにするとのこと。へぇー、薬も保険扱いとそうでないのとがあるのかと初めて知りました。知り合いが開設している薬局だから、連絡してきてくれたのでしょうか。

 初めて行った今日の耳鼻咽喉科は、混んでたことを差し引いても、かなり満足できる診察やスタッフの応対でした。
 今までに、他の耳鼻咽喉科や呼吸器科に何度も行きましたが、納得できる説明や治療は受けられませんでした。今日のクリニックは、まだ治療については未知数ですが、原因と思われることや今後の治療方針などについての説明もしっかりしていて、行った甲斐があったと納得できました。これで今までなかなかよくならなかった喉の不調が改善されるかも知れません。

 帰ってからは、鼻が通りすぎて、喉の奥が寒い気がしました。

〜 自室の窓からのぞむ杉の木 〜
2006年3月13日(月)  No.939

やっぱりあきまへん
 今日も喉の不調。花粉症によるアレルギー性咽喉頭炎でしょう。

 月参りや法事を勤めさせていただきましたが、喉が不調の時に声を出すのは、かなり疲れます。法要が終わった時には、肩で息をしていました。

 喉の方に気を取られ、墓前回向ではお経の続きが一瞬出てこなくなって、頭の中は真っ白け! 元へ戻ってやり直し、なんとか続けられましたが、危なかった・・・。


 後はお彼岸の案内を作るなどの事務作業をしました。

 お彼岸の案内はもうお尻に火が点いた状態です。とにかく今日中に寺報を作って、明日には彼岸法要の案内状や護持会の会費の請求と共に発送作業にかからないといけません。

 一段落して、お風呂に入り、ボーッとしてたら2時になってしまいました。

 最近元気ないぞ!

〜 レコードプレーヤーの上に潜むさくら。コラぁー! 〜
2006年3月12日(日)  No.938

口パク坊さん?
 朝から喉がいがらっぽい感じがしていました。これはきっと花粉に違いありません。

 昨日、雨で収まっていた花粉が、温かくなった今日、一気に飛散しているのではないでしょうか。悲惨です。

 黄砂も、朝鮮半島あたりまでやって来ています。飛来するのは時間の問題。

 ここ数日、このいがらっぽさで咳をすることが多くなり、今日は月参りに行った先のお宅で、咳をするボクを見かねて、お経の途中にお茶を出してくださいました。

 ボクの右側にお茶を置いてくださったのですが、右手は木魚を叩いているので、途中で止めるわけにはいきません。体をねじっても左手では取れそうにありません。
 どうしようかなぁと思っているうちに咳は収まりましたが、せっかく入れてくださったお茶なので、木魚を叩くパートが終わった段階で、少し口に含ませていただきました。

 坊さんがお経の途中で咳ばかりしているのではどうしようもありません。「そのうち声が出なくなったらどうしよう・・・。テープを持っていって掛け、ボクはクチパクで座っていようかなぁ・・・坊さん廃業かなぁ」などと考えながら、お経をあげました。ちっとも無心じゃない。


 午後からは、超長〜いボランティアの会議でした。
2006年3月11日(土)  No.937

更新に疲弊する
 今日は「今日の散歩道」の更新日。

 スケジュール的にちょっと厳しいなぁというところへ、雨。天気予報ではお昼頃にはあがるということでしたが、結局、1日中降り続けました。

 お昼前に月参りから帰り、写真を撮ろうとしましたが、カメラを濡らさないようにしようと思うと、自ずとアングルが限られてきます。
 ろくな写真も撮れずに、「午後からは雨もあがるし」と自分を慰めつつ、昼食をとって、再び境内へ。「雨、あがらないじゃないの!!」 やっぱり撮れません。

 2時からは寺の会議があり、終わったのは4時半頃。カメラを携えて、また雨の中に出かけていったときには、すでに本堂の扉は閉まっていした。

 「明日に延期しようかなぁ」とも思いましたが、明日も時間が取れません。薄暗くなってきた中、数枚の写真を撮って、これ以上写真を撮るのを断念しました。

 写真が撮れない日は文章も思い浮かびません。あと10分で日付が変わろうという頃、不本意ながら何とか仕上がりました。
 「正真正銘、今日の真如堂の光景です!!」という表示も、すぐに「1日前の境内です」に変わってしまいました。


 夕方、昨日の「僧坊閑話」を見たというご婦人が、乾燥剤を持ってきてくださいました。ほとんどのクッキーはすでに送り手元にはあるのはわずかでしたが、わざわざ雨の中をお越しいただき、本当に嬉しかったです。

〜 花粒に雨粒の重さが加わって頭を垂れる馬酔木 〜
2006年3月10日(金)  No.936

クッキー作り本番!
 スノーボール(クッキー)を焼きました。

 ホワイトデーに備えて、以前、練習をしましたが、今日は量が前とは比べものになりません。
 粉物材料をふるいに掛けて合わせていくと、ボールに入り切らなくなってしまいました。しかたなく2つに分け、練っていく途中で1つにしました。ひょっとしたらムラがあるかも知れません。

 それを丸めていざ焼こうとした時、オーブンシートがないのに気がつきました。あわてて近所のスーパーに走りましたが無く、少し離れた店でようやく見つけて求めました。

 後は、丸めて並べて焼く作業の繰り返し。5回ほど焼いたのでしょうか。山のようなスノーボールができました。

 それをパックに詰めて、ハイ 出来上がり!!

 乾燥剤を入れておきたかったのですが、数店回っても入手できなかったため、明日からの雨で湿気てしまわないか心配です。

 お味は・・・ さんざん味見をしたり、焼き損じを食べたので、しばらくクッキー類は食べたくありませ〜ん。

〜 大きさはバラバラ 〜
2006年3月9日(木)  No.935

イナバウア?
 近江・長浜の盆梅展に行きました。

 12日の閉展間際なので、もう散っているかと思っていましたが、展示品の入れ替えや今年の梅が遅いせいか、まずまず見られました。

 盆梅展に行こうなどという人は中高年が多いのか、長浜の町に滞在している人の平均年齢はかなり高め。ボクなどは「下の上」ぐらいでしょう。

 盆梅展に続いて訪れた大通寺の「馬酔木展」は以前に比べてなんだか見劣りする感じ。

 長浜の町の各所で「北近江・千代博覧会」というのが催されているらしく、大通寺もその会場の一つとなっていましたが、わずかなパネル展示だけで、博覧会とは完全に看板倒れ。大河ドラマにあやかろうというイベントは、たいてい中身薄です。

 長浜の観光地は歩いて回れるような狭い場所に集まっています。そんな小さな町でも、去年訪れた時にあった店がなくなり、他の店に替わっていたりします。

 以前はオルゴール館だったところが、小さな店舗が集まった何とか横町になり、そこに「海洋堂フィギアミュージアム」というのがありました。

 結局、今回の長浜で一番おもしろかったのはここ。フィギアといっても、イナバウアのあのフィギアではありません。お菓子のおまけなどに付いている立体的な造形物です。

 「食玩」の分野で絶大な人気を集めている会社らしく、そのショップにはおまけにフィギアが付いているお菓子がたくさん売っていました。

 そのおまけの精緻でよくできていること。素晴らしい! ボクの大好きなハイジは、今にも動き出しそうでした。

 盆梅もよかったけれど、博覧会は×だったけれど、これで満足! ミュージアムの売店にしか立ち寄らなかったことを後悔しました。

 帰りに、長浜城脇の国民宿舎で立ち寄りの湯。鉄色の温泉で、なかなかいい湯でした。

〜 ハイジのフィギア 〜
2006年3月8日(水)  No.934

なまらうめ〜ぇ
 醍醐までお参りに行き、そこから右京区にあるボランティアの事務所に直行。京都の東南のハズレから西の端までの横断でした。

 お昼ご飯を食べている時間がないので、例によって途中のコンビニでおにぎりを買いました。

 おにぎり2つを持ってレジに行くと、店員さんに「少し温めましょうか?」と聞かれました。

 「おおっ、これかぁ!」と大感激!

 北海道の友人に、「北海道ではコンビニでおにぎりを買ったとき、必ず『温めましょうか?』と聞かれるけど、京都に行ったときは聞かれませんでした。温めてくれないのですか?」と聞かれたことがありました。

 コンビニでお弁当を買った時などは「温めましょうか?」とは聞かれるものの、おにぎりで聞かれたことは未だかつてなく、きっと北海道は寒いから聞かれるのだろうなぁと思っていました。
 寒冷地の文化が京都にまで波及してきたのかな?

 他に客もいなかったので、「そんなに冷たくはないですよね?」と聞くと、「それでも17〜18度ですから・・・。温めましょうか?」と勧められました。

 コンビニおにぎりを温めるなんて、どうなるのだろうと、少しドキドキしながら、「じ、じゃぁ、お願いします」と待つこと1分間ほど。温々のおにぎりが出来ました。

 さっそく、車を運転しながら(信号で止まるたびに)、おにぎりを頬ばりました。
 おにぎりは、とり飯と野沢菜。温めたとり飯は、なまら(すごく)美味しい! 野沢菜は、なかなか中の具に到達せず、ちょっとイマイチ。でも、ご飯のあたたかいのいいですねぇ。

 おにぎりは温めて貰うに限ることがわかりました・・・運転しながら食べるには、あまり温めすぎると食べにくいかも。

 さて、他の店は言ってくれないし、こちらから言っても怪訝な顔をされないでしょうか? コンビニおにぎりを温める文化は、まだ京都には定着していないですから。
 あの店員さんに、北海道出身かどうか聞けばヨカッタ。


 事務所に着き、僧衣から服に着替え、即ボランティアの活動。春らしいお天気で、机に向かっていたら、やたら睡魔に襲われました。

〜 京都でおにぎりを「温めましょうか?」と聞いてくれる唯一の店? 〜
2006年3月7日(火)  No.933

虫は起きて、ボクは寝る
 雨の啓蟄。

 鴨川沿いの柳の若芽が芽吹き出して、少し緑色になってきていました。杉花粉、そしてそろそろ黄砂の話題も聞こえてくる頃でしょう。

 お檀家宅でワイドショー・ネタの話を聞かせていただき、午後は彼岸の準備のための事務作業をしましたが、何だか眠たくて効率悪〜い。

 「春になったから眠たいだよなぁー」と自らを納得させ、9時過ぎには本格的に寝てしまいました。

 彼岸の案内状を早く出さないといけないのに・・・。

〜 カーペットの上でくねくねするさくら 〜
2006年3月6日(月)  No.932

花粉症発症か?
 朝、お檀家宅にお参りに行った後、自坊で法要3座。墓所もぽかぽか陽気であたたかく、とても気持がよかったです。

 ただ、法要を重ねる度に、だんだん声が出なくなってきてしまいました。

 もともと喉の出来がよくないので、寒い間はずっと吸入をしています。そのお蔭でこの冬は比較的順調だったのですが、ここへ来て、急に喉がいがらっぽくなってきました。
 ひょっとしたら、花粉症でしょうか? 今日の花粉情報は「非常に多い」でした。


 夕方、宇治田原の陶芸の先生のお参りに、ようやく伺えました。

〜 ど根性ふきの薹 〜

2006年3月5日(日)  No.931

うるさいトイレ
 今日のメダカの学校の講師は、うちの住職。基本的には年1回春に講師を勤めさせていただく他、急に穴が空いてしまったりした時にも話させていただきます。

 住職が講師だと、接待する必要もないですし、話をしている間は他のことをしていられるので楽ちんです。

 終わりの予定時刻が近づいてきたので、後ろから“巻き”を入れたら、突然尻切れトンボ状態で話を止めてしまいました。終わったのかと思い、司会をしに前に行くと、話し忘れていたとかいうことをまた話し始めました。

 だいたいいつもこういう調子です。


 終わってから、住職が忘れていたお参りに行きました。

 帰りに、東山のお寺の公衆トイレに立ち寄ると、入るなり、電子音の女性の大きな声がしてきました。

 「このトイレはみんなのものです。気持ちよく使いましょう!」

 拝観時間はとっくに終わっているので、トイレを利用していたのはボクひとり。比較的広いトイレに、その大きな声が響き渡っています。

 小用を足している間に、その“女性”は同じことを3回繰り返しました。「早く用を済ませて出ておいき!」と急かされているような大きな声の連呼でした。

 「大」だったら、その大声の連呼には耐えられなかったかも知れません。

 「やかましい! 一番気持ちよくないのはアンタやんか!」と、心の中で突っ込みを入れ、使わせていただいたことに感謝しながら帰りました。

〜 東山の某トイレ 〜
2006年3月4日(土)  No.930

イタチか、はたまた・・・
 更新の写真を撮りに境内をウロウロしていたら、茶所脇のトイレの前に、フワッとした何かが落ちているのを遠目に見つけました。

 「イタチが死んでいるのかな? まさか・・・」

 近づいてみると、フリース製の何かでした?

 何か? 何でしょう? 筒状に縫い合わせて、片方には締めるように紐が付いています。巾着袋にしては、底が縫ってありません。

 腹巻き? ・・・ ボクは入らないなぁ。女性用かな? でも、これじゃぁ、ずり落ちるなぁ。

 首巻き? ・・・ 紐を絞ったら首がしまってしまうなぁ。

 色々調べてみたら、こんなふうに書いてあるページを見つけました。

 「フリース素材がただの筒状になって いるだけのものなのだがこれが暖かい。使わなかったときには何も感じなかったが、使い 始めると手放せなくなる。千円前後で買える。」

 これに違いありません! やっぱり首巻きだったのです。ふ〜ん。

 わからないといえば、女子高生のルーズソックス。靴下であることは一目瞭然ですが、どうしてあんなに長いものをわざわざ蛇腹のようにして履くのでしょう?

 ジャージを着てお出かけするというのもわかりません。あんなの運動着か部屋着じゃないのですか? あれがオシャレなの?

 オシャレのことは、昨日ユニクロで失敗しているから何ともいいませんが・・・ようわからん世の中です。

〜 首巻きと判明! 〜
2006年3月3日(金)  No.929

ユニクロ・ショック
 何でも作業着にしてしまい、普段ちょっと出かけるのに履くズボンがなくなってしまったので、大型店に入っているユニクロに行きました。

 考えてみれば、最近、ユニクロ以外で服を買ったことがありません。何だかショック。

 2本買ったら安くなるというので深く考えずに買いましたが、帰ってから見てみると、1本のポケット口あたりなどがすり切れたようになっていました。製品ラベルには、「ユーズド ノータックチノ」。

 「ひぇー 最初からすり切れている! これだったら作業着と変わらないじゃん」と、ショックを受けました。


 食費売り場に、ホワイトディーのクッキの材料を買いに行きました。

 明日の雛祭りを控え、お菓子売り場などは「♪ 今日はうれしいひなまつり〜」という歌が流れ、あられやケーキなどが販売されていました。別の売り場には、雛祭りパーティー用の手巻き寿司セットもありました。

 ついでにアメニティー・ショップなどもうろうろしましたが、飾ってあるお雛様やそれに似せた置物などが、どこも彼処も、男雛が向かって左。何だか、居心地がよくありません。

 「違うやろぉ。京都は右やろ!」と一々突っ込みたくなりました。

 京都人が、京都の風習を知らなくてどうするのでしょう。京都が、ブームに乗っかってどんどん薄っぺらになっていく気がしてなりませんでした。


 それにしてもズボンは失敗だぁ〜。

〜 雛あられならぬ涅槃会の「花供曾」あられ 〜
2006年3月2日(木)  No.928

心づくし
 土筆をいただきました。ボクの感覚からすると2〜3週間早い土筆です。

 畦などに生えていても、農家の人などは見向きもしませんが、食べ物で春を感じる物は何かと聞かれたら、ボクは迷わず土筆をあげます。

 菜の花などは最近春に限らず手に入りますし、最近「花菜」として売っているものは、本当の菜の花のつぼみの味わいがない気がします。

 人の手を加えない、その年の気候によって早い遅いが左右される正真正銘の旬の味といえば、土筆だと思うのです。

 送っていただいたのは、立派で、生き生きした土筆でした。添えてあった杉菜の緑が嬉しいです。

 ただ、この土筆を食べるには、はかまを取らなければなりません。1本の土筆には3〜5つほどのはかまが付いていて、それを取るのはなかなか根気のいる作業です。
 苦労して掃除しても、茹でるとほんのわずかにしかなりません。別に特別美味しいわけでも、栄養があるわけでもありません。はかまを掃除した指は真っ黒けになります。

 土筆を食べて、「あー、春だなぁ」とひときわ美味しく感じる。これは、脳の作用ですね。

 たくさんいただいたので、土筆ご飯やつくだ煮、和え物など、何回も楽しめそうです。
 これだけ取っていただくのは大変だっただろうと思います。有り難うございました。

 最近、土筆が花粉症に効果がある、しかも即効性があると報道され、「つくし飴」なるものが通販でも買えるようになりました。
 これがブームになって、野山の土筆が取り尽くされたり、土筆のハウス栽培などがされないかとちょっと心配です。

〜 クール便で届いた箱一杯の土筆 〜
2006年3月1日(水)  No.927

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